| エプソンダイレクトの製品といえば、高品質で知られていますが、実際モノを作るに当たってどのような工夫をされているのでしょうか。 |
| 手塚: |
| エプソンダイレクトは直販PCの国内メーカーとして、お客様に高品質な製品をお届けするため、日々努力しております。ご存じのように、現在のパソコンというのは、マザーボード、ビデオボード、電源など、主要な内部パーツのほとんどを、中国や台湾などの外国で生産しています。 弊社も例外ではなく、最終組立以外は、海外での生産となっております。そのような中で高品質な製品を実現させるためには、元のパーツの品質が悪ければ意味がありません。 |
| お話をいただいたのは、エプソンダイレクトで長年開発に携わってきたという、現在は広報担当の手塚さん。エプソンダイレクトのモノ作りの本質を語っていただいた |  |
エプソンダイレクト株式会社 WEB営業部 ストアマネージャー 手塚さん |
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| そこで、パーツの生産に関しても、その製品開発の時点から、エプソンのクオリティをきちんと理解し、実現できるベンダー様と一緒に、その目的の達成に向け、コミュニケーションを密にしながら進めています。これによって、品質レベルを国内生産と同等のレベルまで引き上げています。 また、ベンダー先の出荷工程で、弊社の検査員が出荷検査に立ち会うことにより、基本的に日本に送られてくるパーツには、不具合品が紛れ込まず、結果的に日本での最終組立・生産品質が向上します。それによりコストを削減しながら、品質向上するといった、一見相反することを、実現化できることになります。また、組み立てた製品が、きちんと注文通りにできあがっているかといったチェックについても、以前は1つ1つ手作業での確認を行っていましたが、今では自社開発である、デジタルピッキングシステム・自動インストール及び、自動検査プログラムの導入によって瞬時に確認できるようになっています。これによって、パーツの付け違い・仕様違いを確実に発見でき、工程の工数簡略化の実現にもつながってきたというわけです。 |
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| 直販PCメーカーというとどれも中身は同じというイメージがあるのですが。 |
| 手塚: | 他社と同様、弊社も台湾などのパーツベンダーから部材を購入して、メーカーPCとして最終的に組み上げているわけですが、たとえば一見同じように見えるマザーボードにしても、弊社の採用しているものは、そのベンダーが販売している製品とは、基本回路のパターン以外は異なっています。弊社の場合は、ある製品を新たに設計する場合でも、設計段階からパーツベンダーと話し合い、弊社の品質要求や基準をクリアするような管理体制の下、エプソン専用の生産ラインでの対応を実施しております。さらに、マザーボード、電源に多く使用される電解アルミコンデンサなど、長期信頼性に影響する部品は、日本製部品の使用を指示しております。もちろんパーツを一から自社設計するとなると、それなりに時間もかかってしまい、新しいテクノロジーが出てきた場合に、早い段階での製品投入が間に合わなくなってしまうのですが、こうしたパーツベンダーとの協力体制によって、コストと時間を節約しながら、エプソンの品質を保っているのです。 |
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| なるほど。しかしこれだけ品質にこだわりながらも、国内でも有数の低価格を実現できるのはどうしてなのですか? |
| 手塚: | それはパーツ調達の面でのがんばりでしょうね。あとはムダなコストを徹底的に減らすことです。ただし、品質を落とすようなコスト削減は行わないようにしています。それをやってしまうと、エプソンダイレクトとしてのクオリティが保てませんし、そうなるとお客様も離れていってしまいますから。
生産に関しては、極力ムダな調達を行わないようにするため、注文状況に応じてパーツを適切に調達できるようなシステムを作っています。 |
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| この8月に「2日配達保証」という前代未聞とも思えるサービスを開始しましたが、一体どうやったらこんなことが可能になるのですか? |
| 手塚: | 昨年2004年の12月から「3日配達保証」というサービスを始めましたが、おかげさまで好評をいただいています。さらに今年の8月からは、地域限定ではありますが「2日配達保証」というサービスをリリースさせていただきました。これは、エプソンダイレクトが今期掲げているキーワード「迅速性」の一環として取り組んだ成果です。
エプソンダイレクトがスタートしてから今年で11年になりますが、私たちは初めから直販という方式を採っていたため、これまでに築き上げたさまざまなシステムやノウハウがあります。こうした他社にはない蓄積を整理・改善することによって、調達・生産から管理・流通・サポートなど、さまざまな分野でのムダ(マージン)をなくすことにつながりました。その成果が、「納期短縮」というかたちで実を結んだといえるでしょう。
なお、納期はもちろんですが、サポートに対する回答や修理の早さ(1日修理)など、すべてにおいて、私たちはこの「迅速性」を追求しています。 |
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| 「日経ビジネス」誌では、「サポート満足度No.1」という評価を得ていますが、サポートについて配慮している点はどんなところでしょうか。 |
| 手塚: | 当社では、お客様1人1人に対応したお客様コードを発行させていただき、社内全体のシステムで一元管理しています。そのため、たとえばサポートでは、「いつ誰がどのような応対をしたか」といった履歴がすぐに取り出せるようになっており、お客様が何度も電話で同じことを繰り返すことがないよう、工夫をしています。また、商品の注文から現在の状況、いつお届けできるかといった情報も一元管理されていますので、ご質問に対しても迅速にお答えできます。また、常にお客様の求める以上の対応を迅速に実施するよう、心がけております。こうした点が、サポート満足度という評価につながっているのだと思います。 |
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| 現在社員数はどれくらいですか? |
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| それだけの少人数で、開発からサポートまで全てを行っているというのは驚きですね。やはりパソコンへの「こだわり」を持った方が多いのですか? |
| 手塚: | もちろん外部スタッフや提携企業もありますが、基本的にはこの200名で開発研究から、生産、販売、サポート、PCの回収・リサイクルまでを全て一括コントロールしております。
もともとPC-98互換機を作っていた時代から、パソコンの製造を行ってきているため、確かに社内にはパソコンに対するこだわりが強い人間が多いですね。そのため、製品開発には常にこだわりを持って取り組んでいます。その結果として、最高スペックモデルである「Endeavor Pro」シリーズなどの、マニア受けする製品も多く登場していますし、ローエンドのモデルについても、パーツからこだわって開発しています。パソコン好きが作るパソコン、それが当社の製品といえるかもしれません。
ただ、技術者サイドがなかなか妥協しないので、販売・営業サイドとよく衝突しますね(笑)。それも小回りのきく会社だからこそだとは思いますが。 |
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| これからもエプソンダイレクトらしいこだわりの製品を作り続けてください。いろいろなお話をきかせていただき、ありがとうございました。 |