
ハイビジョン対応ビデオカメラの中から、HDDタイプのソニー「HDR-SR1」、SDカードタイプの松下電器産業「HDC-SD1」、DVタイプのキヤノン「iVIS HV10」の3機種に絞ってレビューします。ハイビジョン対応ビデオカメラでは、画質も大事ですが、それよりも操作性が重要。まずは、ホールディング性やボタンレイアウト、液晶モニタについて、それぞれの機種の使用感を順にレポートします。

ハイビジョン対応ビデオカメラを使用する場合、液晶モニタに左手をしっかりと添えて、今まで以上に安定したスタイルでブレの少ない映像を撮影する必要がある。その理由は、出力側のテレビの大画面化、ハイビジョン化にある。特に、フルハイビジョン対応の大画面テレビで視聴する場合、高解像度かつ高精細に表示されるがゆえに、細かいブレやピントの甘さが目立ってしまうのだ。
最近のビデオカメラは、小型・軽量ボディを採用しているものがほとんど。確かに、「持ち運びやすい」「手軽に撮影できる」という点で小型・軽量化は喜ばしいが、ホールド感やボタンレイアウトなどの操作性は、単純に、小型・軽量だからすぐれるというわけではない。ハイビジョンモデルを購入する際は、事前に、店頭などで製品を実際にホールドして、操作感をしっかりとチェックしてほしい。
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今回のレビューで試用した3機種。右から順に、HDDタイプのソニー「HDR-SR1」、SDカードタイプの松下電器産業「HDC-SD1」、DVタイプのキヤノン「iVIS HV10」となる |

78(幅)×84(高さ)×165(奥行)mmで重量640gという、他の2機種に比べると若干大きなボディを採用。手の小さい女性などには、少し大きいと感じるかもしれないが、指先が引っかかる部分が設けられており、キッチリとホールドできるという点は高く評価したい。モードダイヤル、ズームレバーなどのレイアウトも素直で操作バランスにすぐれたモデルに仕上がっているという印象だ。また、タッチパネル操作に対応した3.5型の大型液晶モニタを採用したのも特徴としてあげておこう。
ハンディカムらしくちょっと大きめのボディを採用。男性がホールドしても手が余ることがなく安定した撮影が可能だ。柔らかいグリップベルトも好印象 |
モードダイヤルを回すと電源が入り、さらに押し込んで回すと、撮影モード(動画モードと静止画モード)を切り替えることができる。また、大型のコントロールリングを搭載し、各種マニュアル操作に対応。脇の「マニュアル」ボタンを押すことで、リングでの操作項目を、フォーカス、AEシフト、WBシフトなどに変更することが可能だ |
3.5型という家庭用ビデオカメラとしては大型の液晶モニタを採用。高輝度・高色域の「クリアビットフォト液晶プラス」を採用しているため、発色がよく、明るい野外での視認性も良好だ |
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撮影スタンバイ時のモニタ表示。メニュー画面の呼び出しや各種設定の変更など、ほとんどの項目を液晶モニタのタッチパネル操作で行う。ただ、基本的な撮影設定を行うホームメニュー(モニタ左上のアイコン)と、オプションメニュー(モニタ右下のアイコン)の2系統のメニューが用意されているうえ、項目の数も多く、若干の慣れが必要となる。また、液晶モニタを直接触ることが多くなるため、モニタ表面が汚れてしまう点も気になった |

ビデオカメラとしては斬新な円筒形状のコンパクトなボディを採用。従来のビデオカメラのような、引っかかりのあるホールド感ではないため、使い始めは、どう握っていいのかとまどった。だが、ズームレバーなどのボタンの位置がうまく調整されており、手をグッと押し込むことで良好なホールド感を得ることができた。また、SDメモリーカードの採用により、約430gという軽量ボディを実現した点にも注目で、持ち歩いても疲れることがなかった。シンプルな設定メニューも好感が持てる。
丸みを帯びたボディであるため、わしづかみするようなイメージで通常のビデオカメラよりも深く握る必要がある。ただ、各種ボタンが、ボディ設計にあわせて中央に配置されているので、実際に撮影を続けていれば、自然にフィット感を得られるようになる |
通常のビデオカメラであれば、ボタン類は、ボディ右側に配置されるのが基本。しかし、グッと握っての操作が必要となるため、モードダイヤル、録画ボタン、十字キーがきっちりとボディの中央部に配置されている |
ボディ背面の十字キーのみで呼び出しと設定変更が行える設定メニューは、主項目を文字で表示するなど、使い勝手にすぐれる。特に、「よく使う設定」という項目が用意されていて、シーンモード、手ぶれ補正のオン/オフなどを手軽に変更できるのがうれしい |
3.0型ワイドの液晶モニタを採用。25万画素という高解像度タイプのモニタで、クッキリと映像を描写してくれる |

56(幅)×104(高さ)×106(奥行)mmのコンパクトな縦型ボディを採用。縦型タイプは、従来の「IXY」シリーズでも多く見受けられるため、キヤノンのビデオカメラの操作に慣れている方であれば、違和感なく使用できるはずだ。これだけのコンパクトなボディに、ズームレバーやフォトボタン、録画ボタンなどをうまくレイアウトし、コンパクトさと操作性をうまく両立している点は高く評価できる。ただ、ボディがかなり小さいため、男性で手が大きな方などは安定した状態でホールドし続けるのに苦労するかもしれない。
縦型ボディであるためホールドというよりは握るような撮影スタイルとなる。コンパクトなボディに対するホールド感については、手の大きさによって好みのわかれるところだ |
ズームボタンとフォトボタンをボディ側面に、設定メニューを呼び出すジョグダイヤルやファンクションボタンなどをボディ背面に配置。ズームボタンが側面の手に近いところに配置されているのが特徴。ジョグダイヤルは縦に回すタイプとなる |
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メニュー画面は、「IXY」シリーズなどでも採用されているタイプを採用。背面のジョグダイヤルのみで項目を変更・決定できる |
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液晶モニタは2.7型。他の2機種と比べると、画面サイズが小さく、若干見劣りするが、撮影時の視認性は問題ないレベルだ |
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