「VersaPro UltraLite タイプVS」レビュー

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モバイルノートの常識をくつがえす超軽量&薄型ボディ

VersaPro UltraLite タイプVS レビュー

モバイルノートの常識をくつがえす超軽量&薄型ボディ

忙しいビジネスマンを強力にサポートするモバイルノートPC。 特に、常にPCを持ち歩くようなビジネスの現場では、少しでも軽くて薄く、さらに実用も備えたバランスのよいモデルが望まれています。 そんな期待に応えるようにNEC ビジネスPCから発売されたのが「VersaPro UltraLite タイプVS」。 約725gで最薄部15.8mmという超軽量&薄型のボディに、 使い勝手のよい10.6型液晶やキーピッチ17mmのキーボードを備えたビジネスモバイルノートPCの力作です。OSもビジネス用途に適したWindows Vista® BusinessとWindows Vista® Business(Windows XP Professional インストールサービス適用)から選択可能。 その魅力をレポートします。

約725gの超軽量ボディに高性能パーツを満載

VersaPro UltraLite タイプVS

軽さと薄さにとことんこだわった設計が光る「VersaPro UltraLite タイプVS」。 堅牢な設計や高解像度の液晶やSSDの搭載など、モバイルツールとしての完成度も高い

NEC ビジネスPCが5月の下旬に発表したばかりのモバイルノートPC「VersaPro UltraLite タイプVS」。 国内外のメーカーがしのぎを削るモバイルノート市場にあって、「軽さ」と「薄さ」を極限まで追求した先鋭的なモデルだ。 B5サイズのコンパクトボディは重量わずか約725gの軽さで、薄さもたった15.8mm(最薄部)しかない。 それでいながら、1280×768ドットの表示が可能な10.6型液晶を搭載するなど、実用性も十分な内容なのだ。 そんなモバイルノートPCを待ち望んでいたビジネスマンの要望を満たす期待の製品であることがおわかりいただけるだろう。

※725g:最軽量構成時

「VersaPro UltraLite タイプVS」はボディの素材にマグネシウムダイカストを採用している。 マグネシウムならではの硬質さとヒヤッとする質感は高級感があり、所有するよろこびを高めてくれる。 デザインはいたってシンプルで、天板にはNECロゴやモデル名のプリントさえない。 ちょっと素っ気ないくらいシンプルに感じられるボディだが、 逆にビジネスの場においては、変な違和感を持たなくてすむため、大きなメリットとなる。

VersaPro UltraLite タイプVS

天板は非常にシンプルでNECのロゴさえ見当たらない。 だが、マット処理された表面とマグネシウムの持つ質感は、強い存在感を主張している

VersaPro UltraLite タイプVS VersaPro UltraLite タイプVS
キーボードまわりには、リブを持たせて立体化することで、マグネシウムボディの強度をさらに高めている ハードな使い方が想定されるビジネスモバイルでは、不意の落下や満員電車の圧迫など、 ボディに圧力がかかってしまうことがよくあるが、「VersaPro UltraLite タイプVS」の天板は※2、 全面にかかる面荷重の圧力で150kgfに耐え得る強度を備えている
VersaPro UltraLite タイプVS

サーモグラフィの結果を見ると、部分的に熱くなる「ホットスポット」がほとんどなく、 熱がボディ全体に均一に広がっていることがわかる

ボディにマグネシウムを採用した理由はデザイン性だけではない。 軽くて強いというマグネシウムの特徴を生かした耐久性もその大きな理由だ。 天板にかかる全面荷重では150kgfをクリアしており、万一の衝撃からデータを守ることができる。 マグネシウムボディの利点はそれだけではない。 ファンレス構造の「VersaPro UltraLite タイプVS」の内部で発生する熱を、ボディ全体に逃がす冷却効果もある。 マザーボード熱は、新たに採用された「カーボングラファイトシート」によって効率的にボディ全体に伝導され放熱される。 もともと省電力で発熱の少ない「インテル® Atom™ Z540プロセッサー」を搭載しているためにこのようなファンレス構造が実現できた。
また、キーボードの下には、まったく熱源がないため、キーボードはほとんど熱くならず長時間のキー入力でもさほど気にならない。

          

※2 150kgf:天面から均等に150kgfの圧力をかけて試験を実施

VersaPro UltraLite タイプVS VersaPro UltraLite タイプVS
基板は写真上の部分だけというコンパクト設計。 [1]がマザーボード、[2]がSSDのモジュール、[3]がインターフェイス系のボードだ。 マザーボード上で一番大きく見えるのはチップセット。[4]CPUはマザーボードの上にある小ぶりなチップだ ボディ内部に張られた放熱用のカーボングラファイトシート。 CPUやチップセットが発する熱を効率的にマグネシウムボディの表面に伝える
VersaPro UltraLite タイプVS VersaPro UltraLite タイプVS
キーボード部分の薄さは、ちょっと信じられないほどのレベルだ。 キーボードの下には何も配置しないという、設計思想のなせる技だ。 しかもキーストロークは2.5mmが確保されているので、タイピングにきゅうくつさを感じることはなく、 非常にナチュラルなタイピングが行える
VersaPro UltraLite タイプVS VersaPro UltraLite タイプVS
本体左側には、電源コネクターとUSBポートを装備。右側面には、SDカードスロットと、音声入出力端子、USBポートが備わる
VersaPro UltraLite タイプVS

背面にはUSBポートとギガビットLANポートが備わる。 「本体があまりに薄く、LANポートがレイアウトできる場所はここしかなかった」らしい

ビジネス系OSを搭載

搭載するOSは、 Windows Vista® Businessと、Windows Vista® Business(Windows XP Professionalインストールサービス適用)が選択できる。
ビジネス系OSの採用により、一般のネットブックで採用されているホーム系OSとは異なるため、 ドメイン参加やセキュリティ面でビジネスユースに適している。

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※Windows Vista®の「スリープ」から復帰時間とWindows XPの「休止」からの起動時間の比較。マイクロソフト調べ。

高解像度WXGA液晶と高品位なキーボードを搭載

VersaPro UltraLite タイプVS

1280×768ドット対応の10.6型液晶を搭載する。 NEC独自の「スーパーシャインビュー液晶」を採用することで、光沢パネルならではの明るさを備えながら、 不用な映りこみを抑制している。ビジネスとプライベート両方に使える液晶だ

ノートPCの性能や使い勝手を決める大きな要素が液晶のサイズと解像度だ。 特にビジネスシーンでは、作業効率を高めるような「高めの解像度」と 「文字が見やすい適切なドットピッチ」という2つの相反しそうな要素を満たさなければいけない。
その解として、「VersaPro UltraLite タイプVS」は、1280×768ドットのWXGA表示に対応する10.6型のスーパーシャインビュー液晶を搭載している。
1280×768ドットという解像度は、Excelの新規シートを標準サイズで表示させた場合にQ列まで表示可能で、作業スペースが広くとれる。 もちろん、Webページの表示が解像度不足で崩れてしまうこともない。 10.6インチという画面サイズには適切な解像度であり、文字も読み取りやすい。
また、NEC独自の「スーパーシャインビュー液晶」は、 表面に光沢処理をほどこすことで高い明るさとコントラストを実現しておりマルチメディア再生に強く、 デジカメの画像や動画の再生などパーソナルな用途にも向いている。 「光沢パネルはビジネス用途に不向きなのでは?」と疑問を持つ方もいるだろうが、 表面に外光の反射を抑える低反射処理がなされているので、光沢パネルながら、長時間の作業でも目が疲れにくいように配慮されている。

VersaPro UltraLite タイプVS VersaPro UltraLite タイプVS
JIS標準配列の85キーのキーボードを搭載する。 左下の「Fn」と「Ctrl」キーはBIOSの設定で配列を入れ替え「Ctrl」キーを左端に設定することも可能だ キーボードの裏面には金属板が敷かれ、強度を保持する。ネットブックによくに見られる、頼りないキータッチとは無縁だ

キーボードに目を向けると、「VersaPro UltraLite タイプVS」では、キーピッチは縦横ともに17mmで、 ストロークはこの薄いボディにもかかわらず2.5mmを確保している。 キーのサイズが揃っているのでクセがなく、短い時間でもすぐに手になじんでくる。 また、キーの下支え用に金属板が裏面に備わっており、しなりやたわみのない頼りがいのある入力感覚を実現している。 モバイルノートではサイズを重視するあまりにキーボードが使いにくいものになってしまうものが多いが、 こうした見えない部分にこだわって設計するあたりは、さすがNECというところだ。

VersaPro UltraLite タイプVS

小型ボディに適したポインティング・スティックをキーボード中央に搭載。 スティックの頭を軽く叩けばクリック操作が可能で、ほとんどの操作は指先1つで行える。 前面のクリックボタンは3つ用意され、真ん中のボタンは、 押しながらポインティング・スティックをコントロールすることで画面スクロールが可能となるスクロールボタンだ

VersaPro UltraLite タイプVS

ACアダプターは、購入時のオプションで2種類から選ぶことができる。 左は標準仕様のACアダプター(225g)、右は厚さ15.9mmの薄型仕様でかさ張らない薄型アダプター(110g)だ。 モバイルで使う頻度が高いなら薄型アダプターを選びたい。 さらに、セレクションで巻き取りケーブルと組み合わせれば、カバンの中でもスッキリと収納できる

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ベンチマークスコア

内部のパーツに目を移してみても、「VersaPro UltraLite タイプVS」の意欲的な設計が光る。 中でも、SSDとCPU「Atom™ Z540」に注目したい。 SSDは、特に読み込みがHDDと比較して断然に速く、起動時間やシャットダウンにかかる時間の短縮が見込める。 しかも回転部分がないので衝撃に強く、エネルギー効率も良いのでバッテリーの消費も低減できる。
いっぽう、「Atom™」は、消費電力が非常に低いという特長がある。 採用される「Atom™ Z540」はノートPCでは搭載しているモデルはさほど見かけない、 ネットブックに搭載の「Atom™ N270」や「Atom™ N280」とのパフォーマンスの差に注目だ。

モバイルPCとしてすぐれたボディ設計を実現した「VersaPro UltraLite タイプVS」だが、そのパフォーマンスはいかほどのものだろうか。 それを測るべくここで簡単なベンチマークをとってみた。計測に使ったのはベンチマークソフト「CrystalMark 2004R3」。 計測は3回行い、一番高い数値を採用している。 ここでは、SSDの性能に注目してみたい。比較対象として、「Atom™ N270」搭載の標準的なネットブックのスコアを並べている。

CPUおよび描画性能のスコア

CPUおよび描画性能
CPUおよび描画性能
  • 整数演算のスコア[ALU]
  • 浮動小数点演算のスコア[FPU]
  • メモリーの速度[MEM]
  • 2次元画像の表示速度[GDI]
  • スプライトの表示速度[D2D]
  • 3DCGの表示速度[OGL]

一般的なネットブックの倍のスコアを記録した点に注目してほしい。 特にAtom™ Z540を使ったCPUのスコアはAtom™ N270とは倍近い差がある。 スコアの詳細に目を通しても、もっとも多用される整数演算能力が高く、浮動小数点演算のスコアも高い。
その一方で、グラフィック系のスコアは一般のネットブックより低かった。 これは比較したネットブックのチップセット「インテル® 945GSE Express」と、 「VersaPro UltraLite タイプVS」に搭載する「インテル® US15W」との性能の差によるものだ。

ドライブ性能のスコア

VersaProVS-7 Atom™ N270搭載ネットブック
ドライブ合計スコア 19880 7493
Read 103.57MB/s 57.95MB/s
Write 93.05MB/s 51.75MB/s
RandomRead512K 97.53MB/s 27.15MB/s
RandomWrite512K 80.22MB/s 28.41MB/s
RandomRead64K 62.85MB/s 5.99MB/s
RandomWrite64K 61.61MB/s 16.10MB/s

搭載しているドライブはSSD。2.5インチのHDDを搭載するネットブックと比べて、2倍以上の大差がついている。 このスコアは一般的な3.5インチのSATA HDDよりも速いものだ。 リード速度の速さもさることながら、SSDが苦手とする書き込み時のスコアも落ち込みがほとんどないことに注目だ。 また、シークタイムが発生しないため、小さなファイルの読み書き時のスコアも非常に速く、ざっとHDDの10倍程度の速度を実現する。 OSの起動などが高速に行えるほか、 仮想メモリーやブラウザーのキャッシュデータのような小さなデータを頻繁に読み書きするのに威力を発揮するだろう。

SSDの速度がもっとも感じられるのは起動時間だ。 ためしに電源ボタンを押してから、Windows XPのスタートメニューが表示可能になるまでの時間を計測したところ、起動時間は1分5秒だった。 逆に、シャットダウン時間については、わずか10秒程度で非常に速い。感覚的にはほんの一瞬に感じられた。

起動時間
1分5秒
シャットダウン
10秒

プラスアルファのネットブックを求めるユーザーにも魅力

以上見てきたように、軽さ・薄さにこだわった先進的な設計の「VersaPro UltraLite タイプVS」は、 SSDの搭載など駆動部分を廃した内部構成や、丈夫なマグネシウムダイカストボディにより、 ハードなモバイル性能を求めるビジネスユーザーにとって最適のマシンといえる。
いっぽう、軽量・タフ・薄型という利点はプライベートユースでも、マニア心を刺激するたまらない魅力だ。 光沢タイプの「スーパーシャインビュー液晶」を採用していることからわかるように、 動画や静止画の再生や編集などプライベートユースでも十分に活用できる。
今も人気の続くネットブックだが、これまで、耐久性やデザイン面、また画面解像度などの点で、 ビジネス用途で満足できる製品はそれほど見当たらなかった。 しかし、この「VersaPro UltraLite タイプVS」ならビジネス用途でも十分に活用できるだろう。
なお、NECのビジネス向けショッピングサイト「得選街」では7月27日までのキャンペーン価格で99,750円(税込) という魅力のプライスで手に入れることができる。

VersaPro UltraLite タイプVSスペック表

モデル名 VersaPro UltraLite タイプVS(VJ18V/SA-7)
OS Windows Vista® Business with Service Pack1 正規版 /
Windows Vista® Business with Service Pack1 正規版
(Windows XP Professional 正規版 インストールサービス適用)から選択
CPU インテル® Atom™ プロセッサー Z540 (1.86GHz)
システムバス 533MHz
チップセット インテル® システム・コントローラー・ハブUS15W
メモリー 1GB(固定)
液晶パネル 10.6型ワイド スーパーシャインビュー液晶
1280×768ドット表示
グラフィックアクセラレーター インテル® GMA500
SSD 64GB
光学ドライブ -
LAN 1000BASE-T対応
無線LAN IEEE802.11b/g
USB 本体USB2.0×3(右側面×1/左側面×1/背面×1)
総合ソフト -
外形寸法 258(幅)×158〜23.9(高さ)×199(奥行)mm
質量 約725g (最軽量構成時)

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