安価でコンパクトという特徴から人気となった「UMPC」=ウルトラモバイルPC(ネットブック、ミニノートとも呼ばれる)だが、ノートパソコンとしての性能面から見れば最低クラスのスペックであり、多くのモデルでは、Windows®XPはそこそこ動かすことができてもWindows Vista®ではかなり厳しいというのが実際のところ。また、バッテリー駆動時間の短さや、筐体の作りこみの甘さなどによる堅牢面での不安など、“本気でモバイルする”には実力不足であることは否めない。
以下に、現在発売されているUMPCの標準的なスペックを、参考値としてまとめてみた。モバイルPCとして人気の「Let'snote R」シリーズの最新モデル(Web標準モデル)「CF-R8」のスペックと比較しつつ、モバイルPC選びで迷っている方のために、本格的モバイルPCとUMPCとの根本的な違いを説明しておきたい。
| UMPC (標準的なスペック) |
スペック項目 | Let'snote CF-R8 (Web標準モデル) |
|---|---|---|
| 8.9型、10.2型 | 液晶モニター | 10.4型 |
| 1024×600ドット | 画面解像度 | 1024×768ドット |
| インテル®Atom™プロセッサーN270(1.6GHz) | CPU | インテル®Core™2Duoプロセッサー SU9300(1.20GHz) |
| 1GB(最大1〜2GB) | メモリー | 2GB(最大4GB) |
| 40〜160GB (SSD8〜16GB) |
HDD(SSD) | 160GB |
| Windows®XP Home Edition | OS | Windows Vista® Business with ServicePack1 |
| 2〜4時間 | バッテリー駆動時間 | 約8時間 |
| IEEE802.11b/g対応 | 無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n対応 |
| 1200g前後 | 重量 | 約930g |
まず、知っておいてほしいのが、パソコンの処理能力に直結するCPUの違いだ。UMPCの多くのモデルでは、低価格な「インテル® Atom™ プロセッサー N270」が採用されている。しかしこのCPUは低価格が特長のUMPC用にアレンジされたCPUで、性能処理はあまり高くない。インテルのモバイルPC向け主力プロセッサーであるCore2 Duoに比べ、能力は明らかに劣っており、最新のモバイルPCとはそもそも別の製品ジャンルだと考えるべきだろう。この違いを知らずに安易にUMPCを購入すれば、後悔することにもなりかねない。
また、バッテリー駆動時間の短さも不安要素の1つだ。大容量バッテリーが用意されているモデルもあるが、UMPCのバッテリー駆動時間は標準でおおむね2〜4時間程度。外出先などで使用することを考えると、5時間以上はほしいところである。その点で、CF-R8が実現する8時間という駆動時間は、「インテル® Core™2 Duo プロセッサー SU9300(1.20GHz)」を採用するモデルとしては驚きの長時間駆動といってよい。
意外なのが、重量ではないだろうか。UMPCは、実は1kgを超えるモデルが多いのである。スペック表を見ていただければおわかりになるが、CF-R8は1kgを切る「約930g」という軽さ。“持ち歩く”ということを考えるとこの軽さは大きなアドバンテージとなる。
さらに、HDDなどの記憶装置の空き容量が少なく、新たにソフトをインストールすることが難しいモデルが多い点も注意しておきたい。装備も最低限のため、拡張性という面でもあまり期待できない。
操作性の面でも、UMPCは、キーボードやタッチパッドの作りこみが甘かったりチープさを感じるモデルも多い。コンパクトさやコストを重視していることを考えれば、このあたりに過度な期待をしてはいけないのだろうが、長時間使っているとストレスを感じやすい部分だけに、チェックポイントとしてぜひ知っておいていただきたい。
![]() |
![]() |
キーピッチが17mmの「CF-R8」(左)と、15.5mmの「Eee PC 901-X」(ASUSTeK)(右)。キーピッチが17mm以下になると急に窮屈な感じになり、タイピングも若干慣れが必要になってくる |
|
UMPCは、「この価格の割には案外使える」という意味でサブマシンとしては満足感が高い製品だが、基本的に“Webブラウジングやメールチェックを主な用途とする”という使い方が妥当。複数のソフトを開いて平行して作業を行うという使い方には向いておらず、本気でモバイルするというにはやや力不足なのである。操作性の面でも、コンパクトさやコストを重視するため、キーボードやタッチパッドの操作でストレスを感じることも少なくない。
仕事に、また、プライベートに、さまざまなシーンでメインマシンとしても使えるモバイルPCを望むなら、UMPCを安易に選択するのはかなりリスクが高いといえるだろう。
![]() |
![]() |
CF-R8 |
CF-W8 |
本当に使えるモバイルPCを必要とするビジネスユーザーから、支持を集めるLet'snoteシリーズ。もはや“お家芸”ともいえる堅牢性やスタミナへのこだわりは、他のモバイルPCとも一線を画しており、このために長年愛用しているユーザーも多い。
そんなLet'snoteシリーズから今回レビューするのは、モバイルPCとして特に人気の高い「R」「W」シリーズの最新モデル。直販サイト「My Let's倶楽部」が提供する春モデル(Webオリジナルモデル)の「CF-R8」と「CF-W8」だ。モバイルPCとしての実力を、秋冬モデルからの進化のポイントやWebオリジナルモデルならではの仕様、魅力などをチェックしつつ、検証していく。

![]() |
|
本体サイズは、229(幅)×187(奥行)×294〜425(高さ)mm、重量は約930g。光学ドライブは非搭載。今回レビューするのは「My Let's倶楽部」限定の「プレミアムエディション」。ボディカラーは店頭モデルにはない「ジェットブラックモデル」だ |
|
Let'snoteの最小モデルである「Rシリーズ」は、モバイルPCの本家ともいうべき存在。10.4型液晶モニターを搭載しながら1sを切る軽さで、ビジネスユーザーだけでなく女性からの人気も高い。Web直販サイトMy Let's倶楽部なら、店頭モデルと同じシルバーに加え、シックなジェットブラックモデルも選べるほか、天板のカラーも選べるなど「自分だけの仕様」で注文できるのがうれしい。
|
液晶モニターは10.4型と小さめだが、解像度は1024×768ドットと高めなので、複数の画面を開いてもさほど狭く感じることはない。液晶表面はノングレア処理されており、細かい表や文字を閲覧していても目が疲れにくい
|
CF-R8は、ボディは約930gと軽量ながら、堅牢性は従来どおり。軽さと強度を両立するマグネシウム素材をボディに採用。天板の耐圧迫強度を高める「ボンネット構造」や、液晶を守る「抱え込み構造」、さらに、回路基板の一部を浮かせることで衝撃をやわらげる「フローティング構造」を採用したことにより、同社の“76cm動作落下試験”や“100kgf加圧振動試験”をクリアしている。ちなみに、76cmとは机の高さを想定したもの。このような堅牢性への追求は、コスト重視のUMPCでは当然ありえない。一般的なモバイルPCと比較しても一線を画した徹底ぶりである。
落下のほか、モバイルPC使用中に起こりやすい“事故”が、キーボード面からの浸水である。ビジネスユーザーなら、外出先の移動途中のカフェなどでPCを操作するという場面も多いはず。その点、Let'snoteはキーボードが全面防滴仕様となっており、万一キーボード部に水をこぼしてしまっても内部に浸水しにくく、外に流れ出やすい構造になっているので安心だ。さらに、キーボードの接点部も密封されており、浸水を防ぐという。
![]() |
![]() |
堅牢性を追求したボディーでありながら、このようなコンパクトサイズを実現。1kgを切る軽さなので、持ち歩いても苦にならなし、カバンにすっぽりと収まる。約8時間という長時間駆動のため普段はACアダプターを携帯する必要はないだろうが、出張時などを考えると、ACアダプターのコンパクトさもモバイルPCとしてかなり魅力的な要素である |
|
|
液晶部の角が本体を回りこむような構造になっている。これが、強度アップのための「抱え込み構造」だ
|

モバイルPCの定番として人気の高いWシリーズの最新モデル(Webオリジナルモデル)「CF-W8」。B5サイズのコンパクトモデルながらDVDスーパーマルチドライブを搭載しており、メインマシンとしても活用できる性能と装備が大きな魅力となっている。
Let'snoteの特徴ともいえる「軽量」「長時間駆動」「タフ」へのこだわりは、もちろんCF-W8にも徹底されており、マグネシウムボディや強度アップのための「ボンネット構造」、液晶を守る「抱え込み構造」など、シリーズ共通の仕様が施されている。もちろん、同社の“76cm動作落下試験”“100kgf加圧振動試験”をクリアしている。
液晶モニターは12.1型のスクエアタイプ。このサイズで約1,249gという軽量を実現しているというのは、さすがLet'snoteといったところ。これなら常時持ち歩いても苦にならないだろう。最厚部が4.5pとやや厚いので若干ゴツく感じるが、堅牢構造であることを考慮すれば納得のできるレベルで、カバンのなかで特別邪魔になるようなサイズではない。
なお、CF-W8はCF-R8と同様、超低電圧版である「インテル Core2 Duo プロセッサー SU9300(1.20GHz)」を搭載。それでいながら、CF-W8は、CF-R8よりもさらに長い約11時間という長時間駆動を実現している。実働でも8時間程度利用できた。この点は、高く評価したい。
![]() |
![]() |
ボディーは、CF-R8よりも凹凸の多いボンネット構造が採用されている。ねじれ面やリブ面構造を加えることで、より強度が高められているという。 |
|
|
このサイズとこの軽さで、DVDスーパーマルチドライブを搭載しているのが特徴。ドライブのふたが上に開く構造は、横にトレイがせり出すタイプと違いスペースを必要としないので、狭い場所で使用する際に重宝する
|
|
液晶モニターはスクエアタイプ。表面はノングレア処理が施されており、無駄な映り込みがないので長時間使用しても目が疲れにくい。解像度はCF-R8と同じXGAとなっているが、画面サイズが大きいので視認性は高い
|
![]() |
![]() |
本体の横幅が広いのでキーピッチは約19mmとゆったりしており、全86キーの配列も標準的なため、快適にタッチタイピングが行える。ポインティングデバイスはLet'snoteシリーズおなじみの使い勝手のよい円形のホイールパッド。感度も良好だ |
|
![]()
次に、CF-R8とCF-W8の基本スペック(Web標準モデル)をチェックしながら、モバイルPCとしての使用感やパフォーマンスを検証していこう。
CPUは、CF-R8、CF-W8とも超低電圧版である「インテル Core2 Duo プロセッサー SU9300(1.20GHz)」を搭載。高性能でありながら消費電力をおさえることが可能な最新デュアルコアCPUを採用しているのだ。また、チップセットも、GS45 Expressを採用。このチップセットは、グラフィック統合型のチップセットだが、従来のものに比べてグラフィック性能が大幅に向上している。この、PC本来の性能を左右するスペックの違いが、一般のUMPCに比べた場合の大きなアドバンテージといえるだろう。
次に、春モデルで向上した部分をチェックしていこう。春モデルでは、両モデルとも以下のようにスペックが向上している。

メモリー容量は使用感に直結するので、標準で2GBというのはありがたいスペックアップといえる。パソコンで何か作業をする際、仕事だけでなく、デジカメの画像や音楽ファイルの編集、動画サイトの閲覧など、趣味や日常で活用する場合でも複数のソフトを同時に操作することは多いはずだ。当然のことながら、そのような状況では、パソコンに大容量のメモリーを積んでおいたほうが快適に動作する。
実際に、ビジネスシーンを想定してブラウザーやオフィスソフトを複数立ち上げて作業をしても、動作がもたつくようなことはなくストレスなく作業が行えた。これには、Core2 Duoの搭載と2GBの大容量メモリー、それにグラフィック性能がアップしたGS45 Expressチップセットそれぞれのスペックが大きく寄与している。もちろん、 Windows Vista Businessも快適に動作し、”十分に使える”という印象だ。
|
|
|
CPUやメモリー、グラフィックなどの性能を測定するためのベンチマークソフト「HDBENCH」で、UMPCとして現時点でおおむね平均的なスペックを有するモデル「Wind Netbook U100」(msi)と、「Let'snote CF-R8」の性能を測定した。「HDBENCH」はWindows Vistaに正式対応していないため、あくまで参考値となるが、CPUスコアとメモリーのスコアを見るだけでもUMPCと最新モバイルPCの性能は比較にならないということが理解いただけるだろう。
なお、直販サイト「My Let's倶楽部」では、CPUにさらにワンランク上の「インテル Core2 Duo プロセッサー SU9400(1.40GHz)」を選ぶこともできる。Bluetooth(Ver2.0+EDR/Class1)搭載モデルも選べる「ハイスペックモデル」や、さらにハイスペックかつ特典サービスが受けられる「プレミアムエディション」も用意されているので、より、自分にあった使い方を追求したいなら、ぜひチェックしてほしい。

※2009年2月23日現在
My Let's倶楽部限定の特別モデル「プレミアムエディション」から、好評のSSDモデル「Rシリーズ(64GB)」に加え、より高速・大容量のSSD「インテル® X25-M ソリッド・ステート・ドライブ」80GBを搭載する「CF-W8」が新登場した。
「SSD」(Solid State Drive)とは、フラッシュメモリーを使った記憶媒体のことで、一般的に使われているHDDと比較してデータ読み込みの速度が速い、軽量、振動や衝撃に強く故障しにくい、さらに、消費電力が小さいという、まさにモバイルPCにうってつけのデバイスだ。なかでも、新登場のX25-Mは、一般的なSSDに比べ、 読み込み速度が約2.8倍に高速化された高性能SSDなのである。
この驚愕のハイパフォーマンスを実現する「CF-W8 SSDモデル」の詳細は、「プレミアムエディション特設サイト」でチェックしていただきたい。
Let'snoteのこだわりの1つとして、OSに「Windows Vista® Business with Service Pack 1」を採用しているのも、ビジネスユーザーにはポイントが高い。コンシューマー向けPCの多くのモデルで採用する「Windows Vista® Home Premium」との違いは、以下の機能が付加されている点だ。

ファイルの自動バックアップ機能により、内容を修正、上書きしても、何日か前の情報に戻すことができる機能で、誤って削除してしまったファイルの復元も可能

パソコンの共有相手に、個人情報を見られないようファイルやフォルダごとに個別の暗号化が行えるセキュリティ機能で、ネットワークのファイルやフォルダにも有効。IT管理者がUSBフラッシュメモリーや外付けHDDの使用も制限することができる
このように、「Windows Vista Business with Service Pack 1」には、ビジネスユースで重宝する機能が装備されており、ビジネスシーンで使用されることの多いLet'snoteにはうってつけのOSとなっている。
もはやお家芸ともいえる「軽量」「長時間駆動」「タフ」へのこだわりを実現するLet'snoteシリーズは、モバイルPCをとことん活用したいユーザーから非常に人気が高く、継続して購入するリピーターも多い。今回のレビューで、その理由がご理解いただけたのではないだろうか。さらに、最新モデル「CF-R8」「CF-W8」は、最新「インテル Core2 Duo プロセッサー」、2GBの大容量メモリー、GS45 Expressチップセットと、モバイルPCでは最上級クラスのスペック構成となっており、その能力はとてもUMPCとは比較にならない。ビジネスモバイル用途としてはもちろん、メインマシンとして選択しても十分満足することができるはずだ。
Let'snoteには、今回レビューした10.4型液晶搭載のRシリーズ、12.1型液晶搭載のWシリーズのほか、唯一の14.1型ワイド液晶を搭載する「Fシリーズ」、14.1型高解像度液晶搭載の「Yシリーズ」、12.1型液晶のドライブ非搭載モデル「Tシリーズ」がラインアップされている。いずれのシリーズも、My Let's倶楽部なら、店頭モデルよりも高スペックなWebオリジナルモデルや店頭にはないカラーリングを選択できる。
以下に各シリーズのWebオリジナルモデルをまとめて紹介するので、気になるモデルが見つかったら、キャンペーン情報と合わせて、ぜひ、My Let's倶楽部でチェックしていただきたい。
My Let's倶楽部は、Let'snoteシリーズを中心としたパナソニックモバイルPC製品の直販サイト。メモリー容量やHDD容量など、店頭モデルを上回るスペックが選べるほか、店頭にはないWebオリジナルのカラーモデルを販売しており、さまざまな“自分仕様のカスタマイズ”が可能。また、購入時のPC買取サービスなど付加価値の高い各種キャンペーンも随時行われているので、Let'snote の購入を検討するなら、必ずチェックしていただきたい。
My Let's倶楽部ならではの特典
- 選べるメモリー容量/HDD容量
- 選べるジェットブラックボディ
- 選べるカラー天板
- 選べる「Microsoft® Office」のプリインストール
保証サービスも充実の内容で、通常のメーカー保証が1年なのに対して、My Let's倶楽部では、無償で3年間保証サービスに対応。さらに、破損や災害も対象となる「3年間特別保証サービス(有償)」や、「レッツノートクリニック」などのメンテナンスサービスも用意されている。
ビジネスにプライベートにLet'snoteをヘビーに活用したい方は、さまざまな付加価値がつけられるWebオリジナルモデルを選択するのが賢いといえる。
なお、My Let's倶楽部では期間中、Let'snote09春モデルを最大10%OFFで購入できる「クーポンプレゼント」や新天板カスタマイズで最大50,000ショッピングポイントをゲットできる「ポイント贈呈キャンペーン」を実施している。


































