HDD搭載モデルとしてクラス最小・最軽量ボディを実現した「HDC-HS9」。初心者の方にも使いやすい親切設計のビデオカメラに仕上がっています。

- クラス最小のコンパクトボディ
- 60GB HDD&SDカードへの記録に対応
- 撮影の失敗を防ぐ「おまかせナビ」を搭載
- 顔認識機能「おまかせ顔認識」を搭載
- 5.1chサラウンド録音が可能
- シンプル&ダイレクトな操作性
- 親切なメニュー画面も好印象
- バランスのよいホールド感を実現
- 十字キーの操作に慣れが必要

HDC-HS9は、HDD搭載ビデオカメラとしてクラス最小となるコンパクトボディを実現したのが最大の特徴であるが、試用してみて強く感じたのは、パナソニックの製品らしく「使いやすいビデオカメラ」に仕上がっているということだ。
特に好感が持てたのは、非常にシンプルな基本操作を実現している点。ボディ後部に、「HDD撮影モード」「SDカード撮影モード」「再生モード」の3種類のモードを選択できるモードダイヤルが用意されているが、「動画撮影」「静止画撮影」にわかれていないのがポイントで、HDD/SDカードのどちらに記録するかをダイレクトに指定できるのだ。さらに、モード選択と電源が連動しているので、よりすばやく撮影を開始することが可能なのもポイントが高い。
また、顔認識機能「おまかせ顔認識」と、手ぶれ補正機能用の専用ボタンがそれぞれ独立して用意されており、メニュー画面を利用することなくそれらの機能をオン/オフできるのも、本特集でレビューした3機種では唯一の特徴となる。今回、サンプル動画・静止画を撮影するために、記録メディアを切り替えたり、風景と人物を撮り分けたり、三脚を利用したりすることが多かったため、ダイレクトな操作性は非常に使いやすいという印象を持った。
メニュー画面がわかりやすい構成になっているのも好印象で、マニュアルを確認しなくても各種撮影設定を容易に選択・変更することができた。パナソニックの製品らしく、どのメニュー項目も日本語が大きく表示されるので、初心者の方でもすぐに理解できるはずだ。さらに、カメラの動きや撮影シーンを検出し、撮影中に失敗しそうな状況になるとポップアップ標示で警告してくれる新機能「おまかせナビ(撮影アシスト)」にも注目してほしい。逆光時や低照度時、手ぶれが大きいとき、カメラを速く動かしたときなどに、「何をすればいいのか」を知らせてくれるので、初心者の方にはかなり有益な機能となっている。
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| おまかせナビ(撮影アシスト)の表示例。手ぶれ補正オフ時に手ぶれが大きいと、「手ぶれ補正をおすすめします」とポップアップが出る。このほかにも、カメラを大きく動かした際に「カメラの動きが速すぎます」、逆光撮影時に「コントラスト視覚補正をおすすめします」などと標示される |
ホールド感についてもまったく問題ないレベルで、引っかかりもしっかりしており、撮影しやすいカメラだと感じた。約450gの軽量ボディなので、片手で持ち歩いていても疲れることはなかった。ただ、ボディ上部のズームレバーと静止画撮影ボタンがグリップ側に近いため、指の長い方だと、少し操作しにくいと感じるかもしれない。
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| 75(幅)×74(高さ)×126(奥行)mmで重量約450g(バッテリー含む)というHDD内蔵ビデオカメラとしては最小・最軽量ボディを実現。コンパクトボディだが、しっかりとしたグリップ部が用意されているのでホールドしやすい。 | |
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| 広角から望遠にズームイン/ズームアウトした動画(WMV形式、640×360ドット、約10秒、1.29MB)。ズームの滑らかさ、オートフォーカスの速度ともに、キヤノン「HF10」、ソニー「HDR-SR11」と比べると、やや鈍く感じるが、特別反応が悪いわけではないので、実用上はまったく問題ない |
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| 独自の顔認識機能「おまかせ顔認識」の使用画面。顔検出の感度については、ソニー「HDR-SR11」のほうが上回っているという印象。なお、おまかせ顔認識は、検出した顔に最適な露出に調整する機能で、ピント合わせには連動していないので注意してほしい |
コンパクトで持ち歩きやすいビデオカメラだが、メニュー画面を呼び出すボタンと、メニューを移動・選択するための十字ボタンの位置については、もう少し工夫してほしかった。液晶モニターを開いたボディ側面部にレイアウトされており、カメラをホールドしながらでは少々操作が窮屈。さらに、十字キーの動きが重いため、キーを動かすには少し力が必要な点も操作感を損ねている原因である。
- 明るくてビビッドな発色
- おまかせ顔認識でキレイな肌色
- 暗部撮影ではやや解像感が落ちる

人物撮影 |
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| 1920×1080ドットで開く |
風景撮影 |
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| 1920×1080ドットで開く |
夜間撮影 |
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| 1920×1080ドットで開く |
明るくて色鮮やかな画質が好印象。フルオートで撮影しても、さまざまなシーンを明るくキレイな映像に仕上げてくれる。キヤノン「HF10」、ソニー「HDR-SR11」と比べると、明るい状況で若干ノイズが気になるが、今回レビューした3機種の中でもっとも小さい撮像素子を採用していることを考慮すると、十二分の解像感を実現していると評価したい。
人物撮影では、肌の色味が少し淡い感じがするが、映像で見ると、非常にキレイな肌色に見えた。ちなみに、おまかせ顔認識は、露出・色味の調整が絶妙で、逆光時でも同じような肌色をキープして撮影できた。夜間撮影では、3機種の中でもっともノイズが少ない結果になったが、半面、解像感についてはかなり落ちてしまっているのが残念だ。
- シンプルでわかりやすい操作
- 新機能「編集アシスト」を搭載
- 映像編集機能が簡易的

パナソニックのハイビジョンビデオカメラには、独自の映像管理・編集ソフト「HD Writer」が付属する。ビデオカメラのAVCHD映像データの取り込み、DVDディスク間のコピー、DVDビデオの作成などが可能となっている。HDC-HS9には、最新バージョンとなる「HD Writer 2.5J for HDC」が採用されているが、ビデオカメラと同様に、日本語表示を多用し、「使いやすさ」にこだわったシンプルなインターフェイスになっているのが特徴だ。
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| Picture Motion 左がHD Writerの起動メニュー、右がビデオカメラからパソコンへのデータ取り出しメニューとなる。いずれも、見やすいボタンアイコンで「何をすればいいのか」がひと目でわかる | |
最新バージョンでは、編集機能として、ビデオカメラ内の「おまかせナビ(編集アシスト)」機能と連動する形で、手ぶれ映像や逆光映像などをアイコンで知らせてくれる「編集アシスト」機能が追加されたのが大きなトピック。また、撮影した日付単位で動画を選択してパソコンへ取り込んだり、DVDメディアへの書き込みが可能になった点も、ユーザーにとってはありがたい機能改善だ。
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| 新機能「編集アシスト」のアイコン表示により、手ぶれ動画やピントが合っていない動画などを簡単にチェックすることが可能になった(左)。また、パソコンへの取り込み、DVDメディアへの書き込み時に、必要な動画だけをチェックボックスで選択できるようになった(右) | |
物足りない点としては、編集機能が簡易的なところだ。動画の分割・結合や、トップメニューの編集などは可能となっているが、動画変換がMPEG-2のみになっているなど、他メーカーの付属ソフトと比べると、どうしても機能面では差を感じてしまう。また、静止画の取り込みに対応するものの、プレビュー表示のみとなっている点も残念なところ。

































わかりやすいメニュー表示など、とにかく「使いやすさ」にこだわったのが印象的で、誰でも簡単にキレイなフルハイビジョン映像を撮影することができる点を高く評価したい。初心者の方でも安心して撮影ができるビデオカメラだ。小型・軽量ボディで持ち歩きやすいので、女性が使用するのにも向いている。なお、HDC-HS9から内蔵HDDを省略したSDカードムービー「HDC-SD9」もラインアップされているので、ぜひ、価格.comで最新情報をチェックしてみてほしい。