
ここ数年はエコロジーが自動車メーカーにとって最大のテーマとなっているが、さまざまな新技術の開発も進み、いよいよ現実的なものになってきたようだ。とはいえ、燃料電池車はまだまだ先の話で、今回の東京モーターショーではハイブリッドカーと電気自動車とがまだまだ2大勢力。会場では市販予定のエコカーの展示に加え、ショーカーのほうも、明日にでも実現しそうなより具体的なプランが提案されていた。
トヨタ
1/X
ハイブリッドカーのプリウスに対して、1/2の燃費と1/3の車両重量を目指して作られたコンセプトカー。動力部は500ccの小排気量エンジンと電気モーター の組み合わせで、外部からの充電も可能。エンジンはバイオエタノールも使えるFFV。ボディにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を使うことで軽量化と安全性の両立を実現しているという。安全性のためにクルマがどんどん重く大きくなってしまっている昨今にとって素晴らしい提案だ。
クラウンハイブリッド コンセプト
その昔「いつかはクラウン」というキャッチコピーで豪華さをアピールしていたクラウンにも、エコの波が押し寄せてきた。というよりも、近年は高級車のエコがひとつのトレンド。実はクラウンには「マイルドハイブリッド」なるアイドリング停止機能のついたモデルが2001年に登場しているが、それとは異なりこちらはレクサスGS譲りの本格ハイブリッドエンジンが搭載されている。なにを隠そう次期クラウンの公式初披露でもある。
FT-HS
北米カリフォルニアにあるCALTYがデザインを手がけるハイブリッド・クーペのコンセプトカー。搭載されるエンジンは、400ps以上の最高出力を誇る3.5LのV6ハイブリットユニット。その絶大なパワーを、FRレイアウトで受け止め、スポーツカーらしいファンなドライビングを実現しているという。国産スポーツカーの衰退が著しい昨今、こういった新たな提案をしてくれるトヨタに拍手を送りたい。何らかのカタチで市販化へ結びつけてほしいものだ。
レクサス
LF-Xh
「ハリアー」こと「レクサスRX」の次期モデルと噂される高級SUVのコンセプトカー。まだまだショーカー然としたスタイルだが、新型のデザインを想像するのに一役買ってくれそうな現実感がある。現行モデルと同様に新型RXにもハイブリッドシステムが搭載される予定のようで、この「LF-Xh」にもV6のハイブリッドエンジンが搭載されているという。駆動方式はもちろん4WD。
スバル
G4e コンセプト
スバルらしいスタイルを身にまとうコンパクトサイズのシティコミューター。このクルマの素晴らしい点は、電気自動車をより現実的にするいくつかのプランが提案されていること。なかでも航続距離は特筆で、1回の充電で約200km走ることができるうえ、充電ステーションを利用すれば約15分で80%までの急速充電が可能だ。もちろん家庭用AC電源でも8時間ほどでフル充電されるという。電気自動車が普通に走っている日も近い!?
ホンダ
FCXコンセプト
エコカーの本命と言われ続けて久しい燃料電池車を、ホンダブースで見かけた。この「FCXコンセプト」は、小型高効率燃料電池スタックによって低床/ショートノーズパッケージを実現。広々とした室内空間を獲得しているという。また2008年には、この「FCXコンセプト」をベースとした新型燃料電池車を日米で限定販売する予定。いよいよ燃料電池車も現実のものとなるか!?
三菱
アイ ミーブ スポーツ
現在市販化されている「i(アイ)」の電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」をベースとしたコンセプトカー。環境性能と走行性能を高いレベルで両立した「スポーティー電気自動車」という新しい提案だ。ベースとなっている「i」のレイアウトを生かし、バッテリーやモーターは床下+ラゲッジルームに配置。高い走行性能を獲得すると同時に広い室内スペースを確保した。走りのアピールに対して、どこか「フィアット500」に共通するファニーフェイスな外観とのギャップが好ましい。
マツダ
新型プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド
代替燃料への移行が比較的容易と噂されているロータリーエンジンを持つマツダは、水素でもガソリンでも走行できるデュアルフューエルシステムを採用した水素ロータリーエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたコンセプトカーを展示。クリーン性と同時に、化石燃料からの移行期に必要となってくる汎用性の高さもアピールしていた。
BMW
コンセプトX6 アクティブ・ハイブリッド
BMW初となるハイブリッドシステムは、「スポーツ・アクティビィティ・クーペ」(スタイルから想像するにクーペのようなSUVという狙いか?)という新コンセプトのクルマに搭載して披露。BMWのブースにはゼロ・エミッションを目指すバイフューエルエンジン「Hydrogen 7」を搭載した7シリーズなども置かれていたが、ハイブリッドシステムはその実現までの間を埋める存在という位置付けのようだ。
メルセデス・ベンツ
F700
高級さとエコロジーの両立を目指して作られたコンセプトカー。全長5.18m、全幅1.96mというSクラスに匹敵するボディを持ちながら、エンジンは1.8Lの4気筒モデルを採用。徹底したパワーの追求を行うことで、1リットルあたり18.8kmというスマート並の低燃費と、3.5リットルV6ガソリンエンジンクラスの運動性能を実現している。このF700が市販される予定はないそうだが、技術に関しては市販車に反映していく予定というから楽しみだ。
シトロエン
C-カクタス
「C4」をベースに、気軽に乗れるカジュアルなクルマを目指して作られたコンセプトカー。パワーユニットは、「プジョー308」にも搭載されている1.6Lディーゼルエンジンと、電気モーターとを組み合わせた「hybrid HDi」。「エコは当たり前、かわいく楽しくないと」という開発者の声がいまにも聞こえてきそうなユニークなスタイルは好印象。実は4ドアという使い勝手がよさそうな点も二重丸。
ボルボ
C30 リチャージ コンセプト
エンジンとバッテリー/モーターを両方搭載するものの、一般的なハイブリッドシステムとは異なり、バッテリーの動力だけで走行するシステムを採用したコンセプトカー。エンジンはあくまでもバッテリーの充電のみに使われるため、既存のハイブリッドシステム搭載車に比べ、CO2の排出量や燃費などは格段に向上するという。





























