高級時計が愛される理由
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高級時計が愛される理由
世の中にはいろんな種類の腕時計があります。クオーツ、デジタル、機械式・・・。ファッションアイテムとしても欠かせない腕時計ですが、社会人には今なお欠かせない実用品です。近ごろは携帯電話で時間を確認する人も増えていますが、ある人事担当者の言葉を借りると「腕時計をしている人間は、時間を守っているという印象を持つ」とのことです。
なるほど、はじめての給料で腕時計を買う人が多いのも納得です。
社会人には欠かせない腕時計。なかでも、数万〜数十万する高級時計には人気があります。
ロレックス、オメガ、カルティエ、グランドセイコー、ジャガー・ルクルト、IWC・・・時間を確認するなら、数百円のデジタルウォッチで十分です。ではなぜ値段が高いのに人気があるのでしょうか? ブランドでしょうか?ステータスでしょうか?ファッション性でしょうか?
確かに高級時計は、ブランド品として認識されています。しかし名ばかりのブランドとは違い、高級時計には普通の時計にはない確固とした「値段なりの理由」があるのです。その理由をいくつか挙げてみましょう。
多くの高級時計は長持ちするよう考えられています。
例えば文字盤の塗料に高級なものを選ぶことで、紫外線による文字盤の劣化が起きにくくなっています。また時計を動かすムーブメントにも、摩耗の少ない石数の多いものを使っています。外装に使われるステンレスも、例えば316L(オメガ:写真左)や904(ロレックス:写真右)など、より錆びにくく傷が付きにくいものを選んでいます。
1年2年では、違いは感じられないでしょう。しかし数年、数十年使うと、高級品ほど長持ちするのも事実なのです。キチンと修理すれば100年以上持つものもあります。
316L使用
904使用
3573.50 スピードマスター プロフェッショナル
14060M サブマリーナ
ノンクロノメーター
高級品がいかに長期間の使用を考慮しているかを物語るエピソードをお話ししましょう。
時計は使っているうちに傷が付きます。傷は磨けば消えますが、磨きすぎると形が変わってしまいます。ではある時計メーカーはどうしたか。ケースを丈夫にしたのはもちろんですが、数回磨いた時に一番美しくなる意匠を考えたのです。新品が一番良いのではなく、使い込んで修理をしたときに一番美しくなる。信じられない話ですが、こんな配慮をしているメーカーもあるのです。昔ほど丈夫でなくなったという声も聞きますが、今なお高級時計は、長い間使えることを一つの誇りとしています。
商品が製造中止になると、部品は破棄されます。
部品の保管期間は一般的には7年とされています。それ以上たったものは部品がないため、直せない場合があります。家電やパソコンだけでなく、時計も例外ではありません。
しかし高級時計を作っているメーカーには、長期間部品を保管するところが少なくありません。ロレックスやオメガは、30年前の部品を保管しています。なかには100年以上前の部品を持っているメーカー(IWC)もあります。つまりこれらのメーカーの時計を選んでおけば、将来壊れても、部品の心配はまずないわけです。
これらのメーカーほどではないにせよ、古い時計を修理できる高級メーカーは、数多くあります。
ロレックス ムーブメント 3135
超高級メーカーになると、どんな部品でも一から作り直すことができます。むろん、費用はかなりかかりますが。有名なメーカーの製品が高いのは、こうした責任のある対応に対する一種の対価と言えるでしょう。
高級品には、デザインの良いものが少なくありません。
少なくとも、すぐ時代遅れになるデザインではないでしょう。高級時計を手掛けるあるデザイナーは
「
数十年後も時代遅れにならないデザインを心がけている
」
と語っていました。一般的に、高級メーカーは長い時間をかけて一つのデザインに取り組みます。そのデザイナーはこうも語っています「最初直感でデザインをする。でもそれではすぐ陳腐化する。しばらく頭を冷やして見ると、だめな点が見えてくるんだ」と。
カルティエ タンク
ロレックス 15210
オメガスピードマスター
時間をかけてデザインするのは「時間をかけてデザインした時計は、長い間飽きがこない」からだそうです。
一つのデザインに時間をかけるのは、時計メーカーが悠長だからではなく、いかにも高級時計にふさわしい取り組み方なのです。
カルティエの一部製品は、その基本デザインを100年以上前にさかのぼることができます。(
カルティエ タンク
)ロレックスのデイトジャストも、基本的なデザインは半世紀以上前と同じものです。(
ロレックス 15210
)有名なオメガスピードマスターも、デビュー当時からそのデザインを大きく変えていません。(
オメガスピードマスター
)。あらゆるものがすぐ陳腐化する現在、高級時計は長い間使うことのできる数少ない例外と言えるでしょう。
結納返しに高級時計が選ばれるのも、決して理由がないことではないのです。
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高級時計が愛される理由
(2005年4月掲載)
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ロレックス History
(2005年4月掲載)
・
IWC History
(2005年7月掲載)
・
カルティエ History
(2005年11月掲載)
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