PART1で見てきたように、AS5740シリーズの最大の魅力はそのコストパフォーマンスの高さにある。とはいえ、単にスペックと価格を追求しただけのノートPCではない。その高い完成度にも注目だ。ここでは「AS5740-15」を使用して、その実力を検証する。
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今回検証に使用した「AS5740-15」。AS5740シリーズの本体はしっとりとしたツヤのある深いブルーを採用しており、ゆるやかな曲線と合わさって落ち着いた高級感がある。キーボード面のパームレストやフレームは、派手すぎないメタリック調のグレーなので、どんな場所にも溶け込むデザインだ |
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acerのスタンダードノートPC「AS5740」シリーズでは、「AS5740-13/13F」が「インテル Core i3-330M プロセッサー」、「AS5740-15/15F」が「インテル Core i5-430M プロセッサー」を搭載している。ここでは上位モデルとなる「AS5740-15」を使用して、パフォーマンスをチェックしてみた。ちなみに「AS5740-15」の販売価格は7万円強となっている(価格.com調べ:2010年2月24日時点)。
最初に、プリインストールOSの「Windows7 Home Premium 64ビット版」が標準で備えるパフォーマンスの指針「Windowsエクスペリエンスインデックス」のスコアをチェックしよう。おおまかな目安は、スコアが「5」以上で「とても快適」、「4」以上で「快適」、「3」以上で「実用的」だ。
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「AS5740-15」の基本スペックは、CPUが「インテル Core i5-430M プロセッサー」(2.26GHz〜2.53GHz)、メモリーが4GB、内蔵ハードディスクが500GB(シリアルATA/5400回転)、グラフィックはCPU内蔵の「インテル GMA HD」となる。Windowsエクスペリエンスインデックスでは、プロセッサが「6.6」と高いスコアを出した |
「AS5740-15」のスコアを見ると、ほとんどの項目で「5」以上をマークした。特に「プロセッサ」(CPU)は「6.6」の好スコアで、「インテル Core i5-430M プロセッサー」の高性能さがうかがえる。もっとも低いのは「グラフィックス」だが、それでも「4.6」であり、ノートPCとしては高いスコアといえる。約7万円のノートPCで、これだけ高いスコアをバランスよくマークする性能には驚かされる。
続いて、システム全体のパフォーマンスを測るベンチマークテストプログラム「CrystalMark 2004R3」(ひよひよ氏作)も実行してみた。CPU性能を示す「ALU」と「FPU」、メモリー性能を示す「MEM」のスコアが高い点に注目だ。これだけのスコアなら複数のアプリケーションを同時に動かすようなシーンでも快適にこなせるパワーがあるといえるだろう。実際に複数のアプリケーションを使っていても、動作が遅く感じることはほとんどなかった。
AS5740シリーズの液晶ディスプレイは、15.6型ワイドのサイズで、画面解像度は1366×768ドットだ。光沢タイプの画面は発色が鮮やかで、映像や画像の鑑賞に向いている。フルHD解像度ではないが、フルHD映像を表示しても十分に高精細と感じた。ハイビジョンテレビをお持ちの方であれば、HDMI経由で接続して、AS5740で再生する映像や写真をフルHD解像度で出力して大画面で鑑賞することもできる。
画面のドットピッチも大きめなので、表示される文字やアイコンも見やすい。光沢タイプの画面を採用しているため外光の反射が多少あるが、蛍光灯などが画面に直接映り込まないようにすればそれほど気になることもないだろう。
内蔵ステレオスピーカーは単なるステレオスピーカーではなく、第3世代のドルビーホームシアターを採用しているのがポイントだ。ノートPCの内蔵スピーカーとしては十分にパワフルであり、豊富なサラウンド効果、イコライザ効果を手軽に切り替えて楽しめる。低音が少し弱い気はするものの、聞いていて特に不満のない耳触りのよいサウンドだ。
また、左側面に搭載されているヘッドホン出力端子はライン出力とS/PDIF出力(デジタル音声出力)を兼ねている。コントロールパネルの設定によって、ドルビーデジタルライブ(5.1チャンネルサラウンド)のデジタル出力に切り替えることも可能。AS5740の音声をAVアンプにデジタル入力し、映像は大画面テレビにHDMI出力することで、AS5740をホームシアターシステムの中核として利用することもできるのだ。
AS5740シリーズは、液晶15.6型ワイドを採用していることもあって、PCの本体も比較的大きめだ。よって、キーボード面にも余裕がある。テンキー搭載のフルサイズキーボードを搭載しており、19mmキーピッチのスクエアキーはとてもタイプしやすい。キーの押し心地はややソフトだが、適度なクリック感がある。本体の剛性が非常に高いため、かなり強くタイプしてもキーボード面のたわみはまったくない。テンキー搭載ということで、数字の入力が多い表計算ソフトや家計簿ソフトはもちろん、ゲームなどの操作性も申し分ないだろう。デスクトップPCの代替機としても十分使えるはずだ。
定評のあるマルチジェスチャー・タッチパッドも装備している。タッチ領域が広いため、ラフな操作も正確な操作もスムーズに行える。使いやすいと好評なマルチジェスチャーにも対応しており、2本指で縦になぞると縦スクロールモードになるほか、2本指のピンチ(つまむ)操作で表示画像などの拡大縮小が、2本指を回す操作で表示画像の回転などが可能だ。タッチ領域の右側はスクロールエリアになっており、縦になぞることで縦スクロールを行える。Webブラウザーをはじめ、さまざまなアプリケーションで重宝するだろう。
また、タッチパッド右側のボタンを押すと、タッチパッドを無効化できるのも親切。マウスを接続しているときはキーボード入力の際に、タッチ領域に手のひらなどが触れてミス操作しやすいので、無効にしておくとよいだろう。なお、コントロールパネルのマウス(タッチパッド)設定では、USBマウスを接続したときにタッチパッドを自動で無効化する設定も用意されている。
以上、「AS5740-15」の全体像と性能を見てきたが、これだけ高性能、高スペックを備えたスタンダードクラスのノートPCが6万円台から買えるというのは、まさに驚きに値する。しかも高スペックに傾倒 しすぎてほかの部分がおろそかになっていることもなく、全体的に完成度が高いのが非常に好印象だ。
なお、マイクロソフトの「Office Personal 2007」が付属するモデルもわずか1万円プラス※で買える点も見逃せない。つまり「Office Personal 2007」が1万円で手に入るわけだ。3月や4月は新しい生活が始まる季節であり、新入学/新入社となるフレッシャーズも多いだろう。このタイミングでPCを購入するフレッシャーズにとって、またPCの新規購入や買い替えを考えているすべての人にとって、AS5740シリーズは格好の選択肢になるはずだ。
- ※AS5740-13とAS5740-13Fの差額になります。AS5740-15とAS4750-15Fとの差額は2万円になりますのでご注意ください。























