驚愕の“超望遠3000mm相当”を実現した高倍率ズームデジカメ 価格.comのクチコミから探る ニコン「COOLPIX P1000」の進化点

圧倒的な超望遠撮影が可能なデジカメとしてロングセラーとなった、ニコンの高倍率ズームデジカメ「COOLPIX P900」。デジタル一眼カメラの超望遠レンズをも凌駕するズーム倍率で、野鳥や天体を大きくズームアップして撮れるのが人気の秘密です。その人気モデルの後継機となる「COOLPIX P1000」がついに登場! 従来モデルからズームレンズの性能がさらに向上し、ズーム倍率はついに「光学125倍」に達し、35mm判の焦点距離で換算すると、なんと3000mm相当という超望遠撮影が可能となっています。本特集では、価格.comに寄せられた従来モデル「COOLPIX P900」のクチコミ情報をもとに、最新モデル「COOLPIX P1000」がどう改善しているのかを詳しく解説。そのうえで、「COOLPIX P1000」で初心者には難しいと思われがちな超望遠撮影をスムーズに行う方法もご紹介します。

高倍率ズームデジカメ「COOLPIX P1000」

「COOLPIX P1000」の魅力とは?

高倍率ズームデジカメ「COOLPIX P1000」

2018年9月に発売になったニコンの新しい高倍率ズームデジカメ「COOLPIX P1000」

「COOLPIX P1000」は、2015年3月に発売され、価格.com上でも高い人気を集めた高倍率ズームデジカメ「COOLPIX P900」の後継モデルです。「COOLPIX P1000」の最大の進化点は、「COOLPIX P900」でも評価を得た超望遠性能にさらに磨きがかかったこと。「COOLPIX P900」でも光学83倍(35mm判換算で広角24mm〜望遠2000mm相当)という驚異的なズーム性能でしたが、「COOLPIX P1000」は、なんと、それをはるかに越える光学125倍ズーム(35mm判換算で広角24mm〜望遠3000mm相当)というレンズ一体型のデジタルカメラとしては世界最高(※)のズーム倍率を実現しました。デジタル一眼カメラの交換レンズでも得られない超望遠の画角で撮影できるのがこのカメラの最大のメリットです。

しかも、単にズーム倍率を上げたというわけではなく、色収差補正能力にすぐれたスーパーEDレンズ1枚とEDレンズ5枚を採用した高性能な「NIKKORレンズ」を搭載し、画質も大幅に向上。5.0段という高い補正効果を持つ「デュアル検知光学VR」も搭載しており、望遠撮影時に気になる手ブレも強力に抑えられます。また、「鳥モード」「月モード」といった被写体ごとの専用モードも搭載。「COOLPIX P1000」は、野鳥や天体の撮影に向いたカメラですが、そうした被写体をより簡単に撮影できるよう、機能面でも工夫されているのです。

しかも、高性能な光学125倍ズームレンズを搭載しながら重量約1415g(バッテリー、メモリーカード含む)の軽量化を実現。デジタル一眼レフに超望遠レンズを組み合わせたシステムと比べて、極めて軽いボディで超望遠撮影を楽しめます。

※2018年8月30日時点、発売済みのコンパクトデジタルカメラにおいて。ニコン調べ。

高倍率ズームデジカメ「COOLPIX P1000」

横開きのバリアングル液晶モニター(3.2型、約92万ドット)を採用。従来モデルよりも高倍率・高精細な電子ビューファインダーも搭載しています

作例:カワセミ

撮影写真(3456×4608)539mm(35mm判換算3000mm)、F8、1/160秒、ISO220、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード 撮影:宇佐見 健

作者のコメント
陽の傾きが早くなり始める11月中旬の昼すぎ。樹々の間を抜けた斜光気味の光がスポットライト的に当たり、宝石にも例えられる美しいコバルトブルーの羽根を浮かび上がらせていました。縦位置に構え直し、AFフレームをカワセミの頭部位置に移動してピントをしっかり合わせました。微妙な色調とトーンの再現性はとてもコンパクトデジカメとは思えない実力を持っていることがわかります。(コメント:宇佐見 健)
作例:月

撮影写真(3456×4608)539mm(35mm判換算3000mm)、F8、1/40秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:ニュートラル 撮影:山野泰照

作者のコメント
望遠端3000mm相当の画角で上弦の月を撮影。3000mm相当の画角は、半月頃の月齢の時、縦構図でちょうどよい大きさになります。また、半月頃の月齢は、明暗境界にあるクレーターの影が伸びて月が立体的に見えるのでねらい目。明るいところと暗いところの輝度差が大きいので、ここではピクチャーコントロールをニュートラルにし、輪郭強調を4にしてコントラストを整えました。(コメント:山野泰照)
作例:月

撮影写真(3456×4608)1078mm(35mm判換算6000mm)、F8、1/40秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード 撮影:山野泰照

作者のコメント
月面南部の大きなクレーターが多い地域を、ダイナミックファインズーム250倍・6000mm相当まで拡大して撮影。6000mm相当でも開放F値はF8なので、ISO100で1/50秒という短い露出時間で撮影できました。露出時間が短くても、高い解像度の画像を得るためには大気の状態がよい必要があります。これは大気の状態がよい時を選んで撮影。ここまでの画像を、天体望遠鏡を使わずにカメラだけで撮れるのは痛快極まりないですね。(コメント:山野泰照)

「COOLPIX P900」のクチコミ掲示板に投稿された“不満点”の多くが解消!

従来モデル「COOLPIX P900」は、気軽に超望遠撮影を楽しめるカメラとして価格.com上でも長く人気を集めました。ただし、価格.comのクチコミ掲示板では、搭載する機能に対しての不満や改善を求める書き込みも多く見られます。

新モデルの「COOLPIX P1000」では、そんなクチコミ掲示板に書かれたユーザーの声をしっかりと拾って、さらに使いやすく進化しています。なんともユーザーフレンドリーなニコンらしいところなのですね。ここでは、クチコミ掲示板では「COOLPIX P900」にどういった不満の声があがっており、新モデル「COOLPIX P1000」がそれをどう解消しているのかをご紹介していきます。

進化点1電子ビューファインダーが大きく見やすくなった

「COOLPIX P900」のクチコミ 電子ビューファインダー(EVF)がイマイチで、とても見づらいです。表示が小さくて解像度もコントラストも低く、撮っていて目が疲れる感じがします。

「COOLPIX P1000」の進化 「COOLPIX P900」のクチコミ情報を見ると、EVFのスペックに不満を持つ声がいくつか見られます。それらは「表示が小さい」「解像感が低い」という指摘ですが、「COOLPIX P1000」のEVFは、従来の0.2型液晶(約92万ドット)から0.39型有機EL(約236万ドット)へと進化。実際にEVFを覗いてみると、非常にくっきりとした表示で、被写体が確認しやすくなったことがわかります。ファインダー倍率も0.68倍(35mm判換算)と十分なスペックで、大きな見え方を実現しています。このEVFなら、遠くの被写体の細かいところまで確認できるので、マニュアルフォーカス(MF)でのピント合わせも行いやすいです。

高倍率ズームデジカメ「COOLPIX P1000」

0.39型有機EL(約236万ドット)のEVFを搭載。ファインダー倍率は0.68倍(35mm判換算)で大きな表示を実現しました

作例:カワセミ

撮影写真(4608×3456)539mm(35mm判換算3000mm)、F8、1/160秒、ISO500、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード 撮影:宇佐見 健

作者のコメント
対岸の枝にとまるカワセミをズームアップし、望遠端の3000mm相当でほぼ画面いっぱいの大きさで撮影。ここまで長い焦点距離だと手ブレが心配になりますが、1/160秒の遅いシャッタースピードでも手ブレは発生していません。EVFの映像も安定しているので、超望遠でも狙った被写体をしっかりと捉えて撮影ができます。羽毛の質感などの再現性にすぐれ、シャープな描写からは高い満足感が得られます。(コメント:宇佐見 健)

進化点2MFのピント合わせや露出補正が行いやすいコントロールリングを新設

「COOLPIX P900」のクチコミ 超望遠で撮影中にMF(マニュアルフォーカス)でピントを追い込みたいとき、ピントリングがなくレバーなどでの操作になるのが使いにくくて苦労します。

「COOLPIX P1000」の進化 MFがレバー操作でしか行えない点は「COOLPIX P900」の操作性の課題として指摘されていましたが、「COOLPIX P1000」では、レンズ鏡筒にコントロールリングを追加。「COOLPIX P900」とは異なり、このコントロールリングを回すことで直感的にマニュアルでのピント合わせが行えるようになりました。また、コントロールリングには、AF時に、露出補正のほか、感度とホワイトバランスの機能を割り当てられます。MF時だけでなくAF時にも便利に活用できる操作性になっています。

レンズ鏡筒にコントロールリングが追加され、このリングを使ったマニュアルでのピント合わせが可能になりました。AF時には、露出補正、感度、ホワイトバランスを調整できるように設定しておくこともできます

サイドズームレバーの設定「MFレバー」

「COOLPIX P900」と同様、サイドズームレバーの設定を「MFレバー」にしておくと、サイドズームレバーを使ってマニュアルでのピント合わせが行えます

進化点3露出補正やAEロックなど操作性の改善

「COOLPIX P900」のクチコミ 露出補正の操作は階層が深くてやりにくいと感じます。AEロックボタンがないのも気になります。

「COOLPIX P1000」の進化 上で紹介したコントロールリングを露出補正に割り当てておくことで、より素早く直感的な露出補正が行えるようになりました。さらに、ボタン・レバー類の操作性も改善しており、背面にはAE-L/AF-Lボタンを新たに追加。「COOLPIX P900」ではAF/MFの切り替えは、「ボタンを押してメニューを呼び出してからMFを選択する」という2段階の操作が必要でしたが、「COOLPIX P1000」ではAF/MFレバーを新設することでダイレクトに切り替えられるようになりました。

背面のAE-L/AF-LボタンとAF/MFレバー

ダイレクトに設定を変更できる操作性にこだわり、背面にAE-L/AF-Lボタンを追加したほか、AF/MFレバーも新設しました

進化点4連写後の待ち時間が短縮

「COOLPIX P900」のクチコミ バッファメモリーの容量が少なく、7コマ/秒の連写後だと操作できるようになるまでかなりの待ち時間が発生します。

「COOLPIX P1000」の進化 連写後の待ち時間については、バッファメモリーを増やすことで、連写後でもよりスムーズに使えるようになりました。特に、SDXCメモリーカードを使用した場合、「COOLPIX P900」では連写終了後に約7秒の待ち時間が発生していましたが、「COOLPIX P1000」では待ち時間が約2秒(※)まで短くなっています。また、連写が止まった後でも、いったんシャッターボタンを放せばすぐにまた約7コマ/秒の連写が続けられるように進化しています。連写の使い勝手がよくなっているので、従来よりも一瞬の動きや表情をとらえやすくなりました。
※サンディスク「エクストリーム プロ SD UHS-IIカード(64GB)」を使用した場合。価格.com調べ。


約7コマまでの連写が可能

「COOLPIX P1000」は、16MBの最大画像サイズでも約7コマ/秒で約7コマまでの連写が可能。従来よりも連写後の待ち時間が短くなり、さらに使いやすくなりました

作例:木星

撮影写真(4608×3456)2156mm(35mm判換算12000mm)、F8、1/50秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:ビビッド 撮影:山野泰照

作者のコメント
木星ぐらい見かけの小さい被写体に対しては3000mm相当の光学ズームと4倍の電子ズームを用いて12000mm相当まで拡大して撮影。12000mm相当の画角になれば、2本の大きな縞だけでなく大赤斑と呼ばれる特徴的な模様まではっきりと捕らえることができます。(コメント:山野泰照)

進化点5待望のRAW記録に対応

「COOLPIX P900」のクチコミ RAW記録に対応していないのがマイナスポイントです。このクラスのカメラならRAWで撮影したいです。

「COOLPIX P1000」の進化 「COOLPIX P1000」は、ついにRAW(NRW)ファイルの記録に対応しました。ニコンの超高倍率ズームデジカメファンが待ち望んだ機能改善と言っていいでしょう。RAW(NRW)ファイルは撮像素子から読み出した画像データをそのまま記録するため、「Capture NX-D」などのRAW現像ソフトウェアを使うことで、画像劣化を抑えた画像の編集や加工が可能。色味などを調整して、より高画質な写真に仕上げたいときに活用したい機能です(※)。
※「RAW」、「RAW+FINE」または「RAW+NORMAL」にすると、電子ズームは使えません。

RAW(NRW)とJPEG(FINEまたはNORMAL)の同時記録も可能

シーンモードなどでの利用はできませんが、「COOLPIX P1000」はRAW(NRW)ファイルの記録に対応しました。RAW(NRW)とJPEG(FINEまたはNORMAL)の同時記録も可能です

進化点6動画のマニュアル露出に対応

「COOLPIX P900」のクチコミ 動画撮影ではマニュアル露出が使えません。動画の露出はすべてオート(プログラムAE)になってしまいます。

「COOLPIX P1000」の進化 「COOLPIX P1000」は、静止画撮影だけでなく、動画撮影も強化されています。4K UHD/30p動画に対応したうえ、絞り優先オートやマニュアル露出での撮影も可能になりました。さらに、本格的な動画撮影を行うニーズに応えるため、撮影中(カメラ内のSDカード記録中、4K UHD記録時を除く)の映像をHDMI接続した外部モニターにクリーン出力(4:2:2 8bit映像信号を同時出力)できるようにもなりました。また、外部マイク端子も新たに装備しています。

4K UHD/30pの動画記録に対応。絞り優先オートやマニュアル露出での動画撮影も可能です

外部マイクを接続できる端子

外部マイクを接続できる端子も新たに搭載しています

作者のコメント
24mmから3000mm相当のズームレンズを生かして4K UHD/30p 動画を撮影。「COOLPIX P1000」なら、他のカメラでは撮影できない高倍率ズームを生かした“超絶映像”を収めることができます。録画ボタンを押すだけで簡単に録画できるので、静止画撮影がメインのユーザーもぜひ「COOLPIX P1000」でズームアップもしくはズームダウンの映像を撮影してみてください。(コメント:宇佐見 健)
作例:カワセミ

撮影写真(3840x2160)「COOLPIX P1000」で撮影した4K UHD/30p 動画からの静止画切り出し画像

作者のコメント
静止画切り出し機能を利用して、4K UHD/30p 動画から魚の捕食シーンを切り出した画像。「COOLPIX P1000」は、コマ送りで再生しながらお気に入りの瞬間を選ぶだけで、動画からJPEG画像を手軽に切り出せます。30p動画は静止画撮影でいえば30コマ/秒での連写撮影と同等なので、一瞬のシャッターチャンスをより確実に捉えることが可能です。(コメント:宇佐見 健)

進化点7三脚穴の位置が光軸上に移動

「COOLPIX P900」のクチコミ レンズの口径を考えると仕方がないのですが、「COOLPIX P900」は三脚穴がボディの重心から偏った位置にあって一脚や三脚が利用しにくいです。

「COOLPIX P1000」の進化 ボディとレンズの重心バランスなどを考慮した結果なのだと思いますが、「COOLPIX P900」は三脚穴がレンズの光軸上に配置されていませんでした。「COOLPIX P1000」ではこれを見直し、三脚穴を光軸上にレイアウト。一脚ならびに三脚も安定して使えるようになりました。

光軸上にレイアウトした三脚穴

光軸上にレイアウトした三脚穴。一脚や三脚にカメラを装着した場合に重心が偏りにくくなったので撮影がやりやすくなりました

作例:土星

撮影写真(4608×3456)2156mm(35mm判換算12000mm)、F8、1/15秒、ISO100、WB:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード 撮影:山野泰照

作者のコメント
土星は輪の存在が有名な天体なので、輪をきれいに撮りたいもの。輪をしっかり撮影するためには6000mm相当以上の画角にするのがよく、ここでは3000mm相当の光学ズームと4倍の電子ズームを用いて12000mm相当まで拡大して撮影しました。従来モデル「COOLPIX P900」でも輪の存在を写すことができますが、「COOLPIX P1000」では外側の輪(A環)と内側の輪(B環状)の明るさの違いまで分かるのは驚きです。(コメント:山野泰照)

進化点8アクセサリーシューとアクセサリーターミナルも装備

「COOLPIX P900」のクチコミ アクセサリーシューが付いてないのが残念。照準器を装着して使いたいです。また、ワイヤレスリモコンの選択肢が簡易的な「ML-L3」しかありません。アクセサリーターミナルもないため有線ケーブルも使えません。

「COOLPIX P1000」の進化 「COOLPIX P1000」は拡張性も大幅に向上しています。上面にアクセサリーシューを装備し、超望遠撮影時に便利な照準器「ドットサイト DF-M1」や、ポートレート撮影で威力を発揮するスピードライトといった外部アクセサリーを装着して使えるようになりました。さらに、アクセサリーターミナルも搭載したので、「ワイヤレスリモートコントローラー WR-T10」(※利用には「ワイヤレスリモートコントローラー WR-R10」が必要)や、有線の「リモートコードMC-DC2」の利用も可能です。また、Bluetooth Ver.4.1にも新たに対応し、Bluetooth接続でズーム操作、静止画撮影、動画撮影の開始・停止が行える「リモコン ML-L7」がオプション品として追加されています。

アクセサリーシューが追加され、照準器「ドットサイト DF-M1」などを装着して使えるようになりました

「ワイヤレスリモートコントローラー WR-T10」

左側面インターフェイス部の一番下にアクセサリーターミナルを搭載。「ワイヤレスリモートコントローラー WR-T10」(※利用には「ワイヤレスリモートコントローラー WR-R10」が必要)などを接続して使用できます

Bluetooth接続の小型リモコン「リモコン ML-L7」

Bluetooth接続の小型リモコン「リモコン ML-L7」がオプションとして追加

進化点9純正のレンズフードが付属

「COOLPIX P900」のクチコミ レンズフードが純正品では発売されておらず、汎用品を使用した場合はケラレるおそれがあるので注意してください。

「COOLPIX P1000」の進化 「COOLPIX P1000」には、専用のバヨネット式レンズフード「HB-CP1」が付属します。「COOLPIX P900」のクチコミ掲示板では、「レンズの前面が大きいため超望遠で使っているとレンズ先端をぶつけそうになる」という声が見られましたが、レンズフードを装着すればそういった心配もなく使用できます。

バヨネット式レンズフード「HB-CP1」

バヨネット式レンズフード「HB-CP1」が付属。レンズ前面を保護する意味でも純正フードを使えるのはうれしい進化です

作例:カワセミ

撮影写真(4608×3456)252mm(35mm判換算1400mm)、F5.6、1/160秒、ISO1400、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード 撮影:宇佐見健

作者のコメント
「COOLPIX P1000」は、光学125倍の超高倍率ズームレンズを搭載しながらも軽量なので、川沿いを歩きながら野鳥を撮影するのに最適。この作例では、珍しく石の上で休むカワセミを見つけたので撮影してみました。水面の反射や白っぽい石など露出アンダーになりそうな状況でしたが、EVFで映像を確認しながら、コントロールリングの操作で露出補正をすばやく行えました。(コメント:宇佐見 健)

便利な使い方をQ&Aで紹介 「COOLPIX P1000」なら超望遠撮影をスムーズに行える!

価格.comのクチコミ掲示板には、「COOLPIX P1000」など超高倍率ズームデジカメの使い方についての質問や悩みが多く寄せられています。それらの声をチェックしてみると、特に「超望遠時の撮影が難しい」と感じている方が多いようです。そこで、ここでは、クチコミ掲示板に書き込まれた超望遠撮影に関する質問や悩みに対して、「COOLPIX P1000」ならどのように対応できるのかをQ&A形式で解説します。「COOLPIX P1000」は多彩な操作性と機能を搭載しているので、難しいと思われがちな超望遠撮影もラクラク行えますよ。

question

超望遠で子どもや野鳥を撮影していると、被写体がどこにいるのか見失ってしまうことがあります。どうしたら見失わないようにできるのでしょうか?

answer

クチコミ掲示板には「望遠撮影時に被写体を見失いやすい」という声が多く寄せられています。焦点距離1000mmを超えるような画角は視野が極端に狭いため、カメラのちょっとしたブレや被写体のわずかな動きで画面内から被写体が外れてしまいます。このため「撮影が難しい」と感じる方が多いようです。

確かに、一度見失った被写体を、望遠のまま再度とらえるのは非常に難しいです。使い方のコツとしては、超望遠で被写体を見失った場合、「ズームを広角側に戻してから被写体に再度ズームし直す」という方法があります。いったん広角にして広い画角でとらえ直せば、比較的容易に被写体を発見することができるのです。

ただし、ズームレバーの操作では動作がそれほど速くないため、すばやくズームを繰り返して撮ることには向いていません。そこで「COOLPIX P1000」には、従来モデル「COOLPIX P900」と同様、被写体を見失った場合の便利機能として「クイックバックズームボタン」が用意されています。超望遠時にこのボタンを押すとズームが一気に広角側に移動し、ボタンを放すと瞬時に元の超望遠状態に戻るため、一時的に広角側に切り替えて被写体をとらえ直すことができます。

さらに、「COOLPIX P1000」は、超望遠撮影をサポートする機能として、あらかじめ設定しておいた焦点距離にズームレバーの操作で素早く切り替えられる「ズームメモリー」と、電源ON時のズーム位置を設定できる「起動ポジション設定」も搭載しています。これらの機能を活用することで、よりスムーズな超望遠撮影が行えます。

鏡筒左側に、一時的に広角側に戻って広い画角で被写体をとらえ直すことができる「クイックバックズームボタン」を搭載。広角側への戻り量は3段階で設定できます

ズームレバーの操作で設定した焦点距離にズーム位置を素早く切り替えられる「ズームメモリー」と、電源ON時のズーム位置を設定できる「起動ポジション設定」も用意されています

question

超望遠だとズーム操作中やシャッターを押した瞬間に画面がブレてしまい、狙った被写体を画面内で収められないときがあります。うまく撮れる方法を教えてください。

answer

超望遠でのズーム撮影では、カメラのちょっとしたブレで画面が大きく動きます。手持ちで撮る場合は「カメラをしっかりと両手で持つ」「EVFを使って安定した構えで撮る」といったように、できる限りカメラが動かないようにするのが基本です。

それでもズーム操作中に画面が動くようであれば、「COOLPIX P1000」の鏡筒左側に配置されている「サイドズームレバー」を使ってみてください。左手で鏡筒をしっかりとホールドしながら操作できるので、安定した構えのままスムーズにズーミングすることができます。

「サイドズームレバー」

鏡筒左側にある「サイドズームレバー」を使えば、左手で鏡筒をホールドしながら親指でズーム操作が行えます

さらに、超望遠時は、手ブレ補正の動作によってシャッターを押したときに生じる構図のずれが目立つときがあります。その場合に活用したいのが、「COOLPIX P1000」に新たに搭載された「構図優先モード」です。このモードは、手ブレ補正の動作による構図のずれを改善する機能で、狙ったフレーミングでの撮影が行いやすくなります。「構図優先モード」は、通常の手ブレ補正「NORMAL」と、大きな揺れを効果的に補正する「ACTIVE」の両方に用意されていて、フレーミングしやすいほうを選べます。

「構図優先モード」

「COOLPIX P1000」は、手ブレ補正の動作によって発生する構図のずれを改善する「構図優先モード」を新たに搭載しています

question

超望遠だと狙った被写体にピントが合いにくいと感じます。特に野鳥など小さな被写体だとピントが後ろに抜けます。どうすればすばやくピントを合わせて撮ることができるのでしょうか?

answer

カメラまかせで撮っていてAFでピントが合わせにくいと感じる場合は、AFエリアを手動で選択して撮ってみてください。それでもピントが合わない場合は、コントラストが高いところを狙ってみると合いやすくなるでしょう。

また、AFエリアの大きさを被写体に合わせて選択するのも有効です。「COOLPIX P1000」は、AFエリアを手動で移動する場合に、「スポット」「標準」「ワイド」の3種類の大きさを選べるのでとても便利。「スポット」は野鳥の目にピンポイントで合わせたい場合など小さな被写体を撮るときに威力を発揮します。「ワイド」はより大きな被写体を狙うときに便利です。

左が「スポット」、右が「ワイド」のAFエリアを選択したときの使用イメージ。AFを合わせたい被写体に合ったAFエリアを選ぶことができます

使い勝手が大幅に向上! 野鳥や天体の超望遠撮影を手軽に楽しめる唯一無二のカメラ

「COOLPIX P1000」の魅力は、何と言っても、デジタル一眼カメラの交換レンズを超える「光学125倍ズーム・3000mm相当」という超望遠撮影を手軽に楽しめること。従来モデル「COOLPIX P900」よりもズーム倍率が伸び、さらに望遠撮影に強くなりました。特に、野鳥や天体など遠くの被写体を撮影する場合に威力を発揮するカメラとなっています。

また、本特集で見てきたように、従来モデル「COOLPIX P900」の操作性や機能の不満点を改善することで、マニュアル操作や動画撮影でもよりダイレクトな操作が可能になりました。EVFの性能が向上し、ピントをしっかりと確認できるようになったのも大きな進化点です。連写後の待ち時間が短くなるなど、レスポンスも改善。「COOLPIX P900」と比べると、ズーム倍率が向上しただけでなく、拡張性など細かいところまで使いやすい高倍率ズームデジカメに進化を遂げています。さらに、被写体にグッと近づきたいときに便利なマクロAFも用意。超望遠撮影だけでなく、マクロ撮影にも威力を発揮してくれるのもうれしいですね。

「COOLPIX P1000」は、野鳥や天体の撮影を行っている方、または、そうした被写体の撮影にチャレンジしたい方に、ぜひ使っていただきたい唯一無二の超望遠カメラです。「COOLPIX P900」を使ったことがある方なら、その進化をより体感できので、「COOLPIX P900」からの買い替え・買い増しを検討してもいいと思います。

ニコン「COOLPIX P1000」公式ページ
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