A4対応の高速ドキュメントスキャナー。デスクトップに置ける比較的コンパクトなボディながら、高速なスキャン速度を実現。200dpiの解像度ではA4カラー片面25枚(両面50面)/分という高速スキャンが行える。価格的に比較的リーズナブルなのもうれしい。あらかじめ決められたスキャン動作をすばやく選べる「スキャナビボタン」も本体に搭載する。
| センサー |
カラーCCDラインセンサーR/G/B(3ライン) |
|---|---|
| 光学解像度 | 主走査:600dpi 副走査:600dpi |
| 読み取り解像度 | 75、100、150、200、240、300、400、600dpi |
| 出力フォーマット | PDF、JPEG、TIFF、Multi-TIFF、BMP(Windowsのみ)、PICT(Macのみ) |
| インターフェイス | Hi-Speed USB/USB |
| 消費電力 | 動作時:約40W、レディ時:約13W、スリープモード時:約4.2W以下 |
| 本体外形寸法 | 303(幅)×202(奥行)×213(高さ)mm |
| 質量 | 約5kg |
| 使用前 | 使用後 |
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| オフィスワークでは放っておくと紙のドキュメントが日増しに増え続ける。これでは仕事の能率が上がらないばかりか、情報管理の観点から見ても問題があると言わざるを得ない。しかし、ドキュメントスキャナーが1台あれば、これらの紙ドキュメントを一気にデータ化して、デスク周りのペーパーレス化を図ることができる | |
オフィスで仕事をしていると、いつの間にか紙の書類が増え続けてしまい、片付けるのにとても苦労することがある。マメにファイリングして整理すればいいのだが、そのファイルさえも気がつけば膨大な量になっていて、ある時期いっせいに処分するなんてこともよくある話ではないだろうか。紙の場合、一度処分してしまうともう取り返しが付かないし、かと言って、いつ使うのかわからない紙の書類をいつまでも保存しておくとのも、スペースの無駄でしかない。
このように増え続けるドキュメントの管理に対して悩みを抱えるビジネスマンにとって、強い味方となるのが「ドキュメントスキャナー」だ。ドキュメントスキャナーとは、大量の紙文書を素早く読み取るのに適したスキャナーのこと。自動紙送り装置(ADF)を搭載しており、大量の紙文書でも連続で素早く読み込んでデータ化できるため、手間がかからず、今オフィスを中心に人気を呼んでいるのだ。サイズも比較的コンパクトにまとまっているので、オフィスのデスク脇などに置いておいてもじゃまにならない。これ1台あれば、増え続ける紙ドキュメントもスムーズに整理でき、デスク周りはいつでもスッキリというわけなのだ。
しかも、ドキュメントスキャナーは、読み取った原稿を、JPEGなどの画像ファイルのほか、PDFなどのドキュメントファイル形式で保存できるのもメリット。さらに、OCR(文字読み取り)ソフトを使えば、読み取った文書からテキストデータを取り出すこともできるし、これを応用した名刺スキャンソフトを使えば、名刺から簡単に連絡先のデータベースを作ることも可能だ。先進的なユーザーの中には、購入した雑誌や本などを切り取ってスキャンしておき、最近人気のiPadやスマートフォンなどに転送して、即席の電子書籍を「自炊」する人もいるというから驚きだが、それくらい応用範囲の広い製品なのである。
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ES-D200で読み取りPDF化した資料を、人気のiPadやiPhoneに転送すれば、もう数十枚にも及ぶ分厚くて重い紙の資料を持ち歩かなくても済む。こうしたドキュメントの電子化が、これからのスマートなビジネスマンの標準的なスタイルになるかもしれない |
| A4:カラー 200dpi | 片面:25枚/分、両面:50面/分 |
| A4:カラー 300dpi | 片面:10枚/分、両面:20面/分 |
| A4:モノクロ 200dpi | 片面:25枚/分、両面:50面/分 |
| A4:モノクロ 300dpi | 片面:20枚/分、両面:40面/分 |
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| (写真左)ES-D200の読み取り面。一度のスキャンで両面を読み取れるワンパススキャン方式なので、両面原稿でも片面原稿と同じ速度でスキャンできる。(写真右)A3原稿もこのように、付属のキャリアシートに折りたたんで挟み込むことでスキャンできる | |
このように便利なドキュメントスキャナーだが、製品選びのポイントはやはり「使いやすさ」そして「高速なスキャン速度」の2点であろう。ドキュメントスキャナーは、基本的にはシンプルな製品であるため、どのメーカーの製品でもその使い方はさほど変わらない。それだけに、いかに大量のドキュメントを素早く処理できるかという点が重要になってくる。
こうした点から今回注目したのが、エプソンの「ES-D200」(以下、ES-D200)である。ES-D200の最大の特徴は、何と言ってもそのスキャン速度の速さだ。よく使用する200dpiの解像度では、カラー・モノクロともA4用紙で25枚/分の高速スキャンが可能。もちろん、両面同時スキャンに対応しているので、両面合わせると合計50ページ分のドキュメントを1分間で処理できることになる。これだけ速ければ、オフィスでの仕事で発生するさまざまなドキュメントも、ほぼ瞬時にデータ化できるはずだ。
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| (写真左)ES-D200にA4ドキュメントをセットしスキャンしているところ。最大75枚の用紙をセットできるので、大量のドキュメントでもスムーズにスキャン可能だ。(写真右)名刺やカードなどもこのようにガイドに沿ってセットできるので安心 | |
しかも、ES-D200は、ボディサイズに比較的余裕があるため、一度にセットできるドキュメントの枚数が75枚と多いのもメリットだ。ドキュメントスキャナーの中には、コンパクトに収納できる小型の製品もあるが、こうした製品の場合、一度にセットできる用紙の枚数が少なく、また読み取り速度も遅い。大量のドキュメントを一気にデータ化するのであれば、やはり据え置き型であるES-D200の持つスペックは非常に魅力的だ。
では、ES-D200は同クラスの製品の中でもどれくらい速いのか。下に挙げたグラフは、ES-D200と同クラスの普及製品とで75枚のドキュメント(片面・両面)を読み取るのにかかった時間を示したものであるが、こちらを見てもES-D200の速度的な優位性は明らかだ。同クラスの製品が50枚のA4ドキュメント(片面)を読み取るのに2分26秒かかったのに対し、ES-D200の場合はわずか1分58秒で完了している。その差は実に28秒にものぼった。両面スキャンでもほぼ同等の結果で、やはり30秒前後の差がついている。これは、A4 1枚あたりのスキャン速度がES-D200のほうが高速なためで、読み取るドキュメントが増えれば増えるほどこの差は開いていくことになる。もちろん大量のドキュメントを読み取る場合には、給紙枚数が多いほど用紙セットの手間が省けるので75枚給紙可能というスペックも非常に効果的。このように、ES-D200は、大量のドキュメントを高速に処理したいというニーズに対しては、かなり有力な製品なのである。
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ES-D200を使って、50枚のドキュメント(カラーモノクロ混合)のスキャンを行い、片面スキャン(50面)、両面スキャン(100面)の両方でその時間を計測してみた。比較として、同クラスのドキュメントスキャナー製品も同条件で計測している。なお、使用したパソコンは、CPUがCore2 Duo T5500 (1.67GHz)で、メモリー2GBという標準的なスペックのノートPCである |
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| テストの結果を見ればわかるように、毎分25枚という高速スキャンが可能なES-D200のスキャン性能はドキュメントの枚数が増えるほど優位になっていき、片面50枚スキャン時では28秒、両面50枚スキャン時では34秒もの差がついた。このように、片面でも両面でも変わらない高速なスキャン速度を実現しているのがES-D200の最大の特徴なのである |
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ES-D200でもう1つ注目したいのが、本体に用意された「スキャナビパネル」の存在だ。一般的なドキュメントスキャナーの場合、操作のほとんどをパソコン上のドライバーソフトから行うようになっており、本体側にはスキャンを開始するスタートボタンのみが装備されているだけなのだが、ES-D200の場合、本体側にいくつかのボタンと液晶パネルからなる「スキャナビパネル」という操作パネルが用意されている。実はこれが、使ってみると非常に便利。と言うのも、これがあるおかげで、パソコンを触ることなしに、複雑なスキャン作業をすべて行えてしまうからだ。
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ES-D200に搭載される「スキャナビパネル」。左の2つの上下ボタンでスキャン設定を選択し、その右の青いマークのボタンでスキャンを開始するという流れだ。設定の内容は上の液晶パネルで確認できるのでわかりやすい。なお、一番右の赤いマークのボタンはスキャンの中止ボタンで、何かトラブルがあった場合にもすばやく対処できる |
スキャナビパネルでは、あらかじめプリセットしておいたスキャン作業の内容を上下のボタンで選択できるようになっている。プリセットできる作業の内容は、付属ソフト「Epson Event Manager」(エプソンイベントマネージャー)で細かく設定することが可能。たとえば、「解像度200dpiでカラー両面でスキャンし、“資料”フォルダにJPEGで保存」とか、「解像度150dpiでモノクロ片面でスキャンし、“見積もり”フォルダにPDFで保存」といった、よく使う設定を、最大10件保存しておけるのだ。
一般的なドキュメントスキャナーの場合、こうした各種設定は、パソコンのドライバーソフト上で行わなければならず、1つ1つの作業のたびに設定をやり直す手間がかかるのだが、ES-D200の場合、そうした手間はいっさい不要。最大10件までのスキャン設定を本体側のスキャナビボタンで選択して実行できるので、パソコンの画面を触ることすらなく、いろいろな設定を変えながらスキャンが実行できてしまうのだ。オフィスドキュメントや雑誌の切り抜き、名刺など、種類の異なる原稿をスキャンすることの多い人なら、かなり作業時間が短縮できることだろう。
さらには、スキャンしたデータを保存するだけでなく、アプリケーションに渡して実行というマクロ的な使い方も可能。これを応用することで、「スキャンした原稿をPDFファイルの形式でメールソフトに添付」や、「スキャンした原稿をJPEGデータにして、オンラインストレージサービス“Evernote”にアップロード」といった一連の作業も設定できる。本体のスキャナビパネルで設定を呼び出し、後はスタートボタンを押すだけで、これらの複雑な一連の作業が行えるというのは、ほかのドキュメントスキャナーにはできない、ES-D200のユニークな点だ。よく使う一連の作業を登録しておけば、非常にスマートに作業でき、作業時間もかなり短縮できるだろう。
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| (写真左)パソコン上からES-D200を操作するドライバーソフト「EPSON Scan」。読み取り解像度の設定や、明るさ/コントラストのレベル調整のほか、 「文字くっきり」「画像はっきり」「ドロップアウト」「色強調」といった細かい画像調整も行える。(写真右)「スキャナビパネル」にプリセットできる作業内容を最大10件まで登録できる「Epson Event Manager」 | |
付属するアプリケーションも必要十分な内容だ。もはやビジネスドキュメントの標準フォーマットとして定着した感のあるPDFファイルを生成・活用するための「Adobe Acrobat 9 Standard」をはじめ、日本語OCRソフトの定番「読んde!!ココ Ver.13」や、名刺スキャン&管理ソフトの「Preto! Biz Card 5SE」が付属し、ほかにソフトを購入することなく、これだけでほとんどの作業が完結する。これらに加えて、上述した「Epson Event Manager」によってさまざまな自動化作業が行えるので、ネットワークフォルダへの自動保存や、「Evernote」などのクラウド的なツールへのアップロードなども簡単。それらを本体のボタンだけで切り換えて作業できるというのも便利だ。
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(写真左)付属する名刺スキャンソフト「Preto! Biz Card 5SE」 。ES-D200なら大量の名刺も一気にスキャンでき、OCRで文字認識してかなり高い確率でデータを抽出してくれるので、名刺管理も楽々行える |
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日本語OCRソフトの定番「読んde!!ココ Ver.13」。購入後にインターネットからダウンロードして使用できる。今ひそかに流行している電子書籍の自炊派などには重宝するハズ |
このように、エプソンの「ES-D200」は、大量のドキュメントを高速かつスマートに処理するために便利な機能を多数備えたドキュメントスキャナーだ。高速スキャンと大容量給紙、そして、作業を簡略化できる「スキャナビボタン」の搭載によって、大量のドキュメントをトータルで素早くデジタルデータ化できるのが、何よりもありがたい。ドキュメントスキャナーの購入を検討されているなら、ぜひ購入候補として検討すべき製品と言っていいだろう。
















