No.44

最新パソコンの賢い選び方

特集トップへ 性能・機能Q&A 最新モデルピックアップ VOL.1 1000万画素オーバー VOL.2 手ぶれ補正&高倍率ズーム VOL.3 超コンパクト

コンデジ選びの悩みを解消! 性能・機能の“基本のキ”Q&A

「画素数」「ズーム倍率」「手ぶれ補正」など、製品選びに欠かせないデジカメの基本的な性能・機能をQ&A形式でくわしく解説します。ここで紹介する性能・機能をおさえておけば、満足のいくコンデジを選べるはず!

「○○○万画素」ってよく目にするけど、この数字は多ければ多いほどいいの?
はい、画素数が多いほど「画質がよい」と判断して間違いありません

「画素数」は、デジカメの性能を左右するもっとも重要な数字です。画素とは、「画像データの素子」のことで、簡単にいうと、デジタル写真を構成する“点”のこと。この点の数(画素数)は、撮像素子(イメージセンサー:フィルムカメラのフィルムに相当する部分)によって決まります。当然、画素数が多ければ多いほど情報量が増えるので、高画素な撮像素子を採用したデジカメは、より高解像度で高精細な写真を撮ることができるのです。

写真データ 16倍に拡大 16倍で切り出したデータ
デジカメで撮影した写真データを16倍に拡大して表示してみました。右の写真で正方形のドットが、写真データを構成する画素(点)になります

最近のコンパクトデジカメは高画素化が急速に進んでおり、標準的な機種でも700〜800万画素が当たり前となっています。2008年春モデルでは、1000万画素を超えるような超高画素モデルも増えてきました。

しかし、画素数が増えると、「写真にノイズが多くなる」「データ量が増えて撮影枚数が少なくなる」などのデメリットが生じることも覚えておきましょう。そのため、L判程度での写真プリントやパソコンのモニタでの視聴に限るなら「600万画素程度で十分」という考え方もあります。

ただ、最新のデジカメは、ノイズ低減などの技術革新により、画素数が増えることでのデメリットがなくなってきています。2008年春モデルであれば、積極的に高画素モデルを選んで問題ありません。本特集2ページ目で、1000万画素オーバーの最新モデルを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

600万画素
600万画素 600万画素等倍
1010万画素
1010万画素 1010万画素等倍
上が600万画素、下が最新の1010万画素のコンパクトデジカメで撮影したものです。1010万画素のほうが細かいところの解像感で上回っていることがわかります
手ぶれ補正機能ってどれも同じもの? メーカーや機種によって違いがある?
方式によって異なっています。「光学式」と「電子式」の違いに注意してください

手ぶれ補正機能とは、シャッターを押したときに腕や手が動いてしまうことで発生する“写真のぶれ”を、カメラが自動的に補正してくれる機能のこと。ズームで遠くを撮影したり、夜景を撮影したりして、被写体が大きくぶれてしまった経験のある方も多いと思いますが、手ぶれ補正機能を搭載した機種であれば、そのような手ぶれが原因の失敗写真を確実に減らすことができるのです。

手ぶれによる失敗写真 成功写真
失敗写真 成功写真
手ぶれ補正機能を使えば、左のような手ぶれによる失敗写真を防ぐことが可能。右のような、ぶれのないシャープな写真に仕上げてくれます

知っておいてほしいのは、手ぶれ補正機能には以下の3種類の方式があることで、特徴と効果も大きく異なります。また、いずれの方式も、手ぶれ写真を100%防止できるわけではないということも覚えておいてください。極端に暗い場所などでは補正できないケースもあるので、あくまでも成功写真のヒット率を高める機能ととらえておけばいいでしょう。

方式 特徴
光学式(レンズシフト式) 撮影時に手ぶれを感知して、それを打ち消すようレンズを動かす
イメージセンサーシフト式 (CCDシフト式) 撮影時に手ぶれを感知して、それを打ち消すように撮像素子(イメージセンサー)を動かす
電子式 撮影時に手ぶれを感知して、撮影後に写真に画像処理を施す

より補正効果が高いのは、「光学式(レンズシフト式)」と「イメージセンサーシフト式(CCDシフト式)」になります。補正効果はメーカー・機種によって若干の差はありますが、これら2種類の方式であれば、どの機種でもかなり手ぶれを軽減することができます。

さらに、両方式とも、写真データに対する画像処理を行わないため、画質に影響を与えず、手ぶれのみを補正できるのも大きな特徴となります。手ぶれ補正の性能を第一に考えるなら、光学式もしくはイメージセンサーシフト式を選ぶのがベターです。ちなみに、価格.comのスペック検索では、光学式手ぶれ補正のみを手ぶれ補正機能として扱っています。

撮影条件 1/10秒
広角 25mm
1/10秒
3倍ズーム
1/30秒
広角 25mm
1/30秒
3倍ズーム
手ぶれ補正機能 オフ オン オフ オン オフ オン オフ オン
成功写真の平均枚数 2枚 5.5枚 0枚 4.5枚 6枚 9.5枚 2.5枚 8枚
価格.comマガジン編集部員2名で、手ぶれ補正機能の簡単なテストを実施しました(使用機種:パナソニック「LUMIX DMC-FX35」)。テストでは、手ぶれが発生しやすい、シャッタースピードが遅い複数の条件下で、各人がそれぞれ10枚撮影した後に、手ぶれがない成功写真の枚数をカウントし、その平均値を算出しました。1/10秒時でも1/30秒時でも、手ぶれ補正機能オンのほうが成功写真の枚数が多くなっています
ズームの倍率ってどのくらいあればいいの?
3倍が標準的。5倍以上あるとかなり便利です

遠くの被写体を大きく写せるズーム機能はコンデジでは必須の機能です。当然、ズームの最大倍率が高ければ高いほど、より遠くの被写体に迫ることができるため、活用シーンが大きく広がることは間違いありません。

最近では、最大3倍まで拡大できる「光学3倍ズーム」が標準的な性能になっています。旅行写真やスナップでは光学3倍でまったく問題ありませんが、遠くからお子さんの自然な表情を撮ったり、動物園で遠くの動物を狙ったりする場合など、ズームを積極的に活用したいのなら、もう一歩上の光学5倍くらいの性能を備えた機種を選びたいところです。

2008年春の最新機種では、光学7倍や光学10倍といった高倍率モデルも続々と登場しています。本特集3ページ目で、最新の高倍率ズームモデルを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

1倍 約3倍 約7倍
1倍 約3倍 約7倍
オリンパスの光学7倍ズームコンデジ「μ1020」を使って、ズーム機能をチェックしてみました。左はズームを使わずに撮影したもの。中央はその約3倍に、右は約7倍にズームして同じ被写体を狙った写真になります。ズームの倍率が高くなれば高くなるほど、より遠くの被写体を大きく写すことが可能になります

気をつけてほしいのは、ズームには「光学ズーム」のほかに、「デジタルズーム」もあるということ。光学ズームはレンズを動かすことで焦点距離を変える方式で、光学的に被写体を拡大します。一方のデジタルズームは、撮影できる範囲の画像を切り抜いて拡大する「見かけ上のズーム」なので、どうしても画像が劣化してしまいます。なお、メーカーの製品ページや製品パンフレットでの「○倍ズーム」という表記は、光学ズームでの最大倍率性能を指します。

光学ズーム時の撮影画面 デジタルズーム時の撮影画面
光学4倍ズーム/デジタル4倍ズームのコンデジの撮影画面。画面下の横長のゲージ(および数字)がズーム倍率を表しています。どの機種でも、写真と同じようなゲージが画面に表示され、色で光学ズームとデジタルズームを分けています。この機種の場合、黒い部分が光学ズーム、青い部分がデジタルズームとなっており、4倍を超えるとデジタルズームに切り替わります。なお、デジタルズームは、ほぼすべてのコンデジでオン/オフを設定することが可能です
顔認識機能ってどういうもの?
人の顔を感知して自動でキレイな人物写真を撮影してくれる機能のことです

デジカメの機能の中で、今もっとも話題を集めている機能です。「顔認識機能」を使えば、「ピントが顔に合っていない」「顔が暗い写真になってしまった」という人物写真での失敗を防ぐことができるので、お子さんの卒業式・入学式や家族での旅行など、“大事な写真を失敗したくない”場合に、かなり重宝する機能です。

顔認識機能は、基本的に以下の3つの機能を駆使して、カメラが自動的に明るくてキレイな人物写真に仕上げてくれます。

  • 顔を感知し、優先的にピントを合わせる
  • 顔の動きを追尾してピントを合わせつづける
  • 顔に合わせて写真の明るさを調整する

つまり、従来であれば撮影者が手動で設定しなければならなかったわずらわしい設定を、カメラ側が自動でやってくれるというわけです。なかには、写真の色味(ホワイトバランス)やフラッシュの光量などを顔に合わせて調整してくれるものや、笑顔を検知して自動的にシャッターを切ってくれるユニークなものもあります。

顔認識機能

顔認識機能は、一人だけを認識するのではなく、画面内の複数人の顔を認識することも可能です。大勢の人物を写す記念写真でも有効な機能となっています

ただ、ひとえに顔認識機能といっても、メーカーによって特徴が大きく異なっていますので、この機能の有無を重視する場合は、事前に、機能性の違いを比較しておく必要があります。以下に、各メーカーの簡単な特徴を表でまとめておきますので参考にしてください。

メーカー 名称 特徴
キヤノン フェイスキャッチテクノロジー 最大9人検出。フラッシュ、ホワイトバランスなども自動調整。選んだ顔のみにピント・露出を合わせつづける「顔セレクト」を装備
ソニー 顔キメ 最大8人検出。フラッシュ、ホワイトバランスなども自動調整。笑顔を感知して自動でシャッターを切る「スマイルシャッター」機能搭載モデルもラインアップ
パナソニック おまかせiAモード 最大15人検出。「顔」「顔&夜景」「風景」「動き」「接写」の5シーンを自動で判別するのが特徴。最新モデルでは、背景や夜景をクッキリ写す「暗部補正機能」が追加された
富士フイルム 顔キレイナビ 最大10人検出。フラッシュ、ホワイトバランスなども自動調整。最新モデルでは、約0.036秒の高速検出が可能になったほか、横、斜め、逆向きの顔も検出できるようになった
ニコン 顔認識AF2.0 最大12人検出。「顔認識AF2.0」になり、検出速度が向上したほか、エリア選択に「顔認識オート」が追加された。再生時に、顔を中心とする拡大表示が可能
カシオ 顔認識 笑顔の瞬間を撮影する「スマイル検出オートシャッター」を搭載。個別の人の顔の登録が可能で、登録した顔を識別・優先できる
オリンパス フェイス&バックコントロール 最大3人検出。押すだけで顔を検出してフォーカス・明るさを制御する「顔検出パーフェクトショット」ボタンを装備。フラッシュも自動調整
リコー フェイスモード 最大4人検出。ホワイトバランスも最適化
ペンタックス モテ顔 最大15人検出。背景明るさを補正する「顔認識逆行補正」や、顔にズームする「ベストフレーミングモード」などを装備。笑顔でシャッターを切る「スマイルキャッチ」搭載モデルも
液晶モニタはやっぱり大きいほうが便利?
一概に使いやすいとは言えませんが、大きい液晶なら写真をよりキレイに見ることができます

画素数の向上と同様に、最近のコンデジは、液晶モニタのサイズも大きくなってきています。2008年春モデルでは、2.5〜2.7型を搭載しているものがほとんどです。“大画面液晶”を特徴とする機種では、3.0型や3.5型というデジタル一眼レフクラスの大きな液晶を採用しているものもあります。

また、単にサイズが大きくなっているだけでなく、液晶の解像度が向上している点も見逃せません。最新モデルのほとんどの機種は、23万画素表示タイプの高精細液晶を採用しています。「写真を確認する」ためのものから「写真を見ることを楽しむ」ものに進化しているといってもいいでしょう。

ただ、液晶モニタが大きくなってしまうと、その分、背面のボタンが小さくなってしまうため、操作性を犠牲にしてしまう場合もあります。そのため、どのメーカーも、液晶サイズとボタンレイアウトのバランスには相当気を使っています。なかには、タッチパネル液晶を採用することで物理的なボタンを排除し、コンパクトボディと大型液晶を両立した機種も登場しています。

3.0型液晶と2.5型液晶の比較

23万画素表示の3.0型液晶(キヤノン「IXY DIGITAL 910 IS」)と20.7万画素表示の2.5型液晶(パナソニック「LUMIX DMC-FX9」)を並べてみました。IXY DIGITAL 910ISのほうがひと回り大きく写真が表示されます

3.0型液晶を斜めからチェック 2.5型液晶を斜めからチェック
最新の液晶モニタは、斜めからの視認性が大きく向上しているのも特徴です。写真では、IXY DIGITAL 910IS(左)の斜めからの視認性の高さがわかります

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