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「被写体をもっと大きく撮れたら……」。旅先はもちろん、動物園や遊園地など日常のスナップ撮影でもこんな思いをしたことがある人は多いはず。遠くの被写体を大きく撮影したいなら、高倍率ズームレンズ搭載のカメラを選べばよいわけですが、そうなると必然的に本体が大きくなり“コンパクトカメラ”としての利便性が損なわれてしまい、どちらを優先すべきか悩ましいところ。
そんな中、光学3倍ズーム機並みのコンパクトさでありながら、光学7倍ズームレンズを実現した「μ1020」が登場し、注目を集めています。Part1では、進化した「μ1020」の“7倍ズーム”に注目し、そのメカニズムと機能を徹底チェックします。
※2008年1月現在、1000万画素クラス、光学7倍ズーム搭載のコンパクトデジタルカメラにおいて(オリンパス調べ)
背広のポケットや女性の小さなバッグにすっぽりと収まる利便性が魅力のコンパクトデジカメ、いわゆる“コンデジ”で採用されているズームレンズは、倍率3〜4倍がほとんど。コンデジのメリットである「コンパクトさ」を優先すると致し方ないといったところだ。ところが、「μ1020」は、筐体サイズはほぼそのままに、他モデルのスペックから一歩抜きん出る37〜260mm(35mmフィルム換算)の「光学7倍ズームレンズ」を搭載しているのである。
ここではまず、3倍ズームと7倍ズームの写真としての“迫力”の違い、そして、7倍ズーム機ならではの“画作りのバリエーション”を紹介しよう。
「μ1020」は、μシリーズの最上位に位置するモデル。前モデルとなる「μ830」も高倍率の光学5倍ズームレンズを搭載しており、その性能と画質には定評があったが、μ1020ではさらに高倍率の7倍ズームレンズを搭載している。にもかかわらず、本体の大きさはほとんど変わっておらず、その本体の薄さは約25mm程度と、他メーカーの3〜4倍ズーム機と同等なボディサイズを誇っている。
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| 他メーカーの光学ズーム3.8倍/800万画素モデルと大きさを比較してみた。光学7倍ズームレンズを搭載していながら、ほぼ同等の大きさであることがわかる | |
なぜ、このようなコンパクトボディが実現できたのか? その答えは、“光学メーカーとしての技術”にほかならない。一眼レフカメラだけでなく、医療分野でのレンズ研究で培った技術により開発されたオリンパス独自の高性能レンズ群より、レンズ構成枚数を削減すると同時にレンズ長も短縮することに成功。これにより、コンパクトボディはそのままに「光学7倍ズーム」へと進化を遂げたのである。
μ1020のレンズ構成は、以下のように6群9枚構成となっている。
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| μ1020は、非球面レンズ4枚を含む6群9枚というレンズ構成。特に2群に配された中央部が薄い非球面レンズ「DSA(デュアル・スーパー非球面)」レンズこそ同社の光学技術のたまもの。DSAレンズは、この1枚だけで大きな屈折率や収差補正を実現しており、これまでのレンズの数枚分の働きをする。さらに、屈折率の高いガラスを使用した「HRレンズ」により高い描写力を維持しながらレンズの全長を短くすることができたのである。また、3群に新たに投入された「EDA(特殊低分散非球面)レンズ」により、高倍率時に起こりやすい色収差が補正され、画面周辺部までシャープでコントラストの高い描写性を実現している | |
高倍率ズーム撮影時にもっとも気になるのは「手ぶれ」であるが、μ1020では、手ぶれ軽減のために「CCDシフト方式」の手ぶれ補正機構を採用している。オリンパスが採用する「CCDシフト方式」は、省スペースと高精度を実現した“2軸一体型”のジャイロセンサーにより撮影時の手ぶれを検知し、ぶれを打ち消す方向にCCDを瞬時に移動させることでぶれを補正するというもの。シャッターを切るときにのみ作動するという省電力設計が特徴だ。これに加え、μ1020では、「最大ISO1600の高感度撮影」機能を組み合わせることで被写体ぶれも抑えることができるようになっている。この「CCDシフト方式」と「高感度撮影」の2つを組み合わせた「DUAL IS」機能により、“ぶれ”による失敗の軽減を実現しているのである。
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| 夕方、日が落ち始めたころ、三脚を使用せずに撮影。ズームは7倍。写真で見る以上に光量が落ちていたため、極力手ぶれを起こさないよう脇を締めて構えシャッターを切った。「DUAL IS」機能をOFFにすると、やはり手ぶれが発生してしまっている |
μ1020の魅力は、コンパクトでありながら7倍ズームレンズを搭載するという点にある。しかし、たんにそれだけではない。高性能レンズや優れた画像処理エンジン、「DUAL IS」機能など、高倍率ズームを失敗なくきちんと堪能するための機能がしっかり搭載されているのだ。そのため、これまでのコンパクトデジカメでは味わえなかった7倍ズームによる構図の迫力と画作りの面白さを、これまでのコンデジ以上の手軽さで味わえるようになっていることこそが最大の魅力なのである。






























