自動車保険の基礎知識 第5回 搭乗者傷害保険とは?

車に乗っている人(運転手を含む)が交通事故でケガをしてしまった場合に補償を受けることができます。
またこの保険を使っても翌年の等級には影響が出ません。人身傷害補償に加入している場合、搭乗者傷害保険を外せる保険会社もあります。

誰でも補償を受けられる搭乗者傷害保険

誰でも補償を受けられる搭乗者傷害保険対人賠償や対物賠償で補償されるのは他人の身体と持ち物に限定されていました。しかし搭乗者傷害保険では、他人はもちろん、契約者本人、その配偶者や同居の家族、ドライバーまで全ての人が補償を受けられます。
しかも自賠責保険や相手側からの損害賠償金が支払われていても補償OK。契約者の過失割合100%の事故でも、単独事故でも補償可能です。また搭乗者傷害保険を使っても等級に影響が出ません。「翌年の保険料が値上がりするから保険は使わないでおこう」…という心配は不要です。

搭乗者傷害保険が支払われないケース

加入者にとってメリットの多い搭乗者傷害保険ですが、実際の事故では支払われないケースもあります。
酒気帯びや無免許運転の場合は当然として、契約者の故意の事故、重大な過失の事故がこれに該当します。保険金が支払われるケース、支払われないケース、また保険会社により判断が異なるケースは以下の通りです。

搭乗者傷害保険が支払われないケース

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保険金はいくらぐらいもらえるの?

以前は「日数払い」としている保険会社が多かったのですが、最近は「部位・症状別」とする保険会社がほとんどです。このタイプは下の表のようにケガの場所や症状によって保険金額が決定されます。通常治療が4日以内なら「治療給付金」の名目で1回治療を受けたら1万円。治療が5日以上になると「入通院給付金」の名目で表の保険金が受け取れます。

搭乗者傷害保険の保険金の一例(部位・症状別)

部位 症状
打撲、捻挫など 骨折、脱臼 欠損、切断
頭部 5万円 60万円 -
眼、歯牙以外の顔面部 5万円 35万円 15万円
胸・腹・背・腰・臀部 5万円 30万円 -
手指以外の上肢 5万円 35万円 60万円
手指 5万円 20万円 25万円

※保険金額は一般的な保険会社の一例です。事故後5〜180日以内に入通院時の金額です。

人身傷害保険との組み合わせはどうする?

人身傷害補償に加入していれば、あらかじめ設定した保険金額の範囲内で実際にかかった治療費全てを受け取れます。
例えば以下のようになります。

人身傷害保険と搭乗者傷害保険の組み合わせ

このようにどちらが万全の補償となるのか、一概には言い切れません。最も安心なのは両方に加入し、両方の保険金を受け取ることですが保険料がアップしてしまいます。そこでまずはコストの安い搭乗者傷害保険に加入しておき、補償を厚くするなら人身傷害補償に加入する…という考え方が基本になるようです。なお、保険会社によっては人身傷害補償に加入しておけば搭乗者傷害を外してもOKという契約もあります。コストと補償のバランスを考えて保険会社を選びましょう。

<掲載情報について>

本ページに記載されている情報は、その正確性、妥当性、適法性、有用性およびその他一切の事項について保証するものではありません。保険契約の締結、変更等の手続きにあたっては約款、パンフレット等を含めた保険会社の直接の情報をご参照ください。