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天体望遠鏡の選び方

価格.com ユーザーが編集する天体望遠鏡の選び方のガイドです。天体望遠鏡選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!

概要編集する

望遠鏡は望遠鏡本体である「鏡筒」と、望遠鏡を載せる「架台」、それを支える「脚」の組み合わせが基本になっています。構図的には脚(三脚が一般的)の上に架台があり、架台に望遠鏡を固定するという形になります。

望遠鏡は大きく分けて

  • 光学レンズを使った「屈折式」
  • 凹面鏡を使った「反射式」
  • 反射式に一部レンズを組み込んだ「カタディオプトリック式」

の3種類があります。どれも一長一短ありますので、目的に応じて選ぶことになるでしょう。

架台は主に「経緯台」と「赤道儀」の2種類があります。

経緯台はセッティングが簡単で、月や惑星などの観望に向いています。 赤道儀は一般的な観望から天体撮影まで幅広く対応していますが、セッティングにはある程度の天文知識が必要になります。

軽視されがちなのが「アイピース」(接眼レンズ)。 見え味に直接関わる部分です。粗悪なアイピースを使っては、鏡筒が高性能でも意味が無くなってしまいます。


最終更新:うりゃー1564 2009/10/13 14:31:58

選び方のポイント編集する

望遠鏡選びでまず注意しなければならないのが、購入前に予備知識を得ておくことです。そして粗悪品を掴まない事。 現在市販されている望遠鏡の中には天体観測に十分な実力を備えていない粗悪品やトイグレード(おもちゃのレベル)のものもあり、廉価なこれらの望遠鏡を購入してもきっと不満が残ることでしょう。しっかりした望遠鏡の多くは望遠鏡専門店か、もしくは光学機器販売店で扱われています。 また専門店でも店員の知識巾や趣味によって大いに意見が割れる為、ある程度自分で考えられるようになってからの購入が大切である。 是非購入前に入門書を熟読されることを強くお勧めしたい。 どなたかに尋ねる前に自分で候補をいくつか出しておき、またそれを選んだ理由を説明して相談すれば比較的自分の狙いに近い望遠鏡に近づけると思います。 もちろん通信販売を利用する際は製品について詳しく調べてからの方が無難です。 

実際には、望遠鏡で何を見たいか、どうしたいのか(見るだけか、天体写真を撮りたいか)で選択肢が変わってきます。どの望遠鏡がどの用途に向いているかを調べて、自分の用途に合った物を選ばないと、せっかく買ったのに目的の天体が満足に見られないということにもなりかねません。

しかし初心の方は最初から何を見たい、やりたいがはっきりしている事は少ない。 何でもそれなりに楽しめる望遠鏡が欲しいという声がとても多いのも事実である為、ネット上での質問が絶えず、またマニア層のアドバイスも多種多様になってしまいます 仕方の無い事です。 そこで、「何でもそれなりに楽しめる望遠鏡」に少しでも近づける為の考え方を書いてみます。よくある例として、都会部に住み費用が5万円程度までの入門機種という想定です。(天体写真はよく見る星雲や星団などを撮影する場合には30〜40万円ほど費用がかかる為除外します)

<1> 架台の扱える範囲内で口径が大きいもの

 理由:都会で楽しめる対象が明るい月や惑星にほぼ限定される為、比較的高倍率を多様する。望遠鏡での有効最大倍率は口径の大体2倍。口径10cmなら200倍、8cmなら160倍となる。完成度の高いものでそれ以上も実用になりますが目安としては2倍程度と考えるのが無難です。 土星など観察するには200倍ほどから大変見ごたえがある。(輪の存在だけなら出来のよいもので25倍くらいから判別可能) また郊外に出かけて星雲や星団を楽しむには沢山光を集められる(集光力の大きい)よう、すこしでも口径が大きいものが欲しくなる。 具体的には口径10cm〜15cmほどあるとそれなりに楽しい。いずれにしても架台がしっかりしていないと高倍率時にブレてしまい風がふくだけでも星があちこちに動いてしまう。台に余裕が残るくらいの口径、重さのものを選びたい。 一般的に経緯台より赤道儀のほうが大きいものが載ります。 ただし毎日気軽に使えるのは経緯台という方が殆どなのでよく考えたい。

<2> 口径に対する焦点距離が長いもの(F値の大きいもの。)

 理由:月や惑星をその望遠鏡のゆるす範囲で高倍率観察する時、像のシャープさが劇的にアップする。 焦点距離が短いほど高倍率観察時の像が甘くなり、特に廉価なレンズであるアクロマートでは惑星像の周りに虹色のような色にじみが酷く発生して見づらい。 反射式ではそのようなことは原理上発生しないが焦点距離が長いほうが鋭い映像を楽しめる為焦点距離の長さも重要。 眼視観察の場合には写真ほどF値の影響はうけにくい)

<3> 「アクロマート」屈折ならF12以上、反射ならF10以上、小口径カタディオプトリックは要注意

 理由:「アクロマート」(廉価な形式のレンズ)屈折では前述のごとく色にじみが発生する。これはレンズがプリズムの連続体ともいえるので、入ってきた光が虹色に分かれてしまう現象。口径に対する焦点距離が長い(F値が大きい)と、入ってきた光が鋭角に分かれる。 逆に焦点距離が短いと鈍角に分かれる。 前者のほうが色にじみが目立ちにくい理由はこのような仕組みですから、アクロマート屈折では具体的にはF12以上で多くの方が妥協できる惑星像になります。なお、光が虹色に分かれにくい特殊なガラスを用いた屈折望遠鏡の一種「アポクロマート」では焦点距離が短くても色にじみを見事克服しているものもありますが大変高価です。よほどの高級品でないと短焦点ではアポクロマートでも色にじみは抑制できてもあまりシャープな像が得らない事があります。  反射式の基本形式であるニュートン式(横からのぞくタイプ)はレンズを用いないので色にじみが発生しないのと、安価に大口径が手に入るのが最大のメリットですが、代わりに光軸の調整ズレが問題視されます。しかし焦点距離が長いと多少ズレていても気付かないほどになりますし、高倍率時の像のシャープさも向上します。 特に焦点距離の長い球面鏡はズレに強いです。 小口径の「カタディオプトリック」式(反射屈折式。)は出来のよいものが殆どなく、コンパクトで焦点距離も長くて魅力的ですが像は満足なものが稀です。

■屈折式か反射式か  好みがとても分かれる為、人の意見よりも自分に合っているものはどちらかをよく考えてください。以下に双方のメリット、デメリットを書いておきます。

<屈折式のメリット>
 メンテナンスの手間が殆ど掛からない(カビには注意)
天体望遠鏡といって多くの人が思い描くスタイル
温度にならす時間を要しない
中央を遮るものがないのでおちついた像が楽しめる

<屈折式のデメリット>
  高倍率時に色にじみが発生する。 また発生を抑えた製品は大変高額。
  反射式と比較して口径の割に大変重たい
  大口径のものは大変高額。
  短焦点では高倍率をかけにくい
  天頂(真上)を覗くときに姿勢が辛い。

<ニュートン反射式のメリット>
  高倍率時に色にじみの発生が原理上ない。
  大変安価に大口径が手に入る。
  大口径でも軽量
  天頂(真上)大変楽な姿勢で長時間観察しても疲れない。
  中央の映像が他のどの光学系よりもシャープ。

<ニュートン反射式のデメリット>
 ミラーの清掃が定期的に必要。(入門書にかかれている程度)
  大口径では温度順応が必要。(10cm程度ならさほど苦にならない)
  光軸の調整が必要な場合がある。(入門書レベル)
   (ミラーのメッキは数十年単位で長持ちします。)
  サブミラーを吊る金具(スパイダー)によって明るい星がギラギラする

詳しい方がいるならまず相談しましょう。クチコミは大変的を射たものと、そうでないものが混ざっているため見極めが大切かもしれませんが、それも基本的な予備知識があればどの答えが適切なのかの見分けがつくようになります。

いずれにしても極端に安い物は疑ってみる必要があります。 経緯台はそれほど高くないので安い物もありますが、しっかりした物は鏡筒とセットで2万円以下ということはまずありません。赤道儀は基本的に高価なものです。しっかりした物は鏡筒とセットで安い物でも7〜8万、高いものは車が買える値段になります。安物買いの銭失いにならないよう注意しましょう。 自分で調べる(ネットで質問するのではなく)努力を手抜きをせずに行えば失敗はほとんど無くせます。

最終更新:ミジンコハンター 2010/08/06 0:26:13

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