特集

No.27 徹底的に音質にこだわりました 最新携帯オーディオプレーヤー&カナル型ヘッドホン聴き比べ!

あえて「iPod」以外の6機種をピックアップ 最新携帯オーディオプレーヤーの音質を知ろう

iPodだけがプレーヤーじゃない! ここでは、「ウォークマン」の最上位モデルとなるソニー「NW-A808」のほか、東芝「gigabeat U201」、ケンウッド「Media KEG HD30GB9」といった音質面で定評のある3モデルを、「iPod」を軸にして紹介! どれも携帯オーディオプレーヤーではトップクラスの音質との評価が高いモデルです。

※試聴テストは、各製品付属のヘッドホンではなく、密閉型のゼンハイザー「PX200」を使用。イコライザー設定が用意されている機種については、すべてフラットに設定した。楽曲は、ロック、ポップス、女性ボーカル、ジャズ、クラシックなどを使用し、WMV(一部機種WMAなど)とMP3(128Kbps)データで聴き比べてみた

ソニー:NW-A808 「ウォークマン」史上最高クラスの高音質を実現

ソニー「NW-A808」

最薄部8.3mmというカード型のスリムボディが魅力の製品。レスポンスが速く、操作面でストレスを感じることはない。ボディカラーは、ブラックとバイオレットの2色

「ウォークマン」シリーズでは初となる動画再生対応モデルの8GBタイプ。43.8(幅)×88(高さ)×9.1(奥行)mmで約53gという薄型軽量ボディが注目されているプレーヤーだが、圧縮音源の高音域を補完する「DSEE」や、低域音の歪みを抑えて力強い低音を再現する「クリアベース」などの独自技術をふんだんに投入。本特集のカナル型ヘッドホン・エントリーモデル編でも紹介する「MDR-EX85SL」と同等スペックの13.5mm径ドライバーユニット採用イヤホンが付属し、とことん音質にこだわった点も見逃せない。

音質の傾向

iPodに比べて、バスドラムのアタックやポップスのベースなどの低音域に特徴を感じるが、従来のソニー製品ほどの、いわゆる「ドンシャリ」感は強くない。よりフラットな再生を意識しているように感じる。高音域も特別高いところを持ち上げているわけではなく心地よい。ノイズキャンセリング機能を内蔵した「NW-S700F」シリーズも非常に高音質であるが、それに迫るような印象で、「ウォークマン」史上最高クラスの高音質と評価したい。iPodと比べると、ロックやポップスなどをより迫力のある音で楽しめるはずだ。なお、「DSEE」をオンにすると、高音が強くなるが、音が割れるようなレベルではないので、常時オンにして利用してもよいだろう。


iPod nanoとのサイズ比較 iPod nanoとのサイズ比較

iPod nanoとサイズを比較してみた。奥行約9.1mm(最薄部8.3mm)でiPod nanoより2〜3mm程度厚みのあるボディだが、ポケットなどに入れて持ち運べる高い携帯性を実現している

「Heavy」「Pop」「Jazz」などのイコライザ設定がプリセット

「Heavy」「Pop」「Jazz」などのイコライザ設定がプリセットされており、ソースによって使い分けることが可能だ。カスタムのイコライザ設定を利用することもできる


ソニー「NW-A808」 価格.com最安価格(*) 27,700
容量 8GB メモリ モニタ 2.0型TFTカラー液晶
音楽再生形式 MP3、ATRAC、WMA、AACなど バッテリー/
音楽再生時間
内蔵充電池/
約30時間
動画再生形式 MPEG4、AVC ボディカラー ブラック、バイオレット
楽曲管理ソフト SonicStage CP サイズ(WxHxD)/
重量
43.8x88x9.1mm/
約53g
インターフェイス USB2.0 発売日 2007年3月21日

このページの先頭に戻る

東芝:gigabeat U201 新開発の1ビットDACを採用し、原音の再現性が向上

東芝「gigabeat U201」

新開発1ビットDACを採用した東芝のニューモデル。約36gの軽量ボディで、持ち歩きやすいのも特徴だ。ボディカラーはホワイトとオレンジの2色

フラッシュメモリを内蔵する「gigabeat U」シリーズの2GBタイプ。「gigabeat」シリーズというと、動画再生やワンセグ視聴に対応した大型モデル「gigabeat V」シリーズを思い浮かべる方もいると思うが、本製品は、36.2(幅)×76.5(高さ)×10.9(奥行)mmで約36gという小型軽量なボディを採用している。これだけのコンパクトボディながらも、東芝らしく音質にこだわっているのが特徴で、DACには、(デルタ)Σ(シグマ)方式の「DCTSC−1ビットDAC」という新型プロセッサを採用。従来に比べて、回路内の抵抗やトランジスタが少ないため、D/A変換時の音質劣化を抑え、低音域から高音域まで原音に忠実な音楽再生が可能となっている。

音質の傾向

新開発の1ビットDACを採用した効果なのか、iPodに比べると透明感のあるすがすがしい音を再生するというイメージ。中音部の音の濁りをあまり感じさせず、低音から高音まで音をよりフラットに作っているように感じる。非常に聴きやすいプレーヤーに仕上がっているという印象で、ロック、ポップスからジャズやクラシックまで、幅広い楽曲を高音質に楽しむことができる。低音域が強調されたプレーヤーが耳障りな方にとっては、最適なプレーヤーだろう。各種イコライザー設定が用意されているので、ソースに合わせてそれらを利用してもよい。


FMチューナーを搭載FMトランスミッター機能を搭載

FMチューナーとFMトランスミッター機能を搭載。ダイレクト録音機能なども備え、機能面も充実した内容となっている

「ROCK」「JAZZ」「CLASSIC」「POP」といった6種類のイコライザーモードを装備

「ROCK」「JAZZ」「CLASSIC」「POP」といった6種類のイコライザーモードを採用。5バンドで音質をセット・記録することもできる


東芝「gigabeat U201」 価格.com最安価格(*) 14,959
容量 2GB メモリ モニタ 1.1型カラー有機EL
音楽再生形式 WMA、MP3、WAV バッテリー/
音楽再生時間
内蔵充電池/
約20時間
動画再生形式 ボディカラー ホワイト、オレンジ
楽曲管理ソフト Windows Media Player サイズ(WxHxD)/
重量
36.2x76.5x10.9mm/
約36g
インターフェイス USB2.0 発売日 2007年3月28日

このページの先頭に戻る

ケンウッド:Media KEG HD30GB9 携帯オーディオプレーヤー最高レベルの音質を実現

ケンウッド「Media KEG HD30GB9」

HDDオーディオプレーヤーとして初めてデジタルアンプを搭載した「HD20GA7」を進化させたモデル。30GB HDDを採用し、ボディカラーはピュアブラック

「Media KEG」シリーズの最上位モデルで、高音質プレーヤーとしてオーディオマニアから高い評価を得ている製品。アンプ部に、プリアンプ段とパワーアンプ段を独立させた「クリアデジタルアンプEX」を搭載し、低ノイズでクリアな音楽再生を実現。さらに、44.1kHzまでを補間する圧縮音源補間技術「Supreme EX」を搭載し、MP3やWMAなどの音楽データも高音質に再生できる。また、ボディは、非磁性ステンレス合金シャーシで構成され、シャーシ形状に「fホール(調整用の穴)」を採用することで、振動の減衰・抑制を実現。細部にまで音質向上のための配慮が施されている。

音質の傾向

実際に試聴してみて、解像感が高く音の輪郭がクッキリしている点にまず驚いた。特に、低音域がすばらしく、今回紹介するプレーヤーの中では、低音の解像感と表現力で、頭ひとつ抜け出ているという印象。非常に上品な低音再生を実現しており、音量を上げて、ロックやジャズなど低音を強調した楽曲を聴いてみても、飽和が起きずに細かい音までキッチリと聴き取れるのはさすがだ。さらに、高音域も、クリアに響くような音を楽しむことができる。また、「Supreme EX」をオンにすることで、高音域を含めて全体的なレンジが広がるという印象。圧縮音源だけでなく、WMVやKenwood Losslessなどを再生する際も積極的に利用したい機能だ。


5バンドイコライザーを搭載 8パターンのプリセットサウンドモードを搭載

5バンドイコライザーを搭載し、好みに合わせてカスタマイズしたサウンドを3パターンまで登録可能。ジャンル別に8パターンのプリセットサウンドモードも備える

ケンウッド「Media KEG HD30GB9」 価格.com最安価格(*) 41,700
容量 30GB HDD モニタ 2.2型TFTカラー液晶
音楽再生形式 MP3、WMA、WAV,Kenwood Lossless バッテリー/
音楽再生時間
内蔵充電池/
約20時間
動画再生形式 ボディカラー ブラック
楽曲管理ソフト Windows Media Player、Kenwood Media Application サイズ(WxHxD)/
重量
61x104x17mm/
約140g
インターフェイス USB2.0 発売日 2006年9月

*価格.com最安価格は、2007年4月27日現在のものです

このページの先頭に戻る



Part1 part2