気がつけば今年ももうあとわずか。気温も徐々に下がり始め空気も乾燥してくる。そんなこれからの季節に役立つ家電製品が「加湿空気清浄機」だ。「加湿空気清浄機」は、部屋の中のホコリや花粉、臭いのもとなどをキャッチして空気をキレイにする空気清浄機をベースに、乾燥する冬の季節に役立つ加湿機能をプラスした1台2役の便利な製品。さらに、最近では、ウイルスの分解機能なども搭載しており、1台持っておけば、これからの冬から春先までの季節、室内の空気環境をしっかりキレイに保っておけるのだ。そんな便利な「加湿空気清浄機」の最新モデルが、今年も各社からお目見えした。人気メーカー3社の最新モデルを例に、加湿空気清浄機の最新トレンドや選び方、各社の製品の特徴などを詳細に解説しよう。
ここ最近の「空気清浄機」全体のトレンドとしては、単体の空気清浄機よりも、加湿機能がプラスされた「加湿空気清浄機」のほうが人気となっている。加湿空気清浄機は、ベースとなる空気清浄機に、加湿機能をプラスした製品で、水タンクなどを搭載する分、ボディ自体はやや大きくなってしまうが、冬から春にかけて需要が高まる「乾燥防止+花粉除去」という2役を1台でこなせるということもあって、最近人気が増しているのだ。
メーカーとしては、シャープ、ダイキン、パナソニックの3社が人気。各社とも毎年機能を少しずつアップした新モデルを投入してしのぎを削っている。この3社の加湿空気清浄機はそれぞれに個性があり、シャープとパナソニックの製品は「プラズマクラスター」や「ナノイー」といったイオン放出機能を搭載することで差別化を図っている。イオン放出機能について詳しくは後述するが、簡単に言えば、空気清浄機の外側で浮遊する細菌などを分解するという機能だ。これに対して、ダイキンは、独自の「電気集塵」と「ストリーマ」という技術により、強い風量で集塵した細菌などを、空気清浄機の内側で強力に分解するという方式をとっている。このように、方式こそ違うが、各社とも細菌などの分解機能に重点を置いた製品開発を行っているというのが、最近の空気清浄機のトレンドだ。
今年の新モデルについてもこのトレンドは変わっておらず、各社とも独自の細菌分解機能をよりブラッシュアップさせてきている印象だ。もちろん、空気清浄機にとってもっとも大事なのは「集塵」の性能であるが、こちらについては、各メーカーともスペック的にはほぼ横並びと言っていい状況にある。ただし、こちらについても、集塵方式の違い(フィルター方式と電気集塵方式)によって、メリット・デメリットがある。これについては、後ほど詳しく解説する。
もう1つ、今年の製品でやや目立つのは、「節電」に対する配慮が各製品で見られることだ。これは言うまでもなく、2011年3月に起こった東日本大震災に伴う電力不足が大きな要因となっているものだが、センサー技術やエアフローなどの見直しによって、各モデルとも10〜50%ほどの省エネ運転が可能となっている。これは今年の新たな動きと言っていいだろう。
なお、加湿機能については、それほど大きな進化があるわけではないが、各メーカーとも、水タンクの形状を工夫するなどして、利便性の向上に努めている。昨年までのモデルに比べると、この部分はどのモデルもかなり使いやすくなっており、加湿機能を重視する方にはぜひ注目してもらいたい。
空気清浄機の性能を考えるうえでもっとも重要な要素は「集塵能力」である。今や空気清浄機には本来の集塵以外のさまざまな付加機能が搭載されているが、基本は「空気を吸い込んで、フィルターでろ過する」という、この機能に尽きる。特に、花粉やホコリなどによるアレルギーに対処するのであれば、この集塵能力は絶対に外せないチェック項目だ。それぞれの方式の違いなどを理解して、しっかりした製品選びを行ってほしい。
ここ数年の空気清浄機のトレンドとして欠かせない存在になってきているのが、細菌などを分解する「除菌機能」だ。今回取り上げている主要3社の最新モデルでも、もちろんこうした除菌機能は搭載されているが、メーカーによってその方式はそれぞれ異なる。各方式によってメリット・デメリットがあり、どれが一番いいとは言いづらいのだが、各方式のメカニズムをしっかり理解することで、自分にあった製品選びに役立つはずだ。














