富士通が、デスクトップPC「FMV」ブランドの新スタイルPCとして打ち出した「TEO」シリーズ。AVラックに収まるスリムなデザインを採用し、充実したテレビ録画機能を備え、リビングでの利用を強く意識した製品となっています。今回は、「TEO」シリーズ最新モデルの上位機種となる「TEO50W/D」をご紹介します。
富士通「FMV-TEO TEO50W/D」は、ソニー「VGX-TP1DT」と同様、HDMI経由で大画面テレビと接続しての利用を想定したリビングPC。円柱型ボディのソニー「VAIO TP1」と大きく異なる点は、明らかに「見た目」である。そこで、まず、「VAIO TP1」のレビューと同様に、デザイン面からチェックしていこう。
ボディカラーは、ホワイトを基調としたカラーリングを採用。ホワイト一色なのではなく、ボディ下部がグレーになっているのがポイントだ。落ち着きのある配色で、リビングでの利用でもインテリアにマッチするように仕上がっている。ただ、筐体自体は、ブック型の横置きタイプであるため、プロダクトデザインとしては一般的なデスクトップPCに近いイメージになっている。

細かいところでAV機器としての主張が感じられる。それを代表するのが、底に取り付けられているインシュレーターだ。インシュレーターの高さが1cm程度となっており、一般的なパソコンと比べると明らかに高くなっている。テレビ視聴・録画時などの長時間使用や、他のAV機器を下に重ねて利用する際の放熱を考慮しての仕様だと思われる

ボディ前面には、メディアを出し入れしやすいスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブが搭載されており、インターフェイス部にはDVDレコーダーを思わせるカバーが設けられている。これらもAV機器として利用することを想定してのものであろう
デザイン面でいえば、円柱型の独特の筐体を採用した「VAIO TP1」の方がインパクトは強い。一方の「FMV-TEO」は、パソコンで見慣れたブック型の筐体で、面白みに欠けるという意見が多いかもしれない。しかし、ソニー「VAIO TP1」のレビューページで述べたように、「VAIO TP1」のデザインは斬新すぎてインテリアのイメージに合わないケースも考えられる。その点、「FMV-TEO」は、幅が約340mmで、高さも80mm未満となっており、AVラックにすっきりと収めることができるサイズだ。一般的なDVDレコーダーに近いフォルムであり、既存のAVシステムにも違和感なく追加することができるのもポイントが高い。面白みの点では「VAIO TP1」に分があるかもしれないが、「FMV-TEO」は、より安心してリビングに設置できるスマートなデザインであると評価したい。
富士通「FMV-TEO TEO50W/D」は、リビングPCとして充実した性能を備えている。パソコンとしての基本性能面では、チップセットにモバイル向けの「Radeon Xpress 1250」を採用し、CPUにモバイル用デュアルコアCPU「Core 2 Duo T5500」を搭載。メモリも1GBと十分な容量を備えているうえ、HDDも400GBとなっており、出荷時の状態で、地上デジタル放送を最大48時間HDD内に保存しておくことができる。
さらに、デジタルTVチューナーを本体に内蔵しているのもポイント。ソニー「VAIO TP1」は、パソコン本体とデジタルTVチューナーがセパレートとなっており、基本的に有線LANで接続して利用するようになっている。また、「VAIO TP1」では、本体部とデジタルTVチューナー部をシームレスに利用できるように配慮がなされてはいるものの、デジタル放送を視聴するには、ソフトウェアのインストールなどのセッティングが必要になっている。その点、「FMV-TEO」は、基本的に視聴するための作業は、受信チャンネルのセッティングくらいで、より簡単にデジタル放送を楽しめるのだ。
また、インターフェイスも十二分の内容。リビングPCとして当然の装備といえるHDMI出力に加え、HDCP対応のDVI端子を備えており、液晶モニタとの接続も考慮した仕様となっている点を評価したい。ただ、HDMIとDVIの同時出力、およびマルチモニタ出力は非対応となるので注意してほしい。
続いて、富士通「FMV-TEO TEO50W/D」の最大の特徴となる、AVコンテンツの操作面をレポートしよう。
「FMV-TEO TEO50W/D」には、リモコン操作に対応した独自のAVコンテンツ用ソフト「MyMedia」がインストールされている。このソフトは、リモコンの「MyMedia」ボタンを押すだけで呼び出すことができ、音楽データの再生、写真データのスライド表示、動画データやDVDの再生のほか、独自のテレビ視聴・録画ソフト「DigitalTVbox」の起動、録画番組の再生、「Gyao」や「@nifty動画」などのネットテレビ(映像配信サービス)の視聴、インターネット閲覧など、多種多様な機能を一元的に利用できるスグレモノだ。

Windows Vista標準のMedia Center機能の利用できるが、「FMV-TEO」では、リモコンでのダイレクト操作が可能な独自ソフト「MyMedia」のほうが便利だ。テレビを見ていて気になる情報がある場合にも、リモコンを使った簡単な操作でインターネット画面にすばやく切り替えて調べることができる
また、テレビの視聴・録画機能面に目を向けると、独自のテレビ視聴・録画ソフト「DigitalTVbox」に、ユーザーの好みの番組を自動的に表示してくれる「おすすめ番組」機能が追加された点も大きなトピックだ。この機能は、録画予約を行った番組履歴から、ユーザーの視聴傾向を自動で判断して、より嗜好に合った番組を一覧表示するというもの。ユーザーの視聴傾向の変化も学習するという機能性の高さがウリだ。
さらに、録画機能面では、デジタル番組を1回のみDVD-RAMにコピーできる「ダビング機能」が面白い。この機能は、録画予約時に指定した番組を、HDD内に保存するだけでなく、DVD-RAMへコピーしてくれるというもの。DVD-RAMへはSD画質での記録となるが、HDD内にHD画質で保存しておけるので、非常に使い勝手にすぐれた機能といえる。
このほかの機能面では、松下電器産業の「VIERA」シリーズなどの薄型テレビとの連動操作に対応した点も大きなトピックだ。「ワンタッチ画面表示」と呼ばれる機能で、リモコンの「ネットテレビ」などのボタンを押すだけで、電源オフの状態から、テレビと本製品が連動して電源がオンになり、テレビ側の入力切り替えも同時に行ってくれる。リビングPCの操作性でボトルネックとなりやすいのは、テレビとシームレスに連動できるかどうかという点。その点、「FMV-TEO TEO50W/D」は、対応するテレビが限定されるものの、他製品にはない連動性を実現している。

実際に、「ワンタッチ画面表示」に対応する42V型プラズマテレビ「VIERA TH-42PZ700」に接続して動作をチェックしてみた。電源オフの状態から、リモコンの「ネットテレビ」ボタンをプッシュするだけで、テレビも含めてシステムが連動して起動。ネットに接続した状態でなかったため、ネットテレビ機能は利用できなかったが、専用のメニューがキチンと起動した
このように、「FMV-TEO TEO50W/D」は、シンプルなフォルムに、HDD/DVDレコーダー並の録画機能を備えてたリビングPCに仕上がっている。リモコンひとつで各種操作ができるうえ、電源投入・入力切り替えの連動操作も可能で、リビングPCとしての使い勝手は、他メーカーの製品と比べても、一歩抜き出ているイメージだ。価格は、価格.com最安価格で、161,490円となっている。パソコン+DVDレコーダーと考えれば、それほど高い製品ではない。「パソコンとDVDレコーダーを同時に買い替えたい」という考えている方であれば、1つで二役をこなせる「FMV-TEO TEO50W/D」は、間違いなく購入候補に入れておいて損のない製品である。
- 上記の表示結果は、富士通「FMV-TEOTEO50W/D」と、HDMI端子を備えた解像度1366×768ドットの液晶テレビとHDMIで接続してのものとなる。なお、液晶テレビ側で入力情報を自動で変更するような設定は行っていない。また、液晶画面内の縞模様は撮影時に発生したモアレであり、実際に表示されているものではない
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価格.com最安価格(*)161,490円
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*価格.com最安価格は、2007年6月1日現在のものです


















