60V〜40V型まで豊富なラインアップのエントリーシリーズ “AIoT”でテレビの楽しみ方が変わる!?4K液晶テレビ「AQUOS AJ1ライン」レビュー

シャープ4K液晶テレビのエントリーシリーズ「AQUOS AJ1ライン」。最大の特徴は、エントリーシリーズでありながらも、テレビ番組の視聴履歴やよく見る時間帯などを学習し、好みの番組を教えてくれる"AIoT"サービス「COCORO VISION」が搭載されたことだ。"AIoT"とは、人工知能の「AI」と、モノのインターネット「IoT」を組み合わせたシャープの造語で、それにより、人に寄り添う家電の実現を目指したものだが、「COCORO VISION」がもたらすテレビ生活とはどんなものだろう? 気になる画質や音質、使い勝手も含め、全方位でレビューした。 *Ultra HDブルーレイやインターネットで配信される4K動画サービスに対応しています。BS・110°CSによる4K・8K放送の受信機能は搭載されていません。
 受信機能を搭載した外部機器(別売)と接続する必要があります。

先進技術テレビの楽しみ方が変わる“AIoT”サービス「COCORO VISION」

近年、シャープが推進している「家電のAIoT化」(“AIoT”とは人工知能の「AI」と、モノのインターネット「IoT」を組み合わせたシャープの造語)。単に家電製品やモバイル機器をインターネットに接続させるだけでなく、AI(人工知能)を活用させることで、人に寄り添う存在に進化させることを目指すイニシアチブだ。液晶テレビ「AQUOS」においても例外ではなく、テレビにおける“AIoT”サービス「COCORO VISION」がこれまで上位シリーズに採用されてきたが、2018年モデルでは、エントリーシリーズ「AQUOS AJ1ライン」でもいよいよ利用できるようになった。

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

エントリーシリーズとして初めて「COCORO VISION」を搭載した、シャープの4K液晶テレビ「AQUOS AJ1ライン」(発売は2018年3月)。写真の60V型「4T-C60AJ1」のほか、55V型の「4T-C55AJ1」、50V型の「4T-C50AJ1」、45V型の「4T-C45AJ1」、40V型の「4T-C40AJ1」と豊富な画面サイズが揃う

「COCORO VISION」では、クラウド上のAIがテレビ番組の視聴履歴やよく見る時間帯などを学習・分析し、好みのジャンルの番組やよく見るタレントの出演作品を教えてくれる。たとえば、平日の昼間であれば専業主婦の女性が好きそうなドラマ、日曜の夜は家でくつろぐ男性が好きそうなスポーツ番組などをAIがチョイスして、画面表示や音声で知らせてくれる。

さらに、2018年内のアップデートでは、新機能「COCORO CALENDAR(カレンダー)」も搭載する予定。住まいの地域を登録しておけば、その地域のイベントや、自治体のお知らせなども知らせてくれるようになる。さらに、リモコンのマイクで登録した家族の予定や、スケジュール管理のスマートフォンアプリ「ジョルテッシモ」(iOS/Android対応)に登録した予定もテレビ上でリマインドしてくれるという。テレビの楽しみ方だけでなく、ライフスタイル全般をサポートしてくれる機能へと進化するのだ。

また、映像の最新作が素早く配信される「COCORO VIDEO」や、J-POPが豊富に揃う「COCORO MUSIC」、リモコン操作だけで手軽にゲームが楽しめる「COCORO GAME」といった、AQUOS独自の月額制の有料サービスも用意。テレビ番組をリコメンドしてくれるだけではなく、知らない映画や音楽を教えてくれたり、ゲームが楽しめたりなど、テレビの楽しみ方を大きく広げてくれるのだ。

COCORO VISION
シャープ「AQUOS AJ1ライン」

テレビの視聴履歴やよく見る時間帯などを学習し、よく見ている番組や好みのジャンルの番組を教えてくれる「COCORO VISION」。2018年内には、地域の生活情報なども教えてくれるライフスタイル支援機能へと進化していく。1歩進んだテレビライフをもたらしてくれるのだ

人感センサー
シャープ「AQUOS AJ1ライン」 シャープ「AQUOS AJ1ライン」

「COCORO VISION」は人感センサーも活用する。3m以内に人間が近づくと自動で起動し、その時間帯によく見ている番組や人気番組などを音声で教えてくれるほか、テレビ画面にその一覧を表示してくれる

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

AIが学習した好みの番組やおすすめコンテンツなどを通知してくれる、スマートフォンアプリ「COCORO VISION」(Android/iOS対応)も用意。コンテンツ情報とともに画面に表示される「テレビで見る」ボタンを押せば、ネットワーク経由でテレビが立ち上がり、そのコンテンツをすぐに視聴可能。テレビのリモコンとして活用することもできる

スマートテレビのプラットフォーム「Android TV」を搭載

「AQUOS AJ1ライン」は、Googleのスマートテレビのプラットフォーム「Android TV」を搭載している。AQUOSの独自サービス「COCORO VIDEO」や「COCORO MUSIC」「COCORO GAME」以外にも、「Netflix」や「dTV」「YouTube」などの動画配信サービスがアプリとして登録されているので、幅広いコンテンツが楽しめる。また、音声検索機能も搭載しており、リモコンのマイクに向かって話しかけることで、インストールされているアプリや見たいテレビ番組を素早く探し出すことができる。

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

「AQUOS AJ1ライン」に搭載されているアプリの一部(2018年11月時点)。12月には「Android TV」のバージョンを「7.0」から「8.0」へメジャーアップデートが行われる予定だ。「Android TV 8.0」では「Google アシスタント」が使えるようになるほか、ユーザーインターフェイスも改良され、さらに使いやすくなるはずだ

画質エントリーシリーズとは思えない、8K思想を受け継いだ高画質を実現

続いては、テレビにとって大切な画質をチェックしていこう。「AQUOS AJ1ライン」の画質面におけるトピックは、従来の上位モデルに搭載されていた画像処理エンジン「AQUOS 4K Smart Engine」が採用されたことだろう。画質の要のひとつである画像処理エンジンが高性能になればなるほど、画質を高められることは言うまでもない。

そんな「AQUOS 4K Smart Engine」が最も活用されるのが、テレビ番組やブルーレイなど、フルHD(1920×1080)クラスのコンテンツの画質を4K(3840×2160)相当まで高めてくれる「4K-Master アップコンバート」においてだ。AQUOSのフラッグシップモデルである8K液晶テレビ向けに開発したアップコンバート技術を応用することで、パネルの特性に合わせた高解像度化処理に加え、輪郭や細部を鮮明にする高精細化処理を同時に実施。高性能な画像処理エンジンだからこそ、膨大なデータ分析とアップコンバート処理を素早く実行でき、フルHD映像をネイティブの4K映像にかなり近いレベルの精細さで映し出すことができるのだ。

AQUOS 4K Smart Engine
シャープ「AQUOS AJ1ライン」

「AQUOS AJ1ライン」に搭載されている画像処理エンジン「AQUOS 4K Smart Engine」。従来の上位モデルに搭載されていた高性能エンジンで、各種映像処理をパワフルにこなすとともに、軽快なテレビの操作レスポンスをもたらしてくれる

4K-Master アップコンバート
シャープ「AQUOS AJ1ライン」

シャープが8K液晶テレビの開発で培ったアルゴリズムが盛り込まれた「4K-Master アップコンバート」。地デジのテレビ番組はもちろん、ブルーレイや動画配信サービスのコンテンツなど、フルHD(1920×1080)クラスの映像を美しい4K(3840×2160)相当の映像へとアップコンバートしてくれる

また、液晶パネルの表面には映り込みの少ない低反射コーティングが施されているほか、自然界に存在する約50,000の色情報を収集したデータベース「色復元回路」と高輝度LEDバックライトを組み合わせ、地デジの色域(ITU-R BT.709)を超える広色域表示を可能にした「リッチカラーテクノロジー」も採用されている。これらの先進テクノロジーがひとつになることで、ネイティブの4Kコンテンツはもちろん、地デジのテレビ番組なども色鮮やかに視聴できるのだ。

リッチカラーテクノロジー(シャープ製品比)
シャープ「AQUOS AJ1ライン」

※写真はイメージです
「リッチカラーテクノロジー」は、色復元回路と高輝度LEDバックライトを組み合わせることで、色再現範囲を拡大してくれる技術。特に赤方向の色域を拡張しており、わずかな色の違いまで繊細に描き分けてくれる

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

※写真はイメージです
「AQUOS AJ1ライン」には、LEDバックライトに発光効率の高い素子を採用することで、消費電力を抑えつつ、画面輝度を大きく向上させる技術「ハイブライトネス」が搭載されているが、60V型の「4T-C60AJ1」には、高効率LEDバックライトシステムの明るさをさらに高める、ワンランク上の「リッチブライトネス」が搭載されている。テレビ番組はもちろん、輝度のダイナミックレンジが広いHDR映像もより明るく楽しめる

「4T-C60AJ1」の映像美をチェック

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

このような高画質テクノロジーを満載した「AQOUS AJ1ライン」はどのような映像を見せてくれるのか、60V型の「4T-C60AJ1」を使ってチェックしていこう。ちなみに、「4T-C60AJ1」は、「AQUOS AJ1ライン」の中で唯一、堺ディスプレイプロダクト(SDP)社で生産された液晶パネルを採用しており、これが「ハイブライトネス」よりもワンランク上の高輝度表現「リッチブライトネス」が可能になった理由のひとつだという。

シャープ「AQUOS AJ1ライン」 シャープ「AQUOS AJ1ライン」

まずは、色域の広さをチェックしてみた。色とりどりの花が並ぶ左の映像では、椿やガーベラの赤色の濃淡、色調の違いがよく出ており、それによって映像に立体感がある。また、南国の砂浜を映し出した右の映像においても、手前の岩肌や砂浜を明るく描きつつ、青空の階調もなめらかに表現しているため、映像に奥行き感が生まれているのがわかる

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

リゾートホテルのテラスを映したこちらの映像では、ダイナミックレンジの広さが際立つ。通常ならここまで空を明るく描いてしまうと、画面左の陰にあるソファなどはどうしても黒くツブれてしまうものだが、「4T-C60AJ1」ではソファのディテールまでしっかりと表現されている。エントリーシリーズの4K液晶テレビとは思えない、画質の高さだ

サウンド音声がダイレクトに聴こえる「フロントオープンサウンドシステム」

「AQUOS AJ1ライン」は、シャープの4K液晶テレビのエントリーシリーズでありながら、音質に対する評価も高い。一般に、エントリークラスの薄型テレビはスピーカーを下向きに配置し、テレビを設置したラックの天面で反射させて音を前方に届けるものが多いが、これではどうしても音のヌケが悪くなってしまうし、ラックの素材によっては音質が変化してしまうこともある。

その点、「AQUOS AJ1ライン」のスピーカーは下向きに設置されてはいるものの、そのすぐ下にリフレクターを搭載することで、前方に音が放出される「フロントオープンサウンドシステム」を採用。これにより、画面の前に座っているユーザーに、よどみのない、ダイレクトなサウンドを届けられるのだ。また、サウンドのダイレクト感を向上させるべく、スピーカーを保護するためのスピーカーネットをあえて設けていないのも見逃せないポイント。なお、スピーカーユニットは、歴史のある音響メーカーであるオンキヨーが開発を手がけており、透明感のある中高域と、厚みのある低域がうまく両立されている。

フロントオープンサウンドシステム
シャープ「AQUOS AJ1ライン」 シャープ「AQUOS AJ1ライン」

画面の後ろに搭載された2基のフルレンジスピーカーは下向きに設置されているが、音を反射させるリフレクター構造を採用することで、音が前方へと放出され、クリアなサウンドが楽しめる。それぞれのフルレンジスピーカーは、各10W(計20W)のデジタルアンプで駆動する

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

空間全体の音響変化を測定して音質を補正する「Eilex PRISM」や、低域から高域までの広帯域を高精度に補正するデジタルフィルター「VIR Filter」も搭載。内蔵スピーカーだけで、奥行や高さなど、空間表現豊かなサウンドを広いエリアで楽しむことができる

「4T-C60AJ1」のサウンドをチェック

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

「4T-C60AJ1」のサウンドだが、クリアで高域のヌケがよく、スッと体に染み入るようなサウンドと言えるだろう。定位感がしっかりとしているため、ドラマやニュースの音声も聴き取りやすい。そのいっぽうで、スイートスポットも広く、斜めからテレビを見たり、遠い場所に移動したりしてもサウンドに違和感がなかった。家族みんなでテレビを見るときや、離れた場所から見る場合でも良質なサウンドが楽しむことができそうだ。

ボディシック&エレガントなボディを支える「回転式スタンド」が便利

最後は、「AQUOS AJ1ライン」のボディデザインや使い勝手をチェックしていこう。上位モデルのデザインを踏襲したボディは、シックなダークメタリックカラーをまとい、エレガントなたたずまい。スタイリッシュな印象を演出する狭額縁設計も相まって、さまざまな雰囲気のリビングルームに調和してくれそうだ。

もちろん、狭額縁設計はボディの小型化にも寄与している。たとえば、本体サイズ約1354(幅)×341(奥行)×849(高さ)mm の60V型「4T-C60AJ1」の大きさは、約10年前の46V型液晶テレビ(AQUOS GH2/GX2)とほぼ同等のサイズ。約10年前に購入したテレビからの買い換えなら、同じテレビラックに2回りほど大きなサイズのテレビを設置できるというわけだ。

シャープ「AQUOS AJ1ライン」 シャープ「AQUOS AJ1ライン」

高級感のあるダークメタリックカラーのボディは、さまざまな雰囲気の空間に溶け込みやすい。最新のテレビらしく、狭額縁設計によってたたずまいはスタイリッシュ。大画面でも圧迫感がない

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

「AQUOS AJ1ライン」は、約10年前の液晶テレビ(AQUOS GH2/GX2)とほぼ同等の大きさ。42V型を使っているなら55V型へ、46V型を使っているなら60V型へ買い替えても、同じスペースに設置することが可能だ

また、AQUOSユーザーから評価が高い、左右計約30°の範囲で画面をスイーベルできる「回転式スタンド」を搭載しているため、視聴位置に合わせて見やすい角度に画面を調節できるのもありがたい。座る位置やその時々の姿勢に合わせて、「もうちょっとだけ左」「ほんの少し右」といった微調節が行えるわけだ。それだけでなく、画面角度を変えることで端子のアクセスがよくなったり、ケーブルの抜き挿しが楽になったり、ホコリがたまりやすいテレビ背面のお掃除がしやすくなったりなどと、使い勝手も大きく向上する。

なお、円弧形のスタンドは、どの角度から見てもデザインのバランスが崩れないように考えられたもので、機能美を追求したシャープのこだわりが垣間見える。

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

左右計約30°の範囲で画面角度を調節できるスイーベル機構搭載の「回転式スタンド」。部屋のコーナーに設置する場合など、何かと重宝するはずだ

シャープ「AQUOS AJ1ライン」 シャープ「AQUOS AJ1ライン」

リモコンは、上段の黒い部分がテレビの操作部、下段の白い部分がインターネットサービスの操作部とエリア分けされている。また、インターネットサービスの操作部には、「COCORO VISION」「COCORO VIDEO」に加え、「Netflix」「YouTube」をダイレクトに起動する専用キーが用意されている

まとめ「COCORO VISION」による快適なテレビライフを、エントリーシリーズでも

以上、シャープの4K液晶テレビ「AQUOS AJ1ライン」をチェックしてきたが、特に印象深かったのが”AIoT”サービス「COCORO VISION」だ。「こちらの番組はいかがですか?」と、おすすめの番組やコンテンツを自動で教えてくれるその快適さ、楽しさは一度体験すると手放せなくなりそうだ。また、テレビを購入するうえでチェックしておきたい画質や音質、使い勝手についても、エントリーモデルとは思えない出来で、満足度は高い。フルHD液晶テレビから4K液晶テレビへの買い換えにぴったりなモデルであると言えるだろう。

なお、今なら「COCORO VIDEO」が初月無料で視聴できるうえ、先着50,000名に新作映画約40本分に相当する20,000円分の動画視聴ポイントがプレゼントされるキャンペーンも実施されている。この冬、4K液晶テレビの購入を検討しているのであれば、「AQUOS AJ1ライン」をチェックしておいて損はない。

シャープ「AQUOS AJ1ライン」

製品紹介

AQUOS AJ1ライン
60V〜40V型まで豊富なラインアップも魅力
AQUOS AJ1ライン