デジタルコックピットが“あたり前”の選択肢に
200万円台のモデルから手に入る

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

近年、一部の高級車や上級モデルに取り入れられるようになってきたデジタルコックピット。この先進技術をいち早く手ごろな価格帯のモデルにも用意し、“あたりまえの装備”としつつあるのがフォルクスワーゲンだ。ここでは、インパネ全面の液晶画面に、カーナビの地図情報や各種車両情報、再生中の音楽情報などを表示できる同社の「アクティブインフォディスプレイ」に注目。その使い勝手を確認するとともに、本機能が用意された5車種を紹介していく。

フォルクスワーゲン注目ラインアップ」

近年のインパネ“あたり前”の装備になりつつあるデジタルコックピット

運転席に座り、ハンドルに手を添えると視界に飛び込んでくるインストゥルメントパネル、通称「インパネ」。このインパネにはこれまで、文字盤や針など物理的な計器を用いたアナログ式や、速度などを数値で表示するデジタル式が広く採用されてきた。アナログ式は、針の位置で速度などを感覚的に把握しやすいうえ、アクセルペダルの踏み込みにリニアに反応して針が動くため、クルマとの一体感が感じられるのがメリット。いっぽうのデジタル式は、正確な速度を瞬時に確認できるうえ、文字盤を採用する必要がなく、インパネデザインの自由度が増すのがメリットだ。

そして近年、アナログ式やデジタル式に変わるインターフェイスとして一気に普及が進んだのが、インパネ全面を液晶ディスプレイにし、ディスプレイ上にさまざまな車両情報を表示するデジタルコックピットだ。フォルクスワーゲンの「アクティブインフォディスプレイ」は、高解像度の12.3型TFT液晶を採用したデジタルコックピットで、スピードメーターやタコメーターなどの基本情報に加え、カーナビなどの情報も表示可能。たとえば、「ナビゲーションモード」を選べば、フォルクスワーゲン純正のインフォテイメントシステム「ディスカバープロ」と連動させたナビ画面が広範囲に表示され、少ない視線移動で瞬時に情報が確認できるなど、先進的かつ安全性にすぐれたドライブ体験が味わえる。

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

近年、“あたり前”の装備になりつつあるデジタルコックピット。フォルクスワーゲンでは、さまざまな車両情報をわかりやすく表示するだけでなく、好みに合わせて表示を選べる「アクティブインフォディスプレイ」がオプションとして用意されている

フォルクスワーゲンの「アクティブインフォディスプレイ」は、2016年に登場した「パサート GTE」に初採用され、その後、「ティグアン」「ゴルフ」「アルテオン」「ポロ」に順次搭載されていった。こうしたデジタルコックピットをはじめとする先進機能は、高価格帯のモデルやグレードにのみ搭載されるケースが多いが、フォルクスワーゲンの場合は違う。「ポロ TSI Comfortline/TSI Highline」や「ゴルフ TSI Comfortline Tech Edition」など、車両本体価格が200万円台のモデルでも選択が可能になっているのだ。次章以降で、この「アクティブインフォディスプレイ」の魅力を詳しくチェックしていこう。

アクティブインフォディスプレイ好みに応じて選べる多彩なグラフィックを用意

フォルクスワーゲンの「アクティブインフォディスプレイ」には、「パサート」「アルテオン」「ティグアン」「ゴルフ」に搭載されるシステムと、「ポロ」に搭載されるシステムの、2種類が用意されている。まずは前者、「パサート」など4車種に搭載されるシステムから確認してみよう。

運転席に座ると、目の前のインパネ部分には真っ黒なディスプレイが鎮座している。しかし、イグニッションスイッチを押すと、まるで命を吹き込まれたかのように、デジタル表示のメーター類が浮かび上がる。従来型のアナログ式やデジタル式のインパネ搭載車にしか乗ったことがない人にとっては、これだけでも気分が高揚するはずだ。

浮かび上がったディスプレイで印象的なのは、そこにカーナビ画面が表示されること。一般的なカーナビよりも大きな画面に地図が表示されるため、運転中でも周辺地図が瞬時に把握できるうえ、センターコンソールやダッシュボードに設置されたカーナビに比べ視線移動が少なくて済む。安全性にも配慮された装備と言えるだろう。

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

「ナビゲーションモード」を選択すると、中央にナビ画面が大きく表示される。進行方向や、周辺建物の確認など、情報を瞬時に把握しやすい

ディスプレイ上のレイアウトは、左にタコメーター、右にスピードメーター、中央にナビ画面や各種情報、そしてメニューが表示されるのが基本。中央の情報表示には「ギヤ&車速」「燃費&走行可能距離」「効率」「ナビゲーション」「ドライバーアシストシステム」の5つのモードが用意されている。

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」 フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」
フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」 フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

左にスピードメーター、右にタコメーター、中央に各種情報やメニューを表示。中央の情報表示は5モードから選択可能で、メーターリング内の表示もモードによって異なり、好みに合わせて選べる

また、ステアリングに備わった「マルチファンクションステアリングホイール」を操作することで、モード切り替えや各種操作が行えるのも便利なところ。たとえば、「ナビゲーションモード」選択時に手元の「マルチファンクションステアリングホイール」を操作するだけで、カーナビ画面の拡大・縮尺が行える。これまでカーナビ画面上で操作、確認する必要のあったことが、「アクティブインフォディスプレイ」と「マルチファンクションステアリングホイール」を使えば、ハンドルから手を離さず手元で操作できるようになるのだ。

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

ステアリングロゴの両サイドに装備される「マルチファンクションステアリングホイール」。カーナビ画面を拡大して一方通行マークを表示させたり、右左折専用レーンなどの車線情報を表示させたり、「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」の設定を行えたりと、手元だけで「アクティブインフォディスプレイ」のさまざまな操作や設定を行える

いっぽう、「ポロ」に用意されるのは、「パサート」「アルテオン」「ティグアン」「ゴルフ」に搭載されるものとは別のシステムとなる。「ポロ」という、幅広いユーザーから選ばれるコンパクトカーにもこうした装備が用意されていることからもわかるように、「アクティブインフォディスプレイ」は、一部上級モデルや上級グレードのための特別な装備ではなく、これからの時代の“あたり前”の装備だと、フォルクスワーゲンは考えているのだ。

「ポロ」に用意される「アクティブインフォディスプレイ」では、スピードメーターやタコメーター、カーナビ画面の同時表示だけでなく、スピードメーターのみを右下に小さくデジタル表示させ、ナビ画面をディスプレイのほぼ全面に表示できる新モードを採用。大画面に広範囲な地図が表示されるため、非常に見やすい。また、オーディオシステムとの連携においても、再生中の楽曲の表示をカスタマイズできるなど、これまで以上に使う人の好みを反映させやすいシステムとなっているのも見逃せないポイントだ。

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」
フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」 フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

「ポロ」に用意される「アクティブインフォディスプレイ」は、カーナビ画面の全画面表示が可能。また、カラー表示も鮮明で、非常に見やすいのも特徴だ

そのほかの先進技術まだまだあるフォルクスワーゲンの先進テクノロジー

続いて、「パサート」「アルテオン」「ティグアン」「ゴルフ」「ポロ」の5車種に共通して搭載される、「アクティブインフォディスプレイ」以外の先進テクノロジーについてもチェックしておこう。注目したいのは、センターコンソール上部に配置されるフォルクスワーゲン純正のインフォテイメントシステム「ディスカバープロ」。9.2型(「ポロ」は8型)の全面タッチスクリーンを備え、最新のカーナビ機能や車両の各種設定など、多彩な情報を自由自在に操りながら、車両を総合的に管理するシステムだ。

特筆すべきはその操作性。最近は、シフトノブ周辺にコマンドダイヤルを装備したカーナビなども登場しているが、実際に使ってみると意外と直感的な操作ができず、ついつい手元のダイヤルを確認しながらカーナビを操作してしまうことになりがちだ。ところが、「ディスカバープロ」は全面タッチスクリーンとなっているため、スマートフォンのように画面上を軽くタッチするだけで操作可能。さらに、手のひらを画面にかざし、左右にスワイプするだけで操作が行えるジェスチャーコントロールにも対応する(「ポロ」は非対応)。視線移動や運転姿勢の変化を最小限に抑えて操作できるため、安全性も高い。さらに、専用アプリケーション「Volkswagen Media Control」(iOS/Android両対応)をスマートフォンにインストールすれば、手の届かない後部座席からでも「ディスカバープロ」の操作が可能となる。後部座席の人にオーディオ操作を任せ、ドライバーは運転に集中する、などといった使い方もできるのだ。

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

「ディスカバープロ」では、9.2型の全面タッチスクリーンを採用。大画面で見やすいのはもちろん、最新の情報にもとづいたルート案内、車両情報、各種警告などを画面上で確認できる

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

「ディスカバープロ」の前で手のひらを左右に動かすだけで、ホームメニューの切り替えや、再生中の楽曲の送り/戻し、ラジオ局の選択などが行える

最後に、「パサート」「アルテオン」「ティグアン」「ゴルフ」「ポロ」の5車種に装備される先進安全機能にも触れておこう。フォルクスワーゲンでは、「予防安全」「衝突安全」「二次被害防止」の3つのステップで危険を回避する総合安全理念「Volkswagen オールイン・セーフティ」を掲げ、安全性を最優先させたクルマ作りを行っており、この5車種すべてでプリクラッシュブレーキシステム「フロントアシスト」をはじめとした先進安全機能が選択できるようになっている。

「アクティブインフォディスプレイ」の章でも述べたが、輸入車の中には、こうした先進安全機能も、一部上級モデルや上級グレードにしか用意されないケースがあるが、フォルクスワーゲンでは、「ポロ TSI Comfortline/TSI Highline」や「ゴルフ TSI Comfortline Tech Edition」など、200万円台のモデルでも “あたり前”の装備として選択が可能だ。購入しやすい価格帯のモデルでも、快適操作や安全性の高さをもたらしてくれるフォルクスワーゲンのクルマ作りには、素直に敬意を表したいところである。

フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」 フォルクスワーゲン「アクティブインフォディスプレイ」

「フロントアシスト」は、5km/h以上での走行中に衝突の危険を感知すると、警告音と警告灯でドライバーに注意を喚起。それでも危険度が増すと、ステアリングを振動させて警告を行い、自動で車両を減速させて衝突被害を軽減する。また、ステアリングを操作することなく自動駐車できる駐車支援システム「パークアシスト」も選択できる(「ゴルフ」は非搭載)

フォルクスワーゲン注目ラインアップ」  

まとめフォルクスワーゲンなら“あたり前”の選択肢に

クルマ選びをしている人の中には、「輸入車は、国産車に比べて車両本体価格が高いし、オプション装備も上級モデルや上級グレードにしか装着できないものが多く、しかも高額……」、そう感じている人もいることだろう。しかし、フォルクスワーゲンに限っては、その考えがあてはまらないように思う。

今回は主に、インパネ全面に液晶ディスプレイを採用したデジタルコックピットに注目したが、フォルクスワーゲンの「アクティブインフォディスプレイ」は、「ポロ」をはじめ、200万円台のモデルにも装着が可能なうえ、オプション費用は7万円程度(ほかに別途「ディスカバープロ」の装着が必要)と、想像以上にリーズナブル。なかなか手が出しづらいと感じていたものが、フォルクスワーゲンなら“あたり前”のものとして、手に入るのである。

年度末のクルマ購入・買い替えを検討している人は、「輸入車だから」と臆することなく、フォルクスワーゲンを選択肢のひとつに加えてみてはいかがだろうか。

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