

今や1人1台は当たり前になりつつあるデジタルカメラ。中には2台、3台と持っている方もいるだろうが、撮影した写真データについては、いったいどのように保存しているだろうか。三菱化学メディアが行ったユーザー調査(下グラフ参照)によれば、全体の8割以上(複数回答)の人が「パソコンの内蔵ハードディスク」に保存すると回答している。また、「外付けハードディスク」と答えた人も36%にのぼっており、この2つだけでかなりの割合になる。
もちろん、デジタルカメラで撮影した画像はひとまずパソコンに転送して保存するのが一般的なので、この数値も当然といえば当然だ。しかしながら、バックアップメディアとしてもっとも利用率の高い「CD-R」でもその利用割合が38.9%しかないことから見ると、パソコンの内蔵HDDに保存した画像データはバックアップを取らずそのまま放置している人がかなりの割合にのぼるものと思われる。
ご存知のように、パソコンの内蔵HDDというのはかなり過酷な使用状況にあるため、常にHDDクラッシュの危険性をはらんでいる。自分では大事に使っているつもりでも、ある日突然HDDがクラッシュし、中のデータがすべて消失してしまったという話もよく聞かれる。こうなってしまったら最後、大事な思い出の詰まった写真データもすべて無に帰してしまうのだ。そうなってから悔やんでも、もう大事なデータは戻ってこない。そして、大切な思い出も永遠に失われてしまうのである。
(出展:三菱化学メディア調査データ)
大事な思い出の詰まった写真データがある日突然、この世から消えてなくなった。。。 このような悲劇を起こさないためにも、デジタルカメラで撮影した写真データは、できる限りバックアップを取っておくようにしたい。すべての撮影データが必ずしも必要であるとは限らないので、大事な家族のイベントや旅行、友人の結婚式、子供の成長記録などだけでもいいだろう。とにかく、「残しておきたい」と思うデータについては、必ずバックアップを取っておくことをおすすめする。
バックアップの方法にはいくつかあるが、もっとも手軽でコストもかからない方法が、外部の記録可能ディスク、つまりCD-RディスクやDVD-Rディスクを使ったバックアップだ。ただ、最近のデジタルカメラは高画素化が進み、コンパクトタイプでも1000万画素を超えてきている。1枚の写真データが数MBというのは珍しくないし、デジタル一眼レフカメラで採用されている生データ(RAWデータ)に至っては、1枚で10MBを超えるような大容量だ。これに伴って、メモリーカードのほうも大容量化しており、今や2GB、4GB、8GBという大容量メモリーカードが当たり前となっている。こうしたことを考えると、最大容量700MBのCD-Rディスクは、もはやバックアップメディアとして力不足だ。


となると、今、バックアップメディアとしてもっとも手軽で有効な方法は「DVDディスク」ということになる。DVDディスクの場合、一般の1層DVD-Rが4.7GB、2層のDVD-R DLなら8.5GBの容量があるので、メモリーカードの容量をそのまま、まるまるバックアップすることも可能。ディスク自体の価格も、DVD-Rなら1枚100円前後、DVD-R DLディスクでも300円程度で購入できるので、コスト的にも無理がない。今のパソコンなら、たいていの機種でDVDへの書き込みが行えるので、機材やソフトのハードルも低い。実に理想的なメディアなのである。
なお、DVDディスクの耐久性や品質について昨今新聞などで話題となっているが、メーカーや素材の種類によって、品質がずいぶん異なることは、以前の特集「すべて解説!DVDディスクの信頼性の秘密を探る」でも明らかだ。なかでも、三菱化学メディアが推奨する「アゾ色素」は、耐光性・耐湿性にすぐれ、長期保存に適した記録素材として認められているので、数年で経年劣化してしまうようなことはまずないだろう。

以上のように、大事な思い出が詰まった写真データを、突然のHDDクラッシュから守るためにも、手軽に行えるDVDディスクによるデータバックアップは非常に有効だ。1枚100円程度のDVDディスクでも、普通に扱っていれば、少なくとも数年で劣化してしまうということはないし、バックアップメディアとしては十分な性能を持っている。
しかし、こうしたDVDディスクでも、まだその耐久年数に不安が残るという方もいる。ちょっとした旅行のスナップ写真程度であれば一般のDVDディスクでも十分だが、夫婦にとっては大事な結婚式の写真、子供が生まれた瞬間の思い出、七五三などのイベントでの記念写真、子供の入学式・卒業式での記念写真、そのほかかけがえのない大切な友人や恋人との記念写真など、「一生モノ」のかけがえのない瞬間を切り取った”特別な”思い出が詰まった写真は、誰しも末永く保存しておきたいもの。フィルム写真の時代であれば、高級なプリント紙に大きく引き延ばし、額やフォトフレームに入れて飾っておくのと同じように、デジタルカメラの画像データも、長期保存可能な高品質なメディアに保存して安心して保管したいと思う方もいることだろう。
こうしたニーズに応えるため、三菱化学メディアから登場したDVD-Rディスクが「ARLEDIA」(アルレディア)だ。「ARLEDIA」の最大の特徴は、レーザーを反射させる「反射膜」にある。ディスクの反射膜は、従来は互換性の高い「銀反射膜」で、その名の通り「銀」(Ag)素材で作られていたが、これに耐久性の高い「金」(Au)を重ねた「金銀反射膜」を初めて採用。これによって、ディスクの耐久力が高まり、従来品の約2倍となる長寿命を実現したのだ。その耐久年数は理論値上ではあるが約200年ともいわれており、大事な写真データを末永く保存しておくのに、これ以上すぐれたDVDディスク製品は今のところ存在しない。
「ARLEDIA」(金銀反射膜)と、従来DVD-R製品(銀反射膜)との、「88℃88%RHアーカイバル寿命テスト」におけるエラーレートの差。88℃の高温、88%RHの高湿度という悪環境のもとで、いかにディスクの精度が落ちずに保てるかを試したものだ。これによれば、ARLEDIAの耐久性は、従来DVD-R製品の約2倍ということになる
このほか、記録層には、その耐久性に定評のある独自の高品質有機色素「DYN-AZO」(ダインアゾ)を採用。光や熱、繰り返し再生によるさまざまな劣化原因から大事なデータを保護してくれる。また、記録面には、キズや汚れに強い「ハードコート」を採用。同社の高度なコーティング技術をDVD-Rディスクにも応用したもので、キズなどの摩耗を防ぐほか、高い撥油性によって、指紋などの皮脂汚れも寄せ付けない。このように、外部のさまざまな要因から大事なデータを保護するための仕組みが、ふんだんに盛り込まれているのが、この「ARLEDIA」なのである。

ずっと取っておきたい”特別な”思い出が詰め込まれたような写真や、大切な友達や家族に贈るための写真などは、この「ARLEDIA」を使って保存すれば、”特別な”1枚として、ずっと残り続けることだろう。
「大事なデータは必ずDVDディスクに焼いて保存しておきます」
- フォトグラファー/古屋洋一郎氏
- 1967年 横浜生まれ。
- 日本大学芸術学部写真学科卒業、日本広告写真家協会正会員。
- 建築写真、広告写真撮影の現場を経て、現在、株式会社光スタジオ・代表。
- 商業写真撮影全般に従事する傍ら、ライフワークともいえるモノクローム撮影による 写真展を横浜を中心に開催している。
価格.com:古屋さんは、撮影した写真データをどのように保管していますか?
古屋:ここ数年で写真の仕事もフィルムからデジタルへほぼ切り替えましたが、デジタルデータをパソコンの中だけに残しておくというのは心配なので、基本的にはありません。パソコンのHDDはあくまでも一時的な作業場所という考えですし、HDDがクラッシュしてしまってからでは遅いですから、作業をした後は必ず外部のHDDにバックアップを取ります。納品する際には、必要なデータだけをDVDディスクに焼きますが、念のため、納品後も数ヶ月間はバックアップを保存しておくようにしています。
価格.com:DVDディスクにバックアップを残しておくこともありますか?
古屋:さすがにすべてのファイルではありませんが、特に必要と思うものについては、DVDディスクにもバックアップを取るようにしています。お客さんから「しばらく預かっておいてほしい」というリクエストが来たときなど、納品前の大事なデータは必ずDVDディスクに焼いて保存しておきます。DVDディスクは、割ったりしない限りはほぼ確実にデータが残せますから安心です。
価格.com:使用するDVDディスクは選んでいますか?
古屋:実は、ちょうど最近、DVDディスクの精度や耐久性が気になってきたところなんです。私の知り合いに、ブライダル関連の写真を撮っている方がいるんですが、ブライダルの写真はまさに一生モノ。その方もお客さんに納品するディスクには非常に気を使っていて、必ず国産ブランドの品質の高いディスクを使っているそうです。後になってから「DVDディスクが読みとれなくなってしまった」というのでは、困ってしまいますからね。私自身においては、それほどシビアなデータの長期保存を求められる仕事は少ないですが、その話を聞いて、やはりカメラマンとしてDVDディスクはきちんと選別すべきと思うようになりました。現在では、品質の高い国産ブランドの製品しか使用していません。それがプロとして最低限の気配りかなと思います。




