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特集No.012

ワンランク上の“サウンド”を手に入れよう!初めてのピュアオーディオ入門

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あなたの疑問を解決!ピュアオーディオQ&A

「オーディオの世界は敷居が高くて足を踏み入れにくい」と感じている方いらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません! まずは、オーディオに関する基本的な情報・知識をQ&A形式でおさらいして、オーディオは決して難しいものではないということを確認してください。


Question:ピュアオーディオとはどういうものなのですか?

Answer

「ピュアオーディオ」という言葉の定義として、ハッキリとしたものは存在しません。一般的には、CDプレーヤーやスピーカーなど、多くのオーディオ製品(単品コンポーネント)から自分の好みに合った製品を組み合わせたシステムで、より高品位なサウンドで音楽を楽しむことを指します。

中には、“ピュア”という言葉が、敷居を高くしていると感じる方もいるでしょう。この“ピュア"という言葉が生まれた背景を長谷川さんにお聞きしました。

「そもそもピュアオーディオの“ピュア”という言葉は、オーディオに映像が入り始めた時期に生まれたものだと考えられます。つまり、オーディオ信号と映像信号を混在させるのは音に悪影響を及ぼすという観点から、“ピュア”という言葉で、オーディオ専用システムの差別化を図ったのではないでしょうか」(長谷川さん)

ピュアオーディオは、特別な機器が必要なわけではありませんし、難しい知識が必要な世界でもありません。こだわり方、楽しみ方は人それぞれですので、あまり難しく考えずに、CDなどの音楽を、より良い音で楽しめるものだと考えればよいでしょう。

長谷川さんが所有する自作のスピーカー 長谷川さん設計の真空管アンプ

左は、長谷川さんが所有する自作のスピーカー。カーオーディオの最高級スピーカーユニットを使用するなど、細かい点にまで工夫を施した作品だ。右は、25年以上、メンテナンスを続けながら使用しているという、長谷川さん設計の真空管アンプ。いずれも長谷川さんのピュアオーディオへのこだわりが強く感じられる

Question:ピュアオーディオに必要な機材を教えてください

Answer

CDなどの再生を担当するプレーヤーと、音を増幅するためのアンプ、そして音を出力するスピーカー(2台)といった3種類の機器が最低限必要になります。

これらの機器の中で、もっとも重要な役割を担うのが、音の出口となるスピーカーです。また、最近のオーディオ機器は、プレーヤーとアンプの間をデジタル信号で伝達するものが多いため、以前のような音質劣化が起こりづらくなっています。「劣化していない信号をどう出力するか」という観点から見てもスピーカーは最重要機器といえるのです。本特集のPart2では用途別にピュアオーディオ構築プランを提案しますが、スピーカーの品質をもっとも重視して各機器を選んでみました。ぜひ、参考にしてください。

プレーヤーは、CDに加え、「SACD(Super Audio CD)」や「DVD-Audio」の再生にも対応するユニバーサルプレーヤーが人気を集めています。また、アンプでは、ホームシアターに利用できる多チャンネル再生対応のAVアンプでも、高品位な2チャンネル再生が可能な製品が登場してきているのが最近のトレンドです。
(なお、SACDとDVD-Audioについては、後でまたご説明します)

なお、価格.comでは、CD・SACDプレーヤーAVアンププリメインアンプスピーカーといった製品カテゴリを用意しています。ピュアオーディオ製品の情報収集から、実際の製品購入まで、幅広くご活用ください!

Question:オーディオ機器って高額なイメージがあります。どのくらい費用が必要になりますか?

Answer

確かに、ハイエンド向けの製品は、何十万、何百万円という価格のものが存在します。家電量販店やオーディオ専門店でそれらの製品を見かけたことがある方も多いでしょう。ただ、こういった高額な製品だけでなく、エントリー向けのコストパフォーマンスに優れた製品もちゃんと用意されています。本特集のPart2では、トータル15万円の予算でのシステム構築プランも提案しますので、参考にしていただければと思います。

大事なことは、聴く方が、どのレベルで満足できるかという点です。満足度という意味では、低価格な製品でも十分に、高音質なステレオ再生を実現できますので、安心してください。

CD以外にもソフトがあると聞きましたが、どんなものがありますか?

Answer

CDと同じ大きさのメディアにCD以上の高音質で楽曲を記録する「SACD(Super Audio CD)」や、音声記録に特化した新しいDVD規格「DVD-Audio」が代表的なものです。

SACDは、CDに採用されているPCM(Pulse Code Modulation)方式ではなく、DSD(Direct Stream Digital)と呼ばれる記録方式を採用しています。この方式は、音声信号の大小を1bitのデジタルパルスの密度で表現する仕組みとなっています。SACDのサンプリング周波数は、CDの44.1kHzの約64倍となる2822.4kHzに達しており、アナログに近い音を再現することができるといわれています。

DVD-Audioは、CDと同じPCM方式を採用し、16bit、20bit、24bitのbit数で、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHzのサンプリング周波数をサポートしています。周波数176.6kHz、192kHzで2チャンネル再生が可能なほか、周波数96kHzまでで最大6チャンネルのマルチチャンネル再生に対応するのが特徴です。

ただ、SACDやDVD-Audioは、比較的ハイエンドの方を対象とした規格です。まずは、「こういった規格もある」ということだけ覚えておけばよいでしょう。

使用するスピーカーケーブルで音が良くなると聞いたことがあります。本当なのでしょうか?

Answer

はい、接続するスピーカーケーブルによっても音質は変化します。たとえば、製品に標準で付属するケーブルから、1mで数千円の高品質ケーブルに変えることで、かなり音質が良くなると認識できるはずです。ただ、スピーカーケーブルは、1mで数万円もするような高額なものも用意されているため、意外に製品選択の幅が広く、どれを選んだらいいのか迷うことも多いと思います。

スピーカーケーブルの選択方法について、長谷川さんにお聞きしたところ、「ある程度の価格以上のものは必要ないと思います。たとえば、1mあたり3,000円程度のもので十分です。1m何万円もするような価格帯のものは、価格相応の変化が得られないと判断しています」と答えてくれました。確かに、スピーカーケーブルに何万円も使用するのであれば、その予算で、もうワンランク上のコンポーネントを選択したり、CDを購入したりした方が、より有意義に音楽を楽しめるといえるでしょう。

特に、初めてピュアオーディオを始める方であれば、1m数千円程度の“少し上質なもの”をチョイスしておけば、問題ないといえるでしょう。

モンスターケーブル オーディオテクニカのアートリンクスピーカーケーブル

左は、米国モンスターケーブル社のスタンダードなスピーカーケーブル「NMC」。1m当たり1,050円(希望小売価格・税込)というコストパフォーマンスが魅力の製品だ。右は、オーディオテクニカのアートリンクスピーカーケーブル「AT-SS2300」。価格は、1m当たり2,625円(税込)

古いアンプやスピーカーを所有していますが、今でも使えますか?

Answer

はい、使用できます。ただし、デジタル信号の入力端子がないアンプの場合は、ライン入力などのアナログ端子で接続する必要がある点は留意してください。また、繊細な機械であるため、メンテナンスは非常に重要です。部品故障などにより、問題が発生する場合もありますので注意して使用してください。たとえば、スピーカーは、コーンなどの劣化により、本来の実力を発揮できなくなっているものもあります。また、アンプが故障していると、場合によってはスピーカーの破損につながることもあります。

ボウ・テクノロジー社のプリメインアンプ「ZZ-One」の背面パネル

価格.comマガジン編集部員が中古品で購入したボウ・テクノロジー社のプリメインアンプ「ZZ-One」。入力はステレオライン入力端子のみというシンプルな構成だ

ただ、オーディオ機器の面白いところは、古い製品であっても、最新製品を凌駕するような品質のものが存在することです。中古品で、思わぬ掘り出しものに出会うことも、オーディオの楽しみのひとつといえるでしょう。

Question:スピーカーを設置する際のコツを教えてください

Answer

耳の高さとスピーカーの高さを揃えるのが理想といえるでしょう。また、しっかりとしたスピーカースタンドやAVラックを使用するのを忘れないでください。スピーカーを安定させることで、共振を減らすことが、良い音を出力するための重要なポイントになります。まれに、安定感のない小型の台や椅子にスピーカーを置く方がいらっしゃいますが、やはり、専用のスタンドやAVラックを使用していただくのが安心できると思います。

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