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【第49回】2003年12月1日(月)
10万円台で買える激安シネマプロジェクタ
このページは、アキバで今もっとも流行っているモノについて、毎週週変わりで テーマを決め、実売価格や売れ筋ランクなどの実地調査を行うレポートです。 毎週ホットな情報を集めてお贈りいたしますが、取り扱ってほしいテーマなどの ご要望がありましたら、こちらよりお送りください。 (毎週月曜日更新)

 最近、急激に低価格化が進んでいる液晶プロジェクタ。ちょっと前までは、50万円以上が普通というような相場でしたが、今年に入ってから低価格化が進み、この秋の新製品では、定価で10万円台という超破格プライスをつけた製品まで現れました。
 映画を見るのが好きで、自宅にもプロジェクタが欲しいと思っていた方には、まさに今が買い時の製品といえるかもしれません。もちろんアキバ界隈でも、プロジェクタ熱はにわかに活気づき始めています。そこで、今回はこうした10万円台で購入可能なホームシアター向けの液晶プロジェクタについて、紹介していきます。

○シネマプロジェクタとデータプロジェクタ
 しかし、単純にプロジェクタといっても、いろんな種類があります。大きく分けると、家庭などでDVDシネマなどを見るのに向いた「シネマ(ホーム)プロジェクタ」と、ビジネスや教育の現場で使用する「データ(ビジネス)プロジェクタ」の2種類に分けることができます。
 基本的には、シネマプロジェクタはDVDプレーヤーやビデオデッキなどのAV機器を接続するために作られているため、色の再現性に優れており、ビデオ端子などのAV端子を備えているのが特徴です。これに対して、データプロジェクタは、パソコンと接続して、プレゼンテーションファイルなどの静止画を映し出すのに向いており、一般にコントラストが高くくっきりした映像で、ディスプレイと同じように、パソコンの映像入力端子を備えています。
 ただし、最近ではどちらのプロジェクタも、基本的なAV端子とパソコンの映像入力端子の両方を備えており、どちらの用途でも使用できるようになっています。このように、最近のプロジェクタはマルチな用途に使用できるものがほとんどですが、シネマプロジェクタのほうが、動きの速い動画の再生には適しているため、映画などを鑑賞する目的であれば、やはりシネマプロジェクタを選ぶのがよいといえます。

■11〜14万円台のSVGAプロジェクタ

 まずは、いまや11〜14万円という超低価格で購入可能となった、エントリー向けプロジェクタから見てみましょう。このクラスの製品は、液晶パネルの解像度がSVGAクラス(800×600ピクセル)の製品で、テレビやDVDの画質を投影するのに向いています。もちろんパソコンの画面を投影するのにも用いることができます。ただし、実際の液晶パネルの解像度は機種によってまちまちです。
 このクラスはとにかく価格が安いため、エントリーユーザーが購入するのには手軽です。性能的にも、1000ルーメンを超えるような輝度を持つ製品や、800:1という高コントラストを持った製品もあるので、なかなかにあなどれません。スクリーンとあわせても15〜20万円程度で購入できるので、まさにお買い得。初めてのプロジェクタとして購入してみてはいかがでしょうか。


dreamio EMP-TW10 dreamio EMP-TW10
エプソン
メーカー希望小売価格:168,000円
価格.com 最安価格:115,800円(平均価格:124,711円)

 定価で168,000円という、驚異の低価格を付けて話題になったエプソンのエントリー機。「6畳間でも120型の大画面を投影できる」というキャッチフレーズでCMなどを展開している、この年末注目の製品です。
 液晶パネルの解像度は854×480ピクセル、コントラスト比は700:1と、スペック的にはそれほど突出した点はありませんが、輝度は1000ルーメンと明るく、コストパフォーマンスはピカイチ。価格.comの最安価格では、なんと115,800円という低価格を記録しています。スクリーンとあわせても、15万円でそろってしまうかもしれません。
 投射レンズは、1.54倍のマニュアルズーム・フォーカスレンズを搭載。接続端子としては、ミニD-Sub15ピン、S端子、ビデオ端子(1RCA)、コンポーネント(3RCA)、RS-232Cとなっています。

輝度1000ルーメン
コントラスト比700:1
解像度854×480ピクセル
重量3.6kg


Wooo PJ-TX10J Wooo PJ-TX10J
日立製作所
メーカー希望小売価格:220,000円
価格.com 最安価格:128,000円(平均価格:150,586円)

 日立の液晶・プラズマテレビ「Wooo」にあわせてデザインされた、ホームシアター向けの液晶プロジェクタ。定価は22万円ですが、現在、15〜16万円台で購入可能です。輝度は700ルーメンとやや弱いですが、コントラスト比は800:1と高く、メリハリのある映像を得ることができます。光学2倍ズームレンズを搭載し、2.1mの距離から80型の大画面を投影可能となっています。  接続端子は、ビデオ、Sビデオ、コンポーネントの各映像入力端子と、ステレオ音声入力端子を装備。そのほか、ミニD-Sub15ピン、RS-232C端子を装備し、幅広い用途に使用できます。

輝度700ルーメン
コントラスト比800:1
解像度854×480ピクセル
重量3.6kg


dreamio EMP-PW10 VPL-HS3
ソニー
メーカー希望小売価格:オープン
価格.com 最安価格:140,000円(平均価格:155,455円)

 ソニーが発売するホームシアター向けプロジェクタのエントリーモデル。「cineza」というブランド名からもわかるように、映画を投影する目的のために設計された製品です。900ルーメンの輝度と、1300:1という高コントラストを持ち、2mの距離から80型の大型画面を投影可能。6畳間で最大130インチの画面を投影できます。
 また、同社独自の「ハイビジョンI/P変換回路」搭載により、1080iのインターレース方式ハイビジョン信号を1080pのプログレッシブに変換して投影するという機能を持っています。「ダイナミック」「スタンダード」「シネマ」などのプリセット画質設定も搭載するなど、エントリーユーザー向けの機能が満載です。
 搭載する端子は、ビデオ入力×1、ミニDIN4ピン(Sビデオ)×1、32ピンマルチコネクター、HDMI×1となっています。

輝度900ルーメン
コントラスト比800:1
解像度858×484ピクセル
重量4.5kg

■16万円台で買えるハイビジョン対応プロジェクタ

 こちらのクラスは、16〜18万円ほどの価格帯で、ハイビジョンの映像(720ライン)の映像に対応した高性能の製品です。やや価格は高くなりますが、ハイビジョンの鮮明な映像を楽しむのなら、こちらのクラスを選ぶべきでしょう。搭載する液晶パネルは1280×720ピクセルで、ハイビジョン映像に対応したD4映像入力端子を備えています。輝度は800ルーメン以上、コントラストは1300:1と、上級機にも迫る高機能です。性能比で考えると、こちらのクラスのほうがコストパフォーマンスは高いかもしれません。
 予算的には、スクリーンとあわせて20〜25万円くらいになります。映像にこだわるミドルクラスのユーザーにお勧めの高機能製品です。


TH-AE500 TH-AE500
松下電器産業
メーカー希望小売価格:オープン
価格.com 最安価格:152,000円(平均価格:163,250円)

 松下電器産業がこの10月に発売したハイビジョン対応のシネマプロジェクタ。1280×720ピクセルの液晶パネルを装備し、850ルーメンの輝度と、1300:1の高コントラスト比を持っています。
 同社独自の「プロジェクターAI」や「10ビットデジタルガンマ補正」といった機能を搭載し、あらゆる映像ソフトを鮮明に投影可能。短焦点型のレンズを搭載し、2.5mの距離から80型の大画面で投影できます。
 接続端子も充実しており、ビデオ、Sビデオ、コンポーネント、D4端子はもちろん、ミニD-Sub15ピンのほか、DVI-D端子も搭載し、データプロジェクタとしても活用の幅が広い製品です。

輝度850ルーメン
コントラスト比1300:1
解像度1280×720ピクセル
重量2.9kg


LP-Z2 LP-Z2
三洋電機
メーカー希望小売価格:268,000円
価格.com 最安価格:157,800円(平均価格:165,309円)

 プロジェクタでは定評のある三洋電機が、この10月に発売したエントリー向けのハイビジョン対応プロジェクタ。性能的には、松下電器の「TH-AE500」とほぼ同じで、1280×720ピクセルの液晶パネルを装備し、800ルーメンの輝度と、1300:1の高コントラスト比を持っている点など、ほぼ同等といえます。
 この製品の最大の特徴は、上下左右に自由な設定が行えるレンズを搭載する点。上下最大22画面分、左右最大21画面分のシフトが行え、床置きや天吊り時にも画質をほとんど損なうことなく設定できます。もちろん画質もクラスで最高レベルで、3mの距離から100型の大画面を投影可能。端子類も、ビデオ、Sビデオ、コンポーネントといった映像端子のほか、パソコンなどと接続可能なDVI-D端子も搭載しています。

輝度800ルーメン
コントラスト比1300:1
解像度1280×720ピクセル
重量4.1kg

<まとめ>
 液晶プロジェクタは、自宅にいながら100インチ以上の大画面を映し出すことができるという、映画好きにはこたえられない製品です。最近では、大型のプラズマテレビも人気ですが、プラズマテレビに比べても低価格で購入でき、しかも映画の持つ雰囲気も十分に楽しむことができるため、ホームシアターを構築しようと考えている方の中には、プラズマテレビよりもプロジェクタを購入したいと考えている方も少なくないようです。
 ただ、それでもまだ高価な製品であることに代わりはありません。実際に購入する際には、アキバなどの大型家電店へ出向き、画質を自分の目で確認してから、納得のいく製品選びを行ってみてください。
 今や10万円台で購入できる液晶プロジェクタ。この冬のボーナスで、ホームシアターを構築してみるのもいいかもしれませんね。

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