マイナーチェンジで進化を遂げたスバル「WRX S4」の全貌に迫る!

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注目の「アイサイト・ツーリングアシスト」新搭載 ビッグマイナーチェンジでさらなる進化を遂げた スバル「WRX S4」の全貌に迫る!

「インプレッサ」の派生モデルとして誕生した「インプレッサ WRX」は、2014年に「インプレッサ」から独立。「WRX」という新たな車種として産声を上げた。現在、「WRX」には、走りに特化したハイパフォーマンスモデル「WRX STI」と、その高性能をより幅広いドライバーが堪能できる「WRX S4」の2つのラインが用意されているが、本特集では、2017年8月にビッグマイナーチェンジが施された「WRX S4」に注目。エクステリアの意匠変更や、内装の質感アップ、そして運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」の搭載など、改良点を中心にその完成度の高さに迫っていく。

走りのよさを予感させる精悍なエクステリア

かつて、世界ラリー選手権(WRC)やニュルブルクリンク24時間耐久レースなど、世界の名だたるレースシーンを席巻した「インプレッサ WRX」。そのスポーツスピリットを継承し、新たなブランドとして誕生した「WRX」には、スバルの最先端技術が余すことなく注ぎ込まれ、2014年の誕生以来、多くのクルマ好きやモーターファンから絶大な支持を集めてきた。

そんな「WRX」には現在、「WRX STI」と「WRX S4」という2つのラインが用意されている。前者は「STI」(SUBARU TECNICA INTERNATIONAL)の名が冠されていることからもわかるとおり、スバルのモータースポーツ部門によるチューニングが施されたハイパフォーマンスモデル。そして後者は、そのハイパフォーマンスを誰もが堪能できるよう、「運動性能」「安全性能」「環境性能」「洗練された質感」という4つの価値をバランスよく融合させたモデルである。

ここでは、多くの一般的なドライバーでも、スバルのスポーツスピリットが味わえる「WRX S4」に注目。2017年7月のビッグマイナーチェンジによって意匠変更されたエクステリアやインテリアをはじめ、新搭載された「アイサイト・ツーリングアシスト」などを、上級グレードの「WRX S4 2.0GT-S EyeSight」を使って、じっくりとチェックしていくことにしよう。

2017年7月にビッグマイナーチェンジされた新生「WRX S4」。ボディサイズこそ4,595(全長)×1,795(全幅)×1,475(全高)mmと従来から変わっていないが、フロントマスクのデザインが一新されるなど、さらに存在感が増した印象を受ける。なお、今回レビューに使用したのは、上級グレードの「WRX S4 2.0GT-S EyeSight」。ボディカラーは「クリスタルホワイト・パール」だ

すぐれた走行性能を誇るスポーツセダンだけに、眺めるだけで胸が高鳴り、乗り込む前からワクワクするようなルックスを求めたいところ。というわけでまずはエクステリアデザインから見ていこう。今回のビッグマイナーチェンジで、最も大きく変更されたのが迫力を増したワイド&ローのフロントフェイスだ。従来は、スバルロゴの入ったフロントグリルが大ぶりで、その下のフロントバンパーグリルがやや小ぶりなデザインだったが、最新モデルではそのサイズを変更。フロントグリルはより薄く鋭角的に、そして、フロントバンパーグリルは大きく口を開けたように押し出し感の強い形状となった。こうすることで、スポーツセダンらしい重心の低さが強調されるとともに、フロントフェイス全体が一段と精悍な印象になった。

また、フロントグリルからの連続性が巧みに表現されたヘッドランプは、ステアリング操作に合わせて進行方向を照らすステアリング連動式となっているほか、18インチのアルミホイールについても、ダークガンメタリック塗装の重厚かつスポーティーなデザインに見直されている。「スポーツ」の名を冠するクルマの中には、あれもこれもと装飾を足していった結果、やり過ぎなほどゴツい仕上がりになっているモデルもあるが、「WRX S4」は、あくまでも品よく、それでいて走りのよさをしっかりと予感させてくれる、成熟したドライバーの心理をよく心得たデザインだと言えるだろう。

スバル「WRX S4」

上部のフロントグリルをより小さく鋭角的に、下部のフロントバンパーグリルをより大きく存在感のある形状に変更。さらに下部グリルの周辺をマットブラックにしたことで、一段とスポーティーかつ精悍な印象になった

ヘッドランプにはLEDランプを採用。視認性の向上に加え、キッと前方を見据えるような鋭さも増した印象だ。なお、フォグランプもヘッドランプに色味を合わせ、LED化された

スバル「WRX S4」

18インチアルミホイールもデザインが変更され、ダークガンメタリック塗装に。スポーツスピリットと上質さを合わせ持つ、「WRX S4」のキャラクターをうまく表現したデザインだ

スバル「WRX S4」

トランク上部には空気を整流するエアロパーツであるトランクリップスポイラーを採用。巨大なウイングではなく、こうしたさりげないパーツを備えるところも「WRX S4」の品のよさにつながっている

大幅に向上した大人っぽさ漂うインテリア

従来の「WRX S4」のインテリアをひと言で表現すれば「質実剛健」となるだろう。とにかくむだがなく機能的なのだ。そんな、走りを愚直に追求しているがゆえのデザインは全スバル車に共通する魅力であり、その世界観に魅了される人も多いのだが、そのいっぽうで、「もう少し質感の高さや遊び心があってもいいのでは?」という声があったのも事実。インテリアに関しては、ユーザーの間で評価が分かれるところだったのだ。

しかしそれだけに、最新モデルのインテリアの進化ぶりには驚かされた。ドアを開けた瞬間や、シートに腰を下ろした瞬間に感じる「上質さ」が格段に向上しているのだ。インパネ加飾パネルや、フロントコンソールパネル、センターパネル、ドアスイッチパネルなどがカーボン調樹脂素材からツヤのあるハイグロスブラック素材に変更されたほか、赤一色だったインパネのメーター類が、白×赤に変更され、大人っぽさが増している。なかでも筆者が引き付けられたのは、スピードメーターの目盛り。従来よりも目盛りの幅が細かくなり、より繊細で精緻な雰囲気がとてもいい。

さらに、室内全体をブラック基調としながら、ステアリングやシフトノブ、ドアトリムなどの革素材に赤いステッチがあしらわれており、大人っぽさの中に、スポーティーな要素がさりげなく散りばめられているのも好印象だ。

基本構造が大きく変わったわけではないが、素材や色、細部のあしらいなど、さまざまな部分の質感を向上させることで、インテリア全体の雰囲気が一変。エクステリアと同様、実に奥深くて品のいい仕上がりとなっている。

スバル「WRX S4」

機能性と使い勝手が追求された水平基調のインパネはいかにもスバルらしいが、従来モデルからの素材変更や意匠変更により上質感がアップ。グッと大人の雰囲気が増した印象を受ける

ブラック基調で引き締まった印象のインテリアは、ツヤのあるハイグロスブラック素材が採用されたインパネ加飾パネルやドアスイッチパネルに加え、ダークキャストで縁取られたシフトパネル、赤いステッチがあしらわれたステアリングやシフトノブなどにより、大人っぽさとスポーティーさが実にうまく融合されている

スバル「WRX S4」

ステアリング越しに見えるスピードメーターは、目盛りが2km/h間隔で細かく配され、その繊細で精緻な雰囲気はさながらクロノグラフの腕時計のようだ。もちろん「カッコよさ」だけではなく、白×赤の配色は視認性も向上させている

スバル「WRX S4」

前席のドアを開けると足元にはSUBARUロゴの入ったシルバーのサイドシルプレートがキラリと輝き、このクルマを所有する満足感を高めてくれる。「WRX S4」のサイドシル自体も肉厚で、ボディ剛性の高さが感じられる

スバル「WRX S4」

全グレードに標準搭載されるアルミパッド付きスポーツペダル。スポーティーな印象をグッと高めてくれ、走りの気分を高揚させてくれる

センターコンソール上部には5.9インチのマルチファンクションディスプレイが配置され、「アイサイト」の作動状況や、現在の燃費、アクセル開度などが確認できる。運転中の視線移動が最小限で済むよう、ディスプレイの位置や角度が綿密に計算されているなど、安全性への配力にも抜かりはない

スバル「WRX S4」

シートはスポーツセダンらしくやや硬め。手触りは心地よく、厚みやサイドサポートのホールド感は十分なので、ロングドライブでも疲れにくいだろう

スバル「WRX S4」

走りを追求したクルマに高い居住性を求めるのは少々酷かもしれないが、「WRX S4」の場合はどうだろう? 運転席に身長180cmのスタッフが座った状態で、後部座席に身長178cmのスタッフが乗車してみたが、頭上にも足元にも想像以上にゆとりがある。これなら、同乗する家族や友人も快適に過ごせるはずだ

注目の「アイサイト・ツーリングアシスト」を新搭載

「WRX S4」の走行性能や、クルマを自在に操る楽しさとはどんなものなのか。ここでは、「WRX S4」のアイデンティティーである走行性能をチェックしていこう。

「WRX S4」に搭載されるエンジンは、2.0L水平対向直噴ターボエンジン。最高出力は221kW(300PS)、最大トルクは400N・m(40.8kgf・m)を発生する。トランスミッションは8速マニュアルモード付きCVTのスポーツリニアトロニックで、駆動方式には、スバル伝統の4WDシステム「シンメトリカルAWD」を採用。中央のプロペラシャフトを軸にパワートレインが左右対称にレイアウトされた「シンメトリカルAWD」は、低重心の水平対向エンジンとの相性が抜群によく、すぐれた走行安定性を実現してくれる。

スバル「WRX S4」

スバルの代名詞である水平対向エンジン。ピストンを水平に配置するため低重心なうえ、左右対称のピストンが互いの振動を打ち消し合う効果もあるなど、気持ちよく回るエンジンとして定評がある

今回試乗できたのは、専用に用意されたクローズドコースのみ。その底知れぬポテンシャルからすればいささか物足りないテストコースなのだが、それでも「WRX S4」のパワフルかつ上質な走りの一端は体感できた。「スポーツセダンの『WRX』に、なぜ低燃費が特徴のCVTを組み合わせるのか?」という意見も一部にはあるようだが、一般的なドライバーが「WRX」の実力をしっかりと体感するためには、MT車よりもむしろ、常に最適なトルクを引き出してくれるCVT車のほうが適しているように思う。それほどまでに、アクセルワークに忠実で、俊敏かつメリハリのある加速を味わうことができるのだ。

また、足まわりの変更点は、前後サスペンションの減衰力や、スプリング、リヤスタビライザーなどのセッティングで、乗り心地を重視したものとなるが、なるほど確かに、乗ってみると路面の細かい凹凸をうまくいなしていた。さらに、新開発のブレーキパッド採用により、従来モデルよりも約20%効きが向上したブレーキも安心感を持って走れるポイントだ。そして何より心をつかまれたのが、ステアリングを切り始めてから車体が動き始めるまでの反応のよさ。反応が実にリニアで、狙い通りのラインをピタッとトレースしてくれるのが気持ちいい。「走るのって、やっぱり楽しい!」とあらためて感じさせてくれる、そんな自在感があるのだ。また、ボディ剛性が高いため、スポーティーな走りに加え、プレミアムセダンのような上質さや安定感、静粛性などの水準も高かった。

スバル「WRX S4」

アクセルの踏み込みや、ステアリング操作にリニアに反応し、伸びやかに加速していく感覚が気持ちいい。コーナリングでは4輪がバランスよく路面をつかむ「シンメトリカルAWD」の恩恵もしっかりと感じられ、思い通りのラインをトレースすることができた

さらにもうひとつ、今回のビッグマイナーチェンジの大きなトピックとなっているのが、「アイサイト・ツーリングアシスト」の新搭載である。今やスバルの代名詞となった運転支援システム「アイサイト」は、ルームミラーの上部左右に配置されたステレオカメラによってとらえた映像をベースに、「プリクラッシュブレーキ」をはじめ、「AT誤発進抑制制御」「全車速追従機能付クルーズコントロール」などを作動させてくれるもの。その最新バージョンが「アイサイト・ツーリングアシスト」であり、運転支援の領域が拡大されるとともに、操舵支援の性能も大幅に向上している。

具体的には、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動アシストし、直進状態を保持してくれる運転支援の作動速度域が従来の60km/h以上から、0km/h(停止状態)〜約120km/hへと拡大された。また、区画線が見えない状態でも先行車を追従して操舵する機能を追加。これによって渋滞時の運転の疲労軽減につながるのはもちろん、60km/h以下の低速時で、先行車がふらついたり、車線を変更したりといった場合でも、それにつられることなく車線中央をキープしてくれるのだ。また、先行車がブレーキを踏んだ際の自車のブレーキ操作や、その後の再加速などの制御もさらに洗練され、より人間の操作に近い、自然な動きが行えるようになった。

運転は自分でするからこそ楽しい、という声もあるが、こうした最先端の運転支援システムはドライビングの楽しさを阻害するものではなく、あくまでも「ドライバーが積極的に遠くへ行きたくなる」ことを目的としていることを理解しておきたい。運転していれば、どんな人でもヒヤッとした瞬間を経験することはある。その時に安全装備や運転支援システムがあれば事故を未然に防ぐことができるし、自分以外の家族が運転することのある家庭なら、こうした装備はあるに越したことはない。走りを楽しむスポーツセダンだからこそ、“転ばぬ先の杖”によってより純粋にドライビングを堪能することもできるのである。

スバル「WRX S4」

「WRX S4」には、ルームミラーの上部に配置されたステレオカメラの映像をもとに、前方の対象物との距離や、相対速度を算出し、「プリクラッシュブレーキ」などを自動制御する「アイサイト」の最新バージョン「アイサイト・ツーリングアシスト」が搭載される

「アイサイト・ツーリングアシスト」は、ステレオカメラで区間線と先行車の両方を認識し、0km/h〜約120km/hで、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動アシストしてくれる機能。ドライバーの疲労軽減につながり、その結果、安心して運転できるからもっと遠くへ行きたくなる。「アイサイト・ツーリングアシスト」は、そんなことを感じさせてくれる装備だ

区画線のみ認識

スバル「WRX S4」

先行車のみ認識

スバル「WRX S4」

区画線と先行車を認識

スバル「WRX S4」

ステレオカメラが何を認識しているか、あるいは何を認識していないのかがひと目でわかるのも「アイサイト・ツーリングアシスト」の強みだろう。区画線のみ、先行車のみ、区画線と先行車の両方といった認識レベルや作動状況が、マルチファンクションディスプレイ上で確認できるので、安心感が高い

スバル「WRX S4」

後退時に車体後部に備えられたソナーセンサーが障害物を検知。障害物までの距離に応じて、警報音と警告表示で段階的に注意喚起し、さらに衝突の危険が高まった場合には自動ブレーキをかけて衝突回避や被害を軽減してくれる「後退時自動ブレーキシステム」も新たに搭載された(作動には一定の条件あり)

まとめ

以上、ビッグマイナーチェンジが施された新生「WRX S4」の魅力をチェックしてきたが、本モデルは、「WRX」の名にふさわしい走りのパフォーマンスはもちろん、迫力を増したエクステリアや、品のよさが伝わってくるインテリア、さらに、また一歩、自動運転へと近づいた「アイサイト・ツーリングアシスト」など、スバルが誇る最先端技術や、モノ作りに対する強いこだわりが感じられるクルマに仕上がっていることが、しっかりと確認できた。

こうしたスポーツセダンとしての完成度の高さを、多くのドライバーが堪能できるのも「WRX S4」の大きな魅力で、この懐の深さはほかにあまり例を見ないはず。価格も「2.0GT EyeSight」が3,369,600円(税込)、今回レビューした「2.0GT-S EyeSight」が3,736,800円(税込)と、これだけのスペックを誇るスポーツセダンにも関わらず比較的手ごろな設定となっているのもうれしいポイント。そういった意味でも、「WRX S4」が提案する新時代のスポーツセダンというものを、すべてのクルマ好きに一度は味わってもらいたいものだ。

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