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三脚・一脚の選び方

価格.com ユーザーが編集する三脚・一脚の選び方のガイドです。三脚・一脚選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!

概要編集する

三脚とは

 一般に三脚はセットになった状態で売られているものが殆どだが、

  1. 雲台(カメラを取り付ける部分)
  2. 三脚(その下の三本脚の部分)

の二つの部分に分けることができる。

 高級な三脚になると、雲台は最初から付いているわけではなく、組み合わせを自分で選んで購入することができる。取り付けネジが1/4"か3/8"に標準化されていますので、三脚と雲台でそれぞれ違うメーカの組み合わせでも選択する事ができます。

雲台

 三脚上部に取り付ける(あるいは、最初から取り付けてある)、カメラを載せて実際に操作する部分。

雲台の重量は、三脚の脚部の重量の半分以下にするのが適正である。適正よりも重い雲台を装着するとトップヘビーになり不安定になる。特にカーボン三脚と3-way雲台の組み合わせは、脚部の重量が軽いため、雲台を選ぶ際にその重量に注意が必要である。

3-way(スリーウェイ)雲台

 雲台の操作が…縦方向の傾き、横方向の傾き、水平回転方向の3つの方向をそれぞれ独立して操作できることから名前が付いた。正確な構図決定を要求される風景撮影などに向くと言われている。

自由雲台

 ボールの上にカメラを載せるような構造で、名前の通り、一つの操作でどの方向にも動かすことができる。素早い構図決定が重要であったり、小型軽量な雲台を求める人に向いている。

三脚の種類と特徴

アルミニウム三脚

 アルミニウム合金製の三脚。  重量は重くなるが、比較的に安価である。大型のものは安定性が高いので、スタジオ撮影などあまり三脚を持ち運ぶ必要がなく安定性を重視したい状況で好まれる。細かな振動の吸収は苦手である。

カーボン三脚

 カーボンファイバー製の三脚。  アルミニウム三脚に対して、軽量なので持ち運びに便利。また強度が高く、同径のアルミニウム三脚と比べると頑丈である。カーボン製の脚の特徴として、細かな振動の吸収特性に優れる性質がある。 比較的高価なものが多い。

バサルト三脚

 溶岩の一種、玄武岩から取り出した繊維で出来た三脚。  カーボン三脚とアルミニウム三脚の中間の特性を持っている。価格も中間的な位置づけ。

ジュラルミン三脚

 アルミニウム合金の中でも銅とマグネシウム主に合成された合金。これを用いた三脚で有名なのがQuicksetのHaskyシリーズ。通常のアルミ合金よりも軽量・高強度であるが、独特のしなりがある。

脚のロック方式

ロックレバー式

レバーで脚をロックする。  ワンタッチで操作が出来るため、初心者にも扱いやすい。  構造上、ロック機構が大きくなりやすい。長年使用するとロック機構が摩耗してくるので、定期的にネジを増し締めする必要がある。

ロックナット式

回転部分を回転させて締め付けることで、脚をロックする。  ロック機構を軽量コンパクトにすることができる。定期的にネジを増し締めする必要はない。  脚の空回り防止機構がない三脚では、慣れないと伸縮に手間取る。

主なメーカーの特徴

SLIK(スリック)

 1956年創業の老舗国産三脚メーカー。 安価なコンパクトモデルから超大型のプロ仕様機種まで豊富なラインナップを誇る。  脚部のみならず、雲台の分野でも、その使用感の良さから多くのユーザーに支持されている。

Velbon(ベルボン)

 1955年創業で、SLIKと並び国内三脚メーカーのもう一方の雄。 こちらも様々な要望に応えるべく、ラインナップは非常に豊富です。

GITZO(ジッツォ)

 創業1917年のフランスの超老舗メーカーです。昔からプロやハイアマチュアから多くの支持を受けている。  小型〜超大型まで素材や機能ごとに充実のラインナップを誇ります。国産メーカーのように雲台と脚がセットになったものは少なく、ほとんどが別々に購入し組み合わせることとなります。

Manfrotto(マンフロット)

 GITZOと並び舶来三脚では人気のあるイタリアのメーカーです。創業は1960年代。  イタリアらしくデザイン性に優れ、他メーカーとの違いをデザインで自己主張しているようにも感じられます。  機種やアクセサリーも豊富で撮影者の好みでいろいろと選べます。プロ向けの幅広い機材を揃えている事でも有名です。

HUSKY(ハスキー)

 元々は米国クイックセット社の商標ですが、2008年からは京都市にあるトヨ商事鰍ェ生産している、国産三脚です。三脚の商品ラインナップがHUSKY(ハスキー)というシリーズしかない為、あたかもメーカー名と間違えられるほど有名な三脚です。こちらもプロやハイアマチュアに人気があります。

一脚の使用方法

 一脚は自由雲台を付け、自由雲台をフリーの状態として一脚の接地部を前方にして、肩幅くらいに両足を広げ、一脚と足で三脚を構成する感じでカメラを安定させるのが基本的な使い方です。この他、カメラのレンズを広角にし、雲台を固定してタイマーをセットして一脚を持って高い位置から撮影するという方法もできます。一脚は三脚に代わるものでなく、「三脚は持って行けない(あるいは使えない)条件だけど少しでもよい写真を」で使用するものといえます。

最終更新:FD 35-105 2011/02/06 10:56:37

選び方のポイント編集する

大原則

三脚選びで、大きく・重くいデメリットは持ち運びの携行性だけです。
逆に言えば、この携行性の為にその他のスペックを妥協していくのが三脚選びと言えます。

脚のロック方式

脚の固定はロックナット式とロックレバー式があります。

ロックレバー式の方が初心者でも素早く伸縮できる反面、構造上、ロック機構が大きくなりやすいです。長年使用するとロック機構が摩耗してくるので、定期的にネジを増し締めする必要があります。

ロックナット式は構造がシンプルなので、ロック機構を軽量コンパクトにすることができます。現在の三脚は殆どが脚の空回り防止機構を採用しているので、伸縮にかかる手間と時間はロックレバー式とたいして変わらなくなりました。

段数、高さ

携帯性と強度を考えると3段と4段が一般的です。基本的に段数が多いほど 縮長が短く携帯性に優れますが、安定性と伸縮の迅速さの面では3段に譲ることに なるものが多いです。また、強度・安定性の面で重要なのが脚のパイプ径で、これが太い ほど安定感に優れますので、比較の際には要チェック項目です。

高さに関しては、脚を全部伸ばしきった状態で、エレベーターを上げずに (上げても10cm以内で)、カメラのファインダー高さが撮影者の目の高さにくる くらいのものが基準となります。初めての三脚で用途もはっきりとしないのであれば、 まずはこれを基準にし、後々用途に合わせて、もっと伸長の高いものや、低いものを 買い足していくのがいいと思います。
ただし、平地では問題ない高さでも、傾斜地や階段などに設置する場合、高さが足りない場合が 往々にしてあります。余裕があればひとつ大きめのものを選ぶというのも一考の価値ありと 思います。

パイプ径

三脚選びにおいて重要なのが、使用するレンズの焦点距離に応じて、三脚のパイプ径を決めていくという事です。

ただし、APSサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフでは、35mmフルサイズと比較した場合、同じ焦点距離のレンズでも、画角(視野角)が変わってきます。すると、画角(視野角)が狭いAPSサイズの方が、当然、三脚の捻れ角が画質に及ぼす影響も大きくなります。

 デジタル一眼レフでは、レンズの焦点距離を35mmフルサイズに換算してから三脚選びをしてください。

 レンズの焦点距離(ズームレンズにおいては、その最大望遠域)に応じて、三脚のパイプ径が太いものを選んでいきます・・・

パイプ径24mm・・・135mmクラスのレンズ
APS-Cエントリー〜中級機+KITズーム・中望遠マクロ

パイプ径28mm・・・200mmクラスのレンズ
APS-C機+標準F2.8ズーム・汎用望遠ズーム・望遠単焦点中口径レンズ
フルサイズ機+汎用ズーム

パイプ径32mm・・・300mmクラスのレンズ
APS-C機+望遠大口径レンズ
フルサイズ機+望遠F2.8ズーム・望遠単焦点大口径レンズ

パイプ径37mm・・・400mmクラスのレンズ

パイプ径41mm・・・500mmクラス以上のレンズ

 ・・・という具合に選択すれば良い訳ですが・・・夜景や花火などバルブ撮影をする機会が多かったり、風が強い環境で使用することが多い場合は、上記のリストより1ランク上の三脚を購入されることをお薦めします。

材質

持ち運びを考えると、重量は抑えたい。 材質がアルミニウム合成は比較的安価であるが、 カーボンファイバーは軽くしっかりしているため、価格も高い。

雲台

3Way方式だと、固定できるのでパノラマ撮影に向いている。 自由雲台はすばやく角度を決められる。

雲台選びのポイント

購入する場合は、実際に手に取ってみて、フィーリングを必ず確かめるようにしてください。人間の手に触れる機会が多いものですから、この辺は重要です。

@.雲台を固定した時に、構図が変わらないこと。・・・望遠レンズを装着したデジイチで、ネジを締める前と、締め込んだ後で撮影すると、すぐに確認できます。  どんなに雲台の工作精度が高くても、この「構図のシフト」が起こるものは絶対にダメです。例え高級雲台でも、この現象が起こるものは多い。

A.自由雲台では、パン(水平方向の動き)が別々に独立して操作できること。

B.雲台を固定する時に、ネジの締め込みに対してゆっくりと固定されていくもの ・・・雲台の固定がONとOFFでは無く、(機材の重さに応じて)その中間の段階が調節しやすいもの。

C.雲台の動きがスムーズだが、軽すぎないもの。・・・あまり動きが軽すぎる物もコントロールしにくい。

D.「ドラッグコントロール」が付いていると、操作性はなお良い。

三脚の選び方について(詳細はFAQの「三脚を選ぶ場合に重視すべきポイントは(Another answer))

 三脚の質量は使用するカメラの質量に比例するものでなく、200g程度のコンパクトデジタルカメラを使用する場合でも「最低限、これ位の強度、剛性の三脚*が欲しいな」となります。(*:例えばSLIKのパイプ径20mmの1kgほどの製品)

 三脚に求められる性能は大きく引き伸ばすか、L判でプリントするか、blogで掲載するかなどの目的によって変わります。大きく引き伸ばすことを除けばこのSLIKの製品でも普及クラスのデジタル一眼レフカメラと標準ズームの軽量の組み合わせに対応できます。

 三脚は使いこなしも重要で、低速シャッターでシャッターを押す時の振動が気になるようであればタイマーを使用するとか、風の影響による振動が気になるようであれば脚の一番細い段は使用しないようにするとか、構図が正確に決めにくいようであれば後でトリミング処理できるように少し大きめの画角て撮影するといった方法で三脚の性能を補うことができます。

 「人に伝えたい被写体があるのにうまく撮影できない」というのが一番辛いものです。気軽に持ち出せて低速シャッターでの撮影の機会を増やせる1kg程度の三脚が1万円以下で入手できますので1本持たれても損にはなりません。また、その三脚を使うことを通して必要な三脚が見えてくるものです。

 なお、近年のデジタルカメラは動画撮影可能なものが増えていますので、初めて三脚を入手される方は3ウェイ雲台の入手をお奨めします。この雲台は子供の運動会の撮影のような場面にも力を発揮してくれます。

一脚の選び方

  1. 一脚の雲台込みの全高は「三脚の選び方」([適正身長]=[三脚の全高(雲台込み)]+[カメラのファインダー高さ]+(22〜27cm))で計算される適正身長を実現できる以上の高さを選ぶ(高い位置からの撮影が想定される場合は余裕寸法を)。
  2. 雲台を固定して一脚のみでカメラを支持して撮影する場合、三脚と同様にカメラとレンズの質量の合計の2倍程度の搭載機材の最大重量の示される一脚と雲台を選ぶ。雲台をフリーにして使うのであれば仕様上の搭載機材の最大重量でもよい。(カメラを一脚だけで支えるのは撮影時のみとし、常時は雲台をフリーとしてカメラ本体を支え、不用意に雲台の固定が緩んでカメラを傷つけないようにする。)
  3. 縮長、重量は「持ち運ぼう」という気持ちにさせる重要なポイントとなるため、使用目的・機材に適合する中で短く、軽いものを選ぶ。

最終更新:ばーばろ 2011/07/07 9:35:35

FAQ(よくある質問と回答集)編集する

Q:初心者なのですが、どの三脚を選んだら良いのか分かりません。選び方を教えていただけませんか?

A:三脚を選ぶ場合に重視すべきポイントは・・・

@.脚のパイプ径・・・カーボンなら27mm以上あると、70-200mmF2.8ズームや300mmF4クラスまでは安心して使えるので汎用性が高い。

A.センターポール(エレベーター)を10cm程度伸ばした状態で、自分の目の高さにカメラのファインダーが来るか? (自分の身長−15cm)が大体目の高さになりますので…カメラの高さ(10〜15cm)、雲台の高さ(約10cm)、を差し引いた高さまで三脚の伸長がある事が条件となります。足下が悪い場所での使用を考えると、この数値よりも高い三脚を三脚を選ばれた方が後悔せずに済むと思います。 センターポールは高さの微調整するために装備されています。よって10cm程度伸ばしてセットすると、いちいち脚で高さを調整しないで済むため便利です。センターポールを10cm程度伸ばしただけで剛性が不足するという場合は、三脚自体が適正ではありません。

B.三脚の脚を全て伸ばして立てた時の、ねじれ剛性・・・こればっかりはカタログスペックには決して表れない重要なポイント。三脚を立てて、雲台取り付け部にしっかりと体重をかけながら、横方向にねじってみるとすぐに分かります。

C.脚の段数。3段の物の方が安定性、設置の時間など考えても優れている。ただし、可搬性や収納性を優先する場合は、4段の物を選ぶのも良いと思います。

D.(参考程度に)耐荷重・・・メーカー公表値は測定値であり、実際に使用した時には低く感じる製品がある。ただし、ジッツォの公表値は信頼できると言われている。

 次に雲台選びのポイントですが・・・私が実際に購入する場合は、手に取ってみて、フィーリングを必ず確かめるようにしています。やはり、人間の手に触れる機会が多いものですから、この辺は重要です。

@.雲台を固定した時に、構図が変わらないこと。・・・望遠レンズを装着したデジイチで、ネジを締める前と、締め込んだ後で撮影すると、すぐに分かります。  どんなに雲台の工作精度が高くても、この「構図のシフト」が起こるものは絶対にダメ。例え高級雲台でも、この現象が起こるものは多い。

A.自由雲台では、パン(水平方向の動き)が別に独立して操作できること。

B.雲台を固定する時に、ネジの締め込みに対してゆっくりと固定されていくもの・・・雲台の固定がONとOFFでは無く、(機材の重さに応じて)その中間の段階が調節しやすいもの。

C.雲台の動きがスムーズだが、軽すぎないもの。・・・あまり動きが軽すぎる物もコントロールしにくい。

D.「ドラッグコントロール」が付いていると、なお良い。

A:三脚を選ぶ場合に重視すべきポイントは・・・(Another answer) 

(1) 全高

 三脚はファインダーを覗く時の眼高とカメラのファインダーの高さを調整するインタフェースの役目をします。三脚の全高が[身長−(22cm〜27cm)]以上であることがひとつの目安となります。なお、三脚のエレベータで高さをかせいでいるものもありますが、軽量のコンパクトデジタルカメラであれば特に気にする必要はありません。デジタル一眼レフカメラであればエレベータを10cm位高くした位置を全高と考えるのが安全と思います。

三脚の全高と撮影者の眼高
撮影時の眼高とファインダーの高さの関係

(2) 搭載機材の最大重量

 三脚のカメラ台に載せるカメラの重さが、三脚の「搭載機材の最大重量」の1/2程度となることを目安として三脚を選びます。

(3) 縮長

 国内航空線では「折りたたんだ状態で長さ60cmを超える大型三脚はお持ち込みいただけません」になっています。100席未満の航空機の機内持込手荷物の寸法は3辺の和が100cm以内で幅45cm×高さ35cm×奥行20cm以内とされます。機内持込は総重量10kgの制限がありますが、飛行機を利用することが多い方は要チェックです。

(4) 重量

 三脚の重量は使用する撮影機材と撮影目的によって異なります。コンパクトデジタルカメラや普及クラスのデジタル一眼レフカメラと標準ズームの組合せであれば、1kgほどのSLIKのパイプ径20mmの三脚で役割を果たしてくれます。持ち運ぶ人の体力や運び方(自動車、手持ちなど)に関係しますが、気軽に持ち出せる重量であることが重要と思います。

 本Answerを書いている人間の経験からですが、1kgの三脚は気軽に持ち出せ、2.5kgの三脚も超望遠レンズをつけたカメラを持って「撮るぞ」という時に持ち出せます。ただ、以前、我慢して運んでいた3.8kgの三脚は室内用となっています。

(5) 雲台

 初めて三脚を入手される方には、近年動画撮影可能なデジタルカメラが増えていることから簡易的にパンなどの撮影ができるように3ウェイ雲台のものをお薦めします。「子供の運動会の撮影をしたい」という人にも3ウェイ雲台がお薦めです。(三脚持ち込み禁止の場合もありますので、1脚の持ち込みが禁止されていなければ1脚の使用となりますが。)

 一方、軽量化を優先したい方には自由雲台をお奨めします。自由雲台を選ぶ場合は三脚と同様に搭載機材の最大重量の1/2がカメラの重量となることを目安とします。

最終更新:FD 35-105 2011/02/06 10:03:39

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