ニコンのフルサイズミラーレス「Z 6」使い倒しレビュー

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高感度でも低ノイズな画質を実現! 解像感と色再現のバランスにもすぐれる

ニコン「Z 6」

有効画素数2450万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用する「Z 6」。装着しているレンズは、開放F1.8の標準レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」。コンパクトな「Z 6」にベストマッチな1本だ

「Zシリーズ」が採用する新開発の「Zマウントシステム」は、マウント径55mm/フランジバック16mmの大口径・ショートフランジバック仕様によって、ニコン史上最高となる開放F0.95の単焦点レンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」(※開発中。発売時期・発売価格などは未定)に代表される“新次元の光学性能”と、一眼レフで培ってきた操作性や信頼性・耐久性を確保する“ニコンクオリティの継承”を、ミラーレスのコンパクトボディで実現することを狙いとしたシステム。今回紹介する「Z 6」は、そんな「Zマウントシステム」だからこそ実現できたフルサイズミラーレス機で、非常に見どころの多いカメラに仕上がっている。

「Z 6」の画質スペックに注目すると、有効画素数2450万画素の裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーと最新の画像処理エンジン「EXPEED 6」を搭載しているのがポイント。高い受光感度を誇る裏面照射型CMOSセンサーと、処理演算能力が高くノイズ処理性能にすぐれた「EXPEED 6」を組み合わせることで、高感度でもノイズを抑えた高画質な撮影が可能となっている。有効画素数4575万画素の裏面照射型CMOSセンサー採用の高画素モデル「Z 7」よりも画素数を抑えたことで、常用感度の高感度側は「Z 7」よりも1段高いISO51200に対応している。

ニコン「Z 6」

常用感度はISO100〜51200に対応。ISO 100に対して約0.3段/0.5段/0.7段/1段(ISO 50相当)の減感と、ISO 51200に対して約0.3段/0.5段/0.7段/1段/2段(ISO 204800相当)の増感も可能

ニコン「Z 6」

高画素モデル「Z 7」と同様、画質設定では新たに「ミドルレンジシャープ」を追加。「輪郭強調」と「明瞭度」の中間の細かさの模様や線に対してシャープネスを調整できる機能で、より細かい調整が可能だ

ニコン「Z 6」

「Z 7」と同様、ボディ内に、3軸の回転ブレと上下・左右をあわせた計5軸の補正に対応する手ブレ補正機構を搭載。補正効果は約5.0段と高く、手ブレ補正非搭載レンズであっても手ブレを抑えた撮影が可能だ

「Z 6」で実際に写真撮影を行ってみて、画質面で特に印象に残ったのは、通常であればノイズが気になるISO6400程度の高感度域であっても、ノイズレスで精鋭感の高い描写が得られること。このため、積極的に感度を上げて撮ることができる。さらに、解像感と色再現性のバランスにすぐれるのもポイント。次の項目で掲載する、フォトグラファーが撮影したスナップ作例をご覧いただければわかるように、画面の中央だけでなく周辺までシャープなうえ、ダイナミックレンジが広く、自然で印象的な発色が得られることがわかる。シャドーからハイライトまで階調性が豊かなのもポイントだ。

こうした「Z 6」の高画質を引き出しているのが、「Zマウントシステム」専用の交換レンズ「NIKKOR Zレンズ」だ。現時点では、標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」、広角・単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」、標準レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」の3本が用意されているが、いずれも画面全域でクリアかつ高コントラストな描写を実現。高い光学性能とコンパクトボディを両立しており、スナップや風景、ポートレートといったさまざまなシーンで高画質撮影を可能にするレンズとなっている。

ズーム全域で安定した描写の「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」と、絞り開放から圧倒的な解像力を発揮する「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」は、これまでの常識からは考えられないほどすぐれた描写性能を持つレンズだが、今回特に驚かされたのは、開放F1.8の標準レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」だ。絞り開放から画面全域で解像感とコントラストが高いことに加えて、クリアで抜けのよい写りと、ピント面から非常にやわらかくボケていくボケ味は、「開放F1.8のコンパクトな標準レンズ」としてこれまでに体験したことがないレベルと言っても大げさではない。標準レンズのイメージを大きく覆すような描写力の高いレンズに仕上がっている。

「Z 6」の高感度画質をチェック!

ニコン「Z 6」

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、1/30秒、F4.5、ISO6400、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、高感度ノイズ低減:標準、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する

等倍切り出し画像

「Z 6」の高感度画質をチェックすべく、開放F1.8の標準レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」を使用して、暗い屋内にてISO6400の感度で撮影してみた。等倍切り出し画像はピントの合った位置を切り出しているが、ISO6400の高感度であるにもかかわらず、気になるようなノイズがまったく見当たらないのがすごい。画像を全体的に見てもISO6400で撮ったとは思えないほどノイズの少ない画質に仕上がっている。このクオリティであればISO6400でも十分に作品作りに活用できる。さらに、この作例はガラス越しでグラスを被写体に撮っているが、高い解像感が得られているのもポイント。今回使用した「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」を含めて、「NIKKOR Zレンズ」はどのレンズも非常に高い解像力を発揮する。

プロフォトグラファーが「Z 6」で撮影したスナップ作例をチェック!

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024) NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、F1.8、1/125秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:風景 撮影:上田晃司

香港のトラムに急いで乗車する人を撮影。「Z 6」のEVFは、クリアで四隅までしっかりと確認できるうえ、遅延もほとんど感じられない。走っている男性の足の開き方を見ながらベストなタイミングを撮影できた。また、AFの精度は高く、トラムの運転手にピント合わせしたが、絞り開放でもしっかりとピントが合っている。「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は絞り開放から非常にシャープで、この写真も絞り開放とは思えないほどピント面は解像している。都市スナップに使いやすいレンズだ。(コメント:上田晃司)

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、F1.8、1/160秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード 撮影:上田晃司

市場で暮らしているネコを撮影。絞り開放にしてネコの目にピントを合わせた。「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は解像感の高さとボケの美しさを両立したレンズだけあって、非常にバランスのよい描写になった。ピントの精度も高く、ピント位置はキリッと際だっている。一般的にネコのひげは色収差が発生しやすいが、「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は色収差がなく、しっかりと撮れている。また、背景に反射する光が丸ボケになっているが、線が細く、輪線(丸ボケの縁取り)もほとんど発生していない。ピント面からのボケ方も非常に自然だ。(コメント:上田晃司)

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、F1.8、1/100秒、ISO6400、WB:晴天、ピクチャーコントロール:オート 撮影:上田晃司

暗い香港の路地ではAFと高感度性能が試される。暗いシーンなのでピント精度が心配だったが、AFは迷うこともなく、ピントを合わせることができた。また、ISO6400の高感度だが、ハイライトからシャドーまでノイズがほとんど目立たない。画像のディテールを見ても、ザラつきがほとんどなく、とてもキレイだ。ISO6400は常用できる感度と言えるだろう。(コメント:上田晃司)

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、F7.1、30秒、ISO100、WB:色温度(2500K、M1)、ピクチャーコントロール:風景 撮影:上田晃司

三脚を使って香港の高層ビル群を撮影した。絞りをF7.1まで絞ってピントが広い範囲に合うようにしている。画像中央はもちろんのこと、周辺まで極めて高い解像感であることがわるだろう。線が細く、ビルのディテールや山のシルエットまでしっかりと解像している。「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は都市風景の撮影でも十分な能力を発揮するレンズだ。夜景撮影などが多い方は、露出ディレーモードや静音撮影モード、二点拡大などをiメニューに割り当てておくといいだろう。(コメント:上田晃司)

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024)NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、F1.8、1/15秒、ISO100、WB:電球、ピクチャーコントロール:オート 撮影:上田晃司

「Z 6」は最大で5段分の手ブレ補正効果を持つ。作例は手持ちで通路を撮影した。シャッタースピードは1/15秒と少し遅めではあるが、このくらいのシャッタースピードであれば十分に手ブレを抑えて撮影できる。このシーンでは、絞りは開放にしているので、手前は前ボケしており、奥に行くにつれて徐々にピントが合っていくのがわかるだろう。「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S 」は広角レンズにもかかわらず、歪みが少なく、絞り開放から解像感も十分。街スナップでは使いやすいレンズだ。(コメント:上田晃司)

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024)NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、47mm、F8、1/400秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:ビビッド 撮影:上田晃司

「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」はズームレンズとは思えないほど解像力がある。どの焦点距離で撮影しても画像周辺までしっかりと解像してくれるので、風景などを主に撮影している方にぜひ使ってもらいたい1本だ。作例は50mm近辺で撮影した昼間のビル群だ。窓の1つ1つまでしっかり解像しているため、写真から立体感が感じられるはずだ。さらに解像感を高めたい場合は、新搭載のシャープネス設定であるミドルレンジシャープを少し強めにすることで、よりディテールを表現できるはずだ。「Z 6」と最初に組み合わせて使いたいレンズだ。(コメント:上田晃司)

使ってわかった「Z 6」のすぐれた操作性!

「Z 6」は、ニコンのカメラらしく、使い勝手にすぐれるフルサイズミラーレスに仕上がっている。約134(幅)×100.5(高さ)×67.5(奥行)mmで重量約675g(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)という、持ち運びやすいコンパクトボディに、高性能な電子ビューファインダー(EVF)や、ホールドしやすいグリップなど、高画素モデル「Z 7」と同等の操作性を実現。高い防塵・防滴性能を実現しているのも特徴となっている。ここでは、「Z 6」を実際に使ってみて特に使いやすいと感じた点を紹介しよう。

①圧倒的な見えのよさを実現した高性能EVF

「Z 6」のEVFは、一眼レフでも光学ファインダーの見え方にこだわってきたニコンならではの高度な光学技術を生かし、高画素モデル「Z 7」と並んで、フルサイズミラーレス機として現時点で最も見やすいEVFのひとつに仕上がっている。特に光学系のこだわりはすごく、ガラス非球面レンズや、高屈折率樹脂、反射防止コーティングを採用することにより、フルサイズミラーレス機としてクラス最高となる倍率約0.8倍の大きな視界を実現しているのだ。

実際に覗いてみると、その見えのよさに感動を覚えるほど。周辺まで明るくてクリアなうえ、明るさや色のバランスがよく、自然な映像が写し出されるのが好印象。マニュアルフォーカス時のピントの山もつかみやすく、一眼レフの光学ファインダーに近いフィーリングの見えを実現していると言っても過言ではない。機会があれば、ぜひ一度実機を試してみてほしい。これまでのフルサイズミラーレスのEVFとはまったく異なるクオリティであることがわかるはずだ。

ニコン「Z 6」

Quad VGA(約369万ドット)の有機ELパネルを採用した、倍率約0.8倍のEVFを搭載。光学系にこだわることで明るくてクリアな見えを実現している

②ファインダーを覗きながら操作しやすい

「Z 6」を使ってみてよく考えられていると感じたのがボタンレイアウトだ。背面右側下部のメニューボタンや拡大/縮小ボタン、レリーズモード/セルフタイマーボタン、上面右側の感度ボタンや露出補正ボタンなど、ボタン類がボディの右側に多く配置されており、EVFから目を離さずに右手のみで各種操作が行えるように工夫されているのだ。単にボタンを右側に並べたというだけではなく、カメラをホールドしながら人差し指や親指が届きやすいところにボタンを配置しているのがポイントで、使えば使うほどスムーズに操作できるようになる。

さらに、EVFを使った撮影をサポートする機能として「i(アイ)メニュー」を用意。背面の専用ボタンを押すことで、EVF内の下部に、「ピクチャーコントロール」や画質モード、ホワイトバランスなど計12個の項目を、映像のじゃまにならない形でオーバーレイ表示するメニュー機能だ。計12個の項目はカスタマイズが可能で、静止画モードと動画モードに分けてそれぞれ登録しておける。「iメニュー」を活用すれば、撮影する映像をEVFで確認しながら目を離さずに操作できるうえ、わざわざメニュー画面を呼び出す必要がないので、効率よく設定を変更して撮影を続けることが可能だ。

ニコン「Z 6」

ボタン類を全体的に右側に集中。EVFを覗きながら操作しやすいレイアウトとなっている

ニコン「Z 6」

計12個の項目をEVFや液晶モニターの画面内に表示する「iメニュー」。EVFを覗きながらでも映像が見やすいようにオーバーレイ表示になっている

ニコン「Z 6」

液晶モニターはチルト可動式でタッチパネル対応の3.2型(約210万ドット)を採用。タッチシャッターやタッチAFなどのタッチ操作に対応している。また、「Z 7」と同じく、現時点でフルサイズミラーレス機として最も大きく、かつ最も高精細なモニターとなっている

③ニコンらしい上質なホールド感

「Z 6」の操作性ではグリップの握りやすさにも注目したい。「Z 6」は、ショートフランジバック(16mm)の「Zマウントシステム」を採用することで、フルサイズ機として大幅なボディの薄型化を実現している。一般的にカメラのボディを薄くするとどうしてもグリップも浅くなってしまう傾向があるが、「Z 6」は違う。ボディの奥行きを短縮しながらも、しっかりと握れる深さのグリップを実現しているのだ。

実際にグリップを握ってみると、そのフィーリングのよさに驚かされる。“これこそニコン”と強く感じさせるフィーリングで、強く握っても指のどこかに余計な力が入る感じがなく、吸い付くようなホールド感が得られる。カメラを長時間構えても指や腕が疲れにくく、片手でも非常に扱いやすい。

ニコン「Z 6」

薄型のボディながら大きくてホールドしやすいグリップを採用。ニコンのカメラらしく吸い付くような上質なホールド感が得られる

④心地よいシャッターフィーリング

これもニコンのカメラらしいところなのだが、シャッターのフィーリングが非常によいのも「Z 6」の特徴だ。高画素モデル「Z 7」と同様、フルサイズミラーレス機とは思えないほどシャッターショックが小さく、シャッターを切った感じがとても心地よい。高品位なカメラであることを強く実感でき、撮影していて楽しくなる部分だ。

ニコン「Z 6」

シャッターショックが小さく、シャッターを切ったときのフィーリングにすぐれる

⑤高速かつ堅牢な「XQDカード」に対応

「Z 6」は記録メディアに高耐久・高性能なXQDメモリーカードを採用している。XQDメモリーカードの特徴は、SDメモリーカードよりも堅牢性と高速性にすぐれ、大容量の画像ファイルでも高速に書き込み・読み出しが可能なこと。「Z 6」は今後、ファームウェアアップデートでさらに大容量で高速通信が可能な新規格「CFexpressカード(Type B)」への対応を予定しており、将来性を考慮して使用できるのもポイントだ。

「Z 6」でXQDメモリーカードを使用してみてわかったのは、まず、SDメモリーカードと比べてデータの書き込み時間が体感的にわかるくらい短いということ。パソコンへのデータの書き込みも非常に速いので、撮影後のデータ移行もストレスなく行えるのだ。さらに、XQDメモリーカードはしっかりとした作りになっており、SDメモリーカードより壊れにくいに点も見逃せない。SDメモリーカードの場合、カメラやカードリーダーへの抜き差しを1日に何回も行うようなハードな使い方を続けると接点部が壊れることにつながりかねないが、XQDメモリーカードはその心配はまずない。長期にわたり安心して使えるメモリーカードなのだ。

高耐久・高性能で将来性のあるXQDメモリーカードを記録メディアに採用。SDメモリーカードと比べると長期にわたって安心して使用できるメディアだ。なお、ニコンは、オリジナルのXQDメモリーカードとして、120GBの「MC-XQ120G」と、64GBの「MC-XQ64G」「XQDカード」の2つの容量を用意している

⑥スペック以上の枚数を撮影できるバッテリー性能

「Z 6」は、ニコンの一眼レフカメラのハイエンドモデルと同様、「EN-EL15」系のバッテリーに対応している。付属バッテリー「EN-EL15b」使用時のスペック上の撮影可能コマ数は、ファインダーのみ使用時で約310コマ、モニターのみ使用時で約380コマ(いずれもCIPA規格準拠)。この数字だけを見ると「ややもの足りない」という印象を持つかもしれないが、実際はスペックを大きく上回る枚数を撮影できる。

今回、「Z 6」で撮影を行ってみた結果は、フル充電の付属バッテリー「EN-EL15b」を使用した場合、AF-Sでの1コマ撮影が中心だと1000コマ程度、連写撮影の割合が増えた場合で1500コマ程度撮影することができた。EVFとモニターの使用具合によって結果は変わってくるが、1000コマ程度は十分に撮影できるバッテリー性能と考えてもらっていいだろう。

ニコン「Z 6」

付属バッテリー「EN-EL15b」を使って実際の撮影でのバッテリー性能を試してみると、AF-Sでの1コマ撮影が中心だと1000コマ程度、連写撮影を交えると1500コマ程度を撮影できた

ニコン「Z 6」

「Z 6」はAFも高性能。273点のフォーカスポイントが撮像範囲の水平・垂直約90%をカバーする高性能AFシステムを採用し、画面の広いエリアで狙ったところに高速かつ正確にピントを合わせてくれる。さらに連写は、AF追従/AE 1コマ目固定で最大約12コマ/秒の高速連写に対応。AF/AE追従では、ライブビュー表示での約5.5コマ/秒連写が可能だ

「Z 6」の操作性の特徴をまとめると、クリアで自然な見えを実現したEVF、ホールド感にすぐれるグリップ、右手のみで操作しやすいボタンレイアウトなど、使い勝手に徹底的にこだわった上質な操作性となっている。実際に撮影してみて特に好印象だったのは、カメラをホールドしながら右手で設定をスムーズに設定できることと、ホールド感にすぐれるコンパクトボディなので片手での撮影が苦にならないこと。EVFで被写体をじっくりと確認しながら撮ることもできるし、片手でサッと取り出して撮影することもできる。カメラを持ち歩きながら気になった被写体に対して、素早くシャッターを切るスナップ撮影でとても使いやすいミラーレス機だと感じた。

なお、「Z 6」の操作性は、細かいところも含めて、高画素モデル「Z 7」とまったく同じと考えてもらっていいが、実際に使ってみた方がどう評価しているのかは気になるところではないだろうか。以下に、価格.comでの「Z 7」の操作性に関する評価をいくつかピックアップしてみた。ユーザーから非常に高い評価を得ていることがわかるはずだ。

「Z 7」の操作性に関するクチコミ情報をチェック!
  • EVFはほかのフルサイズミラーレスと比べて最もキレイに表示されます。EVFにこだわってくれてありがたい。
  • EVF、液晶モニターともに高精細で滑らかな表示です。特にEVFは現行のミラーレスの中で最高です。
  • EVFは本当にきれいです。さすがです。ほかのEVFは有機EL感が強いですが、「Z 7」はデフォルトの状態でも非常にクリアです。
  • 操作にはすんなりと慣れることができました。特にEVFを覗きながらの「iメニュー」が便利です。
  • 一眼レフと比較すると小さくて軽いので気軽に持ち運べます。ホールド性や操作性を確保しつつコンパクトにするなら、このくらいのサイズがベストだと思います。
  • ニコンの一眼レフの操作体系が、コンパクトなボディに最適化されています。
  • ※価格.comユーザーレビューの書き込み内容を一部抜粋・編集したものになります。

多彩な表現が可能な「クリエイティブピクチャーコントロール」を搭載! 4K UHD/30p動画にも対応

「Z 6」の撮影機能では、静止画と動画の両方で独創的な表現を可能にする「クリエイティブピクチャーコントロール」がとてもユニークだ。簡単に言えばデジタルフィルター効果が得られる仕上がり設定なのだが、簡易的なものではなく、作品作りに本格的に活用できる機能になっている。

「ドリーム」「モーニング」「ソンバー」「ブリーチ」「グラファイト」「カーボン」といった計20種類のモードが用意されているほか、効果の適用度を10段階で調整することが可能。シャープネスやコントラストの調整にも対応し、モードによっては色の濃さ(彩度)やフィルター効果を設定することもできる。カスタマイズ性を考慮すると非常に多彩な表現を楽しめるのが面白いところだ。いろいろなシーンでの活用が考えられるが、特に、身近な風景を何げなく撮るスナップ作品に、ひと味違った表現を加えたい場合に威力を発揮する機能ではないだろうか。

独創的な表現を可能にする20種類の「クリエイティブピクチャーコントロール」を新搭載。適用度やシャープネスなどの調整も可能で、作品作りに活用できる機能となっている

「クリエイティブピクチャーコントロール」を使った作例をチェック!

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、F1.8、1/2000秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:グラファイト 撮影:上田晃司

「クリエイティブピクチャーコントロール」は日常の風景をがらりと変化させる魔法のような機能だ。モノクロ系の「クリエイティブピクチャーコントロール」も3種類搭載しており、特に「グラファイト」は面白い。高コントラストで黒の締まりが非常によく、ハイライトのディテールを残すので使いやすい。見せるところは見せて、見せないところは見せないメリハリのある効果だ。斜光の当たるトラムの駅でドラマチックな一瞬を狙ったが、「グラファイト」を使うことで思い通りに表現が得られた。(コメント:上田晃司)

ニコン「Z 6」

撮影写真(6048x4024)NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、F1.8、1/640秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:レッド 撮影:上田晃司

「クリエイティブピクチャーコントロール」の注目すべき点は、適用度の調整ができる点だ。作例は「クリエイティブピクチャーコントロール」の「レッド」を使って撮影をしている。「レッド」は全体的に赤味が追加される効果でとても使いやすいが、シーンによっては強すぎる場合もある。その場合は「クリエイティブピクチャーコントロール」の微調整から適用度を操作して、効果の強度を調整するとよい。作例では適用度を80にして撮影している。(コメント:上田晃司)

また、プロ仕様の本格的な動画撮影機能を搭載しているのも「Z 6」の特徴。フルフレーム(FXベース)での全画素読み出しによる4K UDH/30p記録に対応しており、豊富な情報を活用して高精細な4K映像の撮影が可能だ。さらに、フルHD/120p記録が可能なほか、映像と音声の同期を容易にするタイムコード出力や、10bitでのHDMI出力時には、ニコン独自のログ撮影機能「N-Log」にも対応する。12段・1300%の広いダイナミックレンジを持つ「N-Log」を利用すれば、滑らかな階調表現と色飽和の少ない広い色空間を生かしたカラーグレーディングが行える。

さらに注目したいのは、「NIKKOR Zレンズ」が動画撮影でも威力を発揮すること。「NIKKOR Zレンズ」はフォーカスブリージングの発生を大幅に軽減しており、フォーカス動作時の画角変動を抑えて高品位な動画を撮影することが可能だ。また、「NIKKOR Zレンズ」はレンズ側のコントロールリングを装備しており、このリングに、フォーカスだけでなく、パワー絞りと露出補正を割り当てられるのも見逃せない。「NIKKOR Zレンズ」を使えば、動画撮影時にもスムーズで静かな操作が行えるようになっている。

このほか、一眼レフ用の「NIKKOR Fレンズ」を「Zマウントシステム」のカメラボディで利用できるように、専用のマウントアダプター「FTZ」が用意されていることも拡張性という点では押さえておきたい。「FTZ」では、「AI NIKKOR」以降の約360本の「NIKKOR Fレンズ」でAE撮影が可能なほか、モーター内蔵レンズの90本以上でAE/AF撮影が行える。なお、「FTZ」を介してVR機構を搭載する「NIKKOR Fレンズ」を装着すると、手ブレ補正は、ボディ側でロール軸を補正する3軸のシンクロ補正となる。

ニコン「Z 6」

マウントアダプター「FTZ」を介して、F4通しのコンパクトな望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR」を「Z 6」に装着したイメージ。実際に撮影してみたが、マウントアダプター経由とは思えないほどAFは高速に動作した

まとめ 初めてのフルサイズ機にも適した高コストパフォーマンスモデル

今回、「Z 6」をじっくりと使ってみて、画質や操作性などあらゆる点でハイレベルなフルサイズミラーレス機だと実感した。

画質面では、有効画素数2450万画素画像の裏面照射型CMOSセンサーと最新の画像処理エンジン「EXPEED 6」を採用することで、高感度での圧倒的な高画質を実現。解像感が高く、色再現性にすぐれるのも特徴で、低感度から高感度までクオリティの高い写真の撮影が可能だ。さらに、倍率が高く見やすいEVFに象徴されるように、ニコンクオリティのすぐれた操作性となっており、使い方を選ばないオールマイティーなカメラに仕上がっている。いろいろなシーン・被写体で活用できる性能を実現しているが、今回使用した限りでは、携帯性と操作性にすぐれ、持ち運びながら撮影するのに適している点から、特にスナップ撮影でとても使いやすいカメラだと感じた。

さらに「Z 6」で注目してほしいのは、これだけの高画質・高性能を実現しながらも、ニコンの直販サイト「ニコンダイレクト」の販売価格で272,700円(税込)というプライスを実現したこと。「Zマウントシステム」の「新次元の光学性能」をこの価格で楽しめるのは、非常にコストパフォーマンスが高い。APS-C一眼レフ/ミラーレスからのステップアップや、初めてのフルサイズ機にピッタリな1台だ。

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