自動車保険料の計算には契約者の等級や年齢などのほか、車の種類も大きく影響してきます。例えば、時速300kmもスピードが出せるスポーツカーは保険料が高く、ファミリー向けのコンパクトカーは保険料が安くなります。2台の車には車両の価格に差があるのだから当然、と思われるかもしれません。ところが車両価格だけでなく、車の危険度を表す「車両料率クラス」が大きく影響してくるのです。車両料率クラスは保険料に直接影響するだけに、知っておくとメリットがありそうです。
自動車の分類にはメーカー、車種がありますが、それよりも細かい分類として型式があります。例えばニッサンの「キューブ」という同じ車種でもANZ10、AZ10、BGZ11…といった具合にまったく別の型式が振り分けられているのです。型式は車のタイプや年式で異なります。自動車保険ではこの型式別に設定された料率クラスを保険料算出の目安としています。
車両(型式別)料率クラスは「対人賠償保険」、「対物賠償保険」、「傷害保険(搭乗者傷害・人身傷害)」、「車両保険」の4つの項目で設定されています。各項目は1〜9までの数字が割り振られ、この数字が小さいほど保険料が安く、大きいほど保険料が高くなります(下表参照)。前述のスポーツカーのようなタイプは事故のリスクが高いので数字が大きく、相対的にコンパクトカーは事故のリスクが低いので数字が小さくなり、保険料に差が出るわけです。
車両(型式別)料率クラス(以下「料率クラス」)は損害保険料率算出機構が決定しています。機構が決定した料率クラスは各保険会社が共通で採用しているので「A社とB社で料率クラスが違う」ということはありません。
また料率クラスは毎年見直しされるのがポイントです。見直しの方法ですが、おおまかに言うと「全国的に事故・盗難が多かった車」は料率クラスがアップ=保険料が値上がりに。「全国的に事故・盗難が少なかった車」は料率クラスがダウン=保険料が値下がりになります。「自分は1年間無事故で保険も使ってないのに値上がりした!」という方の場合、同じ型式の車が数多く事故や盗難にあったため…という可能性があります。逆に事故や盗難が無ければ保険料が下がります。買い替えの場合には同じ車種でも料率クラスが小さい型式を選ぶとオトクになる可能性大です。
料率クラスが1つ違えば、おおよそ1.2〜1.3倍の開きが生じます。料率クラス1と料率クラス9では約4倍の開きとなるわけですから見過ごせません(下表参照)。単純に計算すれば補償内容が全く同じで1万円の保険料で済む車と4万円の保険料が必要になる車があるわけです。気になる方は、車を購入する際にディーラーや保険会社に料率クラスを確認しておきましょう。
自動車保険に加入中の場合、契約している車両の料率クラスは保険証券などで確認することができます。「保険を使っていないのに、保険料がアップした」という方は、昨年の保険証券と見比べると料率クラスが変更されているかもしれません。正確に知りたい場合は、契約中の保険会社に問い合わせすると確認できます。
なおインターネット上では車種別の料率クラスを公表しているサイトもあるので参考にできそうです。
<掲載情報について>
本ページに記載されている情報は、その正確性、妥当性、適法性、有用性およびその他一切の事項について保証するものではありません。保険契約の締結、変更等の手続きにあたっては約款、パンフレット等を含めた保険会社の直接の情報をご参照ください。


