【調査期間】 2011年11月17日〜2011年11月30日
【調査方法】 価格.comでのWEBアンケート調査
【有効回答者数】 8,942人
本特集の最後の締めくくりとして、「スマートフォン購入意識調査」のアンケート結果から「iPhone 4S」に対する意識調査をまとめました。これまで、「iPhone 4S」の料金・サービス比較、スペック比較をはじめ、実際の回線速度調査など、あらゆる面から「iPhone 4S」の進化と魅力、そしてSoftBankとau各キャリアの違いを明らかにしてきました。実際に今回はスマートフォンを購入された(購入を検討している)ユーザーの評価を加えることで、より客観的に「iPhone 4S」への期待度や、SoftBank、auの各キャリア別の満足度などを探っていきます。
スマートフォンの所有率は、前回の調査から上昇。「iPhone」シリーズが他機種を圧倒。
今回の調査におけるスマートフォンの所有率は、44.5%という比較的高い割合となった。「価格.comリサーチ」で 2011年7月に調査した時点では41.9%だったので、今回の調査から2.6ポイントほど上昇したことになる。もはや半数に近い人がスマートフォンを所有していると言っていい結果だ。
次に、現在所有しているスマートフォンの機種名を答えてもらった。なお、回答数の少ない機種に関してはシリーズ名、もしくは「その他」で合算している。こ の結果を見れば一目瞭然だが、アップルのiPhoneシリーズの所有率がずば抜けて高い。もっとも多いのは、SoftBankの「iPhone 4」で17.7%。次いで、同じくSoftBankの「iPhone 4S」が11.8%となっており、この2機種だけで全体の3割近くにのぼっている。 SoftBankの「iPhone 3G」「iPhone 3GS」を含めた合計では38.6%になり、「全体の4割近い人がSoftBankのiPhoneシリーズのユーザー」ということになった。なお、今回auからも「iPhone 4S」が発売されているが、こちらの所有率はまだ4.3%と、SoftBankに比べて半分以下の数になっている。
その他のスマートフォンで見ると、docomoの「Xperiaシリーズ」、「GALAXYシリーズ」の割合が比較的高いが、これらのモデルのシリーズよりも、新モデルであるSoftBankの「iPhone 4S」のほうが多いという結果になった。近ごろではAndroidが何かと話題になっているが、いまだに「iPhone強し」という状況は変わっていないようである。
スマートフォンへ乗り換えを検討している人が選ぶ機種は、iPhone 4Sが群を抜いている。
続いて、現在乗り換えを検討しているスマートフォンについて、その機種名(シリーズ名)を聞いた。こちらの結果でも、SoftBankの「iPhone 4S」の割合が22.5%とトップ。次点で、auの「iPhone 4S」が16.8%と続く結果になった。この冬のスマートフォンの乗り換えについても、「iPhone 4S」はダントツの人気を誇っていると言っていいだろう。一方、「iPhone 4S」に対抗するAndroid勢の新モデルは、さほどポイントを伸ばせておらず、シリーズ別ではdocomoの「GALAXY Sシリーズ」が6.8%でトップという結果になった。「iPhone 4S」と比べると2倍、3倍の差がついており、かなりハッキリと「iPhone 4S」人気を物語る結果となっている。なお、docomo、auの両キャリアとも「それ以外のスマートフォン」という項目に回答する数が結構な数にのぼっているが、この中には、スマートフォンを購入することは決まっているが、購入する機種を絞り切れていないというユーザーが多い。逆に、SoftBankの場合は、「それ以外のスマートフォン」の割合が低く、ほとんどのユーザーが「iPhone 4S」を指名買いする状況となっている。
「スマートフォン」ではなく「iPhone」を購入するという意識が強い。
上記設問で、「iPhone 4Sへ乗り換えを検討している」というユーザーに、どうして「iPhone 4S」を選んだのかを聞いた。理由のトップは、「メーカー・ブランドが好きだから」というもので19.7%。iPhoneユーザーの多くは、スマートフォンを購入するのではなく、iPhoneを購入するというという意識がハッキリと見て取れる。それだけ、iPhoneが作り上げてきた独自のインターフェイスや世界観に共感する人が多いのだろう。これに続いて「テレビCMなどで話題になっているから」(14.5%)、「デザインが好みだから」(13.5%)、「機能に満足していないから」(12.4%)、と続く。理由はさまざまだが、iPhoneはデザイン性に惹かれて購入を検討しているというユーザーも多く、その点で、他のスマートフォンを寄せ付けないほどの魅力を持っていると評することができるだろう。
今回の「iPhone 4S」は、SoftBankとauの2キャリアから発売されたが、各キャリアを選んだユーザーごとに、そのキャリアを選んだ理由を聞いた。
まずはSoftBank、「現在契約しているから」が25.8%ともっとも多く、次いで「料金プランが安いから」が21.8%と続く。これに対してauは、「現在契約しているから」が24.8%と多いのは同じだが、「料金プランが安いから」という回答は6.2%と低く、キャリア選択の大きな理由にはなっていない。その代わり、auで多い理由は「電波状況が良いとの情報があったから」で、これが23.9%と高い割合になっている。逆に、SoftBankの場合、この点は2.2%と低い。このほか、SoftBankでは、「お得なキャンペーンを実施しているから」(9.4%)や、「周りで使っている人の意見を聞いて」(8.1%)などの理由も、auより割合が高い。
大まかに言うと、「iPhone 4S」を契約するにあたり、キャリアにSoftBankを選択する人は料金を重視し、auを選択する人は回線品質を重視する傾向が強い。なお、料金については、本特集の「料金・サービス比較」で見たとおり、SoftBankのほうが安く設定されている。また、回線品質については、本特集の「回線速度実態調査」で見たとおり、都市部ではSoftBank、地方ではauが比較的高い回線品質を実現している結果が見られた。
「iPhone 4S」を購入するにあたって、どのような手続きを行う予定か、SoftBankとau双方のユーザーに聞いた。どちらのユーザーも「機種変更」の割合がもっとも多く、6割を超えている。ただし、SoftBankのほうが、新規契約と他キャリアからのMNP乗り換える割合が39.6%(auは38.2%)とauと比べ若干高く、全般的に見てSoftBankのほうが、「iPhone 4S」への乗り換えについて、より多くの新規ユーザーを獲得していることがわかる。
キャリア満足度はSoftBankの方が高い結果に。
次に、SoftBank、auそれぞれの「iPhone 4S」を「機種変更」で検討しているユーザーに利用しているキャリアに対しての満足度を聞いた。いずれのキャリアの場合も、満足度はおおむね高い傾向にあるが、特にSoftBankにおける満足度が高く、「大変満足している」「まあまあ満足している」の合計は55.2%と半数を上回った。「大変不満」「まあまあ不満」の合計も12.5%に抑えられており、全体的に満足度が高いという結果になっている。 これに対して、auは満足度でSoftBankに負けている。「大変満足している」「まあまあ満足している」の合計は37.8%。「大変不満」「まあまあ不満」の合計は24.2%と、いずれの場合もSoftBankの数字より悪い結果となった。
都市部ではSoftBank、地方ではauと住み分けしている。
SoftBankとauそれぞれで、各都道府県別の「iPhone 4S」の乗り換え意向率を算出した。全体として見ると、やはり首都圏や都市部では、SoftBankの乗り換え意向率が高めに出ており、東京都で15.7%(au は14.1%)、大阪府で9.3%(auは6.2%)、愛知県で7.5%(auは5.8%)、福岡県で4.4%(auは3.3%)などとなっている。逆に、地方ではauの乗り換え意向率が高めで、北海道は5.9%(SoftBankは3.8%)、新潟県で2.4%(SoftBankは1.1%)、岡山県で1.5% (SoftBankは1%)、熊本県で1.4%(SoftBankは0.8%)などとなっている。
本特集の「回線速度実態調査」でも見たとおり、首都圏や都市部ではSoftBankの「iPhone 4S」のほうが、全体的に回線速度も速く安定もしているが、逆に地方ではauの「iPhone 4S」のほうが安定した回線速度を保てるようになる。こうした状況を反映した結果となったと言えるだろう。
スマートフォンへ乗り換えを検討していない理由は、「料金が高いイメージ」を持たれている。
スマートフォンへの乗り換えを現在検討していない人に、その理由を聞いた。もっとも多かった回答は「今の携帯電話・スマートフォンで満足しているから」と いうもので34.8%。この中には、すでにスマートフォンを所有しているユーザーも含まれているため、このような高い割合になっている。次に多かったのは 「料金が高いイメージがある」というもので21.7%。「その他」の理由はさほど多くない。
ただし、「料金が高いイメージがある」というのは、半分は当たっているが半分は当たっていない。特に「iPhone 4S」に関して言えば、本特集の「料金・サービス比較」でも見たとおり、基本的に、パケット通信料金の上限が固定された定額プランに入れば、通信料金が過度に増えることがなく月額6,500円〜8,000円程度で収まってしまう。このことを考えると、従来の携帯電話の料金体系と大きく異なることもなく、むしろ安くなる場合もある。「料金が高いイメージがある」というのは、あくまでイメージだけと言っていい。
アンケート調査まとめ
今回のアンケート調査を通してわかったことが大きく2つある。まず、スマートフォンの世界では、最近Androidを搭載したスマートフォンが飛躍的に増えているが、そのような状況の中でも「iPhone 4S」の人気はほとんど影響を受けていないこと。そして、もう1つは、今回の「iPhone 4S」からは、日本国内でもSoftBankとauの2つのキャリアから発売されたが、発売当初に騒がれていたほど、SoftBankからauへのユーザー流出はなく、むしろ、SoftBankの「iPhone 4S」のほうが、トータルでは人気となっていることである。
本特集では、この秋に発売された「iPhone 4S」の進化や魅力を伝えるとともに、2つの通信キャリアで実際に使用感が異なるのかを、さまざまなアプローチで検証してきたが、その結果が今回の「スマートフォン購入意識調査」で実証された形だ。「iPhone 4S」自体の人気は非常に高く、Androidを搭載したスマートフォンが数多く発売されている今でも、多くのユーザーから絶大な支持を得ている。そして、キャリアでは、都市部に強いSoftBankと、地方では高い回線品質を実現しているauという図式がハッキリとし、それぞれが強みを生かしながら、うまく住み分けしている。また、iPhone 4SがSoftBank以外にライバルであるauからも「iPhone 4S」が発売されたことにより、比較対象ができたことで以前よりもSoftBankの評価は上がったと言えるだろう。














