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【第44回】2003年10月20日(月)
もっとも身近な入力デバイス「キーボード」にこだわる
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このページは、アキバで今もっとも流行っているモノについて、毎週週変わりで
テーマを決め、実売価格や売れ筋ランクなどの実地調査を行うレポートです。
毎週ホットな情報を集めてお贈りいたしますが、取り扱ってほしいテーマなどの
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(毎週月曜日更新)
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みなさんは、パソコンを組み立てるときに、どんなパーツにもっともお金と情熱をかけてていますか? CPUやマザーボード、HDDやメモリといった、性能がすぐに分かるものを中心に考えて自作する人が圧倒的に多いのではないでしょうか?
しかし、冷静に考えてみてください。これらのパーツは、現時点では最高の性能であったとしても、数か月経つと新製品が出てしまい、早い人では1年も経たずにパーツを買い換えるという人もいます。PCパーツはとにかく製品のサイクルが短いので、何かと出費がかさみます。
ところが、そんなヘビーユーザーでもなかなか買い換えないパーツがあるのです。それは、どんなPCにもそのままつなぐことができ、流行に左右されることが少ないパーツ「キーボード」です。今回は、そんなキーボードをピックアップしてお届けします。
■キーボードの仕組み
普段みなさんが何気なく使っているキーボードですが、その種類や規格は意外と知られていないのではないでしょうか。まずは、キーボードの基本情報を簡単にご紹介します。
○キーボードの規格
日本で入手できるPC/AT互換機向けキーボードには、大まかに分けて以下の4つの規格があります。大まかに分けると、アメリカなどで使われる英語キーボードと、日本で主に使われる日本語キーボードがあり、「Windowsキー」や「アプリケーションキー」などの拡張キーが付くか付かないかで、2種類に分けられます。このうち、日本で主流になっているのは「109キーボード」です。
なお、英語キーボードと日本語キーボードでは、キーの配列も少し違ってきます。例えば「&」の位置は、日本語キーボードでは数字の「6」のキーの上になりますが、英語キーボードでは数字の「7」の上になります。
| 種類 |
101キーボード |
104キーボード |
106キーボード |
109キーボード |
| キー数 |
101 |
104 |
106 |
109 |
| キー配列 |
ASCII配列 |
JIS配列 |
| 言語仕様 |
英語キーボード |
日本語キーボード |
| Windowsキー |
- |
○ |
- |
○ |
| アプリケーションキー |
- |
○ |
- |
○ |
○キーボードの構造
次にキーボードに使われる構造上の用語について説明します。
・メンブレンキーボード
キーの下側(内部)に、お椀型をしたゴムが設置され接点となっているものを「メンブレン」といいます。このゴムがバネの代わりをしています。ゲーム機のボタンなどもこの構造が使われています。部品点数が少なくなるので、比較的安価です。ほとんどのキーボードはこのタイプといえるでしょう。耐久打数は、一般的に100〜1000万打といわれています。
・メカニカルキーボード
キーの1つ1つにマイクロスイッチを配置したタイプです。金属ばねを使用しているので耐久性が高いのが特徴です。その一方で、キーの数だけスイッチが必要となるので、価格はメンブレンタイプに比べて高めになります。基本的にメカニカルタイプでは、キーを入力すると「カチッ」というクリック感があるので、確実な入力感覚を得ることができます。また、このときに、スイッチがボタンの戻ろうとする力を吸収してくれるので、長時間のタイピングでも疲れにくいというメリットもあります。タイピングを職業としている方には人気がありますが、クリック音がうるさいため、一般ユーザーからの支持は少ないようです。
なお、ごくまれに、クリック音がしない「ノンクリックタイプ」も存在します。
・キャパシティブキーボード
キーボードメーカーとして人気のある「東プレ」製のキーボードで使われている、非接点型の静電容量式キーを使ったものです。他方式のキーボードでは、電極が接触することでキーが打たれたことを感知するのですが、静電容量無接点方式では、キー押し下げ時の静電容量値の変化を検出し、キーがある程度まで下がったらタイプされたと認識します。キーを底まで押し下げる必要がないので、キータッチが軽くて済み、高速に打鍵することができるほか、長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。また、接点が磨耗しないため、キーボードの耐久性も高くなっています。
・バックリングスプリングキーボード
IBMが、ずいぶん昔に使っていた方式です。ボタンに内蔵したスプリングを歪ませることで動作するという、面白い構造を持ったキーボードでした。今では、中古かジャンクでしか手に入らないものですが、根強い人気があるため、高価な値段で販売されています。
・エルゴノミクスキーボード
人間工学に基づいて設計されているキーボードで、キー配置が右手側と左手側に分かれているのが特徴です。設置面積を大きくとりますが、手の負担が少ない理想的な形状のキーボードといわれています。
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■キーボード選びのポイント
キーボード選びの一番のポイントは、店頭へ行って直接キーを触ってみることです。でも、インターネット上などでスペックを確認するだけでも、そのキーボードのおおよその性質は理解できるはずです。ここでは、キーボードのスペックの見方を紹介します。
・キーピッチ
隣り合った2つのキーの中心と中心との間の長さのことを「キーピッチ」といいます。キーピッチを狭めるほどキーボード全体の横幅も狭くできるので、コンパクトなキーボードは、たいていキーピッチが狭くなっています。キーピッチには、人それぞれ好みがあるかと思いますが、基本的には、ある程度のキーピッチがないとミスタイプが増え、タイピングしづらくなってしまいます。目安としては、17〜18mm以上のキーピッチがあれば、合格です。
・キーストローク
キーボードを押し込んだときの深さです。キーボードを長時間使う時は、キーストロークが深い方が疲れにくいといわれています。明確な基準はないのですが、3.8〜4mmくらいのものが扱いやすく、これより浅いものだと、ノートパソコンのように十分なタッチ感が得られないため、打ちづらいとされています。
・キーの重さ
キーを押し込むときの抵抗の度合いを「重さ」といいます。人によって好みが違いますが、一般的には、軽いタイプの方が長時間打ち続けるのには向いています。ただし、メカニカルタイプのキーボードでは、「カチッ」というクリック感が指にかかる負担を和らげてくれるので、キーが重いものでも特に気にすることはありません。
・コネクタ
キーボードをPCに接続するときの接続方法です。これまでは、キーボードやマウスを接続する標準的なポートである「PS/2」が標準でした。しかし最近では、USBで接続するものが増えています。PS/2タイプの場合、パソコンの動作中に抜き差しすると、誤動作が生じることがあるので注意してください。逆に、USBタイプのキーボードは、ホットプラグによって抜き差しが自由に行えますが、マザーボードの設定によっては、OSのインストール時など、初期状態では認識してくれないこともあるので注意してください。もっとも、ほとんどのUSBキーボードには、PS/2用の変換コネクタが付属するので、あまり気にすることはありません。
・重量
キーボード自体の重さです。中に鉄板が入っている場合ずっしり重く、キーを入力したときにも安定感があります。キーボードは基本的に据え置きされるものなので、重くてしっかりしたものを選んだほうがよいでしょう。
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■アキバ総研オススメのキーボードたち
数え切れないほど種類があるキーボードの中から、アキバ総研が注目する、ちょっとマニアックな製品をここではいくつか紹介します。
「静電容量方式」を採用したマニア向けのキーボード
東プレ 「RealForce106」
・実売価格 16,800円前後
東プレが得意とする「静電容量方式」を採用した高価なキーボードです。すでに説明した特徴の通り、滑らかなキータッチを持ち、長時間使っていても疲れないという優秀なキーボードです。高価な製品ですが、3000万回以上のキー打点に耐えうる耐久力があるので、長期的に使うことを考えれば決して高価なものではありません。
この製品の最大の特徴は、キーによって重さを変えてある点。小指で押すキーは30g、そのほかのキーには、45gと55gの重さが設定され、タイピングを行う指によって、3種類の荷重が振り分けられています。
小さくても使い心地抜群
PFU 「Happy Hacking Keyboard Lite 2」
・実売価格 5,600円前後
アキバ界隈では、かなり人気の高いメカニカルタッチのキーボード。フルサイズのキーボードに負けない使い勝手を持ったコンパクトさが魅力です。元々はプログラマー向けに開発されたというだけあって、無駄なキーが一切ありません。基本的には英語キーボードで、カナもプリントされておらず、通常は配置されるファンクションキーですら用意されていません。ただし、カーソルキーを独立して配置するなど、プログラミングなどを主に行うユーザーには使い心地がよく、省スペース型のキーボードの中ではピカイチのオススメ商品です。ただし、一般ユーザー向けではないかもしれません。
なお、上位機種の「Happy Hacking Keyboard Professional」では、高価な「静電容量方式」を採用しているため、非常に快適なキータッチになっています。しかし、その分価格も25,000円前後と、非常に効果になっています。
ゲーマー御用達の、オススメキーボード
サイズ 「エルゴダイバー」
・実売価格 3,000円前後
カーソルキーが左側にあるなど、変わった配列を持ったキーボードです。どうしてこんな配置になっているのかというと、「FPS」(1人称視点シューティングゲーム)や「MMORPG」(大人数RPG)のように、マウスとキーボードを併用するゲームで使いやすいように設計されているため。つまりはゲーマー向けのキーボードなのです。初めのうちは操作に戸惑いますが、慣れると非常に使い勝手のよい製品です。普通にタイピングなどで使う分にも、ファンクションキーが左手の位置に集まっているため、ショートカットキーを多用するユーザーには使いやすかもしれません。ただし、こちらも英語キーボードなので、一般ユーザーは注意が必要です。
持ち運びに便利!?な、ペラペラキーボード
アスク 「FX200USB」
・実売価格 5,600円前後
紙のように薄くてクルクル巻いてしまえる変わったキーボードです。パソコンを持ち運ぶことが多い人には便利なパーツかもしれません。長期的には使えませんが、外出先でちょっと使いたいときや、机の上をキレイにしておきたいと思っている方にオススメです。
どっかで聞いたようなネーミングの激安キーボードセット
Aopen 「4点どう?(Yontendo)」
・実売価格 1,500円前後
マザーボードのメーカーしておなじみの「AOpen」製のキーボードセットです。ネーミングが某大手ゲーム機メーカーの名前をもじったものになっていますが、マウス・キーボード・スピーカ・パームレストの4点セットで、1,500円前後という、かなり破格なお買い得セットです。ほかにも、AOpenからは、「3点どう?」「2点どう?」といったネーミングの製品が発売されています。
これぞマニアック! パソコンが入ったキーボード!?
クイックサン 「KEYPASO」
・実売価格 37,600円前後
キーボードの中にパソコンがあるという、実にマニアックな仕様のキーボード(ベアボーン?)です。
搭載チップセットは「SiS651+SiS962L」で、オンボードデバイスとしては、VGA、サウンド、LAN、IEEE1394など、一世代前のPentium4マザーボードの標準構成となっています。対応CPUは、FSB533MHzタイプのPentium4で、2.66GHz以下のものが使用できます。PS/2キーボードコネクタも用意されており、外部キーボードを同時利用することも可能です。インパクトの強い製品ですので、ありきたりなパソコンに飽きた方は購入してみてはいかがでしょうか?
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<まとめ>
キーボードは、普段はそれほど気にかけることの少ないパーツですが、実は、ユーザーの体に直接触れるもっとも身近なインターフェイスです。パソコンを自作する場合は、ついつい予算を削りがちですが、あまり安いキーボードを使うと、指や肩に疲労がたまり、肩こりや頭痛の原因となることもあるので、気を付けましょう。数百円程度の激安キーボードから、数万円以上するマニアックなキーボード、はたまた奇抜な形をしたキーボードなどまで、その種類はさまざまですが、じっくり時間をかけて、自分にあった製品を見つけたいものです。
キーボード選びで大切なのは、自分にとって使いやすいかどうかの一点だけです。お気に入りの製品が見つかるまで、時間をかけてアキバのショップをまわり、じっくり探してみてはいかがでしょうか?
■参考サイト:いまじゅんのほおむぺえじ♪
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