銀聯カードとは?中国、日本での利用用途や発行方法の紹介

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2017年7月21日掲載

コラム

銀聯カードとは?中国、日本での利用用途や発行方法の紹介

皆さんは「銀聯カード(ぎんれんカード)」をご存知でしょうか? 中国国内はもちろん、日本でもどんどん加盟店が増えており、ロゴを目にする機会も多いでしょう。銀聯カードはいまや世界でも普及しており、利便性が急速に高まっています。今回は、そんな銀聯カードのメリットや作り方、使い方など、幅広く解説します。

銀聯カードとは?

中国の国際ブランドである銀聯カード

銀聯カードとは、中国の金融企業である「中国銀聯」の国際ブランドが付いているカードです。銀聯カードの多くは中国の銀行が発行するデビットカードです。日本では、クレジットカード会社がクレジットカードとして発行をしています。

デビットカードとクレジットカードの違い

違いは、決済方法にあります。デビットカードは即日決済ですが、クレジットカードは翌月、または2回払いに設定できます。カード会社によっては、分割払いで何十回にも分割して支払え、最近ではリボルビング払い(あらかじめ設定した金額で毎月支払う方法)でも決済できます。

中国銀聯の銀聯カードが誕生したのは2002年です。中国国内に銀行はたくさんありますが、それまで銀行によってシステムやサービスがバラバラで、銀行をまたいだ現金のやり取りがしにくく、利用者にとって大変不便でした。

そこで、日本での日本銀行のような役割を持つ中国人民銀行の協力のもと、銀行同士のネットワークを構築すべく、中国国内の銀行が力を合わせて中国銀聯を設立しました。中国銀聯の誕生で、銀行同士が銀聯の銀行間決済システムを通じてつながりました。銀聯カードは国内外でのさまざまな商品やサービスの決済に使えるようになり、利用者の利便性が高まりました。

中国銀聯によると、2016年末時点で世界の160の国・地域で銀聯カードが使え、決済できる店舗は3600万に達しています。発行済みの銀聯カードは60億枚を超え、世界最大規模とのことです。認知度も急速に高まっており、現在では第6の国際ブランドになる、とまでいわれています。

銀聯カードが普及した背景

デビット機能を搭載した、銀聯カードが急速に普及した背景には3つの理由があります。

銀行口座を作ると、銀聯カードが同時発行されること

中国の銀行ではキャッシュカードに銀聯のデビットカード機能がつきます。この仕組みにより、中国国内で爆発的に銀聯カードが普及しました。中国では貧富の差が大きいため、十分な所得がなく、クレジットカードの発行審査に合格できない世帯がたくさんあります。こうした方が現金を持ち歩かなくても気軽に消費できるよう、銀聯カードが続々と発行されています。

中国国内から持ち出せる現金が少ないこと

旅行などで海外に出かける際、国外に持ち出せる現金は2万元(約32万円)以内と制限されています。外国の現金でも、たとえば日本円の場合は、100万円以内しか日本に持ち込めず、海外で高価なブランド品を買いたいなど、現金をたくさん使う富裕層にとっては十分な金額ではありません。そこで、現金の持ち出しができない分、銀聯カードを利用するようになっています。(銀聯カードは2016年1月以降、1枚につき年間最高10万元(約160万円)の利用制限が定められています。)

ネットショッピングが普及したこと

年々市場規模が拡大して行く中国のネットショッピングですが、日本同様、中国国内のネットショップの支払い方法は「カード払い」が主流です。手軽に決済できるカード払いは、店舗側にも好まれており、店舗によってはカード払いのみ受け付けていることもあります。そのためかインターネットでの買い物をしたいと考える消費者が、続々と銀聯カードを作成しました。

中国のインターネットショッピングの拡大

中国のインターネットショッピングの規模は、年々拡大しています。中国政府によると、2016年の中国でのネット小売り販売金額は前年比26.2%増の5兆1556億元(約83兆円)に達しました。14兆円ほどの日本(15年時点、経済産業省調べ)と比べてはるかに大きく、2019年までには世界のネット小売市場の半分を占める巨大マーケットになると見通す専門家もいます。

銀聯カードが普及した背景には、このように中国の経済情勢やネットショッピングの需要拡大が、あったと思われます。 ※2017年3月時点の円換算

中国での加盟店舗数

中国国内での加盟店舗数は1,700万店以上あり、「VISA」や「MasterCard」などの国際ブランドと比較しても、決済できる店舗数が抜きんでています。銀聯カードは中国国内で圧倒的に普及している状況だと言えます。

日本での加盟店舗数

日本国内でも、銀聯カードを使える加盟店は増えています。中国銀聯によると、2017年3月時点で銀聯カードの加盟店数はおよそ50万店にのぼっています。

ここまで普及した背景には、中国人観光客の増加が挙げられます。日本政府観光局によると、2016年に日本へ訪れた中国人観光客は約637万人。中国からの訪日客のニーズを取り込もうと、百貨店など、各企業は、銀聯カードで決済できる仕組みを整備しました。

現在では家電量販店や大手百貨店、宿泊施設にとどまらず、セブン-イレブンやローソンといったコンビニ、イトーヨーカドーのような総合スーパーでも利用できるようになりました。今後も、銀聯カードが使用できる範囲が拡大していき、何年後かにはほとんどの店舗で使用できるかもしれません。

中国に行く際持っておくと便利なこと

本人の中国滞在時における支払い方法については、
「VISA(ビザ)やMasterCard(マスターカード)やJCB(ジェーシービー)を利用すればよいのでは?」「換金して現金で支払えばよいのでは?」
と思われるかと思いますが、日本人が銀聯カードを所持して使うメリットがあります。

中国国内で大量の現金を持ち歩かなくて済む

中国の都市部は、ひと昔前と違って治安もよくなり、外国人にとっても住みやすい環境となりつつあります。しかし、都市部から外れた街や観光スポットでは、皆さんの持ち歩く現金が狙われるリスクもあります。その点、銀聯カードを所有していれば、大量の現金を持ち歩く必要がありません。銀聯カードは中国国内の店舗のほとんどで利用できますので、1元も持ち歩かなくてもよいほどです。スリや強盗の被害を防ぐなら、大量の現金でなく、銀聯カードを持ち歩きましょう。

店舗側も偽札チェックの必要がなく安心して取引ができる

日本と違い、中国国内の店舗では「現金払い」を嫌う傾向があります。その理由として「偽札」が利用されていることがあるからです。

中国は目まぐるしい経済発展を遂げたものの、貧富の差などから、いまだに偽札が多いようです。そのため店舗側は、利用客から現金を受け取ると、偽札がどうかの確認のためていねいにチェックする労力が必要なため、一部の店舗では現金払いを嫌っているのです。

しかし、銀聯カードであれば、いちいち偽札チェックをしなくても、デビットカードによる支払いにて店舗側に現金が振り込まれます。偽札チェックでむだな時間を浪費しないで済むため、銀聯カードは店舗にとって大いに好まれます。

国内で発行できる銀聯カード

クレジットカード

銀聯の国際ブランドを契約している加盟店でクレジット決済ができるクレジットカードとなります。各カード会社のホームページから申し込めます。または郵送や電話、または直接店舗へ訪問し申し込むことも可能です。

三井住友銀聯カード

ポイント還元率
0.454%
年会費(初年度/2年目以降)
無料/無料
カード発行
単体発行可

日本国内で作れる銀聯カードとして、最も有名なのが、三井住友カードが発行する「三井住友銀聯カード」です。デビットカードとしての機能はなく、国際ブランドである「銀聯」の加盟店で決済できるクレジットカードです。年会費無料で、ウエルカムドリンクなど、中国国内の日系ホテルの一部で優待サービスが受けられます。ほかに三井住友カードを持っていなくても、単体で作れます。

ANA銀聯カード

ポイント還元率
0.5%
年会費(初年度/2年目以降)
無料/無料
カード発行
単体発行不可

ANA銀聯カードも三井住友カードが発行しています。最大のポイントは、なんといってもマイル移行が優遇されていることです。1ポイントにつき5マイルと交換できます。年会費無料ですが、追加カード扱いのため、事前にANAカードを1枚以上保有していることが必要になります。

MUFG銀聯カード

ポイント還元率
-
年会費(初年度/2年目以降)
-
カード発行
単体発行不可

日本国内では、三菱UFJニコスでも銀聯カードが作れます。年会費は無料で、海外利用(中国国内での利用も含む)でポイントが2倍になります。そしてほかのMUFGカードと同様の特典を受けられるため、三井住友銀聯カードと並んで優秀なカードといえます。ゴールドとシルバーから選べます。追加カード扱いのため、事前にMUFGカードを1枚以上保有していることが必要になります。

デビットカード

中国銀行、中国工商銀行という中国の金融機関の在日支店でも、銀聯カードを作れます。どちらの銀行でも作成できるのは、デビットカードのみです。そのため、預金口座を持っていれば、審査不要でデビットカードが作れます。また、便利な機能として、口座連動サービスを活用すれば、日本と中国それぞれ別の口座から引き落とされる設定にすることも可能です。

ただ、申し込みはインターネットからできず、来店・郵送のみしか対応していません(中国工商銀行在日支店の申し込み方法は来店だけです)申し込みの面で不便はあるものの、クレジットカードではなくデビットカード単体でよいなら、こちらを活用しましょう。

プリペイドカード

銀聯カードにはプリペイド機能を搭載した、クレディセゾンが運営している「NEO MONEY銀聯」というプリペイドカードがあります。NEO MONEY銀聯には、以下のような特徴があります。

  • どのATMで引き出しても為替レートが共通
  • 現地通貨があまっても後日、日本を含む別の国で現地通貨として引き出せる
  • 13歳以上から申し込める
  • NEO MONEY銀聯を盗まれたり、紛失したりしても、連絡をした時点のチャージ残高を補償
  • 銀行振込やATM、インターネットバンキングを通してチャージできる
  • インターネットでNEO MONEY銀聯の利用状況を24時間確認できる
  • 年会費、入会費、チャージ料金、維持費が無料

銀聯カードの使い方

銀聯カードの使い方を、順を追って確認していきましょう。

  1. 銀聯カードが利用できる店舗か確認(利用できる店舗は「Union Pay 銀聯」と書かれています)
  2. 確認が取れたら、購入代金・飲食代などの料金を支払う際に銀聯カードを手渡す
  3. スタッフから6ケタの暗証番号の入力を求められる。暗証番号「00+指定4ケタ」を入力し、実行キーを押す
  4. 売上票に記載されている利用金額が正しいか、確認する
  5. 間違いがなければ、銀聯カードの裏面に記載されているものと同じサインを記入する
  6. スタッフから売上票の控えを受け取り完了

銀聯カードの利用手順は、日本でクレジットカード払いをするときなどと大きく変わりません。しかし、安全性の面で考えると、銀聯カードは工夫されています。支払時に、あらかじめ決めた「00+指定4ケタ」の暗証番号を入れ、更にサインの記入も両方が必要となることで、不正利用されにくいよう安全性を高めています。

まとめ

銀聯カードは中国の経済成長とともに、海外まで広く普及するようになりました。日本国内でも手軽に銀聯カードが作れ、国内の銀聯加盟店も日々増加しており、VISA(ビザ)やMasterCard(マスターカード)などと並ぶ国際ブランドとしての地位を固めつつあります。お膝元の中国でも圧倒的に普及しているため、中国に旅行や留学、出張などの機会があれば、1枚作っておくと便利でしょう。

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