「加湿空気清浄機の選び方」特集 2012冬版 P3「加湿機能」&「省エネ性能」比較

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主要3メーカーの主力製品をしっかりチェック! 価格.com「加湿空気清浄機の選び方」特集 2012冬版

PART3「加湿機能」&「省エネ性能」比較

加湿空気清浄機は「加湿器」としても使える多機能な製品。その加湿性能と内部構造、給水タンクなどの使い勝手、メンテナンス性などを、主要3メーカー各製品間で比較します。また、最近気にする方も多くなってきている「省エネ性能」に関しても、しっかりチェック。各製品が持つ省エネ運転モードの内容などを詳しく検証します。

加湿性能は「加湿量」と「タンク容量」が大事

ダイキン 「うるおい光クリエール MCK70N」

加湿フィルター 水タンクは給水時に斜めに立つように設計

本製品は、「ストリーマ技術」を用いた内部除菌により、加湿フィルターや水も高速電子による強力除菌が行われるため、カビなどが発生しにくい。なお、水トレイ下部には、防カビ用の「銀イオンカートリッジ」も装備される。水タンクは給水時に斜めに立つように設計されており、背の低いシンクでも使いやすい

前面のモニターには、現在の湿度がデジタルで表示され見やすい 前面のモニターには、現在の湿度がデジタルで表示され見やすい。左右のランプは、ハウスダストとニオイのセンサーランプ。下の青いランプは水除菌中であることを示す

シャープ「KC-B70」

加湿フィルターは、加湿運転しないときは水に触れないようにする仕組み 水タンクはスタンドにもなるハンドルが付いている

加湿フィルターは、加湿運転しないときは水に触れないようにする仕組みとなっており、不要な雑菌の繁殖を抑えている。水タンクはスタンドにもなるハンドルが付いているなど、3モデルの中ではもっとも使い勝手がいい

前面パネルには、現在湿度が大きくデジタル表示されわかりやすい 前面パネルには、現在湿度が大きくデジタル表示されわかりやすい。右側の「きれいモニター」には、部屋の空気の汚れ具合が緑から赤までの5段階の色のグラデーションによって表示されるという仕組み。シャープの空気清浄機ではここ数年変わらないモチーフだ

パナソニック「F-VXH70」

加湿フィルターはシンプルな構造 水タンクは本体の小型化にともなって、やや変則的な形状

加湿フィルターはシンプルな構造。水トレー内に防カビユニットが設置されている。水タンクは本体の小型化にともなって、やや変則的な形状で、容量も2.8Lしかない。スタンドによって自立はするが、やや使いにくい面は否めない

前面パネルに情報が表示される 前面パネルに情報が表示されるが、右側の湿度サインは小さくてやや見づらい。中央の「クリーンサイン」は、青、赤(小)、赤(大)の3段階で空気の汚れをお知らせする

「加湿空気清浄機」は、従来の空気清浄機に加湿機能をプラスしたものだ。そのメカニズムはどの製品もほとんど同じ。水タンクから給水された水が、本体下部の水トレイにたまり、空気清浄機のファンと連動して回転する円形の加湿フィルターが水分を吸う。その加湿フィルターに風を当てることで、水分が気化することで加湿するという「気化式」の加湿方式を採用している。基本構造が同じであるため、どの製品を選んでもそれほど大きな性能の差はないが、加湿能力を示す「加湿量」については、製品ごとに若干の差がある。

今回ピックアップした主要3メーカーの主力モデルの中では、パナソニックの「F-VXH70」がもっとも加湿量が多く、最大で「700mL/時」という加湿量を実現している。「F-VXH70」に関しては、3製品の中でもっともコンパクトな製品で、かつPART2で見たように、最大風量も小さいのだが、加湿量はもっとも多い。ただし、本製品で注意しなくてはいけないのは水タンクの容量だ。「F-VXH70」はボディがコンパクトなこともあって、水タンクもやや小ぶりで、2.8Lの容量しかない。もし仮に700mL/時のパワーで加湿すると、わずか4時間でタンクが空になってしまう計算だ。これだと給水の手間が増えるので、少しバランスが悪い。

ほかのモデルについて見てみると、ダイキンの「MCK70N」は加湿量が630mL/時で、水タンク容量が3.6L。シャープの「KC-B70」は加湿量が600mL/時で、水タンク容量は3.6L。いずれも、最大加湿量で稼働させても6時間近くは給水しなくていい計算となる。そういう意味では、加湿量と給水タンクの容量のバランスがいい。もちろん、加湿量は、運転モードの風量によって大きく変わるので、実際にこれだけひんぱんな給水は必要ないだろうが、コンパクトな製品はそれだけ水タンクが小さくなり、給水のめんどうが増えることは覚えておいたほうがいいだろう。

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雑菌が混じりやすい水まわりへの除菌機能

もうひとつ、加湿機能に関してチェックしておきたい点がある。それが水まわりの除菌機能だ。加湿空気清浄機の加湿機能では、水トレイに一定時間水をためておくため、雑菌が繁殖しやすい。また、水を吸わせる加湿フィルターも「生乾き」のような状態が続くため、カビが生えやすいという欠点がある。そうした状況を防止するために、各メーカーの製品とも、独自の除菌機能を搭載しているのだが、これが製品によってかなり異なっているのだ。

水色のストリーマユニットから発生した高速分子を、本体奥の加湿フィルターにも照射することで、強力に除菌を行う 水トレイの水にも高速分子を照射する「水除菌」も行う

「うるおい光クリエール MCK70N」では、左写真の上部にある水色のストリーマユニットから発生した高速分子を、本体奥の加湿フィルターにも照射することで、強力に除菌を行う。また、水トレイの水にも高速分子を照射する「水除菌」も行うので、加湿機構で起こりがちな雑菌の繁殖やカビの発生は、かなりの確率で抑えられる

まず、特徴的なのはダイキンの「MCK70N」だろう。PART1で見たように、ダイキンの空気清浄機は「ストリーマ技術」を用いた内部除菌を行っているが、実はこの機能、加湿機能で使われる加湿フィルターにも応用されている。つまり、加湿フィルターにも常時、高速分子の照射による雑菌分解が行われるので、カビが生えにくいのだ。そればかりではない。水トレイ上の水に対しても、このストリーマ技術による除菌は行われるので、水そのものも除菌される。そのため、水まわりで雑菌が繁殖するということもほとんどない。これが、ダイキンだけが持つ内部除菌のもうひとつのメリットだ。

いっぽう、シャープとパナソニックの2製品に関しては、こうした内部除菌の仕組みがないため、別途、水や加湿フィルターへの除菌・防カビ対策が必要となる(もちろん、加湿フィルターや水トレイには、防カビ処理がなされている)。たとえば、シャープ「KC-B70」の場合は、加湿フィルターを使わないとき(加湿機能をオフにしているとき)には、加湿フィルターが水に浸からないような設計になっているほか、タンクキャップに抗菌剤の入った「Ag+イオンカートリッジ」を搭載し、水の雑菌繁殖を抑えている。パナソニックの「F-VXH70」に関しても、同様の「防カビユニット」が、水トレイ下部に設置されており、雑菌繁殖を抑えている。ただし、「Ag+イオンカートリッジ」は年1回の交換が必要となり、「防カビユニット」は月に1回のお手入れ(クエン酸などを使った浸け洗い)が必要になることは覚えておこう。

(※初出時にパナソニックの「F-VXH70」の防カビユニットに関して「定期的な交換が必要」としていましたが、正しくは「定期的なお手入れが必要」でした。訂正してお詫びいたします)

シャープの「Ag+イオンカートリッジ」と、パナソニックの「防カビユニット」

水タンクキャップに取り付けられている「Ag+イオンカートリッジ」 水トレイ下部に設置されている「防カビユニット」

写真左は、シャープ「KC-B70」の水タンクキャップに取り付けられている「Ag+イオンカートリッジ」。写真右は、パナソニック「F-VXH70」の水トレイ下部に設置されている「防カビユニット」。いずれも定期的な交換やお手入れが必要となる

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省エネ性能

最後に、各製品の「省エネ性能」について見てみよう。もともと空気清浄機という製品は、それほど多くの電力を消費するようなものではなく、せいぜい数十ワットというレベルの電力しか消費しないが、2011年の東日本大震災以降、消費者の節電への意識が高まったこともあり、各製品ともよりいっそうの節電設計となってきている。

シャープの「KC-B70」

シャープの「KC-B70」上部操作パネル 自動モードがすでにエコ運転になっている
前面の湿度モニターにその時点での目安電気代を表示できる「電気代モニター」機能も搭載

シャープの「KC-B70」は、自動モードがすでにエコ運転となっており、何もしなくても、センサーが空気の状況を感知して、最小電力で動作するよう設計されている。なお、前面の湿度モニターにその時点での目安電気代を表示できる「電気代モニター」機能も搭載している。最小消費電力も4Wと、3モデル中もっとも低い

この省エネ性能でもっともすぐれているのは、シャープの「KC-B70」だ。ホコリ、ニオイ、温度、湿度の4つのセンサーで部屋の状態を細かく見張り、電力のムダを抑えた運転を行う「自動エコ運転」機能を搭載。もっとも電力の少ない「静音モード」では最小電力4Wで動作する。これは、3モデルの中でももっとも少ない消費電力だ。また、電力の「見える化」にも注力しており、正面のモニターに、現在のモードで24時間運転したときの電気代(目安)を表示する「電気代モニター」機能も搭載している。省エネについては、もっとも力を入れている製品と言っていいだろう。

そのほかの2モデルは、パナソニックの「F-VXH70」が最小電力6W、ダイキンの「MCK70N」が最小電力7Wとなっており、どちらも同じくらいの最小消費電力となっている。パナソニックの「F-VXH70」は、独自の「エコナビ」機能を搭載しており、空気の汚れを感知するだけでなく、人の存在を感知する「ひとセンサー」や、明るさを感知する「照度センサー」なども搭載しており、人がいないときや就寝したときに自動的に運転をセーブするという運転モードを備えているのが特徴的。この機能によって、約60%ほどの消費電力をセーブできるという。

パナソニック「F-VXH70」

パナソニック「F-VXH70」上部操作パネル 操作パネル中央の「エコナビ」ボタン

「エコナビ」機能を搭載。操作パネル中央の「エコナビ」ボタンを押すと、内蔵されるさまざまなセンサーによって、人の不在や就寝を感知し、運転をセーブしてくれる

また、ダイキンの「MCK70N」も、「eco節電モード」に切り替えると、「しずか」「弱」のみで動作する「通常モード」で動作するようになり、空気がキレイになってくると、電気集塵、ストリーマ、加湿、アクティブプラズマイオンの各機能を自動的にオフにする「みはり運転モード」に移行するなど、省エネ設計には力を入れてきている。

ダイキン 「うるおい光クリエール MCK70N」

ダイキン 「うるおい光クリエール MCK70N」上部操作パネル 操作パネル中央の「eco節電」ボタンを押すことで、5段階ある運転モードのうち、より消費電力の少ないモードで運転する

操作パネル中央の「eco節電」ボタンを押すことで、5段階ある運転モードのうち、より消費電力の少ない「しずか」と「弱」の2つのモードで運転するようになる。また、空気がキレイになってくると、さらに各機能の運転をオフにして、消費電力を抑えてくれる「みはり運転モード」に移行する

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