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電子ピアノの選び方

価格.com ユーザーが編集する電子ピアノの選び方のガイドです。電子ピアノ選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!

概要編集する

電子ピアノは、一般的に鍵盤がスイッチの役割を果たし、内臓されているデジタルピアノ音源を出力する楽器である。一部にハイブリッド機構を有する機種も存在するが、機構的な構成は一般的に以下の5つである。 1.鍵盤部  2.打鍵の強さを検出するセンサー部  3.検出した打鍵の強さに応じた音をデジタルピアノ音源から作り出す合成部  4.合成された音をアナログ電気信号に変換するD/A変換部  5.アナログ信号を再生するオーディオ部  通常、ヘッドホンを付けて演奏できることから、時間帯を問わず、集合住宅などでも練習が可能になる。 また、グランドピアノやアップライトピアノと比べ、価格帯も比較的安価なため、練習用の入門楽器としても適している。音源がデジタルであることから、電子ピアノならではの用途も広がってきている。 ただし、技術の進歩にともない、差が縮まってきたとは言え、電子ピアノとグランドピアノでは、鍵盤の重さや音色に本質的な違いがあるため、その違いをよく理解して活用することが望ましい。

最終更新:みっどぼんど 2011/04/12 22:59:43

選び方のポイント編集する

電子ピアノという楽器について

電子ピアノは、同じ電子楽器であるキーボードやシンセサイザーと異なり、アコースティックピアノの演奏・表現に近づくことを目標としている電子楽器と位置付けられる。選び方のポイントとしては、アコースティックピアノの演奏・表現に近い鍵盤やペダル、ピアノ音色などの性能が指標となる。

1.鍵盤

現在の電子ピアノは、基本的にハンマーアクションを有したタッチレスポンスタイプの鍵盤になる。鍵盤数は88鍵にほぼ統一されており、これらの点での選択の余地はほとんど無い。雛形となるアコースティックピアノの鍵盤は、鍵盤の長さや重さ、ハンマーアクションの構造含めて多種多様であり、その結果鍵盤タッチについては調律による変化もあるため、多種多様なものになってしまう。電子ピアノの鍵盤タッチについては、使用する人がそれまで弾いてきた機種の経験やイメージによって印象が大きく異なるため、購入の際には出来る限り現物を弾いて確認し、自分の好みに合う機種を選択した方が良い。 最近の機種では、表面を梨地状に加工したものもあり、メーカーによって「象牙調」や「ツヤ消し」などと呼んでいる。材質については一部に木製鍵盤などもあるが、これらについても現物を確認したうえで選択したい。

エスケープメント

アコースティックピアノにおけるハンマーアクションでは、打弦してからハンマーを戻す動作が含まれている。その影響で鍵盤をゆっくり押えると途中で重さが増してすっと軽くなる特有のクリック感がある。この鍵盤タッチを電子ピアノで再現したのがエスケープメント機構であり、各社の比較的上位機種の鍵盤に採用されている。Rolandであればエスケープメント、KAWAIであればレットオフフィールなどと呼んでいる。

2.ペダル

アコースティックピアノ同様に3つのペダルをもつ機種と、ダンパーのみの機種とがある。ポータブルタイプの電子ピアノにはダンパーのみのものが多いが、その中でもオプションにより3ペダルに対応する機種もあるため、仕様をよく確認する必要がある。 ダンパーペダルについては使用する頻度・要求される機能も高いため、各社の機種でも価格に応じて機能が充実してくる。単純にON/OFFの機能のものから、ハーフペダルに対応したもの、連続可変的に踏み量を検知するもの等がある。

3.音源

アコースティックピアノは、弾いたときの強さや鍵盤の押さえ方によって音色が変化する。電子ピアノでそれを実現するには、同じ鍵盤で強弱を変化させた音をPCM音源としてサンプリングする必要がある。サンプリングした音源を基にして、鍵盤をタッチする強度をセンシングし、サンプリングした音源を強度に応じて合成することによって、音色の異なるピアノ音の波形を作成する。この一連の工程は、各社の電子ピアノの音作りにおける最も重要なノウハウとなっている。各社のカタログやHPなどでそのイメージが宣伝されており、参考にされたい。サンプリング方法についてはステレオサンプリング、88鍵フルサンプリング、(ひとつの鍵盤に対して)2音、3音、4音、あるいはそれ以上のサンプリングなどがある。フラッシュメモリの性能が向上した現在では、鍵盤と異なり一度作成したPCM音源はコスト競争力がある。そのため、上位機種から下位機種まで音源を共通としているメーカーが多い。現実的にはメーカー間の音の差に注意した方が賢明である。音源のサンプリングは、アコースティックピアノ製品を有するメーカー(YAMAHA、KAWAI)は自社のフルコンサートグランドピアノの音をサンプリングしている。電子ピアノ専業メーカーについてはメーカー側から明確にはされていないが、RolandとCASIOはスタインウェイの音をサンプリングしていると推測されている。音源に関わる「音」についても、鍵盤タッチと同様に使用する人の経験やイメージによって印象が大きく異なってくる。そのため購入の際には出来る限り現物を弾いて確認し、自分の好みに合う機種を選択した方が良い。

同時発音数

電子ピアノは同時に出せる音の数に制約があるが、ペダルを踏んだ場合にこれが問題になる場合がある。鍵盤数が88なので88以上あれば良いかというと、同じ鍵盤の音を繰り返し出した場合も異なる音としてカウントされるため、その点も考慮して選びたい。ただし各社の定義がまちまちなので、異なるメーカーの製品を比較してその値を議論しても意味はない。

4.オーディオ

電子ピアノに搭載されているオーディオは、主として音量を増幅するアンプ、スピーカーの構成になる。非常に大雑把な言い方になるが、その能力はアンプ部における出力値がひとつの目安となる。アンプ部の出力値に合わせて、スピーカーの能力や取り付けエンクロージャにコストがかけられるため、音源と異なりコスト影響が非常に大きい。そのため上位機種になるほどその能力も大きくなる。出てくる音は音源との組み合わせの結果でもあり、また最近の機種では音場を考慮した製品も出てきており、出来る限り現物を確認して選びたい。

5.音色数

ピアノ練習用として購入するのであれば、気分を変える程度についていれば良いと思われる。例えばチェンバロやホンキートンクピアノ、FM音源時代の電気ピアノなどである。本格的に他の音色を駆使したいのであれば、電子ピアノではなくキーボードやシンセサイザー系の製品を選択した方が賢明と思われる。電子ピアノにおいてはオマケ的要素が強い。

6.その他

製品の付属品によくある椅子とヘッドホンであるが、椅子の選び方はアコースティックピアノと全く同じであり、体格や姿勢に合ったものを選びたい。そのため、高低自在のものが好ましい。ヘッドホンは、音量調整とともにアコースティックピアノを目指しながらも唯一アコースティックピアノにない使い方が出来る部分である。付属のものは電子ピアノに向いているのもあるが、あまり向いていないものもある。選んだ電子ピアノにたまたま付いていたとしても、あくまでオマケと割り切る方が無難である。ヘッドホンの選び方はオーディオ製品としての選び方に準じると思われるが、プラグの差し込み位置とコードの長さについては留意したい。

最終更新:みっどぼんど 2012/03/25 23:31:03

FAQ(よくある質問と回答集)編集する

Q.子供がこれからピアノを習い始めるのですが、適切な電子ピアノはどのようなものでしょうか。

A.電子ピアノの選び方に準じますが、出来る限りアコースティックピアノの演奏・表現に近い鍵盤やペダル、ピアノ音色のものが好ましいと思われます。ペダルは3つのもの、エスケープメントのあるもの、鍵盤の工作精度がある程度高いものなどです。最低限ポータブルではなく、鍵盤タッチがしっかりしていて、いざというときに十分な音量の出るものが望ましいと思われます。 ただし、電子ピアノは電気製品です。アコースティックピアノより遥かに寿命が短いです。冷蔵庫や洗濯機程度の寿命(10年程度?)を想定して機種選びをするのが賢明と思われます。

Q.ピアノの経験がない全くの素人です。これから趣味として始めるのに適切な電子ピアノはどのようなものでしょうか。

A.趣味として続けるには、練習がある程度楽しい方が長続きすると思います。そのため、ある程度趣味の道具として愛着の湧くものが適切なのではないでしょうか。外観や音、タッチなどにおいてバランスの取れたもの、価格帯でいうと10万円前後以上の製品が良いのではないでしょうか。

Q.昔ピアノを習っていて、しばらくやっていません。これから趣味として再開したいと思いますが、どのような電子ピアノが適切でしょうか。

A.昔習っていたのであれば、ある程度のイメージが鍵盤楽器にあると思います。アコースティックピアノの鍵盤タッチや音は、千差万別です。電子ピアノを選ぶ際には、今までのイメージと合ったものの方が違和感がなくスムーズに弾けると思います。ですので、各メーカーのある程度の看板機種を試弾してみて、メーカーの差をまず理解することが良いでしょう。その後予算に合った機種を好みに応じて選ばれると良いと思われます。

Q.購入するにあたって、自宅環境で配慮すべき点はありますか。

A.まず騒音の問題です。マンションのような集合住宅で遮音が不十分な場合は、ヘッドホンが必須と思われます。また、ヘッドホンを使用しても打鍵時の音が響く場合もありますので、注意が必要です。 床の必要強度については、製品重量を確認しましょう。アコースティックピアノよりは遥かに軽い(それでも重いものになると100kg近いものもありますが)ので、一般的には人一人分の体重程度です。特に補強などは必要ありません。

Q.消費電力はどのくらいでしょうか。

A.定格消費電力としては、100W以下のものがほとんどです。詳しくは各社製品の仕様を確認しましょう。

最終更新:みっどぼんど 2012/03/25 23:37:30

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