価格.com編集部が使ってみたキヤノンのドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-C225W II」徹底検証

請求書や納品書など、さまざまな紙の書類の電子化が進む。しかし、家庭には今でも毎日のように郵便物が届き、多くの紙が存在している。なかには重要な書類もあり、簡単には紙を一掃できないのが悩ましいところだ。そこで活躍するのが、紙の書類などを素早くデータ化できる「ドキュメントスキャナー」である。本企画では、価格.com編集部がキヤノンの最新ドキュメントスキャナーを使って、家庭のペーパーレス化にチャレンジしてみた。

「ドキュメントスキャナー」って正直必要?

imageFORMULA DR-C225W II

省スペースが特徴のキヤノンのドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-C225W II」。このようにちょっとしたスペースに置けるので、必要なときに紙の書類をデジタル化できる

「ドキュメントスキャナー」が脚光を浴びたのは、今から10年くらい前のことだろうか。それまでオフィスのペーパーレス化のために主に利用されてきたが、ビューワーとして使いやすいスマートフォンやタブレット端末が普及すると、手持ちの本をスキャンして電子書籍化する、いわゆる「自炊」と呼ばれる行為が広がり、個人用途でもよく使われるようになっていった。多くの本が電子書籍として市販されている現在になっても、この傾向は変わらない。電子化されないマニアックな書籍や古い書籍を電子化する「自炊」ニーズがまだ根強くあるのだ。

いっぽうで、「自炊」を行わない人は「ドキュメントスキャナーってそんなに必要?」と疑問に感じているかもしれない。確かに、あれば便利なことは間違いないのだが、家庭内ではオフィスほど多くのドキュメントが使われることはまずない。たまのスキャンであれば、家庭用のプリンター複合機に付いているスキャナーで十分に用が足りる。正直、筆者も、ドキュメントスキャナーを自宅に導入するメリットをあまり感じていなかったうちの1人だった。

しかし、家の中をよく見回してみると、実はまだまだいろいろな「紙」があることに気付かされた。ほぼ毎日何かしらの郵便物が届くのだが、それらを放置しておくと、いつの間にかテーブルの上が紙で占領されている。なかには重要な書類もあり、簡単には捨てられない。家庭内での紙の管理は意外に大変だ。ほかにも、思い返してみると、あちらこちらに整理されていない紙がちらほら・・・・・・。もしかしたら、筆者のような人間にこそ、ドキュメントスキャナーが必要なのかもしれない。

そこで、キヤノンの「imageFORMULA DR-C225W II」をしばらく自宅で使ってみることにした。本機を使うことで、自分の身の周りがどの程度片付くのか。はたまた、どの程度生活を便利に変えてくれるのか。そんな視点から、いくつかの用途でじっくり使ってみた。

家庭で「imageFORMULA DR-C225W II」を使ってみた

CASE1いろんな書類やチラシ、はがきなどを一括整理

imageFORMULA DR-C225W II

筆者の家のテーブルの上は、週末ともなると、郵便物や印刷物などでいつもこのようなカオス状態に。毎日ちゃんとチェックしてファイリングなどを行えばいいのだが、ついついめんどうで置きっ放しになってしまうこともしばしばだ。このような状況をドキュメントスキャナーがどう変えてくれるのか?

人間、ある程度の歳になると、プライベートでもいろんな会議(学校関係の会合、町内会など)に出ることが増える。そこで配られる書類は当然、全部「紙」だ。重要なものはクリアファイルに入れて整理しているが、紙というのは結構かさばるもので、ファイル自体の数も増えるいっぽう。しかも捨てられない・・・・・・。その他、保険関係、給与関係、株式関係、カード会社などからの請求、各種のライブ・コンサートのチラシなどがほぼ毎日、郵便物として届けられる。毎晩家に帰ってきて、これらの書類や手紙の類いをテーブルの上に放置しておくと、わずか1週間程度でテーブルの上が紙だらけでカオスに・・・・・・。こんな経験、皆さんはないだろうか?

実はこういうシチュエーションこそ、ドキュメントスキャナーの出番なのだ。ウィークデーは忙しくてなかなかこれらの書類の整理もできないが、週末などにまとめて「imageFORMULA DR-C225W II」に放り込んでしまえば、たいした手間もかからない。「imageFORMULA DR-C225W II」のいいところは、まずボディがコンパクトなので、使うときだけテーブルの上に載せてやればいいこと。さらに、読み込んだ原稿が散らからない「ラウンドスキャン」方式を採用しているので、置き場所を必要以上に取らない点もいいところだ。しかも、本モデルは最新式だけあって、Wi-Fiにも対応している。ということは、パソコンの近くに設置しなくても、どこかちょっとした箱とか棚とか椅子とか、そんなものの上に置いて利用することもできるわけだ。これは、なかなかいいかもしれない。

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ボディがコンパクトかつ、Wi-Fi対応なので、設置場所はかなり自由だ。机やテーブルの上に空きがなくとも、こうした椅子や箱などの上に設置して使うこともできる。読み込んだ原稿が散らからない「ラウンドスキャン」方式なのもありがたいところだ

さっそく、いろんなサイズの紙資料やはがきなどを「imageFORMULA DR-C225W II」の給紙トレイにセットする。最大30枚程度までセットできるので、とにかく手元にあった紙の類いをまとめてセットしてみた。サイズが異なる紙でも、ちゃんとサイズ検知してスキャンしてくれるので、整理下手な筆者のようなタイプにはありがたい。とにかく何も考えずにただセットするだけである。セットができたら、スキャンボタンをポン! たちまちスキャンが開始され、セットした紙原稿はどんどんスキャンされていく。10枚くらいの原稿なら本当にあっという間だ。しかも、表裏同時にスキャンしてくれ、裏が白紙の原稿は自動的に弾いてくれる「白紙スキップ」機能もあるので、手間がかからない。若干斜めに原稿が入ってしまっても、「斜行補正」機能があるので心配無用。とにかく簡単なのだ。

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テーブルの上に散乱していたさまざまなサイズの原稿をまとめて給紙トレイにセット。原稿のサイズがバラバラでも自動で判別してくれるので、あまり深く考えずにどんどん放り込める

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読み込まれた原稿はスキャンされた後、前面の排紙トレイにグルッとUターンする形で排出される。多くのドキュメントスキャナーは前方にストレート排紙されるため、前のほうに空きスペースを作る必要があるが、本機はその必要がなく、最小スペースで動かせるのがいい。しかも、ドキュメントスキャナーの懸案事項である重送が起こりにくいのもうれしい

動画

「imageFORMULA DR-C225W II」の「ラウンドスキャン」の様子を撮影した動画。上部の給紙トレイにセットされた原稿は、スキャンされた後、前面の排紙トレイからグルッとUターンする形で排出される。スキャンスピードも速く、リタードローラーなどの機構によって重送も起こりにくい

なお、この手のドキュメントスキャナーでやっかいなのは、紙送りの際に複数の紙を一気に取り込んでしまう「重送」が起こりやすい点だ。重送が起こると、ちゃんとスキャンできない原稿が出てきてしまうほか、紙詰まりの原因にもなり、いちいち作業が中断されるため時間の無駄になりやすい。しかし、「imageFORMULA DR-C225W II」は、紙送り機構に、重送をしっかり防ぐ「リタードローラー方式」を採用しており、かなり安定感がある。いろいろなパターンで試してみたところ、あまりに多くのバラバラなサイズや滑りやすい用紙などをセットすると、まれに重送を起こすこともあったが、そうしたレアなケースを除けば、重送はほとんど起こらなかった。一般にエラーが起こりやすい、折り目がついてしまった紙でも問題なく取り込めており、紙詰まりなくサクサクとスキャンできた。このあたりの使い勝手は非常にいいと感じた。

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紙送り機構には、重送を起こりにくくする「リタードローラー」を採用。いっぽうのローラーで紙送りを行っている際に、もういっぽうのローラーが原稿をやさしく迎えて分離することで、複数枚の紙が取り込まれるのを防いでくれる。なお、超音波による重送検知センサーも搭載されており、万が一重送が起こった場合には、スキャンを中止して知らせてくれる機能も持つ

こうして、テーブルの上に20枚ほどあったさまざまな紙をわずか1分以内で一気にスキャンし終わった。Wi-Fi経由でパソコンにデータを送るため、若干待ちも生じたが、全体的にスキャンは高速で、サクサク取り込まれていく感じだ。

スキャンされた原稿は、パソコン上の専用ソフト「CaptureOnTouch」上に転送されていくが、このソフト上では、手動による細かな傾き補正や、回転、色調補正などの処理を行うことができるので、取り込んでからレタッチソフトを起動して編集する必要もない。もちろん内容に問題なく、そのまま作業を完了すれば、あらかじめ決められているフォルダにデータとして格納される。ここでは一般的なPDF形式を選んだが、もちろんJPEGなどの画像ファイルとしても保存できる。今回はスキャナー本体に備わるスキャンボタンからのスキャンを試したが、この「CaptureOnTouch」上から、3ステップの簡単操作で、さまざまな用途別のスキャンを行うことも可能だ。これについては、以下のケースでしっかり見ていくことにしよう。

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取り込まれた原稿はWi-Fi経由でパソコン上の専用ソフト「CaptureOnTouch」に送られてくる。サイズがバラバラな原稿でも、きちんと適正サイズでスキャンされるほか、文字の向きを検知して、縦横の方向を自動補正してくれる機能を搭載しているので、たいていの場合、何もしなくても一発で作業完了になるはずだ。なお、細かい傾き補正(写真左)や簡単な色補正(写真右)などの調整は、この画面上で行えるので、レタッチソフトの出番もない

こうしていとも簡単にスキャンが終わり、テーブルの上を埋めていた紙も一部の重要なものを除いてすべて廃棄! 実際、これらの紙は、データとして取り込んであれば十分というものが多いので、パソコンに取り込んでしまえば、後はもう用なしなのである。「imageFORMULA DR-C225W II」のおかげで、懸案事項だったテーブルの上のカオスが一気に片付き、スッキリした。届いた郵便物などは毎日スキャンする習慣をつければ、もうテーブルの上が紙で占領されることもないかもしれない。

CASE2バンドの楽譜を一括デジタル化

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長年バンドをやっていると、紙の楽譜がバカにならないほどの量、溜まってくる。一応ファイリングはしているものの、あれこれ引っ張り出しているうちに行方不明になってしまうものも。楽譜のデジタルデータ化は長年の懸案事項であるが、A3というサイズがネックに・・・・・・

実は筆者は趣味で音楽のバンドをやっている。そのため、家の中にはかなりの数の「楽譜」が存在している。もちろん紙だ。基本的にはファイルで整理しているものの、しょっちゅう引っ張り出したりしているので、「あー、あの楽譜はどこやったっけー?」などと家捜しを始めたりすることもしばしば。週末の練習の際に、大事な楽譜を忘れてきたことも一度や二度ではない。こうした楽譜をなんとかデジタル化して保存しておきたい、というのは、多くのバンドマンの願いではないだろうか。

楽譜のスキャンが難しいのは、その多くが「A3」の用紙に書かれていることだ。A3の原稿は、プリンター複合機のスキャナーではそのままでは読み取れないし、半分ずつ読み取ったとしてもそのあと合体させたりする編集作業は面倒だ。ドキュメントスキャナーもたいてい最大読み取りサイズはA4なので、A3原稿は基本的には読み取れない。これが悩みどころで、楽譜のスキャンはどうしてもあきらめがちになってしまっていたのだ。

しかし、「imageFORMULA DR-C225W II」には、こうしたA3原稿を読み取れる「裏技」とも言うべき機能がある。それが「半折りスキャン」という機能だ。この機能を使えば、A3原稿を2つに折って裏表のA4原稿として一気にスキャンできる。もちろん、スキャンした後は1枚のA3原稿としてデータ化されるので、あとでいちいち編集したりする必要はない。これは、願ったりかなったりの機能ではないか!

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A3用紙に書かれた楽譜も、このように半分に折ってA4サイズでスキャンできる。もちろん両面同時に読み取ってくれ、出力結果としては1枚のA3原稿としてPDFなどの形式で保存可能だ。なお、この「半折りスキャン」を行う場合、スキャナー側では、右側面の給紙切り替えレバーを上側に、排紙切り替えレバーを下側に切り替えておく必要があり、原稿は前方へとストレート排紙される

というわけで、この「半折りスキャン」でさっそくA3の楽譜をスキャンしてみた。「半折りスキャン」を行う際には、若干の設定が必要で、まず、スキャナーの本体についている給紙切り替えレバーを「非分離」にし、排紙切り替えレバーを「ストレート排紙」にする。こうすることで、折り畳まれた用紙を重送と感知することなく、また、排紙の際に紙詰まりも起こりにくくなる。非常に理になかった方法だ。また、専用ソフト「CaptureOnTouch」側でも、スキャンの詳細設定画面から、用紙を「A4」に設定し、重送検知をオフにするなどの設定を行う必要がある。ただ、これらの設定は「CaptureOnTouch」上で「お気に入り」として保存できるので、「楽譜スキャン」などの名前で保存しておけば、すぐに呼び出すことができる。必要に応じて、必要な設定をすぐに呼び出せるのは実に便利だ。

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「半折りスキャン」を行う際には「CaptureOnTouch」側でもあらかじめ詳細設定が必要だ。ただし、この設定は名前をつけて保存しておけるので、後でワンタッチで呼び出せる。この手軽さがいい

また、スキャンした楽譜データは、そのままパソコンに保存しておくだけでなく、そのままクラウド上のオンラインストレージにアップロードもできる。オンラインストレージにスキャンした楽譜をアップしておけば、バンドメンバー全員で楽譜を共有できるので、非常に便利。実際、筆者の所属するバンドでも、クラウドを使って楽譜データの共有を行っているのだが、これまではパソコン上にスキャンしたデータを、ブラウザー経由でアップロードしており、結構な手間が発生していたのだ。それが、「CaptureOnTouch」を使えば、「スキャン→アップロード」という一連の流れがワンタッチでできてしまう。これは便利だ。対応するサービスも、「GoogleDrive」「OneDrive」「Dropbox」「SugarSync」と、有名どころはちゃんと押さえてあるので、不足はない。

ここでは、ふだん使っている「GoogleDrive」の特定のフォルダに、モノクロスキャンした楽譜をPDF形式で保存するという一連の動作を、「楽譜スキャン」という名前でお気に入り保存。この設定で、家の中にたくさん存在するA3サイズあるいはA4サイズの楽譜をどんどんスキャンし、そのまま「GoogleDrive」へアップしていった。この手軽さはちょっと感動ものである。これまでいくつかの手順を経なければできなかった作業が、いとも簡単にワンタッチでできてしまうのだ。

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「CaptureOnTouch」では、「出力先」にオンラインストレージを選択することもできる。「GoogleDrive」「OneDrive」「Dropbox」「SugarSync」と主要なサービスはすべて押さえてあり、お気に入りとして保存もできるので(画面の右側にショートカットが生成される)、一連の流れをワンタッチで実行することも可能だ。これを使えば、読み込まれた楽譜がデータ化された後に、指定したオンラインストレージへ自動的にアップロードされる

クラウド上にアップされた楽譜データは、バンドメンバーと共有できるだけでなく、スタジオで練習を行うときに、万が一楽譜を忘れた際にも効果を発揮する。タブレット端末を持っていれば、外出先でもクラウド上から楽譜データをダウンロードでき、それを見ながら演奏することも可能。あるいは、Wi-Fi経由でのプリントサービスを行っているようなネットカフェなどが近くにあれば、再び紙でプリントアウトすれば紙の楽譜として入手もできるのである。いざという時の保険にもなる一石二鳥のこの方法。これは新発見だった。

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タブレット端末を持っていれば、外出先からクラウド上にある楽譜データを参照したり、ダウンロードすることも可能。万が一楽譜を忘れてきても、これがあれば、最悪の事態は防ぐことができる。バンドマンならこのありがたみ、きっとわかっていただけるだろう

CASE3プライベート用の名刺管理

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オフィスではきちんと管理できている名刺も、プライベートではなかなかうまく管理できない。そんな人結構いるのでは? 筆者もこれらの名刺をきちんと活用できていない1人。ドキュメントスキャナーでうまく管理したいものだ

ビジネスシーンでは、名刺管理は名刺ホルダーなどで普通に行っているが、プライベートで出会った人の名刺管理というのは、実はあまりちゃんと行えていなかった。いただいた名刺は一応ホルダーに入れておくのだが、まともに見返したことはほとんどない。きちんとデータ管理して、メールソフトやスマートフォンなどのアドレス帳と同期できればいいのだが、これまでそうした作業が面倒で、やってこなかったのだ。

しかし、家庭にドキュメントスキャナーが1台あれば、こうした悩みもすぐに解消できる。名刺をスキャンしてOCRソフトにかければ、デジタルの名刺データベースがあっという間に作れてしまうのだ。もちろん「imageFORMULA DR-C225W II」にもこうした機能は搭載されている。そこで、実際にプライベート用の名刺をスキャンしてみることにした。

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名刺スキャンを行うときは、本体右側面の給紙切り替えレバーを上側にスライドさせ、排紙切り替えレバーを下側に向ける。これは厚紙やカード類をスキャンするときのお約束だ。なお、名刺は給紙トレイの中央にガイドを調整してセットする

名刺スキャンを行うときの本体側の設定は、CASE2のA3原稿の読み取りと同じだ。本体右側に付いている給紙切り替えレバーを「非分離」にし、排紙切り替えレバーを「ストレート排紙」にする。通常のスキャンでは、読み込んだ原稿がUターンして出てくる形の「ラウンドスキャン」を採用する本機だが、名刺やカードのような厚紙の場合は、そのまま前方にスルーアウトさせる「ストレート排紙」に切り替えることで、原稿となる名刺の折れ曲がりを防いでいるのだ。

名刺のセットは、給紙トレイのガイドの幅を合わせたうえで行う。それほど多くの数でなければ複数枚セットも可能だ。セットできたら、専用ソフト「CaptureOnTouch」側で、スキャンモードを「名刺」に、出力先を「名刺ファイリングCLOUD」に設定。この「名刺ファイリングCLOUD」は、本機に付属する名刺管理ソフトだ。この設定さえしてしまえば、あとはスキャンボタンを押すだけで名刺がスキャンされ、「名刺ファイリングCLOUD」側にデータとして送られる。

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「CaptureOnTouch」では、スキャンモードを「名刺」に、出力先を「名刺ファイリングCLOUD」に設定する。あとはスキャンボタンを押せば、セットされた名刺が両面スキャンされ、データが読み込まれてくる。問題なければ「完了」を押すと、名刺管理ソフト「名刺ファイリングCLOUD」にデータが送られる

「名刺ファイリングCLOUD」に送られた名刺データは、この時点ではまだ画像データのままだが、「名刺登録」というボタンを押すことでOCR処理がかけられ、名刺上の文字がテキストデータとしてデータベースに格納される。OCRの認識率はかなり高いので、修正もほとんど不要だ。こうして保存された名刺データは、アドレス帳としてエクスポートすることもできるので、メールソフトに読み込ませれば、ほとんど手間をかけずにアドレス帳データを完備できる。もちろん、CSV形式でも出力できるし、年賀状作成ソフトのアドレス帳にエクスポートすることも可能。スマートフォン向けにも専用アプリが用意されているので、こうしたアプリを使えば、スマートフォンのアドレス帳も楽に充実させることができるだろう。

こうして、我が家のホルダーの中で眠っていた名刺達が、再び陽の目を見ることになったのである。

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「名刺ファイリングCLOUD」では、読み込んだ名刺の画像データをOCR処理して、テキストデータに変換。データベースとして保存できる。OCRの精度も高く、ほぼ修正なしで登録できた(一部「カカクコム」が「力力(リキリキ)コム」となってしまったのはご愛敬:笑)

CASE4地図・ガイドブックを“自炊”

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筆者が唯一自炊の必要性を感じた「ガイドブック」。雨などで濡れてよれよれになってしまっていたので、この機会にページをバラして自炊してみることに

筆者は、いわゆる電子書籍の「自炊」は基本的には行わないタイプである。なので、世間で自炊が流行ったときも、実はあまり必要性を感じなかったのだが、唯一例外があった。それは、旅行などで使う「ガイドブック」あるいは「地図」である。

筆者は、「昔の街道を歩く」という趣味を持っているのだが、その際に役立つのは、旧道の地図が書かれたガイドブックだ。ただ、ガイドブックを片手に何キロも歩くというのは、あまりスマートではない。歩いていれば手に汗もかくし、場合によっては天気が悪くなることもある。実際、歩いている途中で大雨に降られて、ガイドブックをずぶ濡れにしてしまったこともある。こうした湿気や水に「紙」は弱い。本は徐々によれよれになり、保存すら危うくなっていた。結局、最近では、必要なページだけをあらかじめコピーしてから出かけることが多くなっていたのだ。

であれば、この機会にガイドブックをすべてデジタルデータ化してしまおう。そうすれば、本の内容は失われずに、いつでも必要なときに取り出すことができる。しかも、スマートフォンに転送しておけば、手元でいつでもガイドや地図を確認できるではないか。これまでは、そのたびごとにいちいちインターネット上のWebサイトや地図を参照していたが、ガイドブックを自炊してしまえば、電波の届かない山奥でも簡単に参照できる。雨に濡れるのを恐れる心配もほとんどないし、何より荷物にならない。

そこで今回、「imageFORMULA DR-C225W II」を使い、筆者としては初の自炊にチャレンジしてみた。ガイドブックの背表紙に近い部分をカッターで切り、1枚1枚バラしていく。バラしたページは順番に「imageFORMULA DR-C225W II」の給紙トレイにセット。あとは、スキャンボタンを押すだけだ。これだけで、読み込んだページは1つのPDFファイルにまとめられる。作業としては実に簡単だ。

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切り取ったガイドブックのページを給紙トレイにセット。ここでスキャンボタンを押せば、次々にページがスキャンされていき、1枚のPDFデータとして保存される

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スキャンされた画像データ。裁断した左右の余白をキレイにするためにトリミングを行うのもいいが、1枚ずつでは面倒だ。そこで便利なのが、奇数ページ、偶数ページ別に一括してトリミングを行う機能。自炊派にとっては、ありがたい機能であろう

なお、「imageFORMULA DR-C225W II」は自炊派の人のニーズにもしっかり応えた機能を搭載している。すでに述べた「傾き修正」はもちろんだが、スキャン後の画面では、複数ページを選択して一気にトリミングを行ったり、色修正を行うこともできる。奇数ページと偶数ページで異なる処理を一気に行うことも可能だが、この機能を使えば、自炊の際にどうしても生じてしまう閉じ側の余白部分を一気にカットするといった編集も可能だ。

こうしてできあがったガイドブックのPDF版。早速スマートフォンに転送してみたが、これならいつでも参照できるし、拡大縮小も自由自在。もっと早くこの便利さに気付いていれば、旅ももっと楽になったのになあ、と思った次第だ。

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自炊されたPDFデータをスマートフォンに転送してみた。本を見なくても手元で地図などを確認できるのはやはり便利。状況に応じて拡大縮小もできるので、小さな画面のスマートフォンでも十分実用になる

まとめimageFORMULA DR-C225W II

imageFORMULA DR-C225W II 今回キヤノンの「imageFORMULA DR-C225W II」を使ってみた結果、かなり有用なツールであることがわかった。家にあるほとんどの紙データをデジタル化できたことで、それまでの「紙地獄」的な状況から脱せただけでなく、クラウドとタブレット・スマートフォンを用いることで、外出先でもこれらのドキュメントデータを活用できるようになり、生活のさまざまなシーンで、かなり役に立っている。「必要ない」どころか、筆者のような生活スタイルや趣味を持った人であれば、ドキュメントスキャナーの導入を少しは考えたほうがいいと思うようになった。

なお、今回使用した「imageFORMULA DR-C225W II」であるが、実利用における必要スペースが最小限で済む「ラウンドスキャン方式」を採用していることと、Wi-Fi対応であることによって、設置の自由度が高いのが気に入った。ドキュメントスキャナーは毎日使うような製品ではないと思うので、ふだんはどこかの棚などにしまっておき、必要時のみ取り出して使うというパターンが多いと思うが、その際にも電源だけつなげればいいので、セッティングが非常に簡単。置き場所もパソコンの近くである必要性はないので、空いているテーブルや棚などの上に置けばOK。操作自体も、専用ソフト「CaptureOnTouch」でお気に入り設定を作っておけば、ほぼワンタッチで複雑な操作を一気に行うことができる。何よりもこの手軽さがうれしい。毎日使わなくとも、週末のお掃除の際などに、紙文書をまとめてスキャンしてしまえば、テーブルや机の上が散らかることもないだろう。

この便利さ、ぜひ皆さんも体験してほしい。

主なスペック

対象原稿
<ラウンド排紙>
幅:50.8〜216mm 長さ:70〜356mm 厚さ:0.06〜0.15mm(52〜128g/m2)
<ストレート排紙>
幅:50.8〜216mm 長さ:53.9〜356mm(長尺対応は3,000mmまで) 厚さ:0.05〜0.25mm(40〜209g/m2)
カード:幅:53.9mm×長さ:85.5mm×厚さ:0.76mm
名刺:原稿サイズ50.8mm×53.9mm以上、紙厚0.35mm以下(300g/m2)
大判(半折):最大サイズ216×297mm
はがき:幅88.9〜108mm、長さ127〜152.4mm、紙厚0.15〜0.4mm(128〜300g/m2)
最大トレイ積載量
(カール量含む)
約30枚(80g/m2紙)または、積載高さ6mm以下(カール込み)
センサー
CIS
読取面
片面/両面
光学解像度
600dpi
出力解像度
150×150dpi、200×200dpi、300×300dpi、400×400dpi、600×600dpi
読取速度
(A4縦・USB接続時)
<白黒・256階調 グレースケール>
片面 25枚/分(200dpi) 25枚/分(300dpi) 13枚/分(600dpi)
両面 50面/分(200dpi) 50面/分(300dpi) 26面/分(600dpi)
<24bitカラー>
片面 25枚/分(200dpi) 15枚/分(300dpi) 4枚/分(600dpi)
両面 50面/分(200dpi) 30面/分(300dpi) 6面/分(600dpi)
給紙方法
標準/自動/手差し
インターフェイス
Hi-Speed USB2.0
重量
約2.8kg
外形寸法
トレイ収納時  300(幅)×220(高さ)×156(奥行)mm
トレイ全開時  300(幅)×339(高さ)×235(奥行)mm