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【第76回】2004年7月5日(月)
近ごろよく聞く「RAID」とはなんぞや?
このページは、アキバで今もっとも流行っているモノについて、毎週週変わりで テーマを決め、実売価格や売れ筋ランクなどの実地調査を行うレポートです。 毎週ホットな情報を集めてお贈りいたしますが、取り扱ってほしいテーマなどの ご要望がありましたら、こちらよりお送りください。 (毎週月曜日更新)
ICH6R  近ごろやたらとよく耳にするようになった言葉に「RAID」(レイド)というものがあります。HDDに関連する機能ということは理解していても、実際にそれがどのように動作し、どんな用途に役に立つのか知らない、という方も少なくないことでしょう。先日、一部の製品で不具合が見つかり話題となった、インテルの最新チップセット「925X/915P/915G」に組み合わせられるサウスブリッジ「ICH6R」では、この「RAID」が標準でサポートされていることもあり、今後「RAID」はますます身近な存在になっていくものと思われます。そこで、今回の特集では、この「RAID」に関する基礎知識をやさしく解説します。

複数のHDDを1つのHDDとして認識できる「RAID」

 「RAID」(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)とは、簡単にいうと、複数のHDDを1つのHDDとして扱うことのできる機能です。たとえば、40GBのHDDを2台接続している場合、普通は、CドライブとDドライブとに分けられて管理されますが、「RAID」を使用することで、この2台を1台の80GB HDDとして扱えるようになり、どちらもCドライブとして認識されるようになるというわけなのです。

 元々は、サーバなどの用途で使われることが多かっため、SCSI HDDの管理機能として発達してきた「RAID」ですが、徐々にIDE HDDにも応用されるようになり(これを「IDE RAID」と呼ぶこともあります)、最近では、シリアルATAのHDDにも「RAID」は一般的になっています。

「RAID」には、いくつかのレベルが存在する

 ただし、ひとくちに「RAID」と言っても、実はいくつかのレベルが存在します。そして、このレベルによって、RAIDの機能はまったく異なってくるので注意しましょう。「RAID」といっても、その機能はさまざまなのです。現在よく知られている「RAID」レベルは、0〜5までが存在しますが、実際によく使われるのは、このうち「0」「1」「5」の3種類です。さらに、コンシューマクラスでよく使われるのは「RAID 0」と「RAID 1」の2種類くらいでしょう。

RAID 0
(ストライピング)
RAID 0
 まず、もっとも単純な「RAID 0」から解説しましょう。「RAID 0」では、複数のHDDを1つのHDDに見立て、それぞれのドライブにデータを均等に記録していきます(これを「ストライピング」といいます)。上で述べたように1台のHDDの容量が増える(ように見える)のと、複数のドライブにデータを分けて記録していくため、通常の接続よりも記録速度は速くなるのがメリットです。ただし、1台のHDDが壊れた場合、すべてのデータが壊れてしまうので、若干注意が必要です。

RAID 1
(ミラーリング)
RAID 1
 次は「RAID 1」です。「RAID 1」は、「ミラーリング」という方式で、2台のHDDに同じデータを同時に記録します。同じデータを二重に書き込むことになるので、1台のドライブとして扱えるHDD容量は増えませんが(実際には半分の容量になる)、いずれかのHDDが万が一クラッシュしたとしても、常にバックアップが取られていることになるので、データの復旧が簡単に行えます。大事なデータを扱うサーバ用途では、「ミラーリング」を行うことはもはや常識となっています。

 最後に、コンシューマレベルではあまりお目にかからない「RAID 5」ですが、これは複数台のHDDに「誤り訂正符号」(ECC、パリティともいう)という情報も分散して記録する方式です。よりデータの正確性が増し、書き込み速度も速くなりますが、基本的にはいくつものHDDを接続している場合に使用する方式で、主にサーバ用途のSCSI RAIDで使われ、IDE RAIDでは滅多に使われることがありません。

 現在、IDEやシリアルATAで「RAID」といえば、「RAID 0」か「RAID 1」のことを指しますので、この2つの機能の違いだけしっておけばよいでしょう。なお、RAID機能を司る「RAIDコントローラ」には、「RAID 0」のみ対応するものと、「RAID 0/1」に両対応しているものが存在します。また、この両方の機能を同時に実現する「RAID 0+1」(ミラードストライプ)という機能を持ったものもあります。

「RAID」を実現する方法

 さて、このように、HDDの統合やデータの二重化に役立つ「RAID」ですが、特に「RAID 1」でサポートする「ミラーリング」機能は、日ごろパソコン上で重要なデータを扱う方にとっては、なくてはならない機能といえます。この「RAID」を実現する方法としては、RAID対応のIDE拡張カードやシリアルATA拡張カードを購入するか、RAIDをサポートしているマザーボードを購入する必要があります。

 RAID対応のIDE拡張カードやシリアルATA拡張カードは、アキバ界隈では5,000円くらいから入手できるので、RAIDに対応していないマザーボードを使用している方は、こうした製品を購入するのが早いでしょう。  また、RAIDを標準でサポートしているマザーボードも数多く発売されています。こうしたマザーボードは、オンボードでRAIDコントローラチップを搭載しており、特に拡張を行うことなくRAID機能を利用できるので便利です。このほか、先日発売された「インテル925X/915P/915G」チップセット搭載マザーボードの中で、サウスブリッジに「ICH6R」や「ICH6RW」という「R」型番のつくものは、チップセット標準でRAID機能を備えています。これからRAIDを搭載したシステムを組もうと思っている方は、こうした新チップセット搭載のマザーボードを狙うのもいい考えといえるでしょう。

●RAID対応IDEインターフェイスカード
UIDE-133R-L
(アイ・オー・データ機器)
5,300円
UIDE-133R-L
UltraATA/133×2ポート
RAID 0/1/0+1対応
IFC-AT133RAID-S
(バッファロー)
5,300円
IFC-AT133RAID-S
UltraATA/133×2ポート
RAID 0/1/0+1対応

●RAID対応SATAインターフェイスカード
SATARAID4P-PCI(玄人志向)
オープン価格(実勢価格:3,600円前後)
SATARAID4P-PCI
シリアルATA×4ポート
RAID 0/1/0+1対応

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