世界有数のグラボメーカー「Palit」中国工場レポート

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低価格でも高品質の秘密とは!?最新鋭の中国工場を突撃レポート!世界有数のグラフィックボードメーカー「Palit」大研究

抜群のコストパフォーマンスで価格.com上でも人気のグラフィックボードメーカー「Palit」。比較的低価格で購入でき、動作の安定性や耐久性も高いため、多くのユーザーから好評を集めているが、そのいっぽうで、一度も使用したことのない人からは、「価格は手ごろだけど品質は?」「メーカーの信頼性は?」といった声が聞かれる。Palitのグラフィックボードは、日本国内では家電量販店などで扱いがなく、基本的にドスパラのみが販売を手がけているため、まだ使用したことのない消費者も多くいるのではないだろうか。そこで本企画では、中国・深圳(シンセン)市にあるPalitのグラフィックボード工場を突撃取材。中国工場の取材を通じて、そのものづくりの実態を探った。

価格.com上で大人気!
コスパ抜群のグラフィックボードメーカー

Palitの製造現場をレポートする前に、Palitのグラフィックボードを購入し、使用している価格.comユーザーの声をチェックしてみよう。ユーザーレビューを見てみると、製品に対する満足度は高く、特にコストパフォーマンスや安定性、耐久性などが高く評価されている。

Palitのグラフィックボードに対するユーザーレビュー
Palitのグラフィックボードは、他社よりも安価に購入できるので気に入っています。
過去にいろんなベンダーの製品を使ってきましたが、Palitのユーザーになってからはハードに関するトラブルに時間を割かれることがなくなりました。
性能・安定性・品質・静音性、購入ルートなど総合的に見て、安心なのはPalitじゃないでしょうか。
毎度あれこれ比較して買うのですが、必然的にPalitに行き着きます。
価格.com上でも「聞いたことのないメーカー」「本当に大丈夫?」といったクチコミが見られますが、むしろ欧州圏では有名なメーカーなので安心して使えます。
※価格.comの「GeForce GTX 1080Ti」と「GeForce GTX 1070Ti」シリーズの製品ページに投稿されたユーザーレビューとクチコミから一部を抜粋・編集しています。

このように、製品を実際に利用するユーザーからの評価は高いのだが、それとは対照的に、まだ一度も使用したことのない人からは、メーカーの認知度の低さをうかがわせる声も見られる。では、Palitとはどのような企業なのだろうか?

Palitは、1988年に台湾・台北市で創業し、今年2018年で30周年を迎えた老舗のPCパーツメーカー。グラフィックボードの開発・製造では先駆け的な企業であり、2001年から2006年にかけては、グラフィックボードメーカー3社をグループ傘下に収め、工場への大規模投資を行うなどして業容を拡大。2017年は600万台を超える製品を世界中に出荷するなど、グラフィックボード市場においては世界でトップクラスのシェアを誇る。研究開発を行う台湾本社のほか、中国に製造拠点を、香港に流通拠点を置き、EU圏でもドイツで支社を展開。世界全体の従業員数は約1500人を数える。台湾に本拠を置く経済シンクタンクでマスメディアの「Digitimes」は、2013年から2017年までの期間で計4回、Palitを「世界のNo.1グラフィックボードメーカー」と評価しているほどだ。

そんなPalitは、各国の市場規模に応じて販売代理店の展開数を決定している。日本国内では、2007年にPCパーツショップの「ドスパラ」と販売代理店契約を締結し、10年以上にわたるパートナーシップを継続してきた。そもそもPalitがドスパラを選んだ理由は、インターネット通販などの流通市場において優位性があり、コストパフォーマンスの高い製品を供給することで市場規模を広げられると判断したためだ。その期待に応えるようにドスパラは、中間マージンを抑え、ハイスペックな製品を他メーカーよりも低価格で供給し続けている。Palit製品のコストパフォーマンスの高さの背景には、この独自の販売戦略があるが、その土台となっているのは、世界トップクラスの生産力であることを忘れてはならない。

そこで今回は、これまでおおやけにされることが少なかった、Palitのものづくりの現場を徹底レポートする。

圧倒的な生産力と技術力を実感!
知られざるPalit中国工場の全貌を突撃レポート

Palitの生産力を支える製造拠点は、中国南西部にある広東省・深圳(シンセン)市にある。香港と国境を接する深圳市は、経済特区として中国国内で高成長を維持。中国国内の都市としては上海市や北京市に次ぐ第3の経済規模を誇る。世界的な金融センターとしても有名だが、製造業やIT業の生産・開発拠点が集積し、新興企業も多いことから、「中国のシリコンバレー」とたとえられるハイテク都市として知られる。今回の取材で実際に深圳の市街地へ入っていくと、その都市の規模に圧倒された。200mをゆうに超える高さのビルが林立し、それを取り囲むように大規模な緑地や公園が点在。広々とした道路の脇にはよく手入された並木が続き、都市と緑が調和した見事な景観を保っている。空気も清々しく、洗練された街並みが広がっていたのだ。

Palit中国工場

香港と国境を接する中国・広東省の深圳市。中国では上海市と北京市に次ぐ第3の経済規模となる。写真右のひときわ高い建物は、世界で4番目に高い約600mの高さを誇るビル「平安国際金融中心」で、街のシンボルとなっている

Palitの製造拠点は、そんな深圳市の中心部から20kmほど北東に立地している。このエリアには、グラフィックボードのほかに、マザーボードやスマートフォン用パーツなどを製造するパイロットエレクトロニクスと、グラフィックボードの製造をメインとするタイフイエレクトロニクスという2つのPalitの子会社工場がある。半導体集積回路の製造で重要なSMT(表面基板実装)ラインは、2工場を合わせて21ラインが常設され、各種検査機器も豊富に揃うなど、グラフィックボードメーカーの生産設備としてはかなり大規模だ。なお、いずれの工場も主要なメーカーのOEM規格に対応する「ISO 9001」や環境マネジメントシステム「QC 080000」の認証を取得している。

今回はこの2工場のうち、年間300万台の製品を出荷するタイフイエレクトロニクスの工場(以下、タイフイ工場)をレポートする。

Palit中国工場

1992年に設立されたPalitグループのタイフイ工場。Palit子会社の中国工場は2か所あるが、いずれもグラフィックボードメーカーの工場としては大規模な設備を有している

タイフイ工場では、製造から検査までの工程の多くがオートメーション化されており、均一な品質での製品供給が可能となっている。その工程は、SMT(表面基板実装)工程、DIP(デュアルインラインパッケージ=基板外周への部品組み付け)工程、組み立て・全数検査工程、パフォーマンス・機能テスト工程の4つに大別されるが、以降では、各工程における作業の流れや代表的な設備を見ていくことにしよう。

SMT(表面基板実装)工程

表面基板への実装工程は、回路の高密度化が著しいグラフィックボードの製造において、最も品質を左右する部分だ。ここでは、工場に納入されたGPUやメモリー、コンデンサー、集積回路などの各種パーツに不良がないかをチェックしたうえで、SMTラインで基板上に実装していく。

まず、基板の表面にペースト状のハンダをプリントし、その上に各種パーツを実装。その後、リフロー炉と呼ばれるオーブンで基板上にパーツや集積回路を固着させていく。また、実装後は各種の検査を実施。高解像度なカメラで正しくパーツや回路が配置されているかを確認した後、基板周囲の温度を45〜70℃、湿度を0〜100%の間で変化させたり、基板に100kgの加重をかけて300rpmの速度で回転させるなどして負荷テストを行う。実装から検査までのほとんどの作業が機械によって自動化されているが、各機械から基板が出てきたところでは目視検査も行われ、機械と人による2重のチェック体制を取っている。

Palit中国工場

タイフイ工場には11のSMTラインが設置されており、機械設備をひんぱんにアップデートさせることで、高性能化するGPUに対応する新たなグラフィックボード製造を可能にしている

Palit中国工場

基板表面にハンダをプリントする機械。機械の内部にあるプレート上に基板がセットされ、毎秒50mmのスピードで、誤差は12.5μmという極めて高い精度でペースト状のハンダがプリントされていく。プリント後は高解像度なカメラによる検査や、プレートの清掃が自動で行われる

Palit中国工場

基板上に各種パーツを実装する機械。機械の下部に巻かれたリール上に各種パーツが載せられており、これを機械の内部に送ると、実装が行われる。写真の機械はパナソニック製の最新モデル「NPM-D3」で、1分間になんと約1400チップの高速な実装が可能。実装の誤差は0.03mm以内と高精度だ

Palit中国工場

SMTラインの後方(写真中央部分)にある横長の機械がリフロー炉。ここでパーツや集積回路が熱を使って基板に固着される。室温から300℃まで、内部の温度が異なる12の部屋に分かれており、さまざまな温度を加えながら、丹念にパーツを固着させていく。ここでは、0.01℃単位で各部屋の温度が常時監視されている

DIP(基板外周への部品組み付け)工程

「DIP」(デュアルインラインパッケージ)と呼ばれる工程では、基板の外周部分に、外部インターフェイスなどの部品を組み付けていく。ここでは手作業がメインとなるが、従業員ひとりひとりが標準作業手順書に従って作業を行い、目視での厳重なチェックが行われる。基板への組み付けが完了すると、ラインの途中に設置されたオーブン内に基板が送られ、4つの燃焼室内でハンダを吹きつけることによって、基板にパーツを固着させる。

DIP工程では、標準作業手順書に従って手作業で外部インターフェイスなどが組み付けられていく。正常にパーツが組み付けられた基板はライン中央部のオーブンへ送られ、ハンダを吹きつけることで基板にパーツを固着させていく

組み立て・全数検査工程

続いて、ブラケットやクーラーなどの大きなパーツが基板に組み付けられる。こちらも標準作業手順書に従っての手作業となるが、たび重なる目視チェックの後、全数の動作検査が実施される。その動作検査とは、外部インターフェイスから映像を液晶モニターに出力した状態で、BIOSやWindowsのデスクトップ画面などを表示させ、すべての機能が有効かどうかを診断するというもの。ここでは外部インターフェイスなどの動作テストも行われるが、これは梱包の直前にも実施される。

ブラケットやクーラーなどの部品も、標準作業手順書に従っての手作業での組み付けとなる。入念な目視チェックの後は全数検査が行われ、すべての機能が有効かどうか厳しく診断される

パフォーマンス・機能テスト工程

ここまでの工程でグラフィックボードは完成となるが、出荷前の最後の難関となるのが、パフォーマンステストだ。ここでは全数テストを行っており、グラフィックボードをパソコンに組み込んだ状態で45℃の室内に置き、モデルに応じて1〜4時間、ベンチマークプログラム「3D Mark」や「Futuremark」で、一定のパフォーマンスが出せるかどうかをチェックする。出荷までにベンチマークテストが行われるため、ロットが異なっても、同等のパフォーマンスが発揮されるというわけだ。その後、再びグラフィックボードから映像を出力しての動作テストが行われ、完全に不良がないことが確認されると、ようやく晴れて梱包、出荷となる。なお、工場からトラックへの積荷作業もカメラで常時監視されており、製品が出荷されるまで、厳しい品質管理体制が貫かれていた。

出荷前の最後の難関とも言えるのが、パフォーマンステストだ。実際にグラフィックボードをパソコンに装着し、高温状態でベンチマークテストが実施される。さらに、梱包の直前にも、映像を出力しての機能テストが行われる。このように、実際の使用環境を想定したテストを経てから出荷されるため、製品の品質について、個体差などのバラつきはほとんど生じ得ない

Palitだからできた!
独自技術が生み出す高信頼グラフィックボード

Palitのグラフィックボードおける開発コンセプトは、「Faster」(より速く)、「Cooler」(より冷たく)、「Quieter」(より静かに)の3つ。これらを両立させるのは決して容易なことではないが、熟練のエンジニアが常に最適なバランスを模索し、なおかつ求めやすい価格で消費者に提供できるよう励んでいる。また、GPUの進化に伴い、ゲーム用途だけでなく、AI(人工知能)などによるディープラーニング(深層学習)や、ビットコインの中核技術であるブロックチェーン用途など、さまざまな分野への応用を視野に、常にベストな製品を提供できるよう、独自の研究開発を進めている。そんなPalitが製造しているグラフィックボードは、全6シリーズだ。

今回はその中から、高負荷なゲームを安定して動作させられ、静音性も高い「GameRock」シリーズと、オーバークロック耐性を徹底して追求した「JetStream」シリーズから、各ハイエンドモデルをピックアップして検証していこう。

まずは、「GameRock」シリーズにラインアップされているウルトラハイエンド・グラフィックボード「GeForce GTX 1080Ti GemeRock Premium」をチェック。2重反転ファンを用いた独自の冷却システム「TURBO JET 4 Technology」が、抜群の冷却性能を発揮するのが特徴だ。2つの吸気口に、傾きが異なる100mm径のファンを2枚ずつ重ねて設置し、それぞれを反対方向に回転させることで、空気の流れを集中化して冷却効率を高めている。空気の流れもスムーズにし、風切り音などの騒音も抑える。また、BIOSにトラブルが発生した場合でも起動が可能な「デュアルBIOS」や、負荷が軽い時にファンを停止させる静音機能「0-dB(デジベル)」も搭載されている。

「GeForce GTX 1080Ti GemeRock Premium」

「GeForce GTX 1080Ti GemeRock Premium」は、基板の裏側に2つのヒートシンクを、基板の上側に2枚構成のファンを2基搭載する。2枚構成のファンは、1枚ずつ回転方向が異なっているが、これにより、空気の流れが集中化し、冷却効率と静音性が高まる

GeForce GTX 1080Ti GemeRock Premium

比較的負荷が高めの「ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」でパフォーマンスをチェックしてみたところ、スコアは「9620」を記録。最高品質・4K画質のテストで「非常に快適」の評価となった

ゲームプレイ時のGPUコア温度とファンの回転数をチェックした。「ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」を最高品質・4Kで動作させると、GPUコア温度は77℃に、ファンの回転数は1630rpmまで上昇したが、ベンチマーク終了後、30秒程度で50℃まで低下し、ファンの回転がストップした

続いてチェックするのは、「JetStream」シリーズのハイエンドモデルにあたる「GeForce GTX 1070Ti Super JetStream」だ。こちらは、オーバークロック動作を前提としており、より高い処理性能を期待できるオーバークロッカー向けの製品だ。冷却システムにはジェットエンジンの機構にヒントを得た約100mmの大口径ファン2基を搭載した「ターボファンブレード」を採用。左右のファンがそれぞれ逆方向に回転することで、気流の干渉を抑えた強力な風で冷却するようになっている。

「GeForce GTX 1070Ti Super JetStream」

2基搭載する約100mm径の大口径ファンは羽根の向きがそれぞれ逆になっており、それぞれが逆方向に回転する。2基のファンで発生させた気流がぶつかりあうことがないので、効率的な排熱が行えるのだ。これに加え、2基のファンの直下には、3本のヒートパイプで連結された2つの大型ヒートシンクが備えられ、放熱性を高めている

GeForce GTX 1070Ti Super JetStream

「ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」でパフォーマンスをチェックしてみたところ、スコアは「6125」で、最高品質・4K画質のテストで「非常に快適」の評価となった

ゲームプレイ時のGPUコア温度とファンの回転数をチェックしたところ、最高品質・4K画質で動作させても、GPUコア温度は約66℃までしか上がらなかった。しかも、終了後わずか20秒ほどで約49℃まで下がり、冷却効果の高さに驚かされた

まとめ高品質を裏付ける最先端の製造・品質管理体制

パフォーマンスの向上が著しく、今まさにホットなPCパーツのひとつとも言えるグラフィックボードだが、グラフィックボードメーカー各社は、NVIDIAなどのGPUメーカーが開発したリファレンスデザインの製品が発表されてから、短期間で製品を開発しなければならないため、製品の独自性や優位性を打ち出すのが年々難しくなっているという。そんな中にあって、Palitの製品が、世界中のユーザーに選ばれ高い評価を得ているのは、独自開発の冷却システムなどがGPUの持つパフォーマンスを最大限に引き出し、安定的な動作を可能にしているためだ。

今回の中国工場取材を通して、こうした品質を実現する背景には、熟練したエンジニアによる革新的な設計ノウハウとともに、最新のオートメーション製造機械を駆使した製造体制と、厳密な品質管理体制があることがわかった。特に、品質管理の徹底ぶりは想像以上で、かなりしっかりしたものづくりが行われていると感じた。今後の製品開発におけるビジョンも明確だ。エントリーモデルからハイエンドモデルまで、高品質なグラフィックボードを購入したいと考えている人は、迷わずPalitの製品を検討してほしい。