自動車保険の保険料を決める際、大きなポイントとなる等級。等級が大きくなればなるほど、割引率も増えて、保険料は安くなります。等級はよその保険会社への引き継ぎもOK。他社へ移行する際の等級引き継ぎのポイントと注意点について解説します。
自動車保険の保険期間は1年間ですが、この期間中に保険を使わなければ等級は1つアップします(据え置き事故、ノーカウント事故を除く)。一般的な保険会社の場合、新規で自動車保険に加入すると6等級で10%の割引率となりますが、加入後14年間保険を使わなければ20等級で60%もの割引となり、大変オトクになります。
この等級ですが、よその保険会社で引き継がれるのか疑問に思われる人もいるのでは? 通販型、代理店型、国内、外資系を問わず等級は引き継がれます。「等級が大きいから、いまの保険会社はやめられない」ということはないわけです。
等級が問題なく引き継げるのは保険会社だけではありません。「全労災」や「JA共済」などの共済から損保へ、または損保から共済へ…といった場合でも等級は引き継げます。ただし、保険会社によっては無事故を証明する書類が必要になったり、引き継ぎを見合わせたりするケースがあります。
さらに注意したいのが「全労災」「JA共済」以外の共済です。例えば「教職員共済」「自治労」「全自共」といった共済への等級引き継ぎは各保険会社で判断が分かれます。せっかくの等級ですから、今後のために引き継ぎも考慮して、共済か民間損保かよく検討したいところです。
自動車保険の見積もり時、ドライバーや車の情報のほか、現在の契約内容についても確認する項目が出てきます。ここで保険会社が最も注目し、保険料全体にも関わってくるのが等級です。等級は割引率だけでなく、ドライバーの安全度を推し量る大切なポイント。そのため、大きな等級だけでなく、事故を起こして低くなってしまった等級でも正確に情報を把握する必要があります。
例えば保険証券上は8等級でも、実際にはダウン事故で保険を使っているケース。本来翌年は5等級ですが、事故無しで申告すれば、翌年9等級で見積もりが取れ、そのまま契約も完了します。しかし契約後に保険会社間の情報開示により、前の会社で保険を使っていたことが判明し、結果的に9等級と5等級の差額分の保険料を支払うことになります。割引率の大きな等級だけでなく、割引率の低い等級、割増の等級も保険会社は引き継いでいるのです。これは以前の契約を隠し、まったくの新規で保険契約をしても同じことになります。
他社に移行した場合の等級の引き継ぎは、満期の午後4時をもって前の保険会社の契約が終了し、午後4時以降は新たな保険会社で補償が開始されます。この手続きがスムーズにいかないと、最悪の場合は補償もされず、等級も消滅…ということになりかねません。間違いなく等級を引き継ぐためにも、満期日の2カ月前には見積もりを取り、他社への移行の手続きをしておきましょう。
なお5等級以下の場合は、満期を過ぎても13ヵ月以内は等級が引き継がれます。いずれにしても、万一に備える保険ですから、万全を期したいものです。
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