一眼レフカメラの選び方
価格.com ユーザーが編集する一眼レフカメラの選び方のガイドです。一眼レフカメラ選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!
概要
一眼レフカメラ
撮影時、レンズを通った映像が反射ミラーによりスクリーンに結像し、
その結像をファインダーで見ることが出来る機構のカメラ。
レンズを交換してもその画角における映像をファインダー内で見ることが出来、
レンジファインダーにあるパララックス(視差)が無いことがメリット。
シャッターを押した瞬間、反射ミラーが動作するのでその時はファインダー内が真っ暗になり、
被写体がどのようになっているかが判らないことがデメリット。
AF(オートフォーカス)、MF(マニュアルフォーカス)共に、
この機構を有するカメラは全て「一眼レフカメラ」と呼んでいる。
フィルム一眼レフカメラはフィルムに、
デジタル一眼レフカメラはCMOSセンサー等の撮像素子に、映像が写しこまれる。
フィルムサイズの違い
フィルムの一眼レフは主に3つのフィルムサイズの物が存在する。
IX240
APSカメラ用フィルム
APSとは「アドバンストフォトシステム」の略。 フィルムの幅は24mm。
「APS」という名称はフィルム自体では無く専用フィルムを用いた写真システム自体を指す。
フィルムセットが容易であったり、撮影情報をフィルムに記録できたり、
撮影途中でのフィルムの交換が可能だったりといくつかのメリットがあったが、
フォーマットが35mmフィルムより小さいため、画質面で不利な点、
デジタルカメラの普及等により、現在では大幅に市場規模が縮小、
現在では「APS」という名称はデジタルカメラのセンサーサイズで取り上げられる事の方が多い。
135
パトローネに納められた幅35mmのもっとも一般的なフィルム。
一般的なフォーマットサイズは36mm×24mmであるが(このサイズをライカ版とも言う)、
それの半分の「ハーフサイズ」、
極端に横幅が広い「パノラマ」等がある。
デジタル機の「フルサイズ」は、
135フィルムの一般的なフォーマットサイズ36mm×24mm近いサイズのセンサーを搭載したカメラを指す。
ブローニー(120・220フィルム)
60mm幅のフィルム。
パトローネ内に納められてはおらず、フィルムと一緒に巻かれている紙で遮光されている。
このブローニーフィルムを使うカメラを中判カメラと言う。
フォーマットサイズはカメラによって6×4.5 6×6 6×7 6×8 6×9等様々。
番外編110フィルム
ペンタックス・オート110と言う110フィルム使用の一眼がかつて存在しましたが 現在110フィルムは製造中止になってしまいましたので使用不可能です。
- ちなみに、「一眼レフ」カメラには無いのですが4×5インチ以上シートフィルムを使うカメラを大判カメラと言う。
最終更新:テクマル 2011/01/31 22:55:16
選び方のポイント
新品で買う場合は下記が現行機種
詳細仕様は各会社のHPを参考にしてください。
■キヤノン:EOS−1V
http://cweb.canon.jp/camera/eos/index.html
■ニコン:F6/FM10
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/film/f6/index.htm
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/film/fm10/
■トキナ:KFシリーズ( KF-1N / KF-2N / KF-3YC / KF-4PK )
http://www.kenko-tokina.co.jp/camera/index.html
EOS−1V、F6はやや高価なカメラとなりますが、キヤノン/ニコンの最高峰機種となります。
中古品
- いろいろあります。
中古品を今まで買ったことの無い人は、信頼の置ける中古カメラ屋さんで詳しい説明を受けながら購入するようにしてください。
購入の際は各個人の責任で買うことになります。
- 特にジャンク品・保障なし・訳アリ品は完全に自己責任で購入してください。
店側が不具合が起きても初期不良等のごく一部の事のみ、もしくは一切保障しない商品ですので。
- 無難にいきたいのであれば保障付き・メーカーで修理が可能な物が無難。
- 基本的に古めのカメラはメーカーでの修理は不可能です。
但しニコンF3のように製造期間が長かったものは修理が可能な場合があります。
メーカーHP・もしくはメーカーのサポートに直接問い合わせて確認をしてください。
(コニカミノルタのカメラ関係のサポートはケンコー、SONYαシステムとの互換性に関してはのみSONYに)
http://ca.konicaminolta.jp/support/index.html
- メカニカル機はカメラ修理業者でも対処しやすく、電子部品が多用されたカメラは逆に難しい場合が多い。
但し必ずしもこれが当てはまらない可能性があり、業者によって対応できる範囲が異なる事があるので修理業者に修理依頼をする時は要相談。
- 使い方が店の人でもよく解らないカメラ・様々な機能が付いたカメラ(主にAFカメラ)なら説明書付、
もしくはメーカーHPから説明書がダウンロード可能か、
メーカーから説明書が購入できるカメラを選択してください。
- ちなみに、シンプルなマニュアルカメラであれば、
一度使い方を知れば他のメーカーの物でも操作方法は似たり寄ったりな場合が多いです。
- 一部の限定モデルを除いて大部分のカメラは相当値下がりしています。
高機能・頑丈であるフラグシップ機、フラグシップ機より小型軽量な中級機等の比較的新しい物が狙い目。
もちろん壊れても良い覚悟で低価格機を買うという選択肢もあります。
- レンズのマウントは同じメーカーであっても時代によって変わっている事があります。
また、マウントが変わっていなくても装着不可能なレンズやカメラの一部機能が使えないレンズがあるため、
この辺りは店の方・カメラに詳しい人、ネット上などから十分に情報を仕入れてください。
最終更新:オールルージュ 2010/12/31 16:26:32
FAQ(よくある質問と回答集)
・フィルムで写真を撮るのは難しいのでは?
設定したISO感度に合った明るさを像面(フィルム)に与えて撮る、という基本はデジタルと全く同様です。
デジタルとの大きな違いは、
・すぐに結果が確認できないからドキドキワクワクする
・ISO感度を途中で変更できないから性根が入る
・パソコン不要
といったところで、基本的にデジタルカメラで撮る時と一緒です。
デジタルカメラ同様、完全に設定をカメラが決めてくれる機種も存在します。
最悪、ネガフィルムの広いラチチュード(下記※)を利用すれば、滅茶苦茶な設定にしてもなんらかの写真が撮れている可能性は高いです。
(ただし画質の保障はありません)
あのシャッタースピードが固定の「写ルンです」で大体の状況で写真が撮れるのは、
ネガの広いラチチュードを利用しているからです。
・カメラの機種による写真の出来の違いは?
使用しているレンズ・フィルムが同じで、
設定が同じであるならどのカメラの違いによる出来の違いはありません。
半世紀以上前のニコンFと、現行品のニコンF6、同レンズ、同フィルム、同設定なら同じ写真が撮れます。
露出計の癖や精度、オートフォーカス機能の有無など、
実際に使う際にカメラによって向いている状況、難しい状況などが存在します。
古い機種になると露出計を装備しないモデルもあり、そのタイプだと単体露出計を用意/露出計を装備した別のカメラで測光/カン(第六感・山勘)で撮る…のどれかになります。
※ ラチチュードとは
写真を像として再現できる露光の範囲・寛容度合いのことで、一般的に…
リバーサルフィルムはラチチュードが狭い=露出外れの寛容度が狭く、明る過ぎ&暗過ぎのミスに敏感。
ただし、上手く撮れれば見た印象はクッキリハッキリでコントラストの高いシャープな印象を受ける。
一方のネガフィルムはラチチュードが広い=明るさだけでなく色の再現幅も寛容度の広い物が多く、現像処理後のリバーサルフィルム原版と比較して軟らかな印象を受ける。
デジタルカメラが主流の時代にフィルムを使うメリットは?
一番解りやすい利点は、
原版が実際に手元に残るため保存が容易
という点です。
デジタルデータは記録してあるHDDが壊れてしまえば消えてしまうため 、
残しておく写真は複数のバックアップをとっておく必要がありますが、
フィルムは基本的に原版のフィルムさえ無くさなければ良いだけです。
更にスキャナを使えばフィルムをデジタルデータにする事も可能。
大フォーマットが低予算で始められる
まだ中判デジタル機やデジタルバックはそれなりの値段がしますが、
中判フィルム機は中古で良ければ
10万円以下で買えるものは結構存在します。
最大のフォーマットである大判カメラでも、物によっては新品でも10万円ぐらいからの物も存在します。
更に世の中のフィルム機の大部分は「フルサイズ以上」(当たり前ですが)。
ここから先は好みの問題になりますが、
フィルムならではの表現
デジタルの解像度の高い写真では都合の悪い場合、(例、人の見え方に近い感じが欲しい時)
デジタルでは出しにくい色・質感が欲しいが故に
フィルムという選択肢を選ぶと言う方もいます。
「フィルムを使う」という行為自体も楽しめる
様々な銘柄のフィルムを目的や気分によって使い分ける楽しさがあります。
結果がすぐに解らない故のドキドキワクワク感が良いという意見も。
自分で現像を行える
モノクロフィルムであれば自分で現像がしやすいため、
モノクロは自家現像するという方も結構います。
自分で現像が行えるという点に魅力を感じる方もいらっしゃいます。
最終更新:オールルージュ 2010/12/31 14:43:09
用語集
・銀塩機
フィルムを使って撮影するカメラを指し、現代ではデジタルカメラとの区別のために使われる事もある。
「銀塩」の名前の由来はモノクロフィルムからきていると言われるが、現在ではカラーネガ・ポジフィルムで撮った写真も「銀塩写真」と呼ばれている。
・マニュアルカメラ
ピント・フィルムの巻上げ・シャッターチャージ・巻き戻しが自動化されておらず手動で行うカメラ。
但し、専用のモータードライブ(通称モードラ)を装着すれば自動でフィルムの巻上げ・シャッターチャージを行い、連写も可能となる。
・モータードライブ
通称『モードラ』と呼ばれるフィルム巻上げの自動化と高速化を可能にするためのカメラアクセサリーで、巻上げ速度が遅いものはワインダーと呼ばれている。
オートフォーカス機ではほとんどが内蔵タイプだが、マニュアルフォーカス機ではもともと手動で巻き上げるものが多く、これに後から外付けタイプが用意されているモデルもある。
あまり古いモデルや低価格帯のモデルには用意されておらず、中級機と呼ばれるモデル以上に用意されている事が多い。
自動による巻上げは便利だが、重くなるのとうるさいのが欠点。
・交換式ファインダー
一眼レフカメラの一部にはファインダーが外せれる(頭が取れる)ものが存在する(F6以外のニコンF一桁機等)。
かつてはファインダー部に露出計が搭載されていたため、露出計のバージョンアップに対応する目的や、見え方の異なる他ファインダーと交換して使い易いカメラにカスタマイズする事が可能。
・ネガフィルム
(※ カラーとモノクロのうち、ここではカラーネガフィルムを指す)
感光させ、現像すると色が反転した状態になるフィルムで、プリントすることを主目的にしたフィルム。
現像後のオレンジ色をしたフィルムベースは、プリント時に発色を高める役目を持つ。
ラチュードが広く使い易いため、デジタルカメラ普及以前はプロは元より撮影を趣味としない人達にも使われている。
現像処理方法はC-41処理(Kodak)、 CN-16処理(フジフイルム)。
Kodakのネガフィルム「Ektar100」には「Ektar現像」という専用の現像を依頼する事が可能。
店によっては「Ektar100」は「Ektar現像」でしか受付できない場合もあるが、外箱に「PROCESS C-41」と書かれているため、「Ektar現像」も基本的にはC-41処理であると思われる。
Kodakの現像処理とフジフイルムの現像処理はお互いに互換性があり、KodakのフィルムをCN-16処理で、フジフイルムのフィルムをC-41処理で現像する事も可能。
(ポジフィルムの場合でもE-6処理とCR-56処理は互換性がある)
記録可能な明るさの範囲が、ポジフィルムが±5EV程度に対してネガフィルムは±10EVとほぼ2倍の能力を持つが、反面スキャナを使って取り込む際にポジフィルムと同じ高解像度に設定しても、ネガフィルムの方がより多くの時間を必要とする。
弱点は露出アンダーで、ポジフィルムの場合は黒く潰れるところがネガだと黒くはならず粒子のざらつきだけが目立つようになる。
そのため、ネガでの暗部再現は前述のラチチュードの広さを利用して少しオーバー目に撮影、プリント時に暗部を焼き込む方が良い結果を生む。
・リバーサルフィルム(ポジフィルム)
ネガとは逆に、感光させ現像するとそのままの色が出るためフィルムのまま鑑賞できるフィルム。
ネガに比べラチュードが狭く、露出の影響をシビアに受ける。
スライドプロジェクターを使いスクリーンに映し出す事も可能なため、「スライドフィルム」と呼ばれることも。
現像処理はE-6処理(Kodak) CR-56処理(フジフイルム)。
現像時に「スリーブ仕上げ」と「マウント仕上げ」のどちらかを選ぶ必要がある。
かつて、KodakからK-14処理という特殊な処理を必要とする「コダクローム」というリバーサルフィルムが製造・販売されていたが、2009年に惜しまれつつ製造終了。
被写体の色に得手不得手があるとはいえその重厚な色合いは唯一無二で、他社製を含めても今後不世出のリバーサルフィルムであると言われる。
現像後の経年変化に強いのも特筆すべき点で、処理後20年以上経過しても全く退色が感じられない驚異的な耐性を持つ。
スリーブ仕上げ
35mmの場合、6コマ単位(最初と最後は6コマ未満の場合がある)でフィルムをカットし、
そのまま透明のビニールのシートに収める仕上げ方、
ネガフィルムと同じやり方でマウント仕上げより安価。
マウント仕上げ
1コマずつカットし、マウントと呼ばれるプラスチックまたは紙製の枠に一つずつ収めた仕上げ方。
プロジェクターにそのままセットできたり、1コマずつ個別に管理したい時に向いている。
枠のみがカメラ店で売られているため、ハサミ・手袋さえあれば自分でスリーブ仕上げのフィルムを、マウント仕上げにする事が可能。
・モノクロフィルム
黒の濃度だけで画像を作るフィルム。
通常のモノクロフィルムはモノクロ専用の現像方法で現像しなくてはいけないが、
カラー現像処理(C-41処理)で現像可能なフィルムも出ている。(Kodak BW400CN等)
かつてはリバーサルのモノクロフィルムも販売されていた。
コニカ:「コニパンリバーサル」、アグフア:「Scala200」(2005年に製造中止)。
仮に同じ被写体をカラーフィルムで撮ったものと比べると、色素が無いというただそれだけで写真から受ける印象がカラー写真とは大きく異なる。
色が無いと説明がつかない写真はともかくとして、主題が明確なモノクロ写真がだけ持つ独特の迫力はカラー写真の比ではないといわれる。
フィルムの現像から印画紙へプリントするまでの手順が、アマチュアで充分処理可能な点も見過ごせない。
プリントは一部屋を全暗黒にする必要があるのでそれなりに大変だが、現像だけならダークバッグを手に入れれば、あとは必要な小物を入手して自分の手でフィルムの現像が出来ることから、デジタル全盛となった現在でも熱心な銀塩モノクロファンは多い。
・パトローネ
フィルム自体を収納している入れ物。
35mmフィルムや240フィルム(APS)はパトローネ内にフィルムが収まった状態で売られており、
パトローネのままカメラにセットする。
詰め替え用パトローネという物も存在し、これは缶に100フィートの長さで入れられた「長巻フィルム」を自分で詰めて使うためのものです。
ちなみに、ブローニーフィルム(120 or 220フィルム)にはパトローネが存在しない。
パトローネが無い代わりにフィルムベースと遮光紙とで、120フィルムの場合は全周・220フィルムは前部と後部のそれぞれ部分的に二重に巻かれている。
紙と一緒に巻いて感光を防いでいるだけでパトローネに保護されてはいないため、直射日光下でのフィルム交換は35mmフィルム以上にシビアに扱うべし。
・スプール
裏蓋を開けると見えるもので、巻き上げる際これがフィルムを巻き取っていく。
35mm機のフィルムセットには、このスプールの溝にフィルムの先端を差し込むか、
スプールに対して沿わせるだけかの、どちらかの方法がほとんど。
通常は撮るたびに、1コマ分ずつスプールにフィルムを巻き取っていくが、
逆に最初にフィルム全部をスプールに巻き取り、撮影のたびに1コマずつパトローネに収めていくタイプもある。
ブローニーフィルム(中判カメラ)の場合、カメラの裏蓋を開けるとそこには脱着可能な裸のスプールがある。
まずこのスプール単体を巻き取る側にセットし、新しいフィルムの先端を空のスプールに差し込んでセット、撮影開始。
フィルム1本が終了した時、先ほど入れたフィルムは初めに裸だったスプールに巻き取られており、その反対側には入れた新フィルムの中心にあったスプールが今度は裸で残ることになる。
撮影後に巻き戻すことが出来ない中判カメラの場合、これを繰り返して必ず古いスプールがカメラ内に残り、それが次のフィルム用の巻き取り用スプールとなる。
・ライトボックス
下から光が出る台、蛍光灯やLED等が光源。
絵などをトレースする目的でも使われるが、現像済みリバーサルフィルムを鑑賞・チェックするためにも使われるが、もちろんネガフィルムのピントチェック用途としても有効。
最終更新:18R-G 2011/06/05 17:01:41
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