PART1 新次元のラグジュアリースポーツ「キャデラックCTS」

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今だからこそ選ぶ価値がある。ほかにはない個性を放つ高級車

「キャデラックCTS」試乗レポ

「キャデラック」と言えば、自動車についてそれほど詳しくない人でもその名を聞いたことのある高級車の代名詞であろう。しかし、実際にその車に触れたことのある人は少ないのではないだろうか。それゆえ「キャデラック」に対しては誤解も多い。最新の「キャデラックCTS」は、従来のキャデラック、ひいては「アメ車」のイメージをことごとく覆すような、取り回しのしやすさと低燃費を実現。ときにはパワフルな走りも楽しめるスポーティーさを持ちつつも、繊細でエレガントな高級感に充ち満ちており、「単なる高級車には飽きた」という人にこそぜひ注目してほしい魅力的な1台に仕上がっているのだ。その「キャデラックCTS」の本当の姿を、モータージャーナリストの森口将之氏がレポートする。

ライター/森口将之

ライター/森口将之
自動車ジャーナリスト。1962年東京都生まれ。自動車専門誌編集部を経て1993年に独立。雑誌、インターネット、ラジオなどで活動。輸入車を得意としており、デザインやメカニズムなどの表面的な部分だけでなく、メーカーやブランドの文化性にまで踏み込んだ解説も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会、日仏メディア交流協会、日本デザイン機構、各会員。著作に「パリ流 環境社会への挑戦(鹿島出版会)」など。

PART1 新次元のラグジュアリースポーツ「キャデラックCTS」

個性的なエクステリア。ラグジュアリー感あふれるインテリア

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シャープなエッジを多用したスタイリング、伝統の格子グリルをモダンに仕立てたフロントマスクは存在感たっぷり。縦長テールランプはスポーツワゴンにも継承されている。

「キャデラックCTS」(以下、CTS)のスタイリングは、とにかくモダンでダイナミックだ。多くのプレミアムブランドが情緒的な曲線に頼る昨今だからこそ、シャープなラインを多用した先進的なフォルムが目立つ。そのうえでキャデラックの伝統を、格子状のフロントグリルや縦長のテールランプでしっかり主張している。4870×1850×1470oというサイズを超越した、存在感あふれるこの造形は、人と違うクルマに乗りたいと思うユーザーにピッタリではないだろうか。

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シルバーのセンターパネルがモダンでスポーティな印象。ハンドル位置は左右両方が選択できる。たっぷりしたサイズのシートは本革張りが標準。内装色はベージュも用意する。

至福の時に浸れる充実の諸装備

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ラグジュアリー以上に装備されるHDDナビは専用設計で、モニター格納時にはオーディオのスイッチだけが露出するなど、機能だけでなく見た目にもこだわった作りとなっている。

キャデラックは昔から充実の快適装備で知られてきた。もちろんCTSもその良き伝統を受け継いでいる。日本仕様はセダン/スポーツワゴンとも、3.0スタンダード、3.0ラグジュアリー、3.0プレミアム、3.6プレミアムの4グレードで、スタンダードでも6エアバッグ、HIDヘッドランプ、レザーシートを標準装備。ラグジュアリーでは「BOSEサラウンドシステム」やHDDナビが標準装備となり、さらにプレミアムではキーレスイグニッションやリアビューカメラまでプラスされる。それでいて価格はセダンのスタンダードの490万円から、プレミアムでも550万円以下なのだからリーズナブルだ。

キャデラックCTS キャデラックCTS キャデラックCTS
ステアリングスポークにはオーディオやクルーズコントロールのスイッチを配置。センターパネルは上にオーディオとナビ、下にエアコンの操作系を並べ、ステアリング右には各種運転情報表示システム関連のスイッチを配置。機能別のレイアウトなので使いやすい。

BOSE製のオーディオは他車にも搭載されているが、アメリカ生まれで先進を目指したブランドという共通性ゆえだろう、モダンでラグジュアリーな空間にフィットした音を届けてくれる。いっぽうのHDDナビは画面を閉じてもスイッチが残る巧妙な設計。エレガンスとハイテクが巧みに融合している。

十分な積載能力を持ったトランクと、機能的なスポーツワゴン

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リアシートは身長170cmの人間がゆったり過ごせる。6:4分割の背もたれが、ラゲッジスペースのフロアと段差なく畳める点に注目。フロアを兼ねる床下収納スペースのリッドは立てかけて固定もできる。左右のレール上に付く4個のフックは位置を自由に設定可能。

CTSは、セダン/スポーツワゴンとも、ホイールベースを長く、前後のオーバーハングを短く取ったパッケージングから、セダンでもトランクは想像するより奥行きがあり、スクエアなハイデッキスタイルのおかげで深さもある。その気になればリアシートの背もたれを倒して空間を拡大することも可能だから、容量に困ることはまずないだろう。リッドが低い位置から大きく開くのもうれしい。また、キャデラック伝統の縦長テールランプは開口幅の広さにも貢献していることを教えられる。

それでもユーティリティに不満がある人は、スポーツワゴンを選ぶといい。テールゲートはセダンより低い位置から開き、中には5名乗車時でも720Lの空間が広がる。6:4分割の背もたれを前に倒すと、ラゲッジスペースとの段差も傾きもない、完全フラットなフロアを生み出せる。両脇には可動式フックを備えたレールを、下には収納スペースを備えるから、広い空間を自由自在に使える、しかも電動テールゲートの開く高さは、MAXのほか、3/4に設定できる親切機構つき。GMのワゴン造りの経験の長さが生きている。

キャデラックCTSラインアップ紹介

キャデラックCTS セダンセダンのオフィシャルサイトはこちら
モデル CTS 3.0
スタンダード
CTS 3.0
ラグジュアリー
CTS 3.0
プレミアム
CTS 3.6
プレミアム
ボディ形式 4ドア、6A/T
右ハンドル
4ドア、6A/T
右/左ハンドル
4ドア、6A/T
右/左ハンドル
4ドア、6A/T
右/左ハンドル
エンジン種類/型式 水冷 V型6気筒/2H 水冷 V型6気筒/3H
総排気量(cc) 2997 3,564
最高出力(SAE)kW(PS)/rpm 201(273)/7,000 229(311)/6,400
最大トルク(SAE)N・ m(kg・m)/rpm 302(30.8)/5,700 374(38.1)/5,200
燃料消費率10・15モード(社内測定値)(km/リッター) 8.4 8
寸法(全長×全幅×全高)mm 4,870×1,850×1,470
車両重量(kg) 1,790〈1,810〉 1,810〈1,830〉
車両本体価格 4,900,000円 5,190,000円 5,484,000円 6,390,000円

※〈 〉内は電動サンルーフ装着車
※表示の価格は、全国希望小売価格(消費税含む)です。また登録諸費用等を含まない消費税込車両本体価格です。

キャデラックCTS スポーツワゴンスポーツワゴンのオフィシャルサイトはこちら
モデル Sport Wagon 3.0
スタンダード
Sport Wagon 3.0
ラグジュアリー
Sport Wagon 3.0
プレミアム
Sport Wagon 3.6
プレミアム
ボディ形式 5ドア、6A/T
右ハンドル
5ドア、6A/T
右/左ハンドル
5ドア、6A/T
右/左ハンドル
5ドア、6A/T
右/左ハンドル
エンジン種類/型式 水冷 V型6気筒/2H 水冷 V型6気筒/3H
総排気量(cc) 2997 3,564
最高出力(SAE)kW(PS)/rpm 201(273)/7,000 229(311)/6,400
最大トルク(SAE)N・ m(kg・m)/rpm 302(30.8)/5,700 374(38.1)/5,200
燃料消費率10・15モード(社内測定値)(km/リッター) 8.4 7.9
寸法(全長×全幅×全高)mm 4,870×1,850×1,470
車両重量(kg) 1,870〈1,890〉 1,890〈1,910〉
車両本体価格 5,150,000円 5,440,000円 5,754,000円 6,660,000円

※〈 〉内は電動サンルーフ装着車
※表示の価格は、全国希望小売価格(消費税含む)です。また登録諸費用等を含まない消費税込車両本体価格です。