「2台目として使ってもらう」という狙いのもと、かわいいキャラクターを使ったポップなカラフルケータイを発売するなど、この春のウィルコムは、これまでにない戦略が話題になっています。また、昨年3月にデータ通信サービスを開始し、順調に拡充を続けるイー・モバイル。3月28日から開始される音声通話サービスは、基本料0円! 合わせて発売される新端末も注目です!
- PHS端末初アンテナ内蔵型【WX330K/京セラ】
- 9.9mmのポップなカラバリ【HONEY BEE/京セラ】
- GPS機能内蔵スマートフォン【EMONSTER(S11HT)/HTC】
- 薄型べーシックモデル【H11T/東芝】
2008年春のウィルコムは、PHSのコンシューマ向け端末では4機種をラインアップ。コミュニケーションを楽しむ「FUN!」をコンセプトに、新たなメールサービスとこれまでにないポップな端末の登場が話題となった。新モデルのラインアップは、唯一のPHSということもあり、スペック的には他社の端末に比べ見劣りする部分もあるが、通話やメール機能を充実させることで“2台目ケータイ”として使ってもらうことを狙う。
ウィルコムでは、この春から、HTML形式のメールを送受信できるサービス「デコラティブメール」をスタートさせた(いわゆる“デコメ”)。デコラティブメールでは、メールに背景や文字色、アニメーションといった装飾や、画像を挿入することが可能だ。他社ケータイとの送受信にも基本的には対応するが、レイアウトやアニメーションなどが正しく表示されるかどうかは保証されていない。このサービスは、「ウィルコム定額プラン」に加入しているユーザーなら、送受信ともに無料で利用可能だ。
春モデルの中では、「HONEY BEE」「WX330K」が対応し、「Advanced/W-ZERO3[es]」にも3月から対応している。
ウィルコム同士なら24時間音声通話が無料ということは、かなり知られているが、実は、「ウィルコム定額プラン」に加入していれば、通話だけでなくメールとパケット通信も無料なのである。
ウィルコムでは、“「ウィルコム定額プラン」に加入していれば料金面を心配せずに楽しくコミュニケーーションができる”という点を強くアピールしている。
そんなメールの無料をアピールするCMが、ちょっとした話題になっている。「ソフトバンク」を彷彿させる“白い犬”が、「夜9時から深夜1時までは通話無料」と連呼する鳩に「うるさいぞ!」と怒る。続編では、鳩が「うるさくしてゴメンネ」と、メールを送りまくる。それに対し白い犬が「ソッチはタダだけど、こっちは受けるのもお金かかるんだけど…」と頭を抱える。さらには、ウィルコムが気になって仕方がなくなった白い犬がウィルコムショップに偵察にいく、というもの。
あくまでも憶測で、真偽のほどは不明だが、このCMが話題になったことで「メールも無料」の認知度もだいぶアップしたかもしれない。
薄さ15.6mmのスリムボディと直線的なデザインがスタイリッシュなモデル。ワンセグ機能はないものの、Operaブラウザや130万画素カメラ、赤外線通信機能を搭載しており、スリムながら春のラインアップでは唯一ハイスペックなモデルに仕上がっている。もちろん、デコラティブメールにも対応する。
ブラウザは、京セラ端末ではおなじみのOpereブラウザVer.7.2EXを搭載しており、RSSリーダーやオンラインストレージ、フォトアルバムなどが用意されている「Operaサーバーサービス」を利用することも可能。また、PHSの高度化通信規格「W-OAM」を採用しているため、4xパケット方式で256Kbpsの高速通信が可能。サイトもスムーズに閲覧できる。
超大画面ディスプレイやコンデジ並みのカメラ機能など、特別注目を集めるような派手な機能こそ搭載されていないが、基本的な流行スペックは押さえてあり、デザインもベーシックなWX330Kは、「ケータイは実用性重視、華美な機能は必要ない」と考える大人に受けそうなモデル。データフォルダも約14MBに増量されており、別途、メール保存用に約4MBが用意されているなど、メイン端末としても十分活用できるはずだ。
「2台目喚起モデル」の代表ともいえるのが、この「HONEY BEE」だ。ポップなカラーと9.9mmの薄型ボディーが魅力で、どちらかというと質実剛健な“京セラ製”というイメージをいい意味で覆す、超キュートなケータイである。機能はいたってシンプルで、WX330Kから、カメラ機能やJAVAアプリ、microSDカードスロットなどを省き、より薄くしたストレートタイプと考えればよい。
製品名が「HONEY BEE」であることからもわかるように、イメージキャラクターはミツバチ。そのミツバチは、メインメニューや待ち受け画面、プリインストールされているデコメテンプレートなど、随所に登場する。
機能はシンプルだが、HONEY BEE本体の質感やデザインには安っぽさがまったくなく、むしろ世界観が統一されており、徹底したこだわりを感じる。たとえば、ピンク、ブラック、ホワイトがクリア塗装によるつや有り、ブルーおよびイエローがマット塗装とボディカラーによって表面塗装の方法も異なる。手にするとわかるのだが、ポップなカラーとは裏腹に、がっしりとした重厚感があり存在感もバツグン。カラーによっては、若者層だけでなく、“ケータイの機能はシンプルが一番”という大人にも向いているのではないだろうか?
昨年3月から高速データ通信のサービスを開始したイー・モバイルが、今度は音声サービスを開始する。音声通話サービスは、3月28日から開始され、それにあわせて対応端末も2機種発売となる。ここでは、気になるイー・モバイルの音声通話サービスの概要と、2機種の対応端末をチェックしていく。
3月28日から開始される音声通話サービスの最大の特徴は、「基本料金0円」という設定だが、これは、月額基本料が無料の従量制電話サービスということで、携帯電話やPHS、固定電話(IP電話含む)への通話は30秒18.9円、ショートメッセージサービス(SMS)の利用は1通あたり2.1円かかるという設定だ。
ただ、「“30秒18.9円”は、あまり安くないのでは?」と感じなくもない。そこで、オプションサービスとして、月額980円を支払えばイー・モバイルユーザー間の通話が24時間無料という「定額パック」も同時に販売される。「定額パック24」を申し込むと、他社携帯電話、PHSへの通話が30秒9.45円、固定電話への通話が30秒5.25円になる。他社では、現段階では「1分40円」という設定なっているので、かなり“お得”な料金プランであることがわかる。
ただ、このプランが適応されるのは、イー・モバイルのエリア内のみ。イー・モバイルの音声通話サービスの国内ローミング先はNTTドコモとなり、イー・モバイル網の届かないエリアなどではドコモ網に繋がることになるので要注意だ。もちろん、通話は、イー・モバイル網が優先的に接続される。
新規参入ということで、多くの注目を集めるイー・モバイルの音声通信サービス。さまざまなサービス面の強化で、同様に定額料金を打ち出すソフトバンクやウィルコムのシェアにどこまで食い込んでいくか、今後、対応端末の増加も期待でき、ユーザーとしては非常に楽しみである。
「S11HT」は、キーボード搭載のWindows Mobile機で、愛称は「EMONSTER(イーモンスター)」だ。イー・モバイル音声通話サービスを新規契約時に購入でき、価格は「ベーシック契約」で67,980円、「新にねん契約」で43,980円となっている。
本体は、スライド式フルキーボードを搭載。2.8インチQVGAのディスプレイはタッチパネルになっており、写真のように傾けて使用することもできる。ユーザーインターフェースはHTC独自のもの。なお、タッチパネルのほかに、本体側面に「ジョグホイール」を装備する。
通信方式は、W-CDMA/HSDPAに対応しており、音声通話に加え、下り最大3.6Mbps、上り最大384Kbpsのデータ通信が可能となっている。また、S11HTをパソコンと接続しモデムとして活用することもでき、パソコンからネット接続した場合も料金はかわらないので、外回りが多いビジネスマンには重宝するはずだ。このほかにもIEEE802.11b/gの無線LAN機能も搭載し、無線LAN経由でインターネット接続も行なえるなど、利用範囲は広い。
OSは、マイクロソフトのモバイル機器用OS「Windows Mobile 6 Professional Edition 日本語版」を採用。マイクロソフトOfficeドキュメントの編集や閲覧、「Internet Explorer Mobile」ブラウザによるインターネット閲覧、「Outlook Mobile」でのメールの送受信が行える。日本語入力システムは標準のIME。このほかにも自由にソフトをインストールできるなど、カスタマイズできるのもWindows Mobile機の魅力である。
「H11T」は、 2.8インチのディズプレイにワンセグ、320万画素のカメラを搭載するベーシックな折りたたみ式モデルだが、こちらもW-CDMA/HSDPA規格に準拠しており、下り最大3.6Mbps、上り最大384Kbpsのデータ通信が可能となっている。
通常のケータイと違うのは、USBケーブルでパソコンと接続すれば、そのままインターネットにアクセスできるという点。モデム代わりとしても重宝しそうだ。
こちらのモデルはNTTドコモローミングに対応しているので、全国で利用可能。 なお、おサイフケータイ機能やGPS機能は搭載されていない。
| このページで取り上げた製品をチェック! | |
|---|---|
| メーカー | 製品名 |
| 京セラ | WX330K |
| 京セラ | HONEY BEE(WX331K) |
| HTC | EMONSTER(S11HT) |
| 東芝 | H11T |

























