自分に合わせた電動シェーバーの選び方

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価格.comライターが教えるシェーバー選びの大原則

自分に合わせた電動シェーバーの選び方

毎日の快適な髭剃りを提供してくれる電動シェーバー。しかし、ひと口に電動シェーバーと言っても、さまざまなタイプがありどれを選んだらよいのかよくわからないもの。しかし、よく考えずに適当に選んでしまうと、後で後悔することになりかねない。と言うのも、自分に合ったシェーバーを選ばなかったばかりに、深剃りしすぎて肌がヒリヒリしたり、肌当たりがよくても剃るのに時間がかかるといった問題が起こりうるからである。そこで、自分に合わせた電動シェーバーの“本当の選び方”を重要なポイントに絞って考えてみたい。

PART1 自分に合った電動シェーバーの選び方とは?

“己を知ること”が電動シェーバー選びの大原則

皆さんは、電動シェーバーを選ぶとき、何をポイントとしているだろうか? 「早く剃れる」「肌にやさしい」「清潔に使い続けられる」「手入れが楽」などのいくつかのポイントが思い浮かぶだろうが、そもそも、「自分に合った、ぴったりのシェーバーかどうか」が重要である。と言うのも、剃り心地や、シェーバーへの満足度は、同じシェーバーを使った場合でも人によって異なる。これは、肌質やヒゲの濃さが人によってまったく異なるためである。当然ではあるが、シェーバーを選ぶことはできても、自分の肌質・ヒゲの濃さを選ぶことはできない以上、慎重に自分に合ったものを選ばなければならないのである。この大原則を破ってしまうと、買った後で「こんなはずではなかった」ということになりかねないのだ。しかも、シェーバーは比較的高価な商品なので、無理して自分に合わないシェーバーを使い続けなければならなくなるかもしれない。

とは言え、直接肌に触れるシェーバーは、衛生面の問題もあり、実際に店頭などで使用してから購入を決めるというわけにはいかないため、どのシェーバーが自分に合っているのかなかなか判断しづらい。そのため、価格.comのクチコミ情報などを参考にする人も多いと思うのだが、肌質やヒゲの濃さは人それぞれで異なるので、他の人にとって「いい」シェーバーが、必ずしも自分に最適な製品というわけではないというのが、シェーバー選びの難しいところなのである。

肌が強い人はカミソリ負けなどの跡がほとんど見られない 肌が弱い人の場合、カミソリ負けの跡が見られる
人によって肌やヒゲの質というのは大きく異なる。同じシェーバーを使っていても、自分のタイプに合っていないと、ヒゲが濃い人は剃り残しなどが目立ちがちになったり(写真左)、肌が弱い人の場合、カミソリ負けの跡が見られるほか、シェーバーを使うことで赤みを帯びてしまうこともある(写真右)

実は、筆者も自分の肌やヒゲの濃さを考慮せずに、価格.com上で評判が高いという理由だけで電動シェーバーを購入したことがある。しかし、自分に合わなかったために、満足できる「剃り心地」を得ることができず、買ってから後悔したという経験がある。電動シェーバーを選ぶ際には、自分の肌とヒゲの質をよく把握し、それに合った製品を購入することが非常に重要なのである。

「深剃り追求型」と「肌へのやさしさ型」に二分される電動シェーバー

自分の肌やヒゲの質に合わせてシェーバーを選ぶことが重要であることは理解していただけたと思うが、では、実際にどんな点に注目してシェーバーを選べばいいのだろうか。まずは、今発売されている電動シェーバーを大まかに分類することから始めよう。

結論から言うと、現在シェーバーは大きく2つのタイプに分類できる。一つは、「深剃り追求型」と、もう一つが、「肌への優しさ追求型」である。これは、シェーバーに求められる「深剃り」と「肌への優しさ」という2つの根本的なニーズに関係している。この2つのニーズは、互いに相反しあう性能だということはすぐに気づくはずだ。深く剃れるということはそれだけ肌への負担も大きくなることを意味し、逆に、肌に優しいということは深剃りレベルが抑えられているということを意味する。

これまで電動シェーバーには、この「深剃り」と「肌へのやさしさ」という両立し難い難題が求められてきた。各メーカーは独自の技術で、この相反する要素の両立を図ろうと苦心してきたが、メーカーの目指す方向性や、採用されている技術の性質によって、結局は、「深剃り」か「肌へのやさしさ」のどちらかに重点に置いた設計になってしまっていることがほとんどだ。その結果、今の電動シェーバーは、大きく2種類に大別されることになった。

深剃り←→肌へのやさしさ
深剃り追求型 肌へのやさしさ型
パナソニック「LAMDASH ES-LA92」、ブラウン「360°コンプリート」などが代表的。刃の枚数を増やしたり、刃を鋭くするなどの工夫で、剃り味を追求しているが、肌へのダメージも心配される フィリップス「arcitec」、三洋電機「PULL SOLID」などが代表的。肌への負担を軽減して、肌へのやさしさを追求してきたが、深剃りには時間がかかる
※分類は価格.com調べ

1つの方向性である、「深剃り追求型」。これは、刃の枚数を増やし、刃を鋭くするなどの改良によって深剃り性能を向上させてきたタイプだ。このタイプの代表的なモデルとしては、パナソニック「LAMDASH」や、ブラウン「360°コンプリート」などがあげられる。やや方式は異なるが、日立の「ロータリーシェーバー」もこのタイプに入れていいだろう。こうしたモデルは、深剃り性能がよい半面、肌への負荷は比較的強く、肌が弱い人が使用すると、肌を傷めて出血したりすることもある。そのため肌が弱い人は、こうしたシェーバーを安易に選ばないほうが賢明かもしれない。

もう一方の方向性は、「肌へのやさしさ型」とも呼べるものだ。このタイプは、前述の「深剃り追求型」とはまったく逆の発想で、内刃が直接肌に当たらないように工夫したり、肌に押し付けずに「引きながら剃る」といった方式で、肌にかかる負担を軽くすることで進化してきた。このタイプの代表的なモデルとしては、フィリップス「arcitec」や、三洋電機「PULL剃りペングリップスタイル」などがあげられる。こうしたモデルは、肌を傷めずにヒゲを剃ることができるという利点を持つ半面、ヒゲの濃い人では剃り上がるまでに時間がかかりすぎたり、「ちゃんと剃っているのに、いつも剃り残しが多い」といった問題が起こる可能性もある。

大事なことは、こうした電動シェーバーの大きな特徴や、メリットとデメリットをしっかりと理解し、自分の肌やヒゲのタイプをよく理解したうえで、どちらのタイプのシェーバーが自分のタイプに本当に合っているのかを考えて、シェーバーを選ばなければならないということである。ただし、こうしたポイントをしっかりと押さえたとしても、やはり、シェーバーは実際に使ってみないとわからないという点には注意が必要である。実際の使用者の声や口コミ、評判を参考にして良く考えても、あくまでそれは他の人が使った感想であり、肌質やヒゲの濃さも自分とは違うのだから、自分にぴったりのシェーバーだとは限らない可能性がある。この点を考慮することが、賢いシェーバー選びをするための大きなポイントとなる。

タイプ メリット デメリット
深剃り追求型 短時間で深く剃れる 肌へのダメージが大きいため、肌が弱い人には向かない
肌へのやさしさ型 肌への負荷が弱く、ヒリヒリせずに剃れる 深剃りが効かないため、シェービングの時間が長くかかる。ヒゲの濃い人は剃り残しが残りやすい

使う人に合わせて切り替えられる「モード選択型」の電動シェーバー

電動シェーバーの分類図
「モード選択型」と言うべきブラウン「シリーズ7」。肌やヒゲの質に応じて、深剃りのモードを選べる機能を備えている

以上のように、電動シェーバーの多くは、「深剃り追求型」か「肌へのやさしさ型」に二分され、消費者はそのどちらかのタイプを選ぶ必要があった。しかし、シェーバー市場を整理していく中で、このどちらのカテゴリにも属さない例外的なタイプのシェーバーがあることもわかってきた。それは、モード選択を1台で行えるという新たなタイプのシェーバーである。この「モード選択型」とでも言うべき第三のタイプの面白い点は、ユーザーが自分に合わせて、深剃りのモードを切り替えることができるという点である。つまり、上にあげたようなさまざまなタイプの肌質・ヒゲの濃さの人に対応できるよう工夫されているということである。これは、今までの「自分に合わせて、シェーバーを選ぶ」という流れを覆し、「シェーバーそのものが人のタイプに合わせる」という逆転の発想に着目した点で、これまでにないユニークなタイプのシェーバーだといえる。

次ページでは、この第三のタイプの「モード選択型」に分類されるブラウンの「シリーズ7 790cc-3」に注目し、実際に使用してそのユニークな性能について検証してみた。
⇒PART2 人に合わせた深剃りが可能な、ブラウン「シリーズ7 790cc-3」レビュー