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第2弾:2008年ボジョレー・ヌーヴォーはいかなるものか!?
シェフKAMADA
自称「イタリア人」の、大の酒好き。特にワインを飲ませるとウンチクが止まらない。
2008年11月20日。ついにボジョレー・ヌーヴォー解禁!
毎年楽しみにしている方も多いのではないだろうか? いよいよ今年も、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日が訪れた。数々のテレビでボジョレー情報が取り上げられており、我々追っかけ隊は追っかけどころ満載である。その中でも、特にテレビでの露出が多く、一般的に飲みやすいと言われる選りすぐりの3本を購入。毎年「今年は当たり年」と言われているが、はたして今年のボジョレーは、いかがなものか!?
今年のボジョレーをまだ飲んでいない方、購入にお悩みの方は、ワイン通「シェフKAMADA」の追っかけレビューは必見である!
「ボジョレー・ヌーヴォー」とは?
フランス・ブルゴーニュ地方の南にある「ボジョレー地区」で、その年の8月〜9月に収穫したぶどうから造られたワイン。同じ年の11月に出荷され、日本は先進国の中で1番先に飲める。なお、ひと口に「ボジョレー・ヌーヴォー」といっても、その種類はおよそ300種あるといわれている。
2008年注目のボジョレー・ヌーヴォーはこの3本!
エントリーNo.1
「ボジョレーの帝王」
「ジョルジュ・デュブッフ」ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー
【定価】税込2,940円
【購入価格】税込2,289円
世界でもっとも有名とされる、ボジョレーの帝王「ジョルジュ・デュブッフ」。ボジョレーワインの人気の火付け役。毎年変わる美しいラベルも人気である。
エントリーNo.2
「ブルゴーニュの名門」
「ルイ・ジャド」ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール
【定価】税込4,200円
【購入価格】税込3,360円
一流ホテルのレストランや百貨店でも幅広く愛され、世界でもトップクラスといわれる老舗の名門ネゴシアン。毎年、リピーター多数。
エントリーNo.3
「こだわり自然派ワイン」
「フィリップ・パカレ」ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール
【定価】税込4,420円
【購入価格】税込3,675円
毎年注目度No1! 自然派の代名詞と呼ばれカリスマ的存在。 良質な無農薬ぶどうだけを選別し、酸化防止剤を一切使わないこだわりっぷり。
シェフKAMADAが、3種のボジョレー・ヌーヴォーを徹底検証!
色の検証
一般に、赤ワインの色は"濃い"ほど深みがあっておいしいとされているが、数ヶ月しか寝かせていない「ヌーヴォー」の場合、この法則が当てはまらない。ヌーヴォーは果汁のフレッシュさを味わうワインなので、数年間寝かせたワインに比べると全体的に色は"薄め"。
しかし、色が薄いから美味しくないということではない。今回比べた3本の中では、価格の安い「ジョルジュ・デュブッフ」が濃い赤色で、価格が上がるにつれ色が薄くなっていた。
【色の濃さ】---------------------------------
@ジョルジュ・デュブッフ :濃赤
Aルイ・ジャド:ルビー色
Bフィリップ・パカレ:薄赤
香りの検証
順番に香りを嗅いでみたが、やはり値段相応という感じで、それぞれのワインの個性がすぐに理解できた。
まず、もっとも安い「ジョルジュ・デュブッフ」は、フレッシュなブドウの香りがする、もっとも"ヌーヴォーらしい"香り。
「ルイ・ジャド」は、「ジョルジュ・デュブッフ」よりもかなり酸味が強い印象で、香りだけを嗅いでも重めのワインという感じがする。
最後に残った「フィリップ・パカレ」は、前の2本とはまったく香りの種類が異なる。ひと言で言うなら、酸味よりもまろやかさが勝っている感じ。香りはもっともまろやかで深みがある。
【香りの良さ】------------------------------
@ジョルジュ・デュブッフ:★★★★★
Aルイ・ジャド:★★★★★
Bフィリップ・パカレ:★★★★★
味の検証
さて、実際のテイスティングはどうだろうか?
まず、もっとも安い「ジョルジュ・デュブッフ」は、口に含むと"サアーッ"とブドウの酸味が広がり、まだそれほど熟成されていないタンニンの渋みが若干舌に残る感じである。人によっては酸っぱいと感じるかもしれないが、これがヌーヴォーの味。ただ、少々深さが足りない感じは残った。
続いて、「ルイ・ジャド」をテイスティングする。
系統としては「ジョルジュ・デュブッフ」に似ているが、香り同様に、口に含んだときの酸味は強く、ファーストインプレッションとしては「強い」と感じた。しかし、タンニンの渋みがほどよく中和されており、後味は意外とさわやかだ。コクが強く、飲み応えのあるワインである。
最後に期待の「フィリップ・パカレ」をテイスティング。
こちらは、前の2本とはまったく味の方向性が異なる。前の2本は、ブドウの持つ酸味が先に来る「若いワイン」という感じが前面に出ているが、この「フィリップ・パカレ」だけは、フレッシュな酸味も持ちながら、ある程度熟成されたワインの芳醇さも感じられる複雑な味わいとなっているのだ。なかなか飲みやすく、かつ飲み応えもある良質なヌーヴォーであるといえるだろう。
【味わいの良さ】---------------------------------------
@ジョルジュ・デュブッフ:★★★★★
Aルイ・ジャド:★★★★★
Bフィリップ・パカレ:★★★★★
シェフKAMADA

実は、今回試飲するまで、私は「ボジョレー・ヌーヴォー」というものにあまりいいイメージを持っていなかった。もちろん、これまでも何度かボジョレー・ヌーヴォーを飲む機会はあったのだが、やはり"ほとんど寝かせていない若いワイン"ということで、どうしても酸味のほうが際だってしまい、酸味や渋みがいい具合に熟成された深いワインが好きな私としては物足りなさを感じてしまっていたのだ。
しかし今回、3本のキャラクターの異なるヌーヴォーを試してみて、ヌーヴォーにもいろいろあるのだということに改めて気づかされた。特に「フィリップ・パカレ」の完成度の高さには拍手を送りたい。4,000円台という価格は通常のワインとしても決して安くはないが、お祭りとして特別に楽しむワインとして考えれば悪くないチョイスであろう。
なお、今年はヌーヴォーの当たり年と言われているそうだが、昨年と比べてどうかといわれるとそれほど大きく変化しているとは感じられなかった。ただ心なしか、それぞれのワインの香りが際だっていたような印象があり、それだけにブドウのフレッシュさは強く感じられるかもしれない。
【最後に、シェフKAMADAがユーザーに伝えたいこと。】
日本ではやや誤解されている節があるが、ヌーヴォーというのは、普通のワインのようにじっくり味わうものではなく、一種のお祭り的にホームパーティーなどでアペリティフとして飲むものだと思う。熟成されたワインのような深みではなく、酸味も含めた果実のフレッシュさを味わうというものであるから、その辺はよく理解しつつ、その年のワインの出来をいち早く味わえるという幸せをかみしめていただきたい。
なお、古くなったヌーヴォーは味も劣化してしまうので、味わうなら「今」しかない。半年も経ったヌーヴォーは買ってはいけないので要注意。
今回試したのはこの3本。皆さんも、今年のボジョレーを味わってみてはいかが?
「ジョルジュ・デュブッフ」ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー
【定価】税込2,940円
「ルイ・ジャド」ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール
【定価】税込4,200円
「フィリップ・パカレ」ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール
【定価】税込4,420円
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