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【第109回】2005年6月20日(月)
ついに出そろった「デュアルコアCPU」最新レポート
このページは、アキバで今もっとも流行っているモノについて、毎週週変わりで テーマを決め、実売価格や売れ筋ランクなどの実地調査を行うレポートです。 毎週ホットな情報を集めてお贈りいたしますが、取り扱ってほしいテーマなどの ご要望がありましたら、こちらよりお送りください。 (毎週月曜日更新)

 前回5月10日の特集(そろそろ見えてきた次世代「デュアルコアCPU」の全貌を探る)で、デュアルコアCPUについての解説を行いました。それから約1か月半が過ぎた今、注目のAMD「Athlon 64 X2」がアキバでも発売されましたが、先週末に行われた発売イベントでは、多くの熱心なファンが詰めかけ、改めてデュアルコアCPUに対する注目度の高さをうかがわせました。対するインテルからも、先月末に対抗馬となる「Pentium D」「Pentium Extreme Edition」の2種類のCPUが発売されており、ようやく、デュアルコアCPUに関する役者が出そろった格好となっています。

 そこで、今回の特集では、ついに発売されたこれらデュアルコアCPUについての最新レポートをお届けすることにします。


・アキバが久々に燃えた! 大人気ぶりを示した「Athlon 64 X2」

Athlon 64 X2
 まずはデュアルコアCPUの本命ともいえる「Athlon 64 X2」です。先週末の6月18日(土)の店頭発売時には、日本AMD社長のデイビッド・ユーゼ氏自らがアキバのショップをまわってデモイベントを行うという熱の入れ方でしたが、ユーザーの側の注目度も非常に高く、イベントは大盛況。アキバの街が久々に熱く燃えた1日となりました。

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 当の「Athlon 64 X2」ですが、予想されていたとおりの品薄状態で、ハイエンドモデルの「Athlon 64 X2 4800+」に関しては、ほとんどのショップで即完売。残る「Athlon 64 X2 4600+」、「Athlon 64 X2 4200+」も、週末の段階で在庫僅少となっていました。また、もっとも売れそうな勢いの「Athlon 64 X2 4400+」については、先週末の段階で入荷が間に合わず、今週以降の入荷となっています。いずれにしても、「Athlon 64 X2」が人気であることに間違いはなく、品薄であることも相まって、この人気傾向は今後もしばらくは続くことでしょう。

 なお、各モデルの先週末時点での販売価格はおよそ以下の通りとなっています。

○「Athlon 64 X2」の店頭販売価格(2005年6月18日現在)
モデル名 スペック 販売価格
Athlon 64 X2 4800+ 2.4GHz/2次キャッシュ 1MB×2 126,000円前後
Athlon 64 X2 4600+ 2.4GHz/2次キャッシュ 512KB×2 99,000円前後
Athlon 64 X2 4400+ 2.2GHz/2次キャッシュ 1MB×2 72,000円前後(予価)
Athlon 64 X2 4200+ 2.2GHz/2次キャッシュ 512KB×2 66,000円前後


 これを見ると、一般のコンシューマ向けCPUとしては、かなり割高な感じを受けるかもしれません。確かに、これまでのシングルコアの「Athlon 64」は、もっともハイエンドなモデルでも6万円以下、メインストリームの製品では2〜3万円というところですので、単純に考えても2倍ほどの価格になっていることがわかります。「コアが倍になっているのだから価格も倍になって当然」というように感じる人もいるかもしれませんが、デュアルコアのメリットの1つには、「シングルコア×2」よりもコスト的に安くなるという点があり、まだまだ割高感は否めません。

 ただし、今後、品薄感が解消され、製品が潤沢に供給されるに従って、価格も適正なところまで下落していくことが予想されます。単純な予想ではありますが、下記のような価格まで下がってきたときが、「Athlon 64 X2」の買い時といえるかもしれません。どうしても早く手に入れたい、という人以外は、あと1〜2か月待って、7月末〜8月くらいを目標にこのあたりの価格帯まで下がってくるのを待った方が無難かもしれません。

○「Athlon 64 X2」の買い時予想価格
モデル名 スペック 買い時価格
Athlon 64 X2 4800+ 2.4GHz/2次キャッシュ 1MB×2 105,000円前後
Athlon 64 X2 4600+ 2.4GHz/2次キャッシュ 512KB×2 80,000円前後
Athlon 64 X2 4400+ 2.2GHz/2次キャッシュ 1MB×2 60,000円前後
Athlon 64 X2 4200+ 2.2GHz/2次キャッシュ 512KB×2 55,000円前後



・対するインテル「Pentium D」の反響は?

Pentium D
 さて、好調の売れ行きを見せるAMDの「Athlon 64 X2」に対して、インテルの「Pentium D」の反響はどうでしょうか。

 「Pentium D」は、去る5月26日(木)にアキバでフライング的に発売が開始されました(実際の製品リリースは5月27日)。ライバルである「Athlon 64 X2」よりも、約3週間早い発売開始となったわけです。発売当初から流通在庫も潤沢に存在し、価格的にも、30,000〜60,000円台と「Athlon 64 X2」より割安感があるなど、発売時期・流通量・価格の3点で、ライバルの「Athlon 64 X2」よりもアドバンテージを持った形での登場となりました。

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 しかしながら、こちらの「Pentium D」に関しては、前述の「Athlon 64 X2」ほどの人気とはなっていません。それにはいくつかの理由が考えられます。

 まず、「Pentium D」は、これまでのマザーボードでは使用できないという点があります。「Pentium D」自体は、これまでの「Pentium 4」と同じ「LGA775」を採用しており、ソケット形状は同じなのですが、デュアルコア設計のため、従来のチップセットでは動作しないのです。インテルの最新チップセットである「インテル955X」あるいは「インテル945」を搭載したマザーボードでないと使用できないため、「Pentium D」を購入したら、いっしょにマザーボードも新調しなくてはならないというハードルが存在します。これが、多くのユーザーを「Pentium D」に走らせなかった大きな理由の1つでしょう。

 また、「Pentium D」は、これまでの「Pentium 4」の特徴であった「Hyper-Threading」をサポートしていません。「Pentium 4」はデュアルコアではありませんが、この「Hyper-Threading」機能によってOS上では、独立した2つのCPUとして認識させることができ、これによって、なにかの作業中に、バックグラウンドで処理を行わせるといった離れ業もある程度はこなすことができていたのです。この「Hyper-Threading」が、デュアルコアCPUである「Pentium D」でサポートされなかったということは、せっかくCPUをデュアルコアに変えても、見かけ上は何も変わっていないということを示しています。

 上位モデルとなる「Pentium Extreme Edition」では、「Hyper-Threading」をサポートしており、デュアルコア×「Hyper-Threading」で、OS上では見かけ上4つのCPUを独立動作させられるという離れ業が可能になるのですが、こちらの「Pentium Extreme Edition 840」は、先週時点での販売価格が約12万円ということで、「Athlon 64 X2」の最上位モデル「Athlon 64 X2 4800+」の価格とほとんど変わらない価格設定になってしまいます。

 もちろん価格的な優位性はありますが、最新テクノロジーに敏感なアキバのユーザーには、「Pentium D」のこうした価格的バリューも「機能を省略した」と映ってしまい、かえってマイナスになっているとも考えられます。このほかにも、FSBやノースブリッジによるボトルネック問題などのデメリットもあり、完全なるデュアルコアCPUとして登場した「Athlon 64 X2」に比べると、ベンチマークテストによる性能比較でも一歩劣っている感は否めません。これらの要因により、インテル勢は現在思ったよりも苦戦を強いられているというのが現状のようです。

 なお、先週(6月14日)時点での店頭販売価格(平均)は以下の通りです。

○「Pentium Extreme Edition」「Pentium D」の店頭販売価格(平均)
(2005年6月14日現在)
モデル名 スペック 販売価格
Pentium Extreme Edition 840 3.2GHz/2次キャッシュ 1MB×2 117,982円
Pentium D 840 3.2GHz/2次キャッシュ 1MB×2 63,737円
Pentium D 830 3.0GHz/2次キャッシュ 1MB×2 38,665円
Pentium D 820 2.8GHz/2次キャッシュ 1MB×2 29,619円



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