2011年9月の初旬、クリスマス商戦を念頭においた玩具業界の商談会「東日本玩具見本市」が開催された。ここで展示されていた中から、今後年内に発売される、大人が楽しめそうな玩具をいくつかピックアップして紹介しよう。

米国で大ヒットした「宙に浮くボール」が日本上陸

本当は手で触っているのに、まるで宙に浮いているように見える……バンダイが10月15日に発売する「FUSHIGI(フシギ)」は、そんな超能力のようなパフォーマンスができるグッズだ。

10月15日に発売される「FUSHIGI(フシギ)」(タカラトミーアーツ)。解説DVDなどが着いた1セットが2499円。米国でもこの商品名だ
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これは「水晶玉パフォーマンス」と呼ばれる、従来からあるジャグリングの一種を、玩具として一般向けに発売するもの。ジャグリングのなかでもコンタクトジャグリングと呼ばれ、物体を身体から離さないまま、生きているかのように操るタイプの技術だ。自分の腕や身体の上を、水晶玉が勝手に転がっていくように見せる技などが中心になる。

フシギはこの水晶玉パフォーマンスのなかでも、空中で静止したまま浮いているように見せる技を、誰にでも簡単に行えるように工夫した専用ボール。その秘密は、「実際のサイズより一回り小さく見えやすい」構造だ。

透明なアクリル素材のボールの中に、一回り小さなミラーボールまたは蓄光素材のボールを封入したつくり。外層のアクリルが視認しにくいため、内側のミラーボールや蓄光素材の部分だけが本物のボールに見える。アクリルの部分を、一部の指だけで軽く支え持つと、まるで手から離れて浮いたまま静止しているように見えるのだ。

同商品は米国で2010年6月に発売され、累計350万個を販売したというヒット商品。ちなみに、米国で発売されたときから「FUSHIGI」という日本語を商品名に採用している。

手品ではなく、あくまでジャグリンググッズであり、先ほどの“静止したまま浮かせる”初歩的な技を除けば、かなりの練習が必要になる。それでも、初歩技だけで周囲の人を軽くビックリさせやすいこの商品は、コンタクトジャグリングを体験してみる入り口として面白いかもしれない。

左手の親指と右手の薬指で支えている状態を前から見ると、親指が見えないこともあり、どこにも触れていないのに浮いているように見える
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透明なアクリルのボールの中に、一回り小さいミラーボールや蓄光素材のボールが入っている
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