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レンズの選び方

価格.com ユーザーが編集するレンズの選び方のガイドです。レンズ選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!

概要編集する

主なメーカー(順不同)

ズームレンズ

一定の範囲内で焦点距離を自由に調節できるレンズ。現在の交換レンズで主流と言える。 ズームレンズの種類としては、大きく分けて、標準ズーム、広角ズーム、望遠ズーム、高倍率ズームがある。 ボディとセットでダブルズームキットと銘打ち売られているものは、標準ズームと望遠ズームの2本をセットにしたものである。

なお、コンパクト機などではよく「○○倍ズーム」と表現され、購入者の機種選定ポイントのひとつになっているが、倍率とは望遠側焦点距離を広角側焦点距離で除した数値である。倍率が大きいと確かに便利ではあるが、重要なのは撮影者の必要とする焦点距離をカバーしているかということであり、一眼レフ用交換レンズにおいても初心者の方は注意したい点であると思う。 なお、焦点距離の数値が小さいほど広角となり、大きいほど望遠となる。

以下に各ズームレンズの特徴を示す。

標準ズームレンズ

一般的な用途に一番よく使うであろう焦点距離レンジを持つズームレンズで、35mm判換算28-70mm程度のもの。広角側では風景や後ろに引けない室内撮影など、望遠側では中望遠域の特性を生かし、背景をぼかした撮影ができるなど、オールマイティに使えるレンズで、最初の一本としては最適かと思われる。

広角ズームレンズ

広角とは言うものの、実際には超広角域〜準広角域のレンズが多数。焦点距離レンジとしては35mm判換算で16-35mm程度のものが多い。 広大な風景を一枚に納めたり、強烈なパースペクティブ(遠近感)を生かして、主題に寄りつつ背景も広く撮れるなど、使い方次第で標準レンズにはまねの出来ない面白い画が撮れるのが特徴。

望遠ズームレンズ

焦点距離レンジは35mm判換算で70-300mm程度のもの。100-400mmなど更に焦点距離の長いズームレンズも存在するが、一般的には最望遠側の焦点距離が300mmを超えるものは「超望遠ズーム」と表現することが多い。遠くのものを大きく撮りたいときや、望遠レンズにおける「圧縮効果」を表現したいときなどに使用される。

高倍率ズームレンズ

ズーム倍率が概ね5倍を超えるものをいう。35mm判換算28-300mm、28-200mm程度のものが多い。ダブルズームの二本分に相当する広角から望遠までを一本でカバーできる点は非常に便利であるが、レンズ単体として大きく太く重くなるのが欠点といえば欠点である。 また、一般的にズーム倍率が大きくなるほど画質面では落ちてくるという傾向があり、画質をとるか便利さをとるかという選択を迫られる。 ただ、画質面においては最近の機種ではだいぶ改善され、大きく伸ばしたり、パソコンで拡大して鑑賞しない限りは問題ないとの意見も多く、山行など荷物を少しでも減らしたいときだけではなく、二本のレンズでは実現できない何度でも望遠広角と行き来する撮影ができるので、選択する価値は大いにあると思われる。

単焦点レンズ

焦点距離が固定されたレンズ。ズームレンズのように焦点距離が調整できない。一方で優れた点も多いため、愛用者も多いレンズである。 小さな開放F値を生かして背景を大きくぼかしたり、暗い場所で速いシャッターが切れるなどの利点があり、また、焦点距離の短いものは軽量コンパクトなものも多くハンドリングが良い、あるいは収差や歪みが小さく設計できる、といった特徴がある。

以下に各焦点距離の特徴を示す。

広角レンズ

画角が広く風景などに向くレンズ。焦点距離としては35mm判で14mm、20mm、24mm、28mm、35mmなどが代表的である。 広い範囲を写すことが可能で、焦点距離が小さいほど遠近感が誇張される。建築写真や室内で引けない場面などでもよく使用される。 なお、35mmは焦点距離的には広角に属すが、素直なパース感で引いても寄っても撮れる汎用性の高さから、「標準レンズ」として分類しても差支えがないと考える。 ただし、焦点距離が短くなるほど画像の歪みが大きくなる傾向があり、これを活かした作例もおもしろいが、建築写真のようにそれが許されない用途もある。

その場合、光軸と画面中心との位置関係をずらすことのできる「あおりレンズ」を使用するほか、Carl Zeiss Biogonのように前玉と後玉を対称にした構成をもつレンズが昔から愛用されてきた。後者は、バックフランジが長く一眼レフのミラーと衝突するため廃れていたが、ミラーレス一眼の場合、その問題がなくなったため、アダプタリングを介してマイクロフォーサーズマウントに装着する向きが現れている。

標準レンズ

35mm版の50mmが代表的。古くから35mm判標準レンズとして君臨し、銀塩時代はセットで売られるなど、ある意味一眼レフの基本中の基本レンズとして親しまれてきた。それだけに各社とも研究し尽くされたレンズとも言え、高性能でありながら比較的廉価なものも多いのが特徴である。 ただしAPS-C機などに装着すると、画角は中望遠のそれになり、使い勝手が変わるので注意が必要である。

望遠レンズ

主に遠くのものを大きく写す際に使用される。また焦点距離によって、中望遠、望遠、超望遠と分けられる。 35mm判の代表的な焦点距離を例にすると、85mm、100mm、135mmが中望遠、135mm、200mm、300mmが望遠、300mm、400mm、500mm、600mm、800mmが超望遠と分類される(※分類の仕方はメーカーによって異なるため、焦点距離が重複している)。 「圧縮効果」といって、遠くのものを引き寄せる効果があるほか、被写界深度が浅いため背景を容易にぼかすことができるのも特徴である。しかし、それだけに焦点の合う範囲が狭いことから、超望遠撮影ではコンパクト機といえども三脚使用が必須である。 その一方、85mm〜135mm程度の中望遠レンズは別名「ポートレートレンズ」と呼ばれ、手持ちで人物撮影に多用される。この程度のレンズは人間が凝視したときの画角に近いこと、さらに標準レンズや35mmレンズでは被写体(=人物)と近づきすぎて緊張を強いがちになるのに対して、これら中望遠レンズは適切な距離が取りやすいからである。

マクロレンズ

被写体に接近して撮影(接写)する際に使用。基本的に撮像素子面(CCD、CMOSなど)に被写体像を等倍(1:1)、または1/2(1:0.5)に写すことが出来るレンズを言う。 焦点距離としては35mm判の90mm、100mm、180mmあたりが代表的である。 主に昆虫や草花、貴金属、小物、料理などの撮影に使われることが多いが、合焦面の解像度が非常に高く、ボケにもこだわりを見せるレンズが多く、その優れた描写性能からポートレートやスナップなど幅広く使うことも可能である。ただし、接写の場合、手ぶれには極度に敏感になるので、三脚使用は必須、といってよい。 なお、上記の「等倍」や「1/2倍」まで大きく写せないが、一般的なレンズよりは大きく写せるということで、0.3倍程度でもMACROと銘打ったレンズも多数存在する。

魚眼レンズ

一般的な広角レンズでは歪曲収差と呼ばれる画像の歪みを補正し、まっすぐなものはまっすぐに写るようにしたものであるが、魚眼レンズではこの歪曲収差を意図的に残し、独特の描写が楽しめるものになっている。 対角線魚眼と円周魚眼に大別されるが、前者は普通の四角のフォーマットに対応するものであり、画像の出来上がりも四角なのに対し、後者は完全な円形となり、その円形の周りは黒く潰れる。もともとは天体撮影など学術的な用途のレンズであったが、現在ではその独特な表現を手軽に実現できるレンズとして使用されている。

最終更新:TacchinPacchin 2012/05/07 0:56:21

選び方のポイント編集する

マウント

交換レンズはそれぞれのカメラメーカーが規定したマウント規格に準拠したものがほとんどであり、所有するボディのマウントを確認する必要がある。

つまり基本的には各カメラメーカーは独自のマウントを持っており、他メーカーのレンズは物理的に装着できないことになっている。 例えばキヤノンEFレンズをニコンFマウントには装着できないといった具合である。

また同一メーカーでもマウントが変更になっている場合もあり、同社製レンズが装着できないといった例も存在する。 例えばキヤノンEOSでは、EFマウントのほかにデジタル専用のEF-Sマウントがあり、APS-C機には装着できるが、EFマウントのカメラボディ(フルサイズ機)には装着できない。また、FDマウントなど旧マウントのレンズは装着できない等がある。

ただし一部例外もあり、オリンパスの提唱する4/3(フォーサーズ)はオープン規格であり、オリンパス製とパナソニック製の4/3マウントレンズは相互に装着が可能となっている。

また、マウントアダプターと呼ばれる互換アダプターも存在し、他メーカーのレンズや旧レンズを楽しむことも可能ではあるが、AF、AEが使えないなどの制約のあるものもあり、どちらかというと上級者向けと言えるかもしれない。

サードパーティ製レンズ(タムロン、シグマなどレンズメーカー製レンズ)についても、同じ銘柄のレンズでも各カメラメーカー専用のマウントが装着されており、オーダーの際にはマウントを指定する必要がある。

焦点距離

マウントを除き、レンズを選ぶ際にもっとも重要と言っていい点である。

焦点距離が短い(数値が小さい)ほど広角になり、焦点距離が長い(数値が大きい)ほど望遠ということになる。 つまり、焦点距離が変わると画角(そのレンズで写せる範囲を角度で表した数値。一般的には画面の対角線方向の角度)が変わるということになる。

より広い範囲を写したい場合は焦点距離の短いレンズを、遠くのものを大きく写したい場合は焦点距離の長いものを選ぶといったように、撮影者の用途や意図によって決定すべき最重要項目であると思われる。

なお、広角側が28mm相当、望遠側が80mm相当程度のズームレンズが、一般的な撮影をオールマイティにこなせる焦点距離域であり、デジタル一眼レフカメラにレンズキットとして付属しているレンズは、35mm版換算で28-80mm程度の焦点距離域をカバーしているものが多い。 ※一部例外あり。

デジタル一眼レフで使用する際の注意点として、カメラごとのフォーマット(撮像素子)サイズによって、装着するカメラによって同じ焦点距離でも画角が変わるという点が挙げられる。 画角の変化はメーカー、機種ごとに異なるが、フルサイズではそのままの画角で使えるレンズも、APS-C機やフォーサーズ機に装着することにより画角が狭くなるので、選択の際は注意が必要となる。

例えば×1.6倍のフォーマットを有するカメラに24-70mmのレンズを装着すると、画角は38-112mm相当となり、そのレンズ本来の性能である広角側24mm相当の画角は得られず、全体的に望遠側にシフトするといった感じである。ただし、逆に望遠側の画角は更に狭まることになり望遠撮影には有利に働く。 デジタル一眼レフ用カメラで「35mm版換算○○mm相当」と表記されることが多いのはこのためである。

フォーマットの違いによる倍率(×1.6など)については、メーカー、機種ごとに、×1.0(フルサイズ)〜×2.0(フォーサーズ)の範囲で決まっており、そのレンズを装着しようとしているカメラのフォーマットサイズを認識した上でレンズの焦点距離を選択をするという必要がある。

※主要機種の倍率例

  • キヤノン・ニコン・ソニー   フルサイズ:1.0倍
  • キヤノン          APS-Hサイズ:1.3倍
  • ニコン・ペンタックス・ソニー APS-Cサイズ:1.5倍
  • キヤノン          APS-Cサイズ:1.6倍
  • シグマ           APS-Cサイズ:1.7倍
  • オリンパス・パナソニック   4/3及びマイクロ4/3:2倍


開放F値

これもレンズ選択の際には重視される点である。

「開放」とはそのレンズの絞りをもっとも開けた状態のことを示し、その状態でのF値を「開放F値」と呼ぶ。レンズ名称に「F○.○」などと表記され、F値が小さい=明るいレンズとも言い表される。 ズームレンズなどではF3.5-5.6などと表記されているレンズも多いが、これは最広角時がF3.5で最望遠時がF5.6といったふうに、F値が焦点距離によって可変するのでこういう表記になっている。

F値が小さいほど少ない光を一度に取り込むことが出来るので、速いシャッター速度でシャッターが切れるという利点がある。室内や夜間など暗い条件で、手ぶれや被写体ぶれを防ぎやすいという効果がある。

現在手ぶれ補正機能のついたレンズも豊富になってきているが、手ぶれ補正機能で補正できるのはあくまでも手ぶれだけであって、被写体ぶれには対応できない。被写体ぶれを抑えるためには速いシャッターを切る必要があり、開放F値の小さなレンズが求められるというわけである。

F値が小さいレンズのもうひとつの利点は、被写体の前後を大きくぼかしやすいという点である。 F値が小さいほど被写界深度が浅くなり、ピントが合った部分からのボケが大きくなり、大きなボケの中に被写体をはっきりと浮かび上がらせるような印象的な表現が可能になる。

一般的にはズームレンズだとF値がF2.8以下、単焦点レンズだと概ねF2以下のレンズを「大口径レンズ」と呼び、高級レンズである場合が多い。上記のような魅力的な性能を有してはいるが、多くの大口径レンズは価格が高い、重い、大きいなどのデメリットもある。 逆にF値の大きい(暗い)レンズは廉価で小型軽量であり、ボディとセット販売されるキットレンズや、高級レンズ以外の常用レンズなどに多い。

手ぶれ補正

手ぶれとは、カメラを持つ手や体が微妙に震えたり、シャッターを押す際の指の力などがカメラに伝わり、写った画像がもやっとして鮮鋭度が失われる現象です。 ピンボケと思っていたものが、実は手ぶれだったということがよくあります。

現在手ぶれ補正については、ボディの撮像素子を動かし手ぶれを補正する「ボディ内補正」と、レンズ内に補正機構を組み込んだ「レンズ内補正」の2つに大別され、各カメラメーカーはそのいづれかを採用しています。 ボディ内補正の場合はそのボディのマウントに適合するレンズのほぼすべてで手ぶれ補正の恩恵を受けることができますが、レンズ内補正を採用するメーカーのカメラで手ぶれ補正を望むのであれば、手ぶれ補正機構の搭載されたレンズを選択する必要があります。

【ボディ内補正】 ソニー・オリンパス・ペンタックス ※一部例外あり

【レンズ内補正】 キヤノン・ニコン・パナソニック

各メーカーとも手ぶれ補正機構の内蔵されたレンズのスペックとして、3段分とか4段分と記しています。これは一般的に手ぶれをしない限界シャッター速度を1/焦点距離(秒)とし、そこから更に3段分なり4段分の補正効果が期待できると解釈できます。ちなみにこの「○段分」の1段とはシャッター速度で言えば、2倍の速さということになり、1段上がるごとに倍々の速さとなります。例えば焦点距離が200mmで手ぶれ限界が1/200とすると、

3段補正の場合、1/200→(1段)→1/100→(1段)→1/50→(1段)→1/25

ということになり、理論上では1/25のシャッターでも手ぶれをせずに撮影することができるという計算になります。ただし手ぶれ限界については、撮影条件や撮影者のスキルも多大に影響し、手ぶれ補正のスペックを鵜呑みにしての安易な姿勢での撮影では、効果を最大に発揮できない可能性も高く、あくまでもしっかりと機材をホールドし、慎重な撮影を心がけなければ失敗の元になるということも付け加えておきます。

手ぶれ補正機構搭載レンズは前述のように、正しい使い方をすれば素晴らしい効力を発揮しますが、補正機構のないレンズと比べるとやはり価格が高価になり、重量や大きさも増す傾向にあるのがデメリットでしょう。 また、上記の「手ぶれをしない限界シャッター速度を1/焦点距離(秒)」と考えれば、望遠になるほど手ぶれ補正の必要性は増してくることになります。逆に言えば広角側では手ぶれが目立ちにくくなり、手ぶれ補正機構の有効性は薄くなります。

最終更新:BAJA人 2011/06/27 16:56:36

FAQ(よくある質問と回答集)編集する

フードやプロテクトフィルターは必要ですか?

レンズフードは撮影に有害な光を除去する役割があります。また、不意にレンズを ものなどに当ててしまった際の干渉材的な役割を果たすという利点もあります。

プロテクトフィルターはレンズの表面を汚れや傷からプロテクトする役割を担います。 いづれも着けておくと安心感が増しますが、フードについてはモノによっては大きく 嵩張るものもあり、移動時に収納に困るということもありますし、フィルターについては 余分なガラス(フィルター)を1枚加えることによって画質が悪化するという人もいます。 実際、ローソクの光など強い点光源を撮影すると、フィルターの影響でゴーストが盛大に 出るレンズもあります。

フード装着によりレンズが奥まるため、汚れや傷がつきにくいからフィルターはなしで、 など、自身の用途や環境によって使用するかどうかを決めるべきだと思います。

花形フードを着けたいのですが。

レンズのフード取り付け部がAF時に回転するものは、仮に取り付けることが出来ても フードが回転してしまいフード自体の用をなさないばかりか、ケラレ(フードの影などが 画像に写りこむこと)が生じ画像に悪影響を与えることもあります。

丸型フードは丸型フードでその形状にも理由があるということです。

基本的には各メーカーの指定フードを装着しましょう。

デジイチのキットレンズは何倍ズームですか?

簡単に言えば、そのレンズの焦点距離の大きいほうの数字÷小さいほうの数字=○○倍となります。
よくある標準ズーム18-55mmなら約3倍。望遠ズームは55-200mmなら約3.6倍ということになります。
この場合ダブルズームですと2本合わせて約11倍になりますが、当然標準ズームと望遠ズームの取替えが必要になります。

ズーム倍率が大きいほど遠くのものを大きく写せると勘違いされている方が多いですが、倍率は単に最望遠の焦点距離数値を、最広角の焦点距離数値で除した数値でしかありません。
例を挙げると上に書いた3倍の標準ズームと3.6倍の望遠ズームでは、倍率の差は僅かですが、標準ズームの55mmと望遠ズームの200mmでは写せる範囲は大きく変わってきます。

大切なのは撮影者が必要とする焦点距離がそのズームレンジにあるかどうかです。
一般的にはダブルズームでおおかたの撮影はできます。レンズ交換が面倒であれば、18-270mmなど広角から望遠まで交換なしで1本で済ませることのできるレンズもあります。ご自身の用途に合わせて様々なレンズに着け換えられるのがレンズ交換式カメラ(一眼レフ、ミラーレス)のメリットです。

最終更新:BAJA人 2010/08/20 16:20:31

用語集編集する

カタログスペック

・F値

有効径を焦点距離で割った値。レンズの明るさ(絞り)を示す。 値が小さいほど明るく、被写界深度が浅くなる(ボケやすくなる) 絞りを完全に開いたときのF値を開放F値といい、焦点距離と併せてレンズ名に表記される。 ズームレンズにおいて、焦点距離によって開放F値が変わる場合は、広角・望遠端それぞれ表記される。 ズームに比べ、単焦点は小さくしやすい。 また、標準レンズが小さい値にしやすく、広角・望遠ほど大きくなる傾向にある。

・最小絞り 開放F値と反対に、最も絞った場合のF値。

・レンズ構成 レンズの枚数、組み合わせを示す。 貼り合わされたレンズはひとまとまりで1群と数える。 例:2枚貼り合わせが一組と単独レンズが3枚の場合、4群5枚と表記する 各種収差を補正するためには必然的に枚数が増えるが、重量増や反射面が増えることによる透過率低下等のデメリットもある。

・画角

撮影される被写体の範囲。縦、横、斜めそれぞれ、もしくはいずれかで表記される。 焦点距離が短いほど広く、長いほど狭くなる。 同じ焦点距離でも、素子サイズが大きいほど広くなる。

・焦点距離

レンズが像を結ぶ距離。 長いほど像が大きくなり、画角が小さくなる。 また、同じ撮像素子サイズ、同じF値であれば、焦点距離が長いほどボケやすい

・最小撮影距離

被写体にピントが合う最小距離。 一眼用交換レンズでは通常被写体から撮像面までの距離であらわされる。

・最大撮影倍率

被写体を最も大きく写した時の、被写体に対する結像の倍率。 あくまでも撮像面(素子上)でのサイズであり、出力サイズやフォーマットにより、観賞時のサイズが異なるので注意。(同じ撮影倍率、観賞サイズの場合、35mm < APS-C < 4/3となる。) 35mmフルサイズ用の場合、おおむね0.5倍以上がマクロレンズと名付けられる。 ズームレンズなどで0.25倍以上のものもマクロ機能付きとして謳われる場合もある。

・フィルター径

対応するフィルターのネジ径。広角レンズの場合、その広い画角のため、フィルター枠によるケラレ(枠が邪魔になり、影ができる)が発生するため、前玉レンズの有効径に対して大きくなる。それに伴い、レンズの外径も大きくなってしまう。 また、一部の超広角レンズや魚眼レンズでは、画角の広さ、および前玉の形状から、前面へフィルターが取り付けられず、裏側に角板状のフィルターを取り付けるようになっているものもある。

構造・機構・技術用語

・イメージサークル

レンズがカメラ内で結べる像の大きさ。(画角との違いに注意)原則として撮像素子はこの中に収まっていなければならない(ケラレが発生する)そのため、撮像素子が大きいほど、レンズの外形も大きくなる。この違いは広角レンズほど現れやすい。 円周魚眼レンズや、Nikon/Sonyにおけるクロップ撮影など、イメージサークルが素子よりも大きくなるとは限らない場合もある。

・超音波モーター

超音波を用いてAFを駆動する。 一般的に、通常のDCモーターや本体内モーターと比較して静音、高速となる。 メーカにより、USM,SWM,SSMなど呼称がある。

・インターナルフォーカス/リアフォーカス

内部のレンズ群または後群のレンズ(マウント側)を移動し、フォーカスを合わせる方式。 比較的高速で、レンズの全長が変わらない、前玉が回転しない(PLフィルター使用時に好都合)などのメリットがある。

・非球面レンズ

通常のレンズは表面が球面(の一部分)となっているが、レンズの中心と、周辺をとおる光では結像位置がずれる。(球面収差) これを解消するため、レンズを球面ではなく、最適化した面とするもの。 おもに高級なレンズに使用される。

・低分散レンズ/異常部分分散レンズ

光は色(波長)によって屈折率が異なる。そのため、とくに望遠レンズにおいて、赤・青の光でずれが生じる。(色収差)この波長による屈折率の違いを分散といい、硝材によって特性が異なる。 そこで、分散の小さい硝材や大きい硝材など、分散の特性が通常と異なるレンズなどを組み合わせることで色収差を補正するために用いられる。 ED・UD・LD・SD・蛍石(FL/フローライト)など。おもに高級望遠レンズに用いられる。

・MTF曲線/MTF図

レンズの解像度を、数値化したグラフ。 一般的に、横軸に中心からの距離(結像面における)、縦軸にコントラストをとり、メリジオナル(同心円方向)とサジタル(放射状方向)それぞれ10本/mmと30本/mmの像の、絞り開放におけるコントラストを示す。客観的なレンズの性能を示す指針の一つとなる。

最終更新:らっくたまりん 2010/09/08 1:11:29

レンズ トレンド

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