CHECK POINT1 もうここまで来ている! 最先端の安全技術

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スバル「EyeSight」やボルボ「シティ・セーフティ」などの情報も! ここまで来た! 今話題の、自動車「安全技術」最新動向

最新の安全技術の数々を価格.comが解説!ここまで来た! 自動車の「安全技術」最新動向

安全装備には英字の略字やカタカナ名称が使われることが多く、一般のユーザーにとってわかりにくいものであることが多い。メーカーによって同じ機能でも名称が違ったりすることも多く、それがこうした安全装備の普及を阻害する1つの要因にもなっている。そこで、ここでは、一見わかりづらい各社の安全装備を、ベーシックなものから最新の安全装備まで、ジャンル別に詳しく紹介していこう。

CHECK POINT1 もうここまで来ている!最先端の安全技術

パッシブセーフティ技術

クルマの安全性能は、わかりやすい「パッシブセーフティ」から普及が進んだ。乗員の安全の基本は「3点式シートベルト」で、これは50年以上も前にボルボによって発明され、特許が公開されてから世界中の自動車に採用されている。その発明から50年を経過した今でもこれを上回る発明はなされていない。

また最近のパッシブセーフティの代表的な装備は「SRSエアバッグ」で、日本車では1990年から採用が始まった。パッシブセーフティの基本はあくまでも3点式シートベルトであるが、その機能を補助して拘束性を高める(SRS)のがエアバッグだ。最近では事故の状況に応じて2段階に展開するタイプなど、機能も進化している。

自動車事故対策機構が実施する「J-NCAP」(自動車アセスメント)でも、安全に対する評価はこれらパッシブセーフティの性能評価が中心とされている。ちなみに2009年度に試験を実施した17車種の中で最高の評価となる「自動車アセスメントグランプリ」には、スバルの「レガシィ」が選ばれている。

3点式シートベルト
3点式シートベルト

最近のシートベルトは、緊急時に固定されるELR(緊急ロック式巻き取り装置)付きが常識になったうえ、衝突時にシートベルトのゆるみを巻き取るプリテンショナーが装備され、乗員の拘束性能を高めて安全性を向上させている。さらにこのプリテンショナー機能が乗員に与えるダメージを減らすため、フォースリミッター(ロードリミッター)付きへと進化している。

SRSエアバッグ
SRSエアバッグとSRSカーテンシールドエアバッグ

シートベルトだけでは、事故の状況によってハンドルなどに頭をぶつける可能性があるため、それを防いで安全性を高めるものだ。すでに、運転席と助手席には全車に標準装備されるようになったほか、「サイドエアバッグ」「カーテンエアバッグ」「ニーエアバッグ」など、9つものエアバッグを装着する車種もある。

衝突安全ボディ
衝突安全ボディ

クルマの前後の部分をつぶれやすくして衝突時のショックを吸収。逆に、乗員が乗る居住部分は骨格を頑丈にして、万一のときに生存空間が確保できるように設計されたボディ。今ではこれを採用していないクルマはない。

歩行者傷害低減ボディ
歩行者傷害低減ボディ

歩行者の足に衝撃を与えるバンパー部分や、はね上げた歩行者の頭がぶつかる可能性が高いボンネットフードを柔らかく作って歩行者への傷害を低減するボディ。NCAP(New Car Assessment Program)の評価要素のひとつとされており、最近になって研究開発が進んでいる。

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アクティブセーフティ技術

事故が起こった際の被害を最小に抑える安全性能が「パッシブセーフティ」なら、その逆に、事故を未然に防ぐ安全性能が「アクティブセーフティ」だ。これは、非常に広い範囲を示す言葉で、視界のよさやボディの見切りのよさ、扱いやすさといった抽象的なものまで、その範囲に含まれることもある。

最近では電子制御技術の進化によってさまざまな安全装備が登場している。日本では1983年に採用が始まった電子制御ブレーキの「ABS」(当初は「4輪ESC」と呼ばれた)は、今ではごく一部の軽自動車を除いて標準で装備される安全装備だ。また、制動時のABSだけでなく、発進時の「トラクションコントロール」や、走行中の「横滑り防止装置」などまで、さまざまな安全装備が開発され、順次普及が進められている。

また、最新のレーダー技術や解析技術などを活用し、一定の車間距離を維持して走ったり、走行車線からの逸脱を防止する仕組みや、夜間走行中に前方視界を確保して障害物を感知する仕組みなども実現化されており、すでに採用が始まっているものもある。

AWD(4WD)

全輪駆動(4輪駆動)システムは、前後のタイヤに駆動力を伝えて走るので、前2輪だけのFF車や後2輪だけのFR(またはRR)車に比べて、操縦安定性が高まる。

ABS(アンチロックド・ブレーキングシステム)

電子制御でブレーキを断続的に働かせることで車輪のロックを防ぎ、緊急制動時にクルマの挙動を安定させる技術「ABS」は、ごく一部の軽自動車を除くとすでにすべてのクルマに標準で装備されており、アクティブセーフティの基本ともいえる装備となった。電子制御でブレーキ力の前後配分をコントロールする「EBD」や、緊急ブレーキと判断したときには踏力に対してブレーキ力を高める「ブレーキアシスト」などとも組み合わされることが多い。

トラクションコントロール
トラクションコントロール

滑りやすい路面での発進時にアクセルを踏みすぎたときなど、タイヤの空転を判断するとエンジンの出力を抑えてスリップを防止する仕組み。次の横滑り防止装置と組み合わせ採用されることも多い。

横滑り防止装置
横滑り防止装置

現在、普及の途上にあるのが、この「横滑り防止装置」だ。カーブを曲がるときにクルマの走行ラインがふくらんだり、あるいは巻き込んだりするのを防いで、安定した走行を確保する装置。メーカーによって、ESC、ESP、VSC、VDCなど多数の呼び方があるのが普及を妨げているとして、部品メーカーからは「ESC」という名称に統一しようという声が出ている。

VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)

トヨタが一部の高級車に採用している、横滑り防止装置を進化させたシステム。通常時からクルマの動きを判断し、クルマが滑り出す前から早期に介入してクルマの挙動を安定させる。

アダプティブクルーズコントロール
アダプティブクルーズコントロール

アクセルを踏まなくても一定の車速を維持して走るクルーズコントロールに、車間距離制御機能を追加したもの。プリクラッシュセーフティシステムに組み合わされる。

レーンキーピングアシスト
レーンキーピングアシスト

道路に書かれた車線を示す白線をカメラなどで判断し、それを踏み越えそうになると警告音やステアリングへの振動などでドライバーに知らせるもの。「車線逸脱防止機構」として、クルマを車線内に戻す形でステアリングを働かせるものもある。

AFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)
AFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)

ハンドルを操作したとき、操舵の方向に向けてヘッドライトが照らす向きを変えるシステム。暗い夜道での視界を確保する。

バックモニター/アラウンドビューモニター/サイドブラインドモニター
バックモニター/アラウンドビューモニター/サイドブラインドモニター

クルマの後部にカメラを設置してカーナビの液晶画面に後方視界を示すのは、メーカー純正カーナビに追加される常識的な機能となった。ほかにもクルマの周囲にカメラを配置して、周囲の状況を真上から見た形で表示する「アラウンドビューモニター」や、見通しの悪い交差点で左右方向の視界を確保する「サイドブラインドモニター」なども普及が進んできた。

その他
「アクティブヘッドレスト」(メーカーによって呼び方が異なる)「アクティブヘッドレスト」(メーカーによって呼び方が異なる)

追突時にヘッドレストと頸部の間隔を狭めてむち打ち症の被害を低減する「アクティブヘッドレスト」(メーカーによって呼び方が異なる)や、衝突時にペダルが落下するなどして足への被害を軽減する「セーフティペダル」(メーカーによって呼び方が異なる)、衝突時に乗員の潜り込みを防ぐ「アンチサブマリニングシート」など、いろいろな安全装備が考えられている。

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プリクラッシュセーフティシステム

プリクラッシュセーフティシステム

「プリクラッシュセーフティシステム」とは、衝突が避けられない状況になった場合に、被害を最小限に抑えるための技術で、ちょうどアクティブセーフティとパッシブセーフティの中間に位置するような安全技術だ。具体的には、走行するクルマの前方を監視して、衝突が避けられないと判断したときにブレーキ操作をうながし、さらに状況に応じてブレーキを働かせたり、シートベルトのゆるみを巻き上げたりして衝突に備えたりする。車間距離制御装置などと組み合わせて採用されることが多く、一定の条件下ではクルマを完全に停止させて安全を確保する仕組みも登場するなど、まさに最先端の安全技術と言っていいだろう。

こうした最先端の安全技術は、メーカーによって呼び方が異なっており、「プリクラッシュセーフティシステム」はトヨタの呼び方。ホンダでは「追突軽減ブレーキ(CMBS)」、日産では「インテリジェントブレーキアシスト/前席近急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト」、スバルでは「アイサイト」などと呼ばれている。

「プリクラッシュセーフティシステム」は、日本メーカーでの採用が先行したが、最近ではヨーロッパ車にも採用されるようになった。ボルボが「XC60」に採用した「シティ・セーフティ」などはその典型で、ボルボでは歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステムに発展させている。

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