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No.28 話題のデジタルツールからあの食品まで! 人気のダイエット製品試してみました!今すぐ始める!「脱・メタボリック」計画

基礎知識編“ぽっこりお腹”はなぜ怖い?
ドクターに聞く!「メタボリックシンドローム」とは?

高野医院 院長 高野英昭先生 近頃、テレビや新聞などでも取り上げられることが多くなった「メタボリックシンドローム」。日本にはこのメタボリックシンドロームに該当する人が予備軍を含め約2000万人いると言われ、厚生労働省の発表では40〜74歳までの中高年世代では男性では2人に1人、女性では5人に1人が当てはまるとされています。まさに、国民病と言っても過言ではありません。しかし、このメタボリックシンドローム、いったい何が問題なのでしょうか。何となく「肥満はよくない」と感じてはいても実はよくわからないという方も多いはず。そこで今回、成人病専門医の高野英昭先生に、「メタボリックシンドローム」について詳しく伺ってみました。
高野医院
院長 高野英昭先生に伺いました!

今、世間で話題となっている「メタボリックシンドローム」という言葉。一体どのような意味なのでしょうか。

内臓に蓄積された脂肪により、「心筋梗塞」や「脳梗塞」「脳出血」などの「動脈硬化性疾患」が引き起こされやすくなるのですが、生活習慣が原因で内臓に脂肪がたまってしまい、2つ以上の成人病になってしまっている、もしくは成人病になりかけている状態のことを「メタボリックシンドローム」といいます。「内臓脂肪型肥満」をベースに、

  1. @「高血圧」か、少し血圧が高め(正常高値血圧)
  2. A「糖尿病」か、血糖値が少し高め(境界型糖尿病)
  3. B「高脂血症」のうち、中性脂肪が高いか、善玉コレステロールが低め

@ABのうちの2つ以上になると、1つだけの場合に比べ動脈硬化性疾患のリスクが断然高くなると言うことです。つまり、脳卒中や心筋梗塞にいたるような生活習慣の結果は“お腹”に現れるので、生活習慣を見直しお腹をひっこめましょうと言う意味です。

あなたは大丈夫?メタボリックチェック!

メタボリックシンドロームは症状がないから怖いのです。脳梗塞や心筋梗塞、狭心症といった深刻な病気を予防するために、まず、自分がメタボリックシンドロームかどうかを診断してみましょう。診断の基準は、以下のようになります。

チェック1 胴回りを計測

内臓脂肪の蓄積量のチェック。ウエストのくびれた部分ではなく、へそのラインを測定します。

男性の場合 85cm以上
女性の場合 90cm以上
⇒メタボリックシンドロームの可能性大
  • ※内臓脂肪の蓄積量はCTスキャンなどで測定するのが望ましいのですが、上記のウエスト周囲径が内臓脂肪面積およそ100uに相当します。
  • ※女性は皮下脂肪が男性に比べて多いので5cmの違いがあります。
  • ※男性で84cm、女性で89cmならOKとは言えないと思います。診断基準ですから、数字を決めましたが、お腹が出ないように気を付けましょうと言う意味に解釈しましょう。

チェック2 健康診断の数値をチェック

健康診断の結果から数値を見てみましょう。少し高いだけだからとのんきに構えていたあなた。チェック1に該当し、さらに以下の3つのうち2つがあてはまると「メタボリックシンドローム」ということになります。

  1. @収縮期血圧「130mmHg以上」または、拡張期血圧「85mmHg以上」
  2. A空腹時血糖値「110mg/dl以上」
  3. B中性脂肪「150mg/dl以上」または低HDLコレステロール値「40mg/dl以下」
メタボリックシンドローム 必須チェック項目

なぜ「ぽっこりお腹」は要注意なのか?「肥満」はいけないのか?

「肥満は万病の元」というのはこれまでも多くの人が持っていた認識と思いますが、根拠は不明確でした。それが最近では、遺伝子工学による研究により、脂肪組織はエネルギーを蓄積するだけでなく、高血圧、動脈硬化、耐糖能異常、脂質異常、免疫異常、節食、生殖などに関わるさまざまな因子(アディポサイトカイン) を血液中に分泌していることが示されました。肥満時つまり脂肪蓄積状態では、アディポサイトカインのバランスが崩れ、成人病の発症、動脈硬化の進展の原因になります。 それぞれ別々であると思われていた高血圧、糖尿病、高脂血症といった成人病の発症に、蓄積された内臓脂肪細胞が大きな役割を果たしていたのです。 逆に考えると、お腹をへこませれば、成人病を予防し、成人病を改善できると言うわけです。これまで、何をすればよいのかわからなかった皆さんに、お腹をへこませるという明快なテーマが示されたわけですね。

「メタボリックシンドローム」恐怖の構図

「毎日測る」を習慣に

メタボリックシンドロームは生活習慣が原因です。欧米では食生活や運動に気を配るのは当然のようですね。脱・メタボリックを目指すのは、メタボリック型生活習慣を改善することです。忙しいからしょうがないと知らんぷりをしているあなた。症状が出てからでは遅いのではないでしょうか。せめて体重を毎日測るぐらいは心がけましょう。ぜひ、自分の体の状態を把握する習慣をつけてほしいものです。体組織計や血圧計などは、最近では手頃な価格で操作も手軽なものが多いので、導入してみてはいかがでしょう。毎日測定すればその数値から自分の健康状態がわかり、自分で生活をコントロールできるようになります。例えば「体脂肪率が上がってきたから運動を増やそう」とか「最近血圧が高いのでお酒を週2回に減らそう」といった具合に。毎日体重や体脂肪、血圧などを測定し記録しておくと、自分なりの「オーダーメイド脱・メタボリック対策」ができ上がり、成果を実感できるので、前向きに脱・メタボリックに取り組めるようです。

体脂肪・体組織計
インナースキャン50 BC-303(タニタ)
インナースキャン50 BC-303(タニタ)
体重だけでなく体脂肪や骨格筋率の測定も可能な機種が多い。また、測定結果が過去データとして蓄積できるタイプなら、ダイエット中の励みにもなるし健康管理にも役立つ

血圧計
HEM-7020(オムロン)
HEM-7020(オムロン)
血圧計は、上腕部で測定するタイプのものを選ぼう。手首などでは正確な数値が得られないことがある

脱・メタボリックシンドローム」のために心がけることは?

腰をすえて正しく取り組めばダイエットは必ず結果がでます。皮下脂肪に比べて内臓脂肪は思いのほか容易に落とせます。お腹は月単位で出たりへこんだりするものです。体重は摂取カロリーと消費カロリーで決まります。「食べてないのに太る」と言うあなた。魔法にかかってしまったのでしょうか? 「脱・メタボリックシンドローム」のためには、まず「自分の摂取カロリー」を自覚することがスタートです。特に男性は食品のカロリーに疎い方が多く、また、「ダイエット=食べない、激しい運動をする」と思い込んで実行してしまう方もいるでしょう。しかし、そのような方法では一旦は体重が落ちてもすぐにリバウンドするうえ、ストレスにもなりかねません。 日本糖尿病学会から出版されている『食品交換表』では、食品を栄養素別に6つの表に分類し、各食品の80Kcal(1単位)の量が掲載されています。食品用の計量器と合わせて活用してください。糖尿病の方だけでなく、正しいダイエットのアイテムとして最適です。無理のない目標カロリーを決めてください。例えば1日2000Kcal 25単位の食事は次のようになります。表1の4単位はごはんで200g小さなお茶碗2膳分です。表3の3.5単位はステーキ140gです。決して飢えを耐えるような食事ではありません。間食をしないことがポイントですね。

  表1 表2 表3 表4 表5 表6 調味料 合計
ごはん
いもなど
くだもの おかず
肉魚
乳製品 野菜
きのこ
   
1日合計 13 1 7.5 1 1 1 0.5 25
朝食 4   2     0.3   6.3
昼食 4   2     0.3   6.3
夕食 5   3.5     0.4   8.9

朝食、昼食、夕食を平均して摂り、摂ったエネルギーをすぐに消費していく体質に改善していきましょう。栄養素のバランスにも気をつけましょう。健康によい三栄養素の配分は、1日の摂取エネルギーのうち糖質は55〜60%、たんぱく質は15〜20%、脂質は25%以下となっています。糖質の摂取割合が減って脂質の割合が増えたことが、肥満増加の原因です。「炭水化物を極端に減らす」という流行のダイエット法には注意してください。 ダイエットも「−1s/月」などといった具体的な無理のない目標を決め、あせらず長い目で評価しましょう。2週間で0.5kg落とせば、3ヵ月後には3kgダイエットできます。 「バランスのよい食事」と「適度な運動」。脱メタボリックシンドロームはこれにつきるといってよいでしょう。 参考:「食品交換表」(日本糖尿病協会・文光堂)

高野先生プロフィール
高野医院 院長高野英昭先生
昭和37年生まれ。開成高校卒。東北大学医学部卒業後、第三内科入局(現 消化器病態学分野分子代謝病態学分野)。内科学会認定医。消化器病学会専門医。

高野医院
診療科目:内科・消化器科・小児科
「生活習慣病、成人病は早めの手当がなによりです。正しい知識と食事、生活習慣を身に付けけていただき、皆さんの健康維持、疾患予防と治療のお手伝いをしています」

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