人身傷害補償

自動車保険の基礎知識 第6回 人身傷害補償とは?

事故が起きて加入者がケガを負った際、過失の割合に関係なく損害分の保険金が支払われます。また事故後の示談交渉を待たずに損害額が決定したら速やかに保険金を受け取れる等のメリットがあります。ただし、受け取れる保険金は加入時に設定した保険金額までです。

補償をしっかり充実させる 人身傷害補償保険

人身傷害補償保険は2000年前後から各社から発売された比較的新しい保険商品です(人身傷害補償特約と呼称する保険会社もありますが同様の内容です)。
徐々に認知度を増してきた人身傷害補償保険ですが、充実の内容を「人身傷害補償のメリット」の表でおさらいしておきましょう。

人身傷害補償のメリット

自分の過失が多い事故 例えば1億円の損害で過失割合相手60:自分40の場合。
人身傷害非加入なら4000万円分は自己負担だが、
人身傷害加入で全額受け取り可能(1億円以上加入時)。
相手の過失が多い事故 相手が任意保険に加入していても示談が長引けば保険金はすぐに受け取れないが、
人身傷害加入で即座に受け取れる。また相手が保険非加入でも損害分をまかなえる。
単独事故 人身傷害から治療費、休業損害、慰謝料などが受け取れる。
自損事故のみ加入の場合は通院費、入院費を日額で受け取れる。
自損と人身傷害の両方からは支払われない。
当て逃げ 人身傷害から治療費、休業損害、慰謝料などを受け取れる。
人身傷害保険非加入で、死亡・後遺障害の場合、無保険車傷害から支払われる。
なお両方加入時には、人身傷害保険を超過する部分のみ支払われる。
歩行中 人身傷害保険から治療費、休業損害、慰謝料などが受け取れる。
過失割合は問わない。
ただし契約車両の搭乗時以外にも補償される契約のみ。
他の車に乗車中 他人の車のほか、バスやタクシーに乗車中での補償可能。
人身傷害保険から治療費、休業損害、慰謝料などが受け取れる。
ただし契約車両の搭乗時以外にも補償される契約のみ。

実際の事故ではどうなる?

さきほどの表のように過失割合に関係なく、厚い補償を受けられるのが人身傷害補償保険の特徴です。では実際の事故を例に解説します。

被害事故に遭ったケース

上記のような事故の場合、示談が長引くことも珍しくありません。人身傷害補償ではどんなに示談がこじれても、治療費、休業補償、慰謝料などを算定し即座に支払いしてくれるメリットがあります。さらに自分自身の単独事故で損害をこうむった際にも実損分の保険金を受け取ることが可能です。

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死亡時に搭乗者傷害保険との違いがクッキリ

基礎知識の「搭乗者傷害保険」の回でもご紹介しましたが、ケガの場合は人身傷害補償、搭乗者傷害ともに一長一短があり、両者に加入することで最大の保険効果があります。
ケガの場合はいずれかでも良いか…と考えられますが、万一、加入者が死亡されてしまった場合、両者には金額に大きな差が生まれてきてしまいます。(人身傷害補償・搭乗者傷害の死亡時の保険金参照)
事故はどんなケースも想定が不可能なだけに、万全の補償を受けられるようにしておきたいものです。

人身傷害補償・搭乗者傷害の死亡時の保険金

  人身傷害保険 保険金1億円 搭乗者傷害保険 保険金1000万円
お父さん 1億円 1000万円
お母さん 6500万円 1000万円
大学生の息子 8000万円 1000万円

※保険金額はあくまで一例です。実際の認定損害額とは異なります。

人身傷害補償の保険料節約術!

人身傷害補償のメリットは十分におわかりいただけたかと思いますが、困ってしまうのが保険料の負担です。充実の内容だけにさすがに保険料も高くなりがち…。そこで以下に保険料節約の方法をまとめました。

保険料は設定金額に比例して高くなります。1億円〜無制限といった契約でなくとも、5000万円前後でも十分に機能するのが人身傷害補償の良いところです。数パターンの金額で見積りを出してもらいましょう。

人身傷害補償は契約車両以外に、他車に搭乗中、歩行中も補償可とする契約もあります。しかし契約車両に乗車中のみ担保される特約を付帯すれば保険料はグンと軽減できます。

お車の使用状況と照らし合わせて、どの内容が最も効果的かぜひご確認ください。

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