
最後に、ハイエンドユーザー向けのデジタル一眼レフ、ニコン「D2Xs」とキヤノン「EOS 5D」の試用レポートをお届けします。両モデルとも、エントリー機種にはない性能・機能を備え、カメラとして完成度の高い製品となっています。
ニコン「D2Xs」は、同社のフラッグシップモデル「D2X」をブラッシュアップしたプロフェッショナル向けのデジタル一眼レフ。1240万画素CMOSや、11点測距AFシステム、防塵・防滴ボディなど「D2X」の基本仕様を継承し、バッテリ容量の拡大、液晶モニタの視野角向上、AFの被写体捕捉率と追尾性能の向上などの変更により、よりハイエンドなユーザーの要求に応えられるカメラに仕上がっている。
特に、プロフェッショナル機として、高いレスポンス性を実現しているのが特徴だ。約37msという高速なレリーズタイムラグを実現したほか、ボディ内でのデータ処理も高速で、プレビューから撮影モードへの切り替えや、連写後のプレビュー表示なども非常に速い。連写性能は5コマ/秒と下位モデル「D2Hs」の8コマ/秒に劣るが、撮像素子の中央部680万画素分を切り取ることで連写性能を向上させる「クロップ高速機能」を利用すれば、8コマ/秒に高速化される。
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| ボディデザイン、ボタンレイアウトとも「D2X」とほぼ同じで、ボディ質量は1kgを超える。「D80」との比較写真(右下)を見てもらえば、「D2Xs」のボディの大きさがわかってもらえるだろう。また、接合部や可動部に特殊なシール材を使用し、高い防塵・防塵性能を実現。縦位置撮影にも標準で対応する |
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倍率約0.86倍で視野率約100%のペンタプリズムファインダーを採用。見え方は極上で、ホワイトバランス、画質モード、画像サイズ、ISO感度値などの情報をしっかりと確認できる |
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今回の試用レポートでは、「クロップ高速機能」に注目してみた。「クロップ高速機能」とは、撮像素子の中央部分(680万画素分)のみを使用することで、画像データ量を減らし、より高速な連写を可能にするという仕組みである。スペック上では8コマ/秒で連写38コマという高速連写が可能だ。
従来モデル「D2X」にも「クロップ高速機能」は搭載されているが、「D2Xs」では、クロップ高速撮影時のファインダー表示が改善された。撮影範囲の四隅を光らせるタイプから、撮影範囲外を半透過表示するように変更され、被写体と画角をしっかりと確認できるようになっているのだ。
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「クロップ高速機能」使用時の作例
「クロップ高速機能」を利用して、夕暮れ時に「つくばエクスプレス」などの電車を流し撮りしてみた。8コマ/秒の連写性能はやはり強力で、同じ場所で5本程度の電車を撮影したが、狙い通りのピンで10コマ程度の成功写真を撮ることができた。また、ファインダー表示の改良も良好で、被写体をしっかりと捉えることができた
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2500mAhの新型バッテリ「EN-EL4a」を採用したことで、クラス最高レベルとなる約3800コマまでの撮影が可能となった。これは、従来モデル「D2X」の約2倍となる数字だ。なお、写真右のバッテリは、「D80」に付属する「EN-EL3e」 |
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(左)シャッタースピード:1/40、絞り:F6.7、感度:ISO100、EV:-0.7、焦点距離:48mm
(右)シャッタースピード:1/25、絞り:F2.8、感度:ISO800、EV:-1.0、焦点距離:55mm |
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| 「D2Xs」基本スペック |
| 撮像素子 |
23.7×15.7mmCMOS |
シャッタースピード |
1/8000秒〜30秒、バルブ |
| 有効画素数 |
1240万画素 |
オートフォーカス |
11点測距 |
| 対応感度 |
ISO 100〜800、ISO 800に対し約0.3、0.5、0.7、1、2段の増感が可能 |
測光方式 |
1005分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式、中央部重点測光、スポット測光 |
| 記録形式 |
RAW、TIFF、JPEG、RAW+JPEG |
レンズマウント |
ニコンFマウント |
| 記録メディア |
CFカード |
電源 |
充電式バッテリ(EN-EL4a) |
| ファインダー |
アイレベル式ペンタプリズム |
バッテリ寿命 |
ストロボ非使用:約3800枚 |
| 連写性能 |
5コマ/秒、クロップ高速時:8コマ/秒 |
サイズ/質量 |
157.5(幅)×149.5(高さ)×85.5(奥行)mm/1070g |
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価格.com最安価格(*) 417,900円
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ニコン交換レンズ紹介&作例
2005年9月に発売されて以来、カメラ愛好家を中心に話題を集めてきたのがキヤノン「EOS 5D」だ。その理由は、撮像素子に、1280万画素のフルサイズ(35.8×23.9mm)CMOSセンサーを搭載した点に尽きる。デジタル一眼レフは、APS-Cサイズ(約23.4×16.7mm)など、35mmサイズ(36mm×24mm)より一回り小さい撮像素子を採用するものがほとんどで、フルサイズ採用モデルは、プロフェッショナル向け機種などの一部にしか存在しない。そのため、「EOS 5D」は、比較的廉価なデジタル一眼レフカメラのラインアップの中では、かなり際立った存在となっている。
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ハイスペックマシンではあるが、キヤノンのラインアップには、プロ向けのフルサイズモデル「EOS-1Ds Mark II」などの上位機種が用意されており、位置付け的にはハイアマチュア以上に向けた機種となる。「EOS-1Ds Mark II」は70万円を超えるような価格となっているが、「EOS 5D」は30万円台という驚きの価格を実現。決して安い価格ではないが、フルサイズの映像素子のコストを考えると、十分納得のいく価格といえる |
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| ボタンデザインや操作性は、中級機「EOS 30D」に似たイメージ。実際に撮影してみると、グリップ感に優れボディの質感も良好。操作性を含めてフィルム一眼レフ「EOS」シリーズに似たフィーリングを感じた |
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| 残念なのは、液晶モニタの視認性の低さ。2.5型の大きな液晶モニタではあるが、コントラストが低く、晴天時などの明るい環境下では画面が白くなってしまう |
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「EOS 5D」でもっとも注目したいのは、先に述べたように、フルサイズのCMOSセンサーを搭載している点だ。APS-Cサイズのデジタル一眼レフの場合、撮像素子が小さいため、レンズのスペック表記よりも焦点距離が長くなってしまうが(約1.6倍相当)、「EOS 5D」ではスペックどおりの焦点距離で撮影できる。特に、焦点距離17mmなどの超広角レンズを、そのままの画角で使用できるのが魅力だ。
さらに、写真の印象を変える“ボケ量”も大きく異なる。APS-Cサイズの場合、35mmフルサイズよりも撮像素子が小さいため、35mmカメラと同じ撮影範囲を撮影しようとすると焦点距離を短くしなければならない。そのため、35mmフルサイズと比べて、ボケ量が少なくなってしまうのだ。
また、映像素子が大きいため画素当たりの受光面積が広く、より階調表現に優れた写真を撮影することでできることも特徴。実際、「EOS 5D」で撮影した写真は、ダイナミックレンジが広く、白とびが少ないという印象。非常に高精細・高解像度な写真を撮ることができるのだ。
以下、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載した「EOS KissデジタルX」との高感度写真比較などを含めて作例を紹介するので、参考にしてほしい。
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(左)シャッタースピード:1/250、絞り:F5.0、感度:ISO100、EV:0.0、焦点距離:100mm
(右)シャッタースピード:1/30、絞り:F4.0、感度:ISO100、EV:+0.7、焦点距離:45mm、 |
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(左)シャッタースピード:1/400、絞り:F4.0、感度:ISO400、EV:-0.7、焦点距離:105mm
(右)シャッタースピード:1/60、絞り:F4.0、感度:ISO100、EV:0.0、焦点距離:82mm、 |
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| 「EOS 5D」基本スペック |
| 撮像素子 |
35.8×23.9mmCMOS |
シャッタースピード |
1/8000秒〜30秒、バルブ |
| 有効画素数 |
1280万画素 |
オートフォーカス |
11点測距AF |
| 対応感度 |
AUTO、100〜1600相当(1/3段ステップ) |
測光方式 |
評価測光、部分測光、スポット測光、中央部重点平均測光 |
| 記録形式 |
RAW、JPEG、RAW+JPEG |
レンズマウント |
キヤノンEFマウント |
| 記録メディア |
CFカード |
電源 |
充電式バッテリ(BP-511Aなど) |
| ファインダー |
アイレベル式ペンタプリズム |
バッテリ寿命 |
約800枚 |
| 連写性能 |
最高約3コマ/秒 |
サイズ/質量 |
152(幅)×113(高さ)×75(奥行)mm/810g |
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価格.com最安価格(*) 284,000円
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キヤノン交換レンズ紹介&作例
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価格.com最安価格(*) 36,433円
1979年に発売されて以来、写真愛好家に支持され続けているマクロレンズの最新モデル。柔らかいボケ味が特徴で、花などのクローズアップ撮影だけでなく、ポートレートなどでも高い表現力を発揮する。マクロ撮影を楽しみたい場合、ぜひ1本所有しておきたいレンズだ。
| 焦点距離(35mm判換算) |
90mm |
| レンズ構成 |
9群10枚 |
| 最短撮影距離 |
0.29m |
| フィルター径 |
55mm |
| 最小絞り値 |
F2.8 |
| 最大系×長さ/質量 |
71.5×97mm/405g |
■作例
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価格.com最安価格(*) 46,591円
※価格.com製品ページへのリンクは「キヤノン用」となります
2006年7月に発売されたばかりの中望遠マクロレンズ。APS-Cサイズのデジタル一眼レフで105mm相当の焦点距離となり、非常に使いやすい画角を実現。シャープな描写が特徴のシグマ製品らしく、絞り開放からの高い描写力が特徴だ
| 焦点距離(35mm判換算) |
70mm |
| レンズ構成 |
9群10枚 |
| 最短撮影距離 |
0.257m |
| フィルター径 |
62mm |
| 最小絞り値 |
F2.8 |
| 最大系×長さ/質量 |
76×95mm/525g |
■作例
800X533ドットで開く
3888X2592ドットで開く
使用機種:キヤノン「EOS KissデジタルX」、シャッタースピード:1/20、絞り:F8.0、感度:100、EV:+0.7、三脚使用 |
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※価格.com最安価格は、2006年10月17日現在のものです
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