高い運動性能と快適性を両立させたスポーツタイヤ
ミシュラン「Pilot Sport 3」徹底解剖!

カー用品店などに行った際、格安タイヤがタイヤコーナーを大きく占めているシーンを見かける方も多いのではないだろうか。
このような格安タイヤは、性能などをあまり考慮せず、できるだけ自動車の維持費を抑えたいと考えるユーザーにとって魅力的なタイヤに見えるかもしれない。
しかし、タイヤというものは、時には時速100kmで走行し重量が1トン以上もある自動車を支える大事なパーツである。
乗員にとって命綱となるタイヤは、価格だけで判断せず、性能や特徴などを精査するなど、もっと慎重に選ぶべきであろう。
こうした観点から、ミシュランの「Pilot Sport」シリーズは、頼れるタイヤだと断言できる。
その一番の理由は、欧州自動車メーカーの承認を受け、200モデル以上で新車装着用タイヤとして承認されている点だ。
自動車メーカーの純正タイヤとして装着されるためには、総合的な性能の高さが求められる。
あらゆる路面でのグリップ、耐久性能、さらには静粛性といったところまで、かなり多くの項目をクリアしなければならない。
しかも、スピードレンジの高い欧州で認められたということは、それだけハードな局面での信頼性が高いといっても過言ではない。
その「Pilot Sport」シリーズの最新モデル「Pilot Sport 3」は、これまでの「Pilot Sport」シリーズの中でも、特にバランスのとれたタイヤだ。
実は、すでに「アウディA5」や「メルセデスベンツE63 AMG」といった最上級のスポーツモデルに新車装着用タイヤとして承認されている事実こそ、「Pilot Sport 3」の高いパフォーマンスを図るよきバロメーターといえ、
さらに安全性もしっかりと確保したうえで、走る悦びを高い次元で味わうことができるタイヤに仕上がっていることの証明と言えるだろう。

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| 「Pilot Sport 3」シリーズは、「アウディA5」や「メルセデスベンツE63AMG」などのスポーツカーに新車装着用タイヤとして承認されており、
欧州自動車メーカーの厳しい基準をクリアしている |
しかし、既に自動車メーカーからの信頼が高く、高性能の「Pilot Sport」シリーズに、
なぜ「Pilot Sport 3」を新たにラインアップに加えたのだろうか?
それは、ミシュランがスポーツカーオーナーの“生の声”を独自に調査・反映させたからだ。
ヨーロッパでは、「ドライビングを楽しみ、安全性を犠牲にせず、タイヤ交換が少ないこと」という要望が、オーナーから非常に多かった。
また、日本でも調査を行った結果、ヨーロッパよりも具体的な要望が明らかになった。それは、以下の3点に集約される。
- オーナーの声@ モチがいい(耐久性)
- オーナーの声A 安全な走り(ウエット性能)
- オーナーの声B 快適な走る悦び
この高グリップ性・快適性から得られるオーナーの“走る悦び”、そして“安全性能”を実現さたタイヤ、それが「Pilot Sport 3」だ。
それでは上記要望に応えた「Pilot Sport 3」を支える3つの革新的技術「スポーツパワーコンパウンド」
「トレッド・ストラクチャー」「アンチ・サーフ・システム」を順次説明していこう。
![革新的技術[1] スポーツパワーコンパウンド](http://img.kakaku.com/images/article/pr/10/michelin/title02.gif)
「Pilot Sport 3」に用いられている「スポーツパワーコンパウンド」は、グリップ性能・耐久性の向上に非常に貢献している。
「スポーツパワーコンパウンド」とは、オーナーのニーズに応えるため開発された新コンパウンドのこと。
この「スポーツパワーコンパウンド」には、「ロング・ラスティング・エラストマー」「ウェット・グリップ・エラストマー」
「シリカ」という3つの先進的技術が生かされている。
すぐれた耐摩耗性で、耐久力を向上させる「ロング・ラスティング・エラストマー」
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引っ張り強度が高く長寿命の「ロング・ラスティング・エラストマー」。
加速時や減速時でも破壊されることなく、素材が伸縮することで、耐摩耗性が向上しているのだ |
少しでもタイヤのことを理解している人であれば、「高いグリップ性能のスポーツタイヤは耐摩耗性が劣るのでは」と疑問を抱くかもしれない。
しかし、「Pilot Sport 3」シリーズは、「ロング・ラスティング・エラストマー」により高い耐摩耗性を備えている。
この「ロング・ラスティング・エラストマー」により、コンパウンド自体の強度が高まっているため、
結果としてゴムが剥がれにくくなり、耐摩耗性が向上している。
ハイパワーモデルが求めるグリップ性能を確保したうえで、耐久性向上を達成しているのである。
ウェット路面でも高いグリップ性能を発揮する「ウェット・グリップ・エラストマー」
「ウエット・グリップ・エラストマー」の大きなポイントはウエット路面でも路面に食いつくことだ。
これは密度が高いと同時に、柔軟性にすぐれたポリマーであり、水膜を破って路面に食いつくことができる特性を持っている。
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スポーツパワーコンパウンドを構成する「ウエット・グリップ・エラストマー」。
ウエット路面で水膜を除去し、細かい凹凸に密着する |
エネルギー効率に着目し、省燃費性能を実現する「シリカ」
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タイヤのゴムに配合されたシリカは、エネルギーロスを抑制。車両のエネルギーを効率的に路面に伝える役割を担う |
「ロング・ラスティング・エラストマー」によりグリップ性能を高めたことで燃費性能が落ちてしまっては、オーナーのニーズを満たすことはできない。
今回「Pilot Sport 3」に採用された「シリカ」は、タイヤの接地面から発生する熱を抑制し、回転エネルギーロスを抑える役割を果たす。
これにより、耐久性と燃費性能を同時に実現できるのである。
![革新的技術[2] トレッド・ストラクチャー](http://img.kakaku.com/images/article/pr/10/michelin/title03.gif)
「Pilot Sport 3」に用いられている2つ目の技術「トレッド・ストラクチャー」は、グリップ性能をさらに向上させている。
通常、タイヤは温かくなることでグリップ力が向上する。
低速時や路面が低温の場合は、なかなかタイヤの温度が上がらずグリップ力が落ちてしまうものだが、
タイヤ温度が高くなりすぎても、タイヤの耐久性や車のエネルギー効率を落としてしまう。
そこで、グリップ力を高めつつ、耐久性・燃費性を維持するためには、低速時でもタイヤがすぐ温まり、
高速時では温度が高くなりすぎないようコントロールする必要がある。これを実現しているのが「トレッド・ストラクチャー」なのである。
「トレッド・ストラクチャー」とは、接地面とコンパウンドの温度バランスを適切に保つトレッド構造のことだ。
低速時はトレッドが適度に変化しタイヤを素早く温め、高速時にはすぐれた剛性でタイヤのたわみを防いで過度な温度上昇を抑制する。
その結果、「Pilot Sport 3」は、低速・高速を問わず、安定したハンドリングを実現しているのだ。
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<低速走行>
「Pilot Sport 3」は、すみやかに作動温度域に上昇し、良好な柔軟性とグリップを発揮しているが(上)。
それに対して、標準タイヤ(下)は低温のままだ
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<高速走行>
「Pilot Sport 3」は、「プログラムド・ディストーション・タイヤ技術」により、高速走行中に硬度を高める(上)。
この技術により、標準タイヤ(下)で発生しているオーバーヒート現象を防ぐことができるのだ
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![革新的技術[3] アンチ・サーフ・システム](http://img.kakaku.com/images/article/pr/10/michelin/title04.gif)
スポーツタイヤがネックとする大きな要素の一つは、「ウエットグリップ」だろう。
溝を少なくし、ゴムの面積を最大限にするよう設計されてきたハイグリップタイヤならば、そんなことが心配になってくる。
だが、「Pilot Sport 3」シリーズはウエット路面に対する取り組みが光っているのだ。
第1のポイントはウエット路面でも路面に食いつく「ウエットグリップ・エラストマー」だ。
これは密度が高いと同時に、柔軟性にすぐれたポリマーであり、水膜を破って路面に食いつくことができる特性を持っている。
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「アンチ・サーフ・システム」の仕組み。
タイヤ全体を支えるショルダー部の形状を最適化することで、排水性が向上し、ウエット路面でもグリップを確保できる |
また、タイヤのプロファイルも、排水効率を高めるためにただ丸くしただけではない。
膨大な時間をかけ編み出した独特なシェイプを採用することで、排水性が格段に高められている。
これならウエット路面だけでなく、あらゆる条件下でコントロールにすぐれた性能を発揮するはずだ。
これらの相乗効果により、ウエット性能は一気に向上。
2009年にドイツの独立検査機関「TUV SUDオートモーティブ」が行った試験では、従来よりも制動距離が3mも短くなっており、安全性がより高まっているのだ。
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「Pilot Preceda PP2」とのブレーキ性能を比較。
ウエット路面を時速100km走行し、実車制動距離を5回測定したものだが、「Pilot Preceda PP2」が平均42.46mだったのに対し、
「Pilot Sport 3」は38.95mと約3mも短くなった |

不快なノイズを抑え、静かで快適なドライビングを
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「Pilot Sport 3」シリーズは、タイヤのブロック数を「PP2」と比べて19%増やしている。
この結果、耳障りな音域のノイズを抑制している |
最後に快適性について説明しよう。「Pilot Sport 3」は、走りや安全性を確保しただけでなく、静粛性も高めている。
タイヤ表面にあるブロック数を「Pilot Preceda PP2」と比べて19%も増やすことで、ノイズを抑制。
また、サイズに合わせてパターンの最適化を行うなど、車内に伝わるノイズを人の耳に聞こえにくいものに変えることに成功している。
この結果、高い快適性も実現しているのだ。
実は、こうしたブロック数を増やすという手法は、トレッドパターンが複雑になり、かえって音量が大きくなる場合がある。
なぜなら、タイヤの溝と路面との間にできる空間が共鳴管となるため、音が発生してしまうからである。
トレッドパターンというのは、この音がどう出るかを計算するため、設計するのがとても難しいもの。
たとえば、縦方向の溝が発する音を、横方向にある閉断面の吸気レゾネーターのような溝が打ち消すようにしなければならない。
ブロック数を増やしたということは、こんなところにも狙いがあると推測できる。
人間が不快だと感じる周波数帯を取り除き、快適性が向上した裏には、このような努力の結果と言えるだろう。
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人間が不快と感じる周波数帯は100Hzあたりとされているが、Pilot Sport 3では従来品よりもその周波数帯の音を抑えることに成功している。
これがブロック数の最適化による恩恵だ |
以上のように、「Pilot Sport 3」が、ドライからウエットまで確実なグリップを実現し、安心して運転できるタイヤであることは明らかだ。
さらに、ドライバーの運転に合わせて、タイヤが柔軟に対応できることで、ドライビングプレジャーも与えてくれる。
「Pilot Sport 3」こそは、ドライビングを楽しみたいユーザーが望んできた
「運動性能」「耐久性」と「快適性」を実現してくれる注目のスポーツタイヤと言えるだろう。
ラインアップ紹介
「Pilot Sport 3」は、195/55R15から255/35ZR19まで全22サイズを用意。
コンパクトカーからハイパワースポーツモデルまで幅広い車種をカバーしている。
もちろん、国産車にも幅広く適合する。クルマのタイプやサイズを気にすることなく装着できるのもうれしいところだ。
