こちらのページは旧iPadの性能調査ページです
新しいiPadの性能調査ページは以下からご覧ください

閉じる

iPad mini・iPad Retinaディスプレイ 徹底解剖 Retinaの性能調査

iPhone 6 / iPhone 6 Plus徹底解剖

iPad mini・iPad Retinaディスプレイ 料金・スペック・性能を徹底解剖

サイズが小さくなった「iPad mini」の魅力とCPUがよりパワフルになった第4世代「iPad Retinaディスプレイモデル」の実力をご紹介。新しいiPadはここが違う!

製品情報・クチコミを見る

ボディ:初代Retinaディスプレイモデルの、第3世代「iPad」とほぼ同じボディを採用

左が世代としては2世代前のモデルとなる「iPad 2」、右が今回発売された第4世代「iPad」。パッと見た目にはほとんど違いがわからない。異なっているのは、採用されるディスプレイが、高精細な「Retinaディスプレイ」になったくらいのものだ。それくらい、「iPad」シリーズは、初代の登場から一貫して変わらないデザインを踏襲している

2012年11月2日に発売され話題を呼んでいる「iPad mini」の陰にやや隠れた形にはなっているが、実は“本家”の9.7インチ「iPad」も第4世代に変更となり、同日より発売されている。この第4世代「iPad」は、9か月ほど前の2012年3月16日に発売された第3世代「iPad」のマイナーバージョンアップ版という色合いが濃い製品だが、その中身は着実なパワーアップを遂げている。

第4世代「iPad」の最大の進化ポイントは、なんと言っても、CPUに最新の「クアッドコアグラフィックス搭載 デュアルコアA6Xチップ」(1.3GHz)を搭載している点だ。これについては後ほどくわしく見ていくが、前モデルである第3世代「iPad」のCPUは、その前の「iPad 2」に搭載されていた「デュアルコアA5チップ」(1GHz)とほとんど変わらなかったのに比べると、今回の第4世代は飛躍的に処理速度がアップしている。前モデルの第3世代「iPad」も非常に評価の高かった製品であるが、その第3世代「iPad」をベースにしながら、一部で不満もあった処理性能を高めたモデルということで、現状ではかなり出来のいい「iPad」と言うことができそうだ。

左が「iPad 2」、右が第4世代「iPad」。ボディ背面もほとんどデザインは変わっていない。なお、左側の「iPad 2」は「Wi-Fi+3Gモデル」のため、上部に黒い樹脂パネルが付いているが、Wi-Fiモデルではこれもないため、見た目にはほとんど変わらない。ボタン配置もそのままだ。なお、下部のコネクターは、従来の30ピン「Dockコネクタ」から、8ピンの新型「Lightningコネクタ」へと変更になっている

そんな第4世代「iPad」だが、そのボディは前モデルの第3世代「iPad」とほぼ同一で、サイズは、241.2(高さ)×185.7(幅)×9.4(厚さ)mm、重量はWi-Fiモデルで652gとなる。第3世代「iPad」と比べると、重量が2gだけ増しているが、ほぼ同じボディサイズ・重量と言っていいだろう。なお、その前の「iPad 2」と比べると、厚さが8.8mmから9.4mmと若干増え、重量が601gから652g(Wi-Fiモデルの場合)へと51g増えている。若干厚く、重たくなっているが、これは後述するバッテリーの影響が大きい。

このように、第4世代「iPad」は、見た目にはほぼ、前モデルの第3世代「iPad」と変わらない。9.7インチの「Retinaディスプレイ」もまったく同じだし、メインカメラ性能やバッテリー性能も同じなので、見た目にはどちらがどちらかわからない。異なっているのは、ボディ下部に設けられたコネクターが、従来の30ピン「Dockコネクタ」から、8ピンの小型「Lightningコネクタ」に変わったくらいなものだ。

液晶画面:なんと言っても高精細な「Retinaディスプレイ」が大きな魅力

左が「iPad 2」、右が第4世代「iPad」。「Retinaディスプレイ」を搭載している第4世代「iPad」のほうが、若干黄色味がかって見えるが、実際には左の「iPad 2」のほうがやや青みがかっており、「Retinaディスプレイ」のほうがより暖かい感じの自然な色味になっている。ちなみにWebブラウザーではスムージングがかかるため、全体の解像度は「iPad 2」と同じ1024×768ドットと同じように表現されているが、細かい文字の視認性は「Retinaディスプレイ」のほうが上だ
(※「iPad 2」のほうは、表面に保護フィルターがかかっています)

第4世代「iPad」の大きな特徴は、液晶画面に発色のよさで定評のある9.7インチの「Retinaディスプレイ」を採用している点だ。この「Retinaディスプレイ」は、昨年2011年9月に発売された「iPhone 4S」で初めて採用された高画質ディスプレイで、その美しさ・発色のよさから一気に人気となったものだが、その後、2012年3月に発売された第3世代「iPad」から「iPad」にも採用され始め、人気を呼んでいる。

「Retinaディスプレイ」の最大の特徴は、一見してわかるそのクリアな画質にある。まさに「透き通ったような美しさ」という表現がピッタリくるような画質で、表現される色彩が美しくビビッドに表示されるのだ。参考までに、「Retinaディスプレイ」搭載前の「iPad 2」と、「Retinaディスプレイ」を搭載した第4世代「iPad」との画面を比較した写真を掲載してみたが、全体的に暖かみのある色味で色の鮮やかさが違うのはもちろん、画面の明るさも異なっており、暗部の階調も非常にキレイだ。結果としては、非常にクリアで美しい映像を映し出してくれていることがわかる。

左が「iPad 2」、右が第4世代「iPad」の画面。「Retinaディスプレイ」を搭載する第4世代「iPad」のほうが全体的に明るく、細部まで精細に表現できているのがわかるだろう。特にシャドウ部の表現が素晴らしく、背景の空のグラデーションもキレイに表現できている。写真や映像では、明らかに「Retinaディスプレイ」の恩恵を感じられるはずだ
(※「iPad 2」のほうは、表面に保護フィルターがかかっています)

解像度も「iPad 2」では1024×768ドットだったのに対し、「Retinaディスプレイ」を搭載した第4世代「iPad」では、2048×1536ドットと倍増している。縦横ともちょうど2倍の解像度なので、表示の精細さという意味では、「iPad 2」の4倍の表現力を持っているということになる。「iPad」用アプリなど通常の使用では、初代「iPad」や「iPad 2」と同じ1024×768ドットの画面として駆動するものの、写真などを表示させる際には、従来モデルの4倍の細かさで表示するので、その表現力は段違い。前モデルである第3世代「iPad」が非常に人気となったのも、ひとえにこの美しい「Retinaディスプレイ」の存在があったからこそ。そして、その「Retinaディスプレイ」は、この第4世代「iPad」にもそのまま踏襲されて採用されている。これはやはり本機の大きな魅力と言っていいだろう。

処理速度:第3世代「iPad」の2倍以上をマークする高速な処理性能

この秋に登場した第4世代「iPad」の最大の進化ポイントが、「処理速度」である。CPUに、「iPad」シリーズとしては初となる最新鋭の「クアッドコアグラフィックス搭載デュアルコアA6Xチップ」を搭載しており、アップルのアナウンスによれば「一世代前のA5Xチップに比べて最大2倍高速。最大2倍のグラフィックパフォーマンス」を発揮できるようになっているという。ちょうど「iPhone」が、「iPhone 4S」から「iPhone 5」に変わったのと同じような進化を遂げていることになる。

iPad 2
第3世代iPad
第4世代iPad

ベンチマークアプリ「Geekbench 2」のテスト結果。左から、「iPad 2」「第3世代iPad」「第4世代iPad」のスコアとなる。これを見るとわかるように、「iPad 2」と「第3世代iPad」ではスコアはほとんど変わらないが(むしろやや下がっている)、「第4世代iPad」では2倍以上の高いスコアを叩き出している。搭載するCPUがメジャーバージョンアップ版の「クアッドコアグラフィックス搭載デュアルコアA6Xチップ」になった点が大きいが、搭載するフラッシュメモリーの高速化も影響を与えているようだ

もちろん、カタログスペックだけでは、その速さを感じることはできない。実際のところはどうなのかを調べるため、ベンチマークアプリ「Geekbench 2」を使って、簡単なベンチマークテストを行ってみた。結果は上のテスト結果画面の通りだが、前モデルである第3世代の「iPad」のトータルスコアが「755」だったのに対し、第4世代の「iPad」は「1775」と、2倍以上の高いスコアを叩き出した。ちなみに、ベンチマークテストではすべての項目が、第3世代のスコアを上回っているが、ストレージに関するスコアもかなり伸びており、CPUだけではなく、内蔵されるフラッシュメモリーのアクセススピードもかなり寄与していると思われる。

なお、その前の「iPad 2」のトータルスコアは「763」なので、「A5チップ」から「A5Xチップ」へのマイナーバージョンアップでは、実はそれほど処理速度は改善されていなかったこともわかるだろう。「iPad 2」から第3世代「iPad」への進化では、「Retinaディスプレイ」の搭載が大きなポイントだったのに対し、今回の第3世代「iPad」から第4世代「iPad」への進化では、処理速度の向上が大きなポイントとなっていることがわかる。

体感速度としてはどうだろう。まずはいくつかのWebサイトを見てみたが、第4世代「iPad」では、どのサイトもほとんどレスポンスを待たずに読み込まれ、かなり快適にWebブラウジングが行えた。第3世代「iPad」では、まれに読み込みに時間がかかることがあったが、第4世代「iPad」ではそういうことがあまりなく、ブラウザーの処理速度が向上していることがうかがえる。もちろん「YouTube」などの動画再生も問題なく行えていた。

また、このあと詳細に紹介するカメラのレスポンスもかなり上がっていた。アプリの起動が速いのはもちろんだが、被写体にカメラを向けたときのオートフォーカスの合焦速度がかなり速い。そしてシャッターを切ってからの処理も速く、次のシャッターが切れるようになるまでのレリーズタイムラグもほとんどない。こういうあたりに「クアッドコアグラフィックス搭載デュアルコアA6Xチップ」の威力を感じた。第4世代「iPad」の処理性能は、体感できるレベルで向上していると言っていいだろう。

カメラ:フロントカメラの「FaceTimeカメラ」が、30万画素から120万画素へアップ

第4世代「iPad」のメインカメラで撮影した写真。カメラの性能自体は、前モデルの「iPad 3」と変わらないが、500万画素の裏面照射CMOSセンサーを採用するだけあって、若干白っぽい感じはあるが、クリアで解像感の高い撮影ができる。ホワイトバランスも適正だ

さて、上で少し触れたカメラ機能だが、第4世代「iPad」と第3世代「iPad」では、メインカメラの性能は変わっておらず、どちらも500万画素の「iSightカメラ」を搭載する。この「iSightカメラ」であるが、高感度撮影に強いといわれる「裏面照射CMOSセンサー」を採用しており、屋外はもちろん、やや光量の弱い屋内の撮影でも威力を発揮する。その画質はちょっとしたコンパクトデジカメに匹敵するほどで、500万画素でも十分な性能を持っているといえる。なお、動画に関しては、1080pのフルハイビジョンビデオ撮影も可能だ。

しかし、メインカメラについては第3世代「iPad」と同じだが、フロントカメラである「FaceTime HDカメラ」の性能は、第3世代「iPad」よりもアップしている。第3世代「iPad」では、その前の「iPad 2」と同じ30万画素(VGA)のフロントカメラしか搭載しておらず、決して高画素とはいえなかった。それが、今回の第4世代「iPad」では120万画素にスペックアップしており、動画も720pの高画質映像が撮影できるようになっている。このカメラは、名前のとおり主に「FaceTime」などに使う自分撮り用となるが、120万画素というスペックは自分撮りには十分なスペックであり、操作感も非常にクイックで使いやすい。こちらも「iPad 2」と第4世代「iPad」で撮影した写真を掲載するので、参考にしてみてほしい。

iPad 2
第4世代iPad

フロントの「FaceTimeカメラ」で撮影した写真。左が30万画素の「iPad 2」で、右が120万画素の第4世代「iPad」のものとなる。画角も若干異なっているが、画素数が圧倒的に異なるため、解像感がまったく異なる。また、センサー自体の明るさも第4世代「iPad」のほうが上。着ているシャツの素材感などがまったく異なって見える

バッテリー性能:性能アップでも10時間駆動をしっかり実現

第4世代「iPad」の電源アダプター(写真左)は、「iPhone 5」や「iPad mini」(写真右)に採用されるアダプターよりもやや大きめ。必要電圧が「iPad」は10V、「iPhone 5」や「iPad mini」は5Vと異なるためだ。なお、コネクターには新しい8ピンの「Lightningコネクタ」が採用される

第4世代「iPad」は、カタログスペックでは、「Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間」というバッテリー駆動時間を実現している。この「10時間」というバッテリー駆動時間は、初代「iPad」からずっと変わらないスペックで、これまでのどの「iPad」も10時間というバッテリー駆動時間にはこだわり続けてきた。今回の第4世代「iPad」でも、このバッテリー駆動時間を実現できたことは率直に評価したい。

というのも、先に述べたように、今回の第4世代「iPad」は、「一世代前のA5Xチップに比べて最大2倍高速。最大2倍のグラフィックパフォーマンス」を発揮できる「クアッドコアグラフィックス搭載デュアルコアA6Xチップ」を搭載している。CPUのパワーが上がると、バッテリー消費も増えるというのが普通だから、通常であればバッテリー駆動時間は短くなってもおかしくない。また、第4世代「iPad」を特徴付けている「Retinaディスプレイ」に関しても、それ以前の液晶パネルに比べて消費電力は大きいと言われている。つまり、第4世代「iPad」は、CPUとディスプレイという消費電力の大きな2大デバイスを搭載しながらも、10時間のバッテリー駆動時間を実現しているのである。これは純粋にすごいことだ。

ただし、そのために、搭載されるバッテリーはやや大型の大容量のものを採用せざるを得なくなっている。「Retinaディスプレイ」採用以前の「iPad 2」では、25Whのリチャージャブルリチウムポリマーバッテリーを搭載していたが、第4世代の「iPad」では、42.5Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリーを搭載している。バッテリー容量にして1.7倍という増加だ。これによって、第4世代の「iPad」は、「iPad 2」に比べるとボディ全体の厚みがやや増し、重量も増してしまっていることは、すでに述べた通り。ただ、それでも、厚さで0.6mm、重量で51g(Wi-Fiモデルの場合)の増加だけにとどめたというのは、やはり驚くべきことであろう。

まとめ

以上、この秋新たに発売された第4世代「iPad」についての性能を検証してきた。第4世代「iPad」の特徴を簡単に言うなら、第3世代から引き継がれた「Retinaディスプレイ」+新採用のCPU「クアッドコアグラフィックス搭載デュアルコアA6Xチップ」の2つということになる。つまり、表現力は前モデルとほとんど同じであるが、処理性能はさらに増した「iPad」ということだ。外見や画面表示などについては前モデルからそれほど変わっていないため、マイナーバージョンアップという雰囲気が強いのも確かだが、処理速度は体感できるレベルで向上しており、非常に扱いやすくなっている。第3世代が発売されてからわずか9か月ほどで発売されたということもあって、第3世代「iPad」のユーザーが買い換えるのには少しハードルが高い気もするが、それ以前の「iPad 2」さらには初代「iPad」に比べると、かなり進化を感じるハードウェアに仕上がっていると言っていい。初めて「iPad」を購入しようと思っている人はもちろん、初代「iPad」あるいは「iPad 2」のユーザーが買い換えるための製品としても、本機はかなり魅力的なスペックを備えた製品といえる。

製品情報・クチコミは価格.comでチェック

  • mini ブラック
  • mini ホワイト