ケンウッド初の「2カメラ」ドラレコ「DRV-MR740」登場!

ドライバーの安心・安全意識の高まりとともに急速に需要が高まっているドライブレコーダー。このところテレビのニュースなどでよく目にする“あおり運転”などの危険運転行為の影響も大きく、前方だけでなく後方の映像も録画できるモデルに注目が集まっている。ここでは、2つのカメラユニットを搭載し、前後同時録画に対応したケンウッドの最新ドライブレコーダー「DRV-MR740」に注目。早速、その実力をチェックしていきたい。

コンパクトボディに高性能が詰まった最新ドラレコ登場

このところ、テレビのニュースなどでひんぱんに報道される、あおり運転や高速道路での逆走事故のニュースに、「他人ごとではない」と感じているドライバーは多いだろう。実は筆者もこの夏、帰省のため高速道路を走行していた際に危険なあおり運転を見かけた。あおられている当事者でなくても、見ているだけでヒヤヒヤし、嫌な気分になったのをよく覚えている。こうした危険運転行為は、今や社会問題として大きく取り上げられるようになってきた。

下のグラフは、価格.com「ドライブレコーダー」カテゴリーにおけるアクセス数の推移だが、2017年のあおり運転を発端とする事故報道を境に急速にアクセス数が伸びていることがわかる。危険運転行為の報道をきかっけに、ドライバーの安心・安全意識も高まっているのだ。同乗者や愛車を守るために、そして、万が一の際の証拠保持のため、今まさにドライブレコーダーの導入を検討している人も多いのではないだろうか。

ドライブレコーダー 国内販売台数

ケンウッド「DRV-MR740」

2017年の事故報道以前は週に4〜5万件程度のアクセス数だったが、2017年10月の事故報道時には瞬間的に22万件を超えるアクセス数となった価格.com「ドライブレコーダー」カテゴリー。その後、落ち着きをみせたもの、今現在も週に6〜7万件のアクセスが寄せられており、ユーザーの安心・安全意識の高まりが、数字にもハッキリと表れている

2017年のあおり運転を発端とする事故報道以後は、映像の精細さや筐体のコンパクトさに加えて、前方と後方の映像の同時録画に対応したドライブレコーダーの売れ行きが伸びているという。あおり運転の多くは、後方から異常接近してパッシングや警笛で威嚇してくる。それらを録画し、明確な証拠を残すには、前方用カメラだけなく、後方のクルマの様子や加害車両のナンバープレートも鮮明に記録する後方用カメラも必要だと考えられているのだ。今回紹介するのは、そんな前後同時録画に対応した製品の中でも特に注目度の高い製品。国内ドライブレコーダー市場で絶大な支持を獲得しているケンウッドの最新モデル「DRV-MR740」だ。

メインユニット(前方用カメラ)

ケンウッド「DRV-MR740」

2ndカメラ(後方用カメラ)

ケンウッド「DRV-MR740」

ケンウッド初となる2つのカメラユニットを装備した最新ドライブレコーダー「DRV-MR740」。前後方の映像を同時録画できるため、後方からあおり運転などの被害を受けた場合でも、しっかりと証拠映像を残すことができる

ドライブレコーダーの映像は、万が一の際の証拠にもなり得る。したがって、製品選びの際には、映像の再生時に周囲の状況やクルマのナンバープレートがはっきりと視認できる高画質なモデルを選びたい。その点、「DRV-MR740」を含めたケンウッドのドライブレコーダーは、ビデオカメラの開発・販売でも知られるJVCケンウッドが培ってきた光学技術が惜しみなく投入されており信頼性が高い。ここでは、そんな高画質を支えるスペックやボディサイズなど、「DRV-MR740」の基本性能をチェックしていくことにしよう。

「DRV-MR740」は、メインユニット(前方用カメラ)、2ndカメラ(後方用カメラ)ともにF値1.8の明るいレンズが採用されている。一般的なドライブレコーダーにはF値2.0〜2.8のレンズが搭載されることが多いが、それらに比べると「DRV-MR740」で録画した映像は格段に明るい。

また、前後2つのカメラはどちらもフルHD(1920×1080)解像度での高画質録画が可能なほか、メインユニットは明るさの変化に強いHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応。夜間や逆光時はもちろん、トンネルの出入口など、明暗差の激しい環境でも、白飛びや黒つぶれを抑えた高精細な映像を録画できる。

ケンウッド「DRV-MR740」 ケンウッド「DRV-MR740」

前方用カメラ、後方用カメラともに、のF値1.8の明るい広視野角レンズを採用。水平100°、垂直52°、対角111°の広い画角で鮮明な映像を記録できる

視界を妨げないコンパクトボディながら、使いやすさも追求

「DRV-MR740」でフロントに取り付けるメインユニットの本体サイズは87.9(幅)×50.6(高さ)×31.9(奥行)mm、重さは約106gで、非常にコンパクトかつ軽量だ。一般的な名刺程度の大きさのため、ルームミラーの裏に設置しても、その存在をまったく気にすることなく運転できる。また、リアに取り付ける2ndカメラは44(幅)×40.4(高さ)×33(奥行)mmとさらにコンパクトで、バックミラーで後方を確認するときも視界を妨げない。

ケンウッド「DRV-MR740」 ケンウッド「DRV-MR740」

名刺程度の大きさの「DRV-MR740」。メーカーの推奨位置に設置すると、ルームミラーの裏にすっぽりと隠れるため、運転中、視界のじゃまになることはほとんどなかった

ケンウッド「DRV-MR740」

背面には、2.7型フルカラーTFT液晶モニターを搭載。画面が大きく、精細感も高いため、撮影した映像の確認や、設定変更などの各種操作をスムーズに行える

ケンウッド「DRV-MR740」 ケンウッド「DRV-MR740」

側面には4つのボタンを配置。録画中に下から2つめのカメラのアイコンが付いたボタンを押すと静止画の撮影も可能だ。運転中でもブラインドタッチで操作できるよう、ボタンとボタンの間には一定の間隔が設けられている

ケンウッド「DRV-MR740」

映像の高画質化にともない、データサイズは大きくなる傾向にある。対応するmicroSDメモリーカードの容量が少ないと、せっかく録画した映像が上書きされて消えてしまう心配もあるが、「DRV-MR740」は16GB〜32GBまでのmicroSDHCメモリーカードに対応するため、高画質な映像を長時間記録できる

録画時間/枚数の目安

記憶域の割り当て microSDカード容量 解像度設定 常時録画 イベント記録 駐車録画 写真(静止画)
1/3容量で
割り当て
16GB 1080p 45分 5分 5分 40枚
720p 75分 10分 10分 60枚
32GB 1080p 90分 10分 10分 70枚
720p 150分 20分 20分 100枚
2/3容量で
割り当て
16GB 1080p 45分 10分 駐車録画の
記憶領域は
ありません。
40枚
720p 75分 20分 60枚
32GB 1080p 90分 20分 70枚
720p 150分 40分 100枚
3/3ファイル数で
割り当て
16GB 1080p 35分 20ファイル 10ファイル 10ファイル
720p 75分 20ファイル 10ファイル 10ファイル
32GB 1080p 90分 20ファイル 10ファイル 10ファイル
720p 170分 20ファイル 10ファイル 10ファイル

記憶域の割り当てによって左右されるが、32GBのmicroSDメモリーカードであれば、フルHD(1920×1080)画質で90分もの常時録画が可能になる。なお、保存領域がなくなると古いファイルを上書きして保存し続けるため、保存しておきたい映像がある場合は、適宜パソコンなどにバックアップしておくとよい

※録画時間および写真枚数は目安です。撮影するシーンによって短くなる場合があります。

あおり運転対策に効果的な前後同時録画機能を装備

ここからは、実際に公道を走行して「DRV-MR740」の画質や前後同時録画の利便性をチェックしていこう。なお、今回の撮影では、すべて最高画質となるフルHD(1920×1080)解像度で撮影を行った。

前後同時録画

ケンウッド「DRV-MR740」

録画した映像を、パソコン専用アプリケーション「KENWOOD ROUTE WATCHER II」を使用して確認してみた。前方用カメラと後方用カメラで撮影した映像がひとつの画面に同時に表示されるため、走行中の前後の様子がひと目でわかる。前後を走行するクルマのナンバーはもちろん、道路脇の標識などもしっかりと視認可能だ

あおり運転

ケンウッド「DRV-MR740」

検証のため、スタッフの乗った別のクルマにあおり運転を再現してもらったが、プライバシーガラスが採用されたリアウインドウ越しでも、加害車両のナンバーがはっきりと記録できている。異常に車間を詰められたり、パッシングされたりといった場面でも、「しっかり撮影しているから大丈夫」という安心感があれば、気持ちに余裕が生まれるはずだ

HDR

ケンウッド「DRV-MR740」

こちらは暗いトンネルから外に抜ける瞬間の映像だが、後方用カメラが映し出すトンネル内部の映像が明るく録画できていることに加え、前方用カメラがとらえたトンネル外の映像も白く飛んでしまうことなく、実にキレイに録画できていた。これはメインユニットが明るさの変化に強いHDR対応によるものだ

撮影した映像は、本体の液晶モニターをはじめ、microSDメモリーカードをパソコンに挿して、一般的なビューワーで再生することができるが、上で紹介したパソコン専用アプリケーション「KENWOOD ROUTE WATCHER II」を使うと、複数のファイルを自動的に連続再生させたり、任意のファイルだけを選択して再生させたりと、さまざまな便利機能が利用できる。

さらに、「KENWOOD ROUTE WATCHER II」では、画面左下にGoogleマップが表示され、再生している映像に合わせて走行ルートが赤いラインで表示されるので、どこを走行している際の映像なのかがひと目でわかるのもありがたい。

ケンウッド「DRV-MR740」

画面左に表示される大きな画面は前方用カメラの、画面右上の小さな画面は後方用カメラの映像。2つの映像表示は切り替えが可能なほか、再生スピードも1/4倍速、1/2倍速、標準、1.5倍速、2倍速の5つから選択できる

ケンウッド「DRV-MR740」 ケンウッド「DRV-MR740」

静止画保存は、前述したメインユニット側面のボタン操作だけでなく、「KENWOOD ROUTE WATCHER II」上で動画から切り出すことも可能だ。静止画は、前方の映像のみ、後方の映像のみに加え、前方の映像に後方の映像をワイプ挿入することもできる。さらに、撮影場所の緯度や経度などを加えることもできてとても便利だ

駐車中も愛車を見守ってくれるのでさらに安心

駐車場での当て逃げや、車上荒らし、いたずらなどの被害に遭った際、加害者を特定できず、泣き寝入りせざるを得ないというケースは少なくない。大切な愛車を守るには、クルマから離れている際も、加害者の姿やクルマのナンバーなどを映像として残しておくことが重要だ。

「DRV-MR740」の「駐車監視録画機能」は「動体を検知すると録画を開始するモード」「衝撃を検知して録画するモード」に対応。「駐車監視録画」機能はエンジンを切ってから最大24時間の前後同時の駐車監視録画が可能なので、駐車場が自宅から離れている場合や、クルマから長時間離れる場合でも安心だ。また衝撃や動体検知に対応しているので、衝撃やレンズ範囲の人やクルマなどの動きを察知して、検知前5秒間と検知後5秒間の計10秒間の映像を録画してくれる。衝撃を伴うほどではないいたずらなどにもしっかりと監視の目を光らせてくれるので安心だ。

※別売ケーブル「CA-DR150」使用時。

※動体検知・衝撃検知はメインユニット(前方カメラ)で行います。

※録画中に衝撃、動体検知すると最大1分まで延長録画します。

ケンウッド「DRV-MR740」

別売りケーブル「CA-DR150」を使用すれば最長24時間の衝撃、およびカメラの画角内の動体監視が可能だ。また、停車させてから異変を感じずに約5分経過すると、「DRV-MR740」側で駐車中と判断し、衝撃検知や動体検知といった駐車時の車両監視が自動的に開始される

動体検知

ケンウッド「DRV-MR740」

クルマを駐車させてから約5分後、スタッフがクルマに近づくとすぐに異変を感知して録画開始。クルマの中をのぞき込んだり、車両の周りを徘徊したりしている様子がはっきりと見て取れ、顔もしっかりと確認できる

ケンウッド「DRV-MR740」 ケンウッド「DRV-MR740」

動体検知の感度は「高」「普通」「低」と、設定画面から変更できる。検証は「普通」で行ったが、それでも積極的に動体を検出してくれる印象を受けた

また、ドライブレコーダー設置後、カーナビの地デジ映像が乱れたり、カーオーディオで再生するラジオ放送にノイズが発生したりしたという声をよく耳にするが、「DRV-MR740」は電磁妨害波の規制を行う「VCCI」のクラスB基準に適合したノイズ低減設計が施されており、車載の周辺機器に影響を及ぼしにくいのも見逃せないポイントだ。

ケンウッド「DRV-MR740」

停車中、「DRV-MR740」の録画機能を作動させたまま、地デジを視聴してみたが、ノイズ低減設計のおかげで地デジの映像が乱れることはほとんどなかった

ドラレコの録画エラーを防ぐには?

ドライブレコーダーの映像記録には主にSDメモリーカードが用いられるが、録画エラーなどのトラブルは、このSDメモリーカードに原因があることが多い。ドライブレコーダーで録画した映像は、容量がいっぱいになると古いデータから上書き保存されていくが、繰り返しデータを上書きすることで内部部品が消耗してしまうのだ。そのため、一般的なデジタルカメラなどとは違い、ドライブレコーダーに使用するSDメモリーカードは耐久性にすぐれた製品を選ぶことが重要となる。

では具体的にどんな製品を選べばよいのか? キーワードとなるのは「pSLC方式」だ。「pSLC方式」とは、記録方式の名称だが、一般的なSDメモリーカードに採用されることの多い「TLC方式」の約100倍、「MLC方式」の約10倍の書き込み回数に対応する高耐久のSDメモリーカードのこと。「DRV-MR740」はこの「pSLC方式」のSDメモリーカードに対応しているだけでなく、定期的なSDメモリーカードのフォーマット作業を告知してくれる「SDカードフォーマット警告機能」も装備しているので、録画エラーなどのトラブルを最小限に抑えてくれるのだ。

ケンウッド「DRV-MR740」

ケンウッドでは、ドライブレコーダーに適した「pSLC方式」のSDメモリーカードを用意している。「肝心な時に映像が録画できていなかった」といった失敗を防ぐためにも、SDメモリーカードは品質のよいものを選びたい

ケンウッド「DRV-MR740」

ドライブレコーダーに使用するSDメモリーカードは、定期的にフォーマット作業を行うことで録画エラーを低減できる。「DRV-MR740」には「SDカードフォーマット警告機能」が装備されており、その時期を知らせてくれるので便利だ

同乗者や愛車の安全を守るため、今だからこそ選びたいドライブレコーダー

ニュースなどで目にする機会が多くなった、あおり運転や高速道路での逆走事故報道の影響もあり、今、ドライブレコーダーの購入を検討している人が増加している。今回は、そんな注目のドライブレコーダー市場に満を持して登場したケンウッドの“2カメラ”ドライブレコーダー「DRV-MR740」をレビューしたが、前方用カメラ、後方用カメラともに明るいF値1.8のレンズを採用し、フルHD(1920×1080)解像度や、HDR対応による画質の高さには目を見張るものがあった。また、最大24時間の「駐車監視録画」に対応し、クルマから離れている際の監視も行ってくれる。それだけの機能を備えながら、ボディはコンパクトで、運転時の視界の妨げにならない。「DRV-MR740」は、あおり運転対策としてはもちろん、クルマの安心・安全を心がけるすべての人に手に取ってもらいたいドライブレコーダーである。